2022年08月06日 (土)
こんばんは。
日刊ゲンダイヘルスケアのサイトに
2022/7/17、
医者も知らない医学の新常識
「ビタミンのサプリメントで骨折が増える 1.5倍のリスク報告も」
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277851
by 石原藤樹
という記事が掲載されました。
2019年の米国医師会関連の医学誌に発表された論文の報告です。
日本でも、
「ビタミン剤は飲んで効いたら儲けもの、効かなくても人畜無害であろう。」
といったイメージで、気軽にビタミン剤やマルチビタミンを摂っている人は
結構おられます。
しかしながら、ビタミン剤で健康への良い影響が科学的に確認されたものは
存在しないということを、まずは知っておかなくてはなりません。
また、βカロテンとビタミンEを取りすぎると病気の危険が高まる可能性があることも知識として必要です。
さらに、
ビタミンB6とB12をサプリメントで大量に取っている閉経後の女性は、
50%近くも大腿骨頚部骨折のリスクが増加したという報告があることにも
留意しておく必要があります。
私自身は「スーパー糖質制限食」を52歳から開始して72歳現在まで
続けていますが、この間、ビタミン剤やサプリはゼロです。
スーパー糖質制限食実践で
<必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維>
など身体に必要なものは全て摂取できているので、
そもそも、ビタミンもサプリも必要ないのです。
これからも、美味しく楽しく末長く、糖質制限食実践で、
健康長寿を目指したいと思います。
江部康二
以下の青字の記載は記事の要約です。
【今年公表された米国予防医学専門委員会の報告書によると、
ビタミンとミネラルのサプリメントの中で、
明確に健康への良い影響が科学的に確認されたものはない。
特にβカロテンとビタミンEを取りすぎると、
むしろ病気の危険が高まる可能性がある、と指摘されている。
多くの人が使用しているマルチビタミンについても、
その有効性は確認されなかった。
ビタミンの中でもビタミンB群のような水溶性ビタミンは、
体で過剰になれば水に溶けて尿から出ていくので、
たくさん取っても問題はないと考えられてた。
しかし、2019年の米国医師会関連の医学誌に発表された論文によると、
ビタミンB6とB12をサプリメントで大量に取っている閉経後の女性は、
50%近くも大腿骨頚部骨折のリスクが増加したと報告されている。
その原因は不明だが、
ビタミン自身が骨の代謝に悪影響を与えた可能性も指摘されている。
食事から栄養が不足気味の場合には、
サプリメントの活用は有効だが、
食事がしっかり取れているのに、
健康のためにサプリメントを取ることは、
危険な場合もある。】
日刊ゲンダイヘルスケアのサイトに
2022/7/17、
医者も知らない医学の新常識
「ビタミンのサプリメントで骨折が増える 1.5倍のリスク報告も」
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/277851
by 石原藤樹
という記事が掲載されました。
2019年の米国医師会関連の医学誌に発表された論文の報告です。
日本でも、
「ビタミン剤は飲んで効いたら儲けもの、効かなくても人畜無害であろう。」
といったイメージで、気軽にビタミン剤やマルチビタミンを摂っている人は
結構おられます。
しかしながら、ビタミン剤で健康への良い影響が科学的に確認されたものは
存在しないということを、まずは知っておかなくてはなりません。
また、βカロテンとビタミンEを取りすぎると病気の危険が高まる可能性があることも知識として必要です。
さらに、
ビタミンB6とB12をサプリメントで大量に取っている閉経後の女性は、
50%近くも大腿骨頚部骨折のリスクが増加したという報告があることにも
留意しておく必要があります。
私自身は「スーパー糖質制限食」を52歳から開始して72歳現在まで
続けていますが、この間、ビタミン剤やサプリはゼロです。
スーパー糖質制限食実践で
<必須脂肪酸、必須アミノ酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維>
など身体に必要なものは全て摂取できているので、
そもそも、ビタミンもサプリも必要ないのです。
これからも、美味しく楽しく末長く、糖質制限食実践で、
健康長寿を目指したいと思います。
江部康二
以下の青字の記載は記事の要約です。
【今年公表された米国予防医学専門委員会の報告書によると、
ビタミンとミネラルのサプリメントの中で、
明確に健康への良い影響が科学的に確認されたものはない。
特にβカロテンとビタミンEを取りすぎると、
むしろ病気の危険が高まる可能性がある、と指摘されている。
多くの人が使用しているマルチビタミンについても、
その有効性は確認されなかった。
ビタミンの中でもビタミンB群のような水溶性ビタミンは、
体で過剰になれば水に溶けて尿から出ていくので、
たくさん取っても問題はないと考えられてた。
しかし、2019年の米国医師会関連の医学誌に発表された論文によると、
ビタミンB6とB12をサプリメントで大量に取っている閉経後の女性は、
50%近くも大腿骨頚部骨折のリスクが増加したと報告されている。
その原因は不明だが、
ビタミン自身が骨の代謝に悪影響を与えた可能性も指摘されている。
食事から栄養が不足気味の場合には、
サプリメントの活用は有効だが、
食事がしっかり取れているのに、
健康のためにサプリメントを取ることは、
危険な場合もある。】
いつも拝見しております。血糖値を上げにくい解熱剤ってありますか?
2022/08/06(Sat) 20:14 | URL | ヒロ | 【編集】
この論文ですね
Association of High Intakes of Vitamins B6 and B12 From Food and Supplements With Risk of Hip Fracture Among Postmenopausal Women in the Nurses’ Health Study
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2733176/
Association of High Intakes of Vitamins B6 and B12 From Food and Supplements With Risk of Hip Fracture Among Postmenopausal Women in the Nurses’ Health Study
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2733176/
2022/08/06(Sat) 22:26 | URL | 中嶋一雄 | 【編集】
糖尿病の心血管死にビタミンB12、葉酸が関連
https://medical-tribune.co.jp/news/2022/0216544411/
血中ビタミンB12高値で全死亡が増加
https://medical-tribune.co.jp/news/2020/0206524147/
https://medical-tribune.co.jp/news/2022/0216544411/
血中ビタミンB12高値で全死亡が増加
https://medical-tribune.co.jp/news/2020/0206524147/
2022/08/06(Sat) 22:35 | URL | 中嶋一雄 | 【編集】
いつもお勉強させていただいています。
マグネシウムや亜鉛でも同じようなことがあるのでしょうか?
私も子供(4さいと7さい)もマグネシウムと亜鉛のサプリを定期的に取っています。
マグネシウムや亜鉛でも同じようなことがあるのでしょうか?
私も子供(4さいと7さい)もマグネシウムと亜鉛のサプリを定期的に取っています。
2022/08/06(Sat) 23:15 | URL | かわもと | 【編集】
ビタミンEは、4種類のトコフェロールと4種類のトコリエノールの化合物の総称ですが、主成分である(含有量が最も多い)αトコフェロールは破骨細胞を増やし、古くなった骨を分解すると言われています。
しかし、トコフェロールにはほかにβ、γ、δがあり、これらは骨を再合成するのに必要な成分です。
ビタミンEのサプリメントは、αトコフェロール単体の物がほとんどで、それらを摂取すると古い骨が分解されますが、再合成できません。
したがって、サプリメントでビタミンEを摂取するならミックストコフェロールと表示された、α~δまですべてのトコフェロールを配合した物を摂取すべきと思います。
自然界のビタミンEはα~δトコフェロールをバランスよく含んでいると思われます。
ビタミンEのサプリメントに期待する抗酸化作用が強いのはαトコフェロール単体のサプリだと思いますが、長期の服用は上記の副作用があるようです。
余談ですが、同様に、鉄材のサプリメントにもヘム鉄(主に国産)とキレート鉄(輸入サプリ)がありますが、吸収率の良いキレート鉄が即効性があると思いますが、際限なく吸収されるため長期の服用では鉄過剰症になりやすいようです。一方、ヘム鉄はキレート鉄に比べて吸収率が落ちるため即効性はないものの体内の鉄量が満たされればそれ以上吸収せず、排泄されるため過剰症になりにくいようです。
同じビタミンやミネラルでもサプリメントは人工的に設計され加工されたものなので、自然界に存在しない形になっているものも多いと思います。
日本では、サプリメントは「栄養補助食品」であり、医薬品ではありませんが、過剰摂取すれば、副作用があるものも少なくないので、服用するにしても目的と服用量や期間には気を付けるべきと思います。
以上、参考までに私の知識を元に書きましたが、間違いなどありましたらご容赦ください。
しかし、トコフェロールにはほかにβ、γ、δがあり、これらは骨を再合成するのに必要な成分です。
ビタミンEのサプリメントは、αトコフェロール単体の物がほとんどで、それらを摂取すると古い骨が分解されますが、再合成できません。
したがって、サプリメントでビタミンEを摂取するならミックストコフェロールと表示された、α~δまですべてのトコフェロールを配合した物を摂取すべきと思います。
自然界のビタミンEはα~δトコフェロールをバランスよく含んでいると思われます。
ビタミンEのサプリメントに期待する抗酸化作用が強いのはαトコフェロール単体のサプリだと思いますが、長期の服用は上記の副作用があるようです。
余談ですが、同様に、鉄材のサプリメントにもヘム鉄(主に国産)とキレート鉄(輸入サプリ)がありますが、吸収率の良いキレート鉄が即効性があると思いますが、際限なく吸収されるため長期の服用では鉄過剰症になりやすいようです。一方、ヘム鉄はキレート鉄に比べて吸収率が落ちるため即効性はないものの体内の鉄量が満たされればそれ以上吸収せず、排泄されるため過剰症になりにくいようです。
同じビタミンやミネラルでもサプリメントは人工的に設計され加工されたものなので、自然界に存在しない形になっているものも多いと思います。
日本では、サプリメントは「栄養補助食品」であり、医薬品ではありませんが、過剰摂取すれば、副作用があるものも少なくないので、服用するにしても目的と服用量や期間には気を付けるべきと思います。
以上、参考までに私の知識を元に書きましたが、間違いなどありましたらご容赦ください。
2022/08/07(Sun) 06:44 | URL | 西村 典彦 | 【編集】
ヒロ さん
麻黄やエフェドリン、プソイドエフェドリンが血糖値を上げることがあります。
アスピリンは血糖値を下げる作用があります。
ともあれ、解熱剤も鎮痛剤も、「アセトアミノフェン」が一番安全です。
麻黄やエフェドリン、プソイドエフェドリンが血糖値を上げることがあります。
アスピリンは血糖値を下げる作用があります。
ともあれ、解熱剤も鎮痛剤も、「アセトアミノフェン」が一番安全です。
2022/08/07(Sun) 07:50 | URL | ドクター江部 | 【編集】
中嶋一雄 先生
論文の情報をありがとうございます。
論文の情報をありがとうございます。
2022/08/07(Sun) 07:56 | URL | ドクター江部 | 【編集】
中嶋一雄 先生
貴重な情報をコメント頂きありがとうございます。
安易なビタミンB12摂取は、危険ということですね。
貴重な情報をコメント頂きありがとうございます。
安易なビタミンB12摂取は、危険ということですね。
2022/08/07(Sun) 08:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
かわもと さん
以下をご参照頂ければ、幸いです。
①
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-mg.html
健康長寿ネット
マグネシウムの1日の摂取基準量1)2)
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日のマグネシウムの推奨量を18~29歳男性では340㎎、30~64歳男性では370㎎、65~74歳男性では350㎎、75歳以上の男性では320㎎で、18~29歳女性では270㎎、30~64歳女性では290㎎、65~74歳女性では280㎎、75歳以上の女性では260㎎と設定しています(表1)。
通常の食事による過剰障害は報告されていないため、一般的な耐容上限量は設定されていませんが、サプリメントなどの通常の食品以外からの摂取量を成人で1日に350㎎(小児の場合は体重1㎏あたり5㎎)と制限しています(表1)。
②
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-zn-cu.html
健康長寿ネット
亜鉛の1日の摂取基準2)3)
日本人の食事摂取基準(2020年版)では1日の摂取の推奨量は18~74歳の男性で11㎎、75歳以上の男性で10㎎、18歳以上の女性で8㎎となっています。
また、通常の食事による、亜鉛の過剰摂取の可能性は低いですが、亜鉛の過剰摂取は銅欠乏、貧血、胃の不調など様々な健康被害が生じることが知られているため、耐容上限量は18~29歳の男性で40㎎、30~64歳の男性で45㎎、65歳以上の男性で40㎎、18~74歳の女性で35㎎、75歳以上の女性で30㎎と設定されています(表1)。
以下をご参照頂ければ、幸いです。
①
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-mg.html
健康長寿ネット
マグネシウムの1日の摂取基準量1)2)
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、1日のマグネシウムの推奨量を18~29歳男性では340㎎、30~64歳男性では370㎎、65~74歳男性では350㎎、75歳以上の男性では320㎎で、18~29歳女性では270㎎、30~64歳女性では290㎎、65~74歳女性では280㎎、75歳以上の女性では260㎎と設定しています(表1)。
通常の食事による過剰障害は報告されていないため、一般的な耐容上限量は設定されていませんが、サプリメントなどの通常の食品以外からの摂取量を成人で1日に350㎎(小児の場合は体重1㎏あたり5㎎)と制限しています(表1)。
②
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-zn-cu.html
健康長寿ネット
亜鉛の1日の摂取基準2)3)
日本人の食事摂取基準(2020年版)では1日の摂取の推奨量は18~74歳の男性で11㎎、75歳以上の男性で10㎎、18歳以上の女性で8㎎となっています。
また、通常の食事による、亜鉛の過剰摂取の可能性は低いですが、亜鉛の過剰摂取は銅欠乏、貧血、胃の不調など様々な健康被害が生じることが知られているため、耐容上限量は18~29歳の男性で40㎎、30~64歳の男性で45㎎、65歳以上の男性で40㎎、18~74歳の女性で35㎎、75歳以上の女性で30㎎と設定されています(表1)。
2022/08/07(Sun) 08:11 | URL | ドクター江部 | 【編集】
西村 典彦 さん
詳しい情報をありがとうございます。
とても参考になります。
詳しい情報をありがとうございます。
とても参考になります。
2022/08/07(Sun) 08:16 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
いつも記事にてのご教示をありがとうございます。
私は、前庭神経炎から一日500ミリグラムを3回、メチコバールを長く服用していますが、こちらも高齢女性にとり同様の影響が出ますでしょうか。
ご教示くださいますれば幸甚です。
いつも記事にてのご教示をありがとうございます。
私は、前庭神経炎から一日500ミリグラムを3回、メチコバールを長く服用していますが、こちらも高齢女性にとり同様の影響が出ますでしょうか。
ご教示くださいますれば幸甚です。
2022/08/07(Sun) 13:43 | URL | neiri | 【編集】
neiri さん
メチコバールの有効成分メコバラミンはビタミンB12の部類です。
長期内服は、一定のリスクになる可能性はあると思います。
メチコバールの有効成分メコバラミンはビタミンB12の部類です。
長期内服は、一定のリスクになる可能性はあると思います。
2022/08/07(Sun) 14:51 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生
早々にご回答くださりありがとうございます。
やはりそうですか!
即、中止いたします。
ありがとうございました。
早々にご回答くださりありがとうございます。
やはりそうですか!
即、中止いたします。
ありがとうございました。
2022/08/07(Sun) 15:28 | URL | neiri | 【編集】
江部先生初めてコメントいたします。
先日、健診を受けた際、妊娠糖尿病と診断され、藁にもすがる思いで糖質制限食を始めました。
医師の勧めにより、甘味料ラカントsを始めて購入してみました。
よろしければ、ご質問させていただきたいのですが、
ラカントsの袋表面の表示に「カロリー0」、「糖類0」、「ロカボ糖質0g」とありました。
裏面には、「糖質99.8g」との記載があります。
ネットで調べたところ「カロリー0」、「糖類0」は理解できましたが、「ロカボ糖質0g」はよくわかりません。
利用可能炭水化物が関係しているとのことですが、やはり良くわかりませんでした
先生及び読者の皆様、教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
先日、健診を受けた際、妊娠糖尿病と診断され、藁にもすがる思いで糖質制限食を始めました。
医師の勧めにより、甘味料ラカントsを始めて購入してみました。
よろしければ、ご質問させていただきたいのですが、
ラカントsの袋表面の表示に「カロリー0」、「糖類0」、「ロカボ糖質0g」とありました。
裏面には、「糖質99.8g」との記載があります。
ネットで調べたところ「カロリー0」、「糖類0」は理解できましたが、「ロカボ糖質0g」はよくわかりません。
利用可能炭水化物が関係しているとのことですが、やはり良くわかりませんでした
先生及び読者の皆様、教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
2022/08/07(Sun) 16:49 | URL | 小奈津 | 【編集】
小奈津 さん
①糖質ゼロは、血糖値を上げません。
②カロリーゼロも、血糖値を上げません。
③糖類ゼロは、砂糖とブドウ糖は入っていないですが、
たいてい「マルチトール」という糖アルコールが含まれています。
マルチトールは砂糖の半分くらい血糖値を上げます。
④糖質・脂質・蛋白質の内、血糖値を直接上昇させるのは、糖質だけです。
⑤糖質の中で、糖アルコールの範疇に入る、エリスリトールは、全て体内に吸収されますが、
利用されずに、体外に排泄されます。
従って、エリスリトールは糖質ですが、例外として「カロリーゼロ」で「血糖値上昇もゼロ」です。
⑥炭水化物=糖質+食物繊維 です。
食物繊維は血糖値を上げませんン。
⑦利用可能炭水化物というのは、基本、糖質のことです。
①糖質ゼロは、血糖値を上げません。
②カロリーゼロも、血糖値を上げません。
③糖類ゼロは、砂糖とブドウ糖は入っていないですが、
たいてい「マルチトール」という糖アルコールが含まれています。
マルチトールは砂糖の半分くらい血糖値を上げます。
④糖質・脂質・蛋白質の内、血糖値を直接上昇させるのは、糖質だけです。
⑤糖質の中で、糖アルコールの範疇に入る、エリスリトールは、全て体内に吸収されますが、
利用されずに、体外に排泄されます。
従って、エリスリトールは糖質ですが、例外として「カロリーゼロ」で「血糖値上昇もゼロ」です。
⑥炭水化物=糖質+食物繊維 です。
食物繊維は血糖値を上げませんン。
⑦利用可能炭水化物というのは、基本、糖質のことです。
2022/08/07(Sun) 17:41 | URL | ドクター江部 | 【編集】
大変御詳しコメント、有難うございました。
先生のご回答については、ネットや過去の投稿を拝見し、理解しているつもりです。
今回お伺いしたかったことは、「ロカボ糖質0g」についてでした、
読者の皆さんよろしくお願いいたします。
先生のご回答については、ネットや過去の投稿を拝見し、理解しているつもりです。
今回お伺いしたかったことは、「ロカボ糖質0g」についてでした、
読者の皆さんよろしくお願いいたします。
2022/08/07(Sun) 18:10 | URL | 小奈津 | 【編集】
小奈津 さん
「ロカボ糖質0g」も「糖質0g」
同じことです。
「ロカボ糖質0g」も「糖質0g」
同じことです。
2022/08/07(Sun) 18:32 | URL | ドクター江部 | 【編集】
糖質0とロカボ糖質0gとは違います
※100g当たりのラカントの糖質99.8g
<計算式>
※100g当たりの炭水化物値の計算式です。
= 100g-{たんぱく質(g)+脂質(g)+水分(g)+灰分(g)}
※100g当たりの糖質値の計算式です。
炭水炭水化物(g)-食物繊維{g}=
ラカントの糖質99.8g
※100g当たりのラカント{糖アルコール}の利用可能炭水化物0g
カロリー0g.ラカントのロカボ糖質=0g
https://locabo.net/about/
利用可能炭水化物成分表について
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3745.html?all
ロカボ糖質
コメントをご覧ください
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5045.html
※100g当たりのラカントの糖質99.8g
<計算式>
※100g当たりの炭水化物値の計算式です。
= 100g-{たんぱく質(g)+脂質(g)+水分(g)+灰分(g)}
※100g当たりの糖質値の計算式です。
炭水炭水化物(g)-食物繊維{g}=
ラカントの糖質99.8g
※100g当たりのラカント{糖アルコール}の利用可能炭水化物0g
カロリー0g.ラカントのロカボ糖質=0g
https://locabo.net/about/
利用可能炭水化物成分表について
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3745.html?all
ロカボ糖質
コメントをご覧ください
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5045.html
2022/08/07(Sun) 20:16 | URL | オスティナート | 【編集】
オスティナート さん
コメントありがとうございます。
とても参考になります。
山田式ロカボ
1食20-40g、デザートは10g以下、1日70-130gに、糖質を抑えるだけ!
これ以外のカロリー・脂質・たんぱく質などに制限はありません!
これは、わかるのですが、
美味しく楽しく適正糖質 ロカボ糖質8g
これが意味がわかりません。
オスティナートさん、わかるでしょうか?
コメントありがとうございます。
とても参考になります。
山田式ロカボ
1食20-40g、デザートは10g以下、1日70-130gに、糖質を抑えるだけ!
これ以外のカロリー・脂質・たんぱく質などに制限はありません!
これは、わかるのですが、
美味しく楽しく適正糖質 ロカボ糖質8g
これが意味がわかりません。
オスティナートさん、わかるでしょうか?
2022/08/08(Mon) 08:05 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生からのご質問
>ロカボ糖質8gについてですが。
別に意味はなく、ロカボマークのサンプルだと思います。
ロカボオフィシャルサイト
ロカボと糖質
https://locabo.net/study/
ロカボ糖質」とは、
「利用可能炭水化物」を元に算出したものです。
消費者庁の食品表示では、炭水化物(糖質+食物繊維)
の表示義務はあるものの糖質の表示義務はありません。
その上、カロリー0kcal/gの低糖質甘味料についても、
炭水化物(糖質)に含めて重量表示しなくてはいけません。
よって、低糖質甘味料を使用したデザートでは、
糖質4g、カロリー0kcalという表示になることもあり、
消費者に混乱を生じさせていました。
ロカボマークをつける商品については、
ロカボ糖質(1g=4kcalのエネルギーを持つ糖質量)として表示するので、
上記のデザートはロカボ糖質0g、カロリー0kcalという表示になります。
このことはロカボ表示こそが消費者に理解しやすい糖質量になることを意味しています。
なお、世界的な食品表示では、carbohydrate(炭水化物)の表示義務はなく、
available carbohydrate(≒ロカボ糖質)の表示義務が記載されています。
よって、世界的にはロカボ糖質こそが表示するべき姿なのです。
ロカボ糖質について、私の考察
「日本食品標準成分表」2020年版(八訂)の収載食品数は2,478食品と公表されています。
なお、2015年に公表された、利用可能炭水化物表の収載食品数は、854食品と限られています。
それに、米国成分表から推計、英国成分表から推計などの食品も多数含まれています。
よって、低糖質甘味料単品の場合は、利用可能炭水化物をもとにロカボ糖質の表示が可能と思われますが、複数の食材を使った料理や加工品については、
「直接算出した利用可能炭水化物」と「差し引き法による炭水化物」それぞれ異なる試料を分析して成分値を求めたものが、混在するかたちで数値が出てくることになります。
上記ロカボオフィシャルサイトの「世界的にはロカボ糖質こそが表示するべき姿なのです」は将来あるべき姿だとは思いますが、米国や英国とは違い、現在日本は利用可能炭水化物表の収載食品数が少なく、難しいと思います。
もう一つ問題なのは、小奈津さんのご質問にもありましたように、日本では利用可能炭水化物について理解されている方がごく少数です。
上記ロカボオフィシャルサイトに「低糖質甘味料を使用したデザートでは、糖質4g、カロリー0kcalという表示になることもあり、消費者に混乱を生じさせていました」とありますが、成分表とは別にロカボ糖質を二重表示することにより、よけいに消費者に混乱を生じさせてしまうことになると思います。
なお、デザートにエリスリトール等の甘味料を使った場合は、通常の食品成分とは別に(血糖値を上昇させない甘味料エリスリトールを除く糖質00g)と表示した方が(ロカボ糖質00g)よりは消費者としては混乱もなく、わかりやすいと私は思います。
2015年の利用可能炭水化物表の公表にあたり臨時委員を務めた
千葉県立保健医療大学 渡邊 智子 教授
利用可能炭水化物の解説
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3745.html?all
>ロカボ糖質8gについてですが。
別に意味はなく、ロカボマークのサンプルだと思います。
ロカボオフィシャルサイト
ロカボと糖質
https://locabo.net/study/
ロカボ糖質」とは、
「利用可能炭水化物」を元に算出したものです。
消費者庁の食品表示では、炭水化物(糖質+食物繊維)
の表示義務はあるものの糖質の表示義務はありません。
その上、カロリー0kcal/gの低糖質甘味料についても、
炭水化物(糖質)に含めて重量表示しなくてはいけません。
よって、低糖質甘味料を使用したデザートでは、
糖質4g、カロリー0kcalという表示になることもあり、
消費者に混乱を生じさせていました。
ロカボマークをつける商品については、
ロカボ糖質(1g=4kcalのエネルギーを持つ糖質量)として表示するので、
上記のデザートはロカボ糖質0g、カロリー0kcalという表示になります。
このことはロカボ表示こそが消費者に理解しやすい糖質量になることを意味しています。
なお、世界的な食品表示では、carbohydrate(炭水化物)の表示義務はなく、
available carbohydrate(≒ロカボ糖質)の表示義務が記載されています。
よって、世界的にはロカボ糖質こそが表示するべき姿なのです。
ロカボ糖質について、私の考察
「日本食品標準成分表」2020年版(八訂)の収載食品数は2,478食品と公表されています。
なお、2015年に公表された、利用可能炭水化物表の収載食品数は、854食品と限られています。
それに、米国成分表から推計、英国成分表から推計などの食品も多数含まれています。
よって、低糖質甘味料単品の場合は、利用可能炭水化物をもとにロカボ糖質の表示が可能と思われますが、複数の食材を使った料理や加工品については、
「直接算出した利用可能炭水化物」と「差し引き法による炭水化物」それぞれ異なる試料を分析して成分値を求めたものが、混在するかたちで数値が出てくることになります。
上記ロカボオフィシャルサイトの「世界的にはロカボ糖質こそが表示するべき姿なのです」は将来あるべき姿だとは思いますが、米国や英国とは違い、現在日本は利用可能炭水化物表の収載食品数が少なく、難しいと思います。
もう一つ問題なのは、小奈津さんのご質問にもありましたように、日本では利用可能炭水化物について理解されている方がごく少数です。
上記ロカボオフィシャルサイトに「低糖質甘味料を使用したデザートでは、糖質4g、カロリー0kcalという表示になることもあり、消費者に混乱を生じさせていました」とありますが、成分表とは別にロカボ糖質を二重表示することにより、よけいに消費者に混乱を生じさせてしまうことになると思います。
なお、デザートにエリスリトール等の甘味料を使った場合は、通常の食品成分とは別に(血糖値を上昇させない甘味料エリスリトールを除く糖質00g)と表示した方が(ロカボ糖質00g)よりは消費者としては混乱もなく、わかりやすいと私は思います。
2015年の利用可能炭水化物表の公表にあたり臨時委員を務めた
千葉県立保健医療大学 渡邊 智子 教授
利用可能炭水化物の解説
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-3745.html?all
2022/08/08(Mon) 12:45 | URL | オスティナート | 【編集】
オスティナート さん
詳細な解説をありがとうございます。
『デザートにエリスリトール等の甘味料を使った場合は、通常の食品成分とは別に(血糖値を上昇させない甘味料エリスリトールを除く糖質00g)と表示した方が(ロカボ糖質00g)よりは消費者としては混乱もなく、わかりやすいと私は思います。』
私も賛成です。
菓子職人さんの糖質制限ケーキは、そのように表示してありました。
詳細な解説をありがとうございます。
『デザートにエリスリトール等の甘味料を使った場合は、通常の食品成分とは別に(血糖値を上昇させない甘味料エリスリトールを除く糖質00g)と表示した方が(ロカボ糖質00g)よりは消費者としては混乱もなく、わかりやすいと私は思います。』
私も賛成です。
菓子職人さんの糖質制限ケーキは、そのように表示してありました。
2022/08/08(Mon) 17:43 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生そしてオスティナートさん有難うございました。
ラカントsの、ロカボ糖質に関する不明なこと、全て解決しました。
じつは、かかりつけの医師と、管理栄養士にも同じロカボ糖質の質問をしたのですが、納得のいく回答はいただけませんでした。
早速今回の記事を印刷して、次回診療の際持参したいと思っています。
ところで、オスティナートさんとは、何者なんですか。
(サイト内検索で調べたところ、無肥料、無農薬で菊芋等の野菜を栽培されているとか)
これだけの内容を半日ほどで回答されるのはすごいですね。
ラカントsの、ロカボ糖質に関する不明なこと、全て解決しました。
じつは、かかりつけの医師と、管理栄養士にも同じロカボ糖質の質問をしたのですが、納得のいく回答はいただけませんでした。
早速今回の記事を印刷して、次回診療の際持参したいと思っています。
ところで、オスティナートさんとは、何者なんですか。
(サイト内検索で調べたところ、無肥料、無農薬で菊芋等の野菜を栽培されているとか)
これだけの内容を半日ほどで回答されるのはすごいですね。
2022/08/08(Mon) 19:40 | URL | 小奈津 | 【編集】
小奈津 さん
もともとレストラン経営でしたが、
今は無肥料、無農薬で菊芋等の野菜を栽培されています。
もともと、食に関する知識が豊富で、私はいつも助けて貰っています。
もともとレストラン経営でしたが、
今は無肥料、無農薬で菊芋等の野菜を栽培されています。
もともと、食に関する知識が豊富で、私はいつも助けて貰っています。
2022/08/08(Mon) 19:57 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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