2022年10月10日 (月)
こんにちは。
「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖類ゼロ」の意味を考察します。
その前にまず、
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
①炭水化物=糖質+食物繊維
②糖質=糖類+三糖類以上+糖アルコール+合成甘味料
③糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、ラクチトール、マンニトールなど
*合成甘味料=アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、サッカリン、ネオテーム、アドバンテームなど
つまり、<糖質=炭水化物-食物繊維>
であり、<糖類=単糖類+二糖類>
となります。
食品において栄養に関する表示は、食品表示法に従います。
食品衛生法、JAS法(旧:農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)及び健康増進法の3つの法律の食品の表示に係る規定を一元化した「食品表示法」が平成25年6月28日に公布され、事業者にも消費者にも分かりやすい表示を目指した具体的な表示ルールである「食品表示基準」が策定され、「食品表示法」が平成27年4月1日に施行されました。
具体的には、
「糖質ゼロ」:食品100gあたり、飲料100mlあたり糖質が0.5g未満
「糖類ゼロ」:食品100gあたり、飲料100mlあたり糖類が0.5g未満
と定められています。
一般的には、ブドウ糖・果糖、砂糖などが糖類としてよく食品に使用されています。
「糖類ゼロ」というのは、これらが使用されていないということであり、
甘味料として糖アルコールがよく使われています。
ガムには虫歯予防としてキシリトールが有名ですね。
一般の食品の甘味料としてはマルチトールが使われることが多いです。
そして、キシリトールやマルチトールは砂糖の半分くらい血糖値を上昇させるので
油断は禁物です。
糖アルコールの中で、エリスリトールだけは、カロリーゼロで血糖値も上げません。
「糖質オフ」という記載に関しては、表示基準がないので、自分で表示されている糖質量を確認するようにしましょう。
「糖質ゼロ」の食品や飲料は、糖質セイゲニストにおいても大丈夫です。
一方、「糖質ゼロ」という表示がしてあっても、糖質が0.5g未満、含まれている可能性があります。
例えば0.4g/100mlほど含まれているビールなら、1リットルのめば
4gの糖質量となります。
なお三大栄養素(脂質、蛋白質、糖質)のなかで、
摂取して直接血糖値を上昇させるのは糖質だけであり、
脂質・蛋白質は直接血糖値を上げることはありません。
江部康二
「糖質ゼロ」「糖質オフ」「糖類ゼロ」の意味を考察します。
その前にまず、
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
①炭水化物=糖質+食物繊維
②糖質=糖類+三糖類以上+糖アルコール+合成甘味料
③糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、ラクチトール、マンニトールなど
*合成甘味料=アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、サッカリン、ネオテーム、アドバンテームなど
つまり、<糖質=炭水化物-食物繊維>
であり、<糖類=単糖類+二糖類>
となります。
食品において栄養に関する表示は、食品表示法に従います。
食品衛生法、JAS法(旧:農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)及び健康増進法の3つの法律の食品の表示に係る規定を一元化した「食品表示法」が平成25年6月28日に公布され、事業者にも消費者にも分かりやすい表示を目指した具体的な表示ルールである「食品表示基準」が策定され、「食品表示法」が平成27年4月1日に施行されました。
具体的には、
「糖質ゼロ」:食品100gあたり、飲料100mlあたり糖質が0.5g未満
「糖類ゼロ」:食品100gあたり、飲料100mlあたり糖類が0.5g未満
と定められています。
一般的には、ブドウ糖・果糖、砂糖などが糖類としてよく食品に使用されています。
「糖類ゼロ」というのは、これらが使用されていないということであり、
甘味料として糖アルコールがよく使われています。
ガムには虫歯予防としてキシリトールが有名ですね。
一般の食品の甘味料としてはマルチトールが使われることが多いです。
そして、キシリトールやマルチトールは砂糖の半分くらい血糖値を上昇させるので
油断は禁物です。
糖アルコールの中で、エリスリトールだけは、カロリーゼロで血糖値も上げません。
「糖質オフ」という記載に関しては、表示基準がないので、自分で表示されている糖質量を確認するようにしましょう。
「糖質ゼロ」の食品や飲料は、糖質セイゲニストにおいても大丈夫です。
一方、「糖質ゼロ」という表示がしてあっても、糖質が0.5g未満、含まれている可能性があります。
例えば0.4g/100mlほど含まれているビールなら、1リットルのめば
4gの糖質量となります。
なお三大栄養素(脂質、蛋白質、糖質)のなかで、
摂取して直接血糖値を上昇させるのは糖質だけであり、
脂質・蛋白質は直接血糖値を上げることはありません。
江部康二
以前にも投稿させていただいたものです。
ヤフコメで次のコメントがありました。
国立国際医療研究センターによる多くの論文から抽出したメタアナリシスによると長期の糖質制限は死亡リスクを増大させると導きだした。
大分前に聴いて、論文の信用度が低い、というおぼろげな記憶があるのですが、どうなんでしょうか。
ご教示いただければと思います。
ヤフコメで次のコメントがありました。
国立国際医療研究センターによる多くの論文から抽出したメタアナリシスによると長期の糖質制限は死亡リスクを増大させると導きだした。
大分前に聴いて、論文の信用度が低い、というおぼろげな記憶があるのですが、どうなんでしょうか。
ご教示いただければと思います。
yk さん
①
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3271.html
能登氏が2013年に発表した糖質制限食批判論文は信頼度が低い
2015年02月03日 (火)
をご参照ください。
②
米国糖尿病学会は2019年4月のコンセンサス・レポートにおいて
「糖質制限食がエビデンスが最も豊富である」と明言しました。
2020、2021、2022年のガイドラインでも同様の見解です。
すなわち、糖質制限食(緩やかなものも厳格なものも含む)の有効性と安全性に関しては
米国糖尿病学会の保証があるということです。
①
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3271.html
能登氏が2013年に発表した糖質制限食批判論文は信頼度が低い
2015年02月03日 (火)
をご参照ください。
②
米国糖尿病学会は2019年4月のコンセンサス・レポートにおいて
「糖質制限食がエビデンスが最も豊富である」と明言しました。
2020、2021、2022年のガイドラインでも同様の見解です。
すなわち、糖質制限食(緩やかなものも厳格なものも含む)の有効性と安全性に関しては
米国糖尿病学会の保証があるということです。
2022/10/11(Tue) 08:25 | URL | ドクター江部 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
糖質制限食生活を、長期とは、どの程度の期間を言うのかですが、
私『都内河北 鈴木』は、
<<江部先生『糖質制限理論』>>を理解把握して実践10年目ですが、
<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>しています事実現実があります!!
<<『日本医療界』の発言は、過信は、厳禁です!!>>
何故なら、私は、宮内庁御用の割烹調理師として、
糖尿病専門医から『糖質の害毒』指導皆無で、
糖質を過食して死にかけたからです!!
江部先生には、<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>でき、
更なる改善を期待できる状況で、10年目に生活できる事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
糖質制限食生活を、長期とは、どの程度の期間を言うのかですが、
私『都内河北 鈴木』は、
<<江部先生『糖質制限理論』>>を理解把握して実践10年目ですが、
<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>しています事実現実があります!!
<<『日本医療界』の発言は、過信は、厳禁です!!>>
何故なら、私は、宮内庁御用の割烹調理師として、
糖尿病専門医から『糖質の害毒』指導皆無で、
糖質を過食して死にかけたからです!!
江部先生には、<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>でき、
更なる改善を期待できる状況で、10年目に生活できる事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2022/10/11(Tue) 21:22 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
縄文時代は、狩猟・漁労による肉や魚が中心の食事ではなく、
クルミやドングリなどの植物性食材が中心の食事だったという
論文があります。
例えば、クルミは25粒のカロリーが約700kcalと高いですが、
糖質は1粒(4g程度)で0.17g、25粒(100g程度)で4.2gとなっています。
クルミで1日1500kcalを摂取する場合は、約50粒食べればよいことになります。糖質量は、8.4gとなり、この食事でもスーパー糖質制限食と言えます。
縄文時代は、肉・魚中心の食事ではなく、植物性食材中心の食事であっても、結局、スーパー糖質制限になっていると理解してよいのではないでしょうか。
(参考論文 http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~imozuru/img/file4561.pdf )
クルミやドングリなどの植物性食材が中心の食事だったという
論文があります。
例えば、クルミは25粒のカロリーが約700kcalと高いですが、
糖質は1粒(4g程度)で0.17g、25粒(100g程度)で4.2gとなっています。
クルミで1日1500kcalを摂取する場合は、約50粒食べればよいことになります。糖質量は、8.4gとなり、この食事でもスーパー糖質制限食と言えます。
縄文時代は、肉・魚中心の食事ではなく、植物性食材中心の食事であっても、結局、スーパー糖質制限になっていると理解してよいのではないでしょうか。
(参考論文 http://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~imozuru/img/file4561.pdf )
2022/10/12(Wed) 07:01 | URL | 倉田 | 【編集】
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