2022年11月04日 (金)
こんにちは。
糖尿病
メタボリックシンドローム・・・内臓脂肪蓄積が元凶
肥満
肥満に伴う高血圧
アトピー性皮膚炎
花粉症
尋常性乾癬
逆流性食道炎
尋常性痤瘡(ニキビ)
片頭痛
機能性低血糖
歯周病
潰瘍性大腸炎
認知症
など様々な生活習慣病の予防・改善に糖質制限食が有効です。
勿論、個人差はあります。
生活習慣病の本質は『糖質頻回過剰摂取+インスリン頻回過剰分泌』病です。
すなわち、「生活習慣病=糖質過剰病」といっても過言ではありません。
糖質制限食が『糖化・酸化ストレス』を防ぎ、
内臓脂肪蓄積・生活習慣病・老化・認知症を予防します。
上記の生活習慣病の改善のために、
新たに糖質制限食に取り組もうとされる方々にアドバイスです。
糖質制限食開始時に、おそらく長年の習慣で脂質まで制限してしまう方々がおられます。
この場合「糖質制限+脂質制限」となりますので、
食べるものは、白身魚やササミなどヘルシーとされるたんぱく質と
葉野菜や海藻・茸の類いが主となります。
こうなると、本人は気がつかないまま、摂取エネルギーはかなり少なくなり、
厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」を大幅に下回り、
様々な症状と検査データの変化が生じます。
摂取エネルギー不足により生じる様々な症状を以下にまとめてみました。
<摂取エネルギー不足によって生じうる症状>
全身倦怠、筋力低下、無気力、髪がぬける、生理不順、体重減りすぎ、
低体温、冷え、色素性痒疹・・・、
といった症状が摂取エネルギー不足により生じます。
全身倦怠、筋力低下、無気力、髪がぬける、生理不順、
低体温、冷えなどの症状は、甲状腺機能低下症でも見られるので、
区別がつきにくいこともあります。
ただ甲状腺機能低下症では、
体重が増加することが多い(約6割)ので参考になると思います。
また、甲状腺機能低下症は橋本病(慢性甲状腺炎)など原疾患が無い限り、
そんなに簡単に発症することはありません。
気になれば、甲状腺機能検査をすれば明白になります。
遊離T3(FT3)基準値:2.1 - 3.8 pg/mL
遊離T4(FT4)基準値:0.82 - 1.63 ng/dL
甲状腺刺激ホルモン(TSH)基準値:0.38 - 4.31 μU/mL
FT4、TSHが正常なら、甲状腺機能は正常と考えていいです。
<摂取エネルギー不足によって生じうる検査データの変化。>
1)低T3症候群
FT3が低値で、FT4、TSHとも正常な病態を
「Low T3 syndrome(低T3症候群)」といい、
摂取エネルギー不足や低栄養のとき見られます。
慢性消耗性の疾患で低栄養の時に見かけます。
例えば神経性食思不振症などでは比較的よく見られます。
これらは、低栄養のため見かけ上、FT3が低値なだけで、
本当の甲状腺機能低下症ではありません。
2)高尿酸血症
カロリー不足で尿酸が上昇します。
例えば絶食すると、尿酸は急増します。
3)低ChE(コリンエステラーゼ)血症
肝機能検査の一つですが、摂取エネルギー不足で低下します。
4)血清アルブミン値の低下
人体の大事なたんぱく質です。摂取エネルギー不足で血清アルブミン値が低下します。
基準値は「4.1~5.3g/dL」ですが、4.3g/dl以上は確保しないと健康度が維持できません。
<結論>
糖質制限食開始後にみられる好ましくない症状(全身倦怠、筋力低下、無気力・・・)のほとんどが、
摂取エネルギー不足からきています。
甲状腺機能低下症といきなり飛躍したりせずに、
普通に摂取エネルギー不足を考慮してみてくださいね。
江部康二
糖尿病
メタボリックシンドローム・・・内臓脂肪蓄積が元凶
肥満
肥満に伴う高血圧
アトピー性皮膚炎
花粉症
尋常性乾癬
逆流性食道炎
尋常性痤瘡(ニキビ)
片頭痛
機能性低血糖
歯周病
潰瘍性大腸炎
認知症
など様々な生活習慣病の予防・改善に糖質制限食が有効です。
勿論、個人差はあります。
生活習慣病の本質は『糖質頻回過剰摂取+インスリン頻回過剰分泌』病です。
すなわち、「生活習慣病=糖質過剰病」といっても過言ではありません。
糖質制限食が『糖化・酸化ストレス』を防ぎ、
内臓脂肪蓄積・生活習慣病・老化・認知症を予防します。
上記の生活習慣病の改善のために、
新たに糖質制限食に取り組もうとされる方々にアドバイスです。
糖質制限食開始時に、おそらく長年の習慣で脂質まで制限してしまう方々がおられます。
この場合「糖質制限+脂質制限」となりますので、
食べるものは、白身魚やササミなどヘルシーとされるたんぱく質と
葉野菜や海藻・茸の類いが主となります。
こうなると、本人は気がつかないまま、摂取エネルギーはかなり少なくなり、
厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」を大幅に下回り、
様々な症状と検査データの変化が生じます。
摂取エネルギー不足により生じる様々な症状を以下にまとめてみました。
<摂取エネルギー不足によって生じうる症状>
全身倦怠、筋力低下、無気力、髪がぬける、生理不順、体重減りすぎ、
低体温、冷え、色素性痒疹・・・、
といった症状が摂取エネルギー不足により生じます。
全身倦怠、筋力低下、無気力、髪がぬける、生理不順、
低体温、冷えなどの症状は、甲状腺機能低下症でも見られるので、
区別がつきにくいこともあります。
ただ甲状腺機能低下症では、
体重が増加することが多い(約6割)ので参考になると思います。
また、甲状腺機能低下症は橋本病(慢性甲状腺炎)など原疾患が無い限り、
そんなに簡単に発症することはありません。
気になれば、甲状腺機能検査をすれば明白になります。
遊離T3(FT3)基準値:2.1 - 3.8 pg/mL
遊離T4(FT4)基準値:0.82 - 1.63 ng/dL
甲状腺刺激ホルモン(TSH)基準値:0.38 - 4.31 μU/mL
FT4、TSHが正常なら、甲状腺機能は正常と考えていいです。
<摂取エネルギー不足によって生じうる検査データの変化。>
1)低T3症候群
FT3が低値で、FT4、TSHとも正常な病態を
「Low T3 syndrome(低T3症候群)」といい、
摂取エネルギー不足や低栄養のとき見られます。
慢性消耗性の疾患で低栄養の時に見かけます。
例えば神経性食思不振症などでは比較的よく見られます。
これらは、低栄養のため見かけ上、FT3が低値なだけで、
本当の甲状腺機能低下症ではありません。
2)高尿酸血症
カロリー不足で尿酸が上昇します。
例えば絶食すると、尿酸は急増します。
3)低ChE(コリンエステラーゼ)血症
肝機能検査の一つですが、摂取エネルギー不足で低下します。
4)血清アルブミン値の低下
人体の大事なたんぱく質です。摂取エネルギー不足で血清アルブミン値が低下します。
基準値は「4.1~5.3g/dL」ですが、4.3g/dl以上は確保しないと健康度が維持できません。
<結論>
糖質制限食開始後にみられる好ましくない症状(全身倦怠、筋力低下、無気力・・・)のほとんどが、
摂取エネルギー不足からきています。
甲状腺機能低下症といきなり飛躍したりせずに、
普通に摂取エネルギー不足を考慮してみてくださいね。
江部康二
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