2022年08月31日 (水)
こんばんは。
本日の京都(2022/8/31、水)は、とても暑いです。
午前1時:26.0℃
午前3時:25.5℃
午前6時:25.0℃
午前7時:26.5℃
午後3時:36.4℃
午後6時:33.2℃
このように相変わらず暑い日々が続いていますが、
現代はどうやら氷河時代らしいです。
本日はそのあたりを考察するとともに
初期の現生人類は、何を食べていたのかを検討してみます。
氷河学的には、地球の歴史の中で、
地球上に大陸並みの大きさの氷床が存在している時代を氷河時代といいます。
この意味において、現在は、広大な氷床が南極大陸とグリーンランドにあるため、
氷河時代ということになります。
氷河時代においては、氷期と間氷期を繰り返します。
実は現在は、氷河期の中の間氷期のようです。
最後の氷期であるウルム氷期が、始まったのが70000年前で
終了したのが16000年前です。
ウルム氷期の間は、現在のベーリング海峡は、
ベリンギア陸橋あるいはベリンギア大陸と呼ばれ、
シベリアとアラスカは陸続きでした。
ウルム氷期のころは、日本海もかなり海位が下がって、陸が多かったと思います。
氷期には海位が約130m下がるとされ、
対馬海峡、関門海峡、、宗谷海峡、間宮海峡は全て陸続きで
陸橋状態になって大陸と繋がっていたと思われます。
瀬戸内海もほとんど陸地でした。
約16000年前に氷期が終わって間氷期になり海位が130m上昇して
今の日本列島が形成されたわけです。
津軽海峡だけは、水深がとても深いので、北海道と本州は陸続きにはなりませんでした。
つまり、マンモスは北海道までは来れたけれど、本州には渡れなかったのです。
さて、
人類は700万年前、チンパンジーとわかれて進化、
アルディピテクス、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)、パラントロプス・・・
ホモ属(ヒト属):ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人など
栄枯盛衰を繰り返し進化、唯一現世人類(ホモ・サピエンス)だけが現存です。
ホモ・サピエンス(現生人類)は、
ヨーロッパでネアンデルタール人としばらく共存します。
ネアンデルタール人は、ヨーロッパを中心に13万年前から3万年前
まで生存していました。
ホモ・サピエンス(現生人類)は、
最後の氷期(7万年前~16000年前のウルム氷期)に
アフリカからユーラシア大陸へ移動したと考えられます。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが直接戦った
ならば、短期間、例えば数百年以内レベルで決着がつくと考えるのが普通です。
しかし、現実にはこの二つの種の人類は、ヨーロッパで1~2万年共存したあと、
ネアンデルタール人が徐々に衰退して滅びていきます。
約3万年前に絶滅したネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)を
骨の化石から解読したところ、
現生人類とわずかに混血していたと推定されるとの研究結果を、
ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所や
米バイオ企業などの国際チームが
2010年5月7日付の米科学誌サイエンスに発表しています。
ネアンデルタール人は、脳の容量も現生人類より大きく膂力も優れていますし、
火や衣服も使用しています。
しかし、ネアンデルタール人は現世人類と比べると言語能力がかなり乏しく、
人口の多いコミュニティの形成が困難であったと考えられます。
人口の多い集団ほど生き残りやすいことは間違いありません。
言語能力の巧拙が、
現世人類とネアンデルタール人の最も大きな違いと考えられ、
このことが、両者の盛衰を分けたと思います。
そしてネアンデルタール人は肉食が主食であったと考えられています。
共存していた二種の人類は、
当初は膂力に優れるネアンデルタール人が優勢であったと思われますが、
言語や文化の発達で組織的な狩りや道具の進歩により、
徐々に現生人類が獲物を先に取り尽くすようになり、
主食を奪われたネアンデルタール人は、衰退せざるを得なかったのでしょう。
このように歴史的に考察してみると、ホモ・サピエンス(現生人類)は、
雑食ではありますが、ネアンデルタール人と同様に
肉を日常的に摂取していた可能性が高いと思います。
現生人類はネアンデルタール人が滅んでしまうくらい、
しっかり肉を摂取していたということですね。
江部康二
本日の京都(2022/8/31、水)は、とても暑いです。
午前1時:26.0℃
午前3時:25.5℃
午前6時:25.0℃
午前7時:26.5℃
午後3時:36.4℃
午後6時:33.2℃
このように相変わらず暑い日々が続いていますが、
現代はどうやら氷河時代らしいです。
本日はそのあたりを考察するとともに
初期の現生人類は、何を食べていたのかを検討してみます。
氷河学的には、地球の歴史の中で、
地球上に大陸並みの大きさの氷床が存在している時代を氷河時代といいます。
この意味において、現在は、広大な氷床が南極大陸とグリーンランドにあるため、
氷河時代ということになります。
氷河時代においては、氷期と間氷期を繰り返します。
実は現在は、氷河期の中の間氷期のようです。
最後の氷期であるウルム氷期が、始まったのが70000年前で
終了したのが16000年前です。
ウルム氷期の間は、現在のベーリング海峡は、
ベリンギア陸橋あるいはベリンギア大陸と呼ばれ、
シベリアとアラスカは陸続きでした。
ウルム氷期のころは、日本海もかなり海位が下がって、陸が多かったと思います。
氷期には海位が約130m下がるとされ、
対馬海峡、関門海峡、、宗谷海峡、間宮海峡は全て陸続きで
陸橋状態になって大陸と繋がっていたと思われます。
瀬戸内海もほとんど陸地でした。
約16000年前に氷期が終わって間氷期になり海位が130m上昇して
今の日本列島が形成されたわけです。
津軽海峡だけは、水深がとても深いので、北海道と本州は陸続きにはなりませんでした。
つまり、マンモスは北海道までは来れたけれど、本州には渡れなかったのです。
さて、
人類は700万年前、チンパンジーとわかれて進化、
アルディピテクス、アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)、パラントロプス・・・
ホモ属(ヒト属):ジャワ原人、北京原人、ネアンデルタール人など
栄枯盛衰を繰り返し進化、唯一現世人類(ホモ・サピエンス)だけが現存です。
ホモ・サピエンス(現生人類)は、
ヨーロッパでネアンデルタール人としばらく共存します。
ネアンデルタール人は、ヨーロッパを中心に13万年前から3万年前
まで生存していました。
ホモ・サピエンス(現生人類)は、
最後の氷期(7万年前~16000年前のウルム氷期)に
アフリカからユーラシア大陸へ移動したと考えられます。
ネアンデルタール人とホモ・サピエンスが直接戦った
ならば、短期間、例えば数百年以内レベルで決着がつくと考えるのが普通です。
しかし、現実にはこの二つの種の人類は、ヨーロッパで1~2万年共存したあと、
ネアンデルタール人が徐々に衰退して滅びていきます。
約3万年前に絶滅したネアンデルタール人のゲノム(全遺伝情報)を
骨の化石から解読したところ、
現生人類とわずかに混血していたと推定されるとの研究結果を、
ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所や
米バイオ企業などの国際チームが
2010年5月7日付の米科学誌サイエンスに発表しています。
ネアンデルタール人は、脳の容量も現生人類より大きく膂力も優れていますし、
火や衣服も使用しています。
しかし、ネアンデルタール人は現世人類と比べると言語能力がかなり乏しく、
人口の多いコミュニティの形成が困難であったと考えられます。
人口の多い集団ほど生き残りやすいことは間違いありません。
言語能力の巧拙が、
現世人類とネアンデルタール人の最も大きな違いと考えられ、
このことが、両者の盛衰を分けたと思います。
そしてネアンデルタール人は肉食が主食であったと考えられています。
共存していた二種の人類は、
当初は膂力に優れるネアンデルタール人が優勢であったと思われますが、
言語や文化の発達で組織的な狩りや道具の進歩により、
徐々に現生人類が獲物を先に取り尽くすようになり、
主食を奪われたネアンデルタール人は、衰退せざるを得なかったのでしょう。
このように歴史的に考察してみると、ホモ・サピエンス(現生人類)は、
雑食ではありますが、ネアンデルタール人と同様に
肉を日常的に摂取していた可能性が高いと思います。
現生人類はネアンデルタール人が滅んでしまうくらい、
しっかり肉を摂取していたということですね。
江部康二
先生、ちょうど1週間前の今日に、新型コロナウイルスを発症した猫です。
発症から3日ほどは、39.7℃の高熱でしんどかったですが、次第に熱は下がり、今朝・・身体的には完全回復を宣言できる感覚です。
体温も36.7℃と平熱になっております。
咳と共にタンが出るようになりました。
これに比例して喉の痛みも治まってきております。
もう大丈夫だろうと、自己判断します。
今日も病院と保健センターなどから電話確認が来て、予定では来週月曜で解除となります。
ワクチン未接種でしたが、それでも回復します。
欲を言えば、寝る時だけですが、横になると足にムズムズする感じが、寝そうになると突然襲ってくる感覚がありますね。
これも其のうち消えてくれると思いますが、残る最後の不安さです。
まぁ、基本は熱がなければそれでよいです。
近況報告させていただきました。
発症から3日ほどは、39.7℃の高熱でしんどかったですが、次第に熱は下がり、今朝・・身体的には完全回復を宣言できる感覚です。
体温も36.7℃と平熱になっております。
咳と共にタンが出るようになりました。
これに比例して喉の痛みも治まってきております。
もう大丈夫だろうと、自己判断します。
今日も病院と保健センターなどから電話確認が来て、予定では来週月曜で解除となります。
ワクチン未接種でしたが、それでも回復します。
欲を言えば、寝る時だけですが、横になると足にムズムズする感じが、寝そうになると突然襲ってくる感覚がありますね。
これも其のうち消えてくれると思いますが、残る最後の不安さです。
まぁ、基本は熱がなければそれでよいです。
近況報告させていただきました。
2022/09/02(Fri) 07:58 | URL | 猫 | 【編集】
猫 さん
良かったです。
熱が下がったら、一安心です。
良かったです。
熱が下がったら、一安心です。
2022/09/02(Fri) 17:52 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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