2008年11月18日 (火)
おはようございます。
糖質制限食福岡講演会を開催いたします。九州では初めての講演会となります。
これまで、神戸、京都、東京、札幌、名古屋、大阪と「京都高雄倶楽部」の主宰で糖質制限食講演会を開催してまいりましたが、お蔭様でどの会場も満員で、中には立ち見の方もおられるほどの盛り上がりになりました。 (^_^)
今回の福岡講演会の会場は、物品の販売ができませんので、残念ながらこれまでのようなメーカーさんによる協賛ブースはありませんが、その分、最新の臨床データをしっかり盛り込んだ講演になります。
また、過去の講演会でご要望が多かったのですが、講演内容から抜粋したスライド50数枚を印刷して小冊子にしたものを配布いたしますので資料として役立てていただきたいと思います。
このように今まで以上に内容の濃い講演会ですので、九州の方は勿論山口や広島の糖尿人・メタボ人の方々も是非とも会場に足をお運びいただければ幸甚です。☆(u_u)☆
江部康二
以下、高雄倶楽部から詳細のご案内です。
日時 2008年11月23日(日)
場所 福岡交通センター 8階大ホール
〒812-0012
福岡市博多区博多駅中央街2-1
TEL.092-431-1441(代表)
プログラム
13:30 開場・受付
14:00 第一部開演
14:45 休憩
15:00 第二部開演
15:45 講演終了
定員 110名 (先着順)
参加費 1500円 (当日会場にてお支払い下さい)
お電話・FAX・パソコンからお申し込み頂けます。
お電話でのお申し込み
075-873-2170
FAXでのお申し込み
075-873-2270
E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp
お問い合わせは、
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。
<糖質制限食とは>
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また、糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内に、ほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらは、カロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。 現在糖尿病において、食後の急激な高血糖が、大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として、確立されたからです。そして、食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方、ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後高血糖はほとんど生じないのです。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、「カロリー制限より糖質制限」ということが、おわかりいただけたと思います。なお、糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
【糖質制限食を実践される時のご注意】
<本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。>
糖質制限食福岡講演会を開催いたします。九州では初めての講演会となります。
これまで、神戸、京都、東京、札幌、名古屋、大阪と「京都高雄倶楽部」の主宰で糖質制限食講演会を開催してまいりましたが、お蔭様でどの会場も満員で、中には立ち見の方もおられるほどの盛り上がりになりました。 (^_^)
今回の福岡講演会の会場は、物品の販売ができませんので、残念ながらこれまでのようなメーカーさんによる協賛ブースはありませんが、その分、最新の臨床データをしっかり盛り込んだ講演になります。
また、過去の講演会でご要望が多かったのですが、講演内容から抜粋したスライド50数枚を印刷して小冊子にしたものを配布いたしますので資料として役立てていただきたいと思います。
このように今まで以上に内容の濃い講演会ですので、九州の方は勿論山口や広島の糖尿人・メタボ人の方々も是非とも会場に足をお運びいただければ幸甚です。☆(u_u)☆
江部康二
以下、高雄倶楽部から詳細のご案内です。
日時 2008年11月23日(日)
場所 福岡交通センター 8階大ホール
〒812-0012
福岡市博多区博多駅中央街2-1
TEL.092-431-1441(代表)
プログラム
13:30 開場・受付
14:00 第一部開演
14:45 休憩
15:00 第二部開演
15:45 講演終了
定員 110名 (先着順)
参加費 1500円 (当日会場にてお支払い下さい)
お電話・FAX・パソコンからお申し込み頂けます。
お電話でのお申し込み
075-873-2170
FAXでのお申し込み
075-873-2270
E-mailでのお申し込み
takaoclub@ktk-kyoto.jp
お問い合わせは、
京都高雄倶楽部
TEL 075-873-2170
FAX 075-873-2270
E-mail takaoclub@ktk-kyoto.jp
営業時間は、8:45から17:00(くらい)
お休みは土・日・祝です。
席をはずしていることもあるので、留守電に連絡先を入れておいてください。後ほど掛け直させていただきます。
<糖質制限食とは>
食べ物が消化・吸収されたあと、糖質は100%、タンパク質は50%、脂質は10%弱が血糖に変わります。 また、糖質は、摂取直後から急峻に血糖値を高く速く上昇させ、2時間以内に、ほとんどすべてが吸収されます。一方、タンパク質の血糖値上昇のピークは食後約3時間で、脂質は消化・吸収に丸一日かかることもあります。
これらは、カロリーとは無関係な、三大栄養素の生理学的特質です。 現在糖尿病において、食後の急激な高血糖が、大きな問題として注目されています。食後高血糖が、心筋梗塞や脳梗塞などの合併症を起こす危険因子として、確立されたからです。そして、食後高血糖を起こすのは、三大栄養素のなかで糖質だけなのです。
1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させます。 従って6枚切りの食パン2枚(約310キロカロリー)食べると糖質 が約50g含まれているので、血糖値は150mgも上昇します。一 方、ロースステーキを300g(約1200キロカロリー)食べても、糖質含有量は1gもないので、食後高血糖はほとんど生じないのです。
糖質制限食の基本的な考え方は、上述のような生理学的事実をベースに、できるだけ糖質の摂取を低く抑えて、食後高血糖を防ぐというものです。簡単に言えば、主食を抜いておかずばかり食べるというイメージになります。抜く必要がある主食とは、米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類など糖質が主成分のものです。
3食主食抜きのスーパー糖質制限食(糖質12%、タンパク質32%、脂質56%)なら薬に頼ることなく速やかにリアルタイムで良好な血糖コントロールが可能です。
一方、上述の食パンとステーキの例でも明らかなように、カロリー計算に基づいて血糖値をコントロールすることは理論的に不可能です。
従って、現行の日本糖尿病学会推薦の糖尿病食(糖質60%、タンパク質20%、脂質20%)を実践する限りは、一日の摂取カロリーを1200キロカロリーと低く抑えたとしても、食後高血糖が必ず生じるのです。
糖尿病の改善には、「カロリー制限より糖質制限」ということが、おわかりいただけたと思います。なお、糖質制限食は、カロリー無制限ということではありません。一般的な標準摂取カロリーの範囲、すなわち男性なら1600~2000キロカロリー、女性なら1200~1600キロカロリーくらいが目安です。
☆☆☆
『糖質制限食十箇条』 -糖尿病や肥満が気になる人に-
一、魚貝・肉・豆腐・納豆・チーズなどタンパク質や脂質が主成分の食品はしっかり食べてよい。
二、糖質特に白パン・白米・麺類及び菓子・白砂糖など精製糖質の摂取は極力控える。
三、主食を摂るときは未精製の穀物が好ましい(玄米、全粒粉のパンなど)
四、飲料は牛乳・果汁は飲まず、成分未調整豆乳はOK。水、番茶、麦茶、ほうじ茶もOK。
五、糖質含有量の少ない野菜・海草・茸類は適量OK。果物は少量にとどめる。
六、オリーブオイルや魚油(EPA、DHA)は積極的に摂り、リノール酸を減らす。
七、マヨネーズ(砂糖無しのもの)やバターもOK。
八、お酒は蒸留酒(焼酎、ウィスキーなど)はOK、醸造酒(ビール、日本酒、など)は控える。
九、間食やおつまみはチーズ類やナッツ類を中心に適量摂る。菓子類、ドライフルーツは不可。
十、できる限り化学合成添加物の入っていない安全な食品を選ぶ。
『糖質制限食』の3パターン
一、スーパー糖質制限食は三食とも主食なし。効果は抜群で早く、一番のお薦め。
二、スタンダード糖質制限食は朝と夕は主食抜き。
三、プチ糖質制限食は夕だけ主食抜き。嗜好的にどうしてもデンプンが大好きな人に。
*抜く必要がある主食とは米飯・めん類・パンなどの米・麦製品や芋類などの炭水化物。*炭水化物=糖質+食物繊維
【糖質制限食を実践される時のご注意】
<本にも書きましたが、 糖質制限食によりリアルタイムに血糖値が改善します。
このため既に、経口血糖降下剤(オイグルコン、アマリールなど)の内服やインスリン注射をしておられる糖尿人は、低血糖の心配がありますので、必ず主治医と相談して頂きたいと思います。
一方、薬を使用してない糖尿人は、低血糖の心配はないので、「主食を抜けば糖尿病は良くなる」「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」「 糖質制限食 春のレシピ」「 糖質制限食 夏のレシピ」「糖質制限食 秋のレシピ」「糖質制限食 冬のレシピ」を参考にして、自力で 糖質制限食を実践して糖尿病改善を目指していただけば幸いです。>
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