2022年09月06日 (火)
【22/09/05 モン吉
バランスの良い食事
江部先生、こんばんは
以前にも書かせて頂いたことが有りますが、
一般人にバランスの良いと言われている食事は、
我々糖尿病人にとっては、バランスの悪い食事になります。
一般人(健康人)と病人では、食事内容が違って当然だと思います。
肉食動物のトラやライオンに、肉ばかり食べていたらバランスが悪いから、
野菜も食べなさいとか、草食動物のキリンやウマに、
草や葉っぱばかり食べていたらバランスが悪いから、肉や魚も食べなさいと食べさせたら、両方とも体調が悪くなるでしょう。
動物、生物にはそれぞれバランスの良い食事があり、
それは本能(DNA)によるものではないでしょうか。
動物はそれが食べられるかどうか、臭いを嗅いで(本能で)判断します
イヌイットは、生肉、生魚が常食だった頃は
ガン等生活習慣病がとても少なかったと云われています。
ところが欧米人と交流が進み、欧米食が入ってくると、
それらの病気が増えたといわれています。
又、アフリカのマサイ族は、普段は牛等のミルクを飲み、
時々牛の首を矢で射って、
流れた血をミルクに混ぜて飲んでいるのを、
かなり前のテレビで視たことが有ります。
このように人種によってもバランスの良い食事は、変わってくると思います。
今のバランスの良いと云われている食事は、
これが人間には一番良いのだと神様が決めたものではありません。
人間が本能のまま食事をするとしたら、何を食べるのでしょう。
人間のDNAに組み込まれた本能に従って食べる物が、
人間にとってバランスの良い食事なのかもしれません。
そうすると、江部先生が仰られている、人類が出現して700万年のうち、
それまで無かった穀物を作り、食べ始めたのは僅か1万年前、
それ以前699万年はスーパー糖質制限食となりますので、
それが本能なのかなと思います。
以上、長々と戯言失礼いたしました。】
モン吉 さん
コメントをありがとうございます。
イヌイットが、生肉、生魚が常食だった頃はガンは無く
心筋梗塞や脳梗塞や糖尿病もほとんどありませんでした。
リウマチ・潰瘍性大腸炎・虫垂炎・歯髄炎・胆石も極めて少なかったのです。
西洋人との交流が活発になり40〜50年が経過した1950年代から、上記の病気が顕著となりました。
マサイ族の主食は牛乳とヨーグルトです。
牛乳、ヨーグルト合わせて1日に2〜3Lも摂取します。
毎日、牛の放牧をしながら何kmも歩き、その間、牛乳を入れた「キブユ」というひょうたんを腰にぶら下げ続けているので、
数日間で牛乳は自然発酵し、ヨーグルトになります。
長時間歩いていますから、主に摂取するのは新鮮な牛乳より、
搾乳してから2〜3日が経過したものや、
さらに時間がたってヨーグルトになったものの方が主となります。
この主食だけで不足する鉄分は、牛の生き血を週に数回、
牛乳に混ぜて飲むことで補います。
マサイ属は極めて健康です。
さて
現世人類の主食は?
バランスの良い食事?
過去の人類の主食は?
について、考察したいと思います。
人類は約700万年前、チンパンジーとわかれて進化が始まりました、
人類の進化には諸説ありますが、
アウストラロピテクス(猿人)から原人(ホモ・エレクトス)になり、
旧人(ホモ・ネアンデルターレンシスなどを経て、
新人(ホモ・サピエンス)になったとされています。
ネアンデルタール人が滅びてからは、
唯一現世人類(ホモ・サピエンス)だけが生存しています。
ネアンデルタール人は、
ヨーロッパを中心に13万年前から3万年前まで生存していました。
現世人類が、食糧獲得において、優位だったため、
徐々に衰退していったものと思われます。
現世人類はネアンデルタール人に比し、
言語能力とコミュニケーション能力が優位であったので
集落の人数も多くなり、生存や食糧獲得において有利だったのでしょう。
現世人類の主食は?
現世人類の主食は、約30万年間は、
肉と魚貝類と根菜や野生のフルーツなどであり
バランスが良かったと思われます。
1万年前に農耕が始まってからは、穀物が主食となり、
非常に偏った食生活となり、当初は身長が小さくなり病気が多発し
不健康になったことは歴史的事実です。
バランスの良い食事?
穀物から、60%以上のエネルギーを得るようにたなって、
狩猟・採集時代に比べて、極めてバランスの悪い偏った食生活となり
人類は不健康になったのです。
穀物や芋といったデンプンや砂糖を止めるだけでも、
『バランスの良い食事』となります。
人類にとって、スーパー糖質制限食こそが本来の食事であり健康食と言えます。
滅んでいった人類の主食は様々であったと考えられます。
過去の人類の主食は?
☆☆☆
約400万年前頃までの食生活は、ほぼチンパンジーと同じで、
大量のフルーツやナッツ、葉物野菜を食べていたと言う研究結果があり、
根菜などは食べられていなかったと推定されています。
約300万年前頃、根菜なども摂取しだしたと推定されていますが、
牛のような反すう動物を食べ出した可能性もあります。
約250万年前頃、肉を消費し始めたと言う証拠がはっきり推定されています。
150万年前頃、人類が火を使い始め、肉と根菜を調理できるようになります。このことにより、栄養の吸収率が高まり、人類の脳はさらに大きくなっていきます。
20万年前頃、新人(ホモサピエンス)が登場しますが、
相変わらず主食は根菜と肉だったと推定されています。
そして1万年前頃、農耕が誕生した時代。
この辺りから穀物の摂取量が大きく増えていきます。
本日のブログの『過去の人類の主食』の項は
☆☆☆
Clear Advance Consulting Blog
https://clear-advance.jp/primitive-mans-nutritional-balance-3049.html
原始人の栄養バランス
を参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
江部康二
バランスの良い食事
江部先生、こんばんは
以前にも書かせて頂いたことが有りますが、
一般人にバランスの良いと言われている食事は、
我々糖尿病人にとっては、バランスの悪い食事になります。
一般人(健康人)と病人では、食事内容が違って当然だと思います。
肉食動物のトラやライオンに、肉ばかり食べていたらバランスが悪いから、
野菜も食べなさいとか、草食動物のキリンやウマに、
草や葉っぱばかり食べていたらバランスが悪いから、肉や魚も食べなさいと食べさせたら、両方とも体調が悪くなるでしょう。
動物、生物にはそれぞれバランスの良い食事があり、
それは本能(DNA)によるものではないでしょうか。
動物はそれが食べられるかどうか、臭いを嗅いで(本能で)判断します
イヌイットは、生肉、生魚が常食だった頃は
ガン等生活習慣病がとても少なかったと云われています。
ところが欧米人と交流が進み、欧米食が入ってくると、
それらの病気が増えたといわれています。
又、アフリカのマサイ族は、普段は牛等のミルクを飲み、
時々牛の首を矢で射って、
流れた血をミルクに混ぜて飲んでいるのを、
かなり前のテレビで視たことが有ります。
このように人種によってもバランスの良い食事は、変わってくると思います。
今のバランスの良いと云われている食事は、
これが人間には一番良いのだと神様が決めたものではありません。
人間が本能のまま食事をするとしたら、何を食べるのでしょう。
人間のDNAに組み込まれた本能に従って食べる物が、
人間にとってバランスの良い食事なのかもしれません。
そうすると、江部先生が仰られている、人類が出現して700万年のうち、
それまで無かった穀物を作り、食べ始めたのは僅か1万年前、
それ以前699万年はスーパー糖質制限食となりますので、
それが本能なのかなと思います。
以上、長々と戯言失礼いたしました。】
モン吉 さん
コメントをありがとうございます。
イヌイットが、生肉、生魚が常食だった頃はガンは無く
心筋梗塞や脳梗塞や糖尿病もほとんどありませんでした。
リウマチ・潰瘍性大腸炎・虫垂炎・歯髄炎・胆石も極めて少なかったのです。
西洋人との交流が活発になり40〜50年が経過した1950年代から、上記の病気が顕著となりました。
マサイ族の主食は牛乳とヨーグルトです。
牛乳、ヨーグルト合わせて1日に2〜3Lも摂取します。
毎日、牛の放牧をしながら何kmも歩き、その間、牛乳を入れた「キブユ」というひょうたんを腰にぶら下げ続けているので、
数日間で牛乳は自然発酵し、ヨーグルトになります。
長時間歩いていますから、主に摂取するのは新鮮な牛乳より、
搾乳してから2〜3日が経過したものや、
さらに時間がたってヨーグルトになったものの方が主となります。
この主食だけで不足する鉄分は、牛の生き血を週に数回、
牛乳に混ぜて飲むことで補います。
マサイ属は極めて健康です。
さて
現世人類の主食は?
バランスの良い食事?
過去の人類の主食は?
について、考察したいと思います。
人類は約700万年前、チンパンジーとわかれて進化が始まりました、
人類の進化には諸説ありますが、
アウストラロピテクス(猿人)から原人(ホモ・エレクトス)になり、
旧人(ホモ・ネアンデルターレンシスなどを経て、
新人(ホモ・サピエンス)になったとされています。
ネアンデルタール人が滅びてからは、
唯一現世人類(ホモ・サピエンス)だけが生存しています。
ネアンデルタール人は、
ヨーロッパを中心に13万年前から3万年前まで生存していました。
現世人類が、食糧獲得において、優位だったため、
徐々に衰退していったものと思われます。
現世人類はネアンデルタール人に比し、
言語能力とコミュニケーション能力が優位であったので
集落の人数も多くなり、生存や食糧獲得において有利だったのでしょう。
現世人類の主食は?
現世人類の主食は、約30万年間は、
肉と魚貝類と根菜や野生のフルーツなどであり
バランスが良かったと思われます。
1万年前に農耕が始まってからは、穀物が主食となり、
非常に偏った食生活となり、当初は身長が小さくなり病気が多発し
不健康になったことは歴史的事実です。
バランスの良い食事?
穀物から、60%以上のエネルギーを得るようにたなって、
狩猟・採集時代に比べて、極めてバランスの悪い偏った食生活となり
人類は不健康になったのです。
穀物や芋といったデンプンや砂糖を止めるだけでも、
『バランスの良い食事』となります。
人類にとって、スーパー糖質制限食こそが本来の食事であり健康食と言えます。
滅んでいった人類の主食は様々であったと考えられます。
過去の人類の主食は?
☆☆☆
約400万年前頃までの食生活は、ほぼチンパンジーと同じで、
大量のフルーツやナッツ、葉物野菜を食べていたと言う研究結果があり、
根菜などは食べられていなかったと推定されています。
約300万年前頃、根菜なども摂取しだしたと推定されていますが、
牛のような反すう動物を食べ出した可能性もあります。
約250万年前頃、肉を消費し始めたと言う証拠がはっきり推定されています。
150万年前頃、人類が火を使い始め、肉と根菜を調理できるようになります。このことにより、栄養の吸収率が高まり、人類の脳はさらに大きくなっていきます。
20万年前頃、新人(ホモサピエンス)が登場しますが、
相変わらず主食は根菜と肉だったと推定されています。
そして1万年前頃、農耕が誕生した時代。
この辺りから穀物の摂取量が大きく増えていきます。
本日のブログの『過去の人類の主食』の項は
☆☆☆
Clear Advance Consulting Blog
https://clear-advance.jp/primitive-mans-nutritional-balance-3049.html
原始人の栄養バランス
を参考にさせて頂きました。
ありがとうございます。
江部康二
江部先生、こんばんは
記事に取り上げて頂き、また人類進化の過程も大変詳しく解説頂きまして、ありがとうございます。とても勉強になります。
記事に取り上げて頂き、また人類進化の過程も大変詳しく解説頂きまして、ありがとうございます。とても勉強になります。
2022/09/06(Tue) 19:03 | URL | モン吉 | 【編集】
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