2022年07月22日 (金)
こんにちは。
以下の記事が、2022年7月21日(木)毎日新聞のサイトに掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20220721/k00/00m/040/038000c
ワクチンで拡大防げる? 新型コロナ「BA・5」今わかっていること
毎日新聞 2022/7/21 11:30(最終更新 7/22 11:27) 1324文字
記事を読んで見ましたが、
米ハーバード大の研究チームも英オックスフォード大などの研究チームも、
新型コロナワクチンは、「『BA・5』の感染を防ぐ効果は高くない」としています。
つまり、ワクチンで感染予防はできないので、
流行を防ぐこともできないと言うことです。
コロナウイルスに詳しい水谷哲也・東京農工大教授(ウイルス学)も
「『BA・5』は、これまでの変異株や派生型の中でも多くの変異がある」
ので
「ワクチンによる抗体が、スパイクたんぱく質を認識しづらくなっている可能性がある」
としています。
つまり、現行の新型コロナワクチンが、「『BA・5』には無効の可能性があると
指摘しています。
それでは、重症化予防はワクチンで可能なのでしょうか?
北里大の中山哲夫特任教授(臨床ウイルス学)は
「『BA・5』は重症化する可能性があるが、
海外で感染者が増えても重症例が増えていないのは、
ワクチン接種の効果」
と考えているそうです。
しかし、オミクロン株は、感染力は強いものの、
重症化率は、デルタ株に比べると明らかに低くなっています。
大阪府のデータですが、
2022/7/20時点で、感染者数は、100186人と急上昇していますが
入院1858人中、重症は23人と非常に少ないです。
入院率は、1.85%と少なく、
入院患者の重症率は、わずか1.2%です。
重症病床使用率は、わずか4%です。
厚生労働省の統計でも
60歳未満で重症化率は
デルタ株で0.56%(2021年7月から10月)
オミクロン株で0.03%(2022年1月から2月)
です。
デルタ株でもオミクロン株でも、多くの日本人はワクチンは接種していますので、
オミクロン株の重症化率が、デルタ株の19分の1と少ないのは、
ワクチンは無関係で、オミクロン株の特性と言えます。
元々、日本人は、新型コロナ感染時の重症化率は、米国人の20分の1くいらいしか
なかったのですが、オミクロン株になってますます重症化しにくくなっています。
日本における新型コロナワクチンの価値はますます減っていますので、
60歳以下の健康な人は接種する必要性はないように思います。
江部康二
以下の青字の記載は
https://mainichi.jp/articles/20220721/k00/00m/040/038000c
ワクチンで拡大防げる? 新型コロナ「BA・5」
今わかっていること
毎日新聞 2022/7/21 11:30
の要約です。
【新型コロナウイルスの感染「第7波」では、
オミクロン株の派生型「BA・5」が主流になっている。
国立感染症研究所は「BA・5」の割合が今週時点で96%に達したと推計。
感染力が強く、各地の新規感染者数は過去最多を更新している。
「BA・5」の感染拡大に対処するのに、ワクチン接種は期待できるのか。
「BA・5」で今、分かっていることをまとめた。
<「BA・5」には多くの変異>
「『BA・5』は、これまでの変異株や派生型の中でも多くの変異がある」
コロナウイルスに詳しい水谷哲也・東京農工大教授(ウイルス学)はそう説明する。
水谷さんらによると、「BA・5」は中国で最初に見つかった株と比べて少なくとも計34カ所の変異があり、
スパイクたんぱく質の立体構造や化学的な性質も変わっている可能性があるという。
34カ所の中には、ワクチンの感染予防効果を弱める特徴を持つ変異が3カ所あった。
これまでの変異株や派生型で、この三つがそろったことはなく、
水谷さんは、ワクチンの限界を懸念する。
「ワクチンによる抗体が、スパイクたんぱく質を認識しづらくなっている可能性がある」
<重症化防ぐには有効か>
海外の研究でも「BA・5」に対するワクチンの感染予防効果について、
芳しくない結果が報告されている。
米ハーバード大の研究チームも
英オックスフォード大などの研究チームも、
新型コロナワクチンは、「『BA・5』の感染を防ぐ効果は高くない」とみている。
北里大の中山哲夫特任教授(臨床ウイルス学)は
「『BA・5』は重症化する可能性があるが、
海外で感染者が増えても重症例が増えていないのは、
ワクチン接種の効果」と考えている。
このため
「3回目接種や、高齢者らへの4回目接種は確実に進めるべきだ」と主張する。】
以下の記事が、2022年7月21日(木)毎日新聞のサイトに掲載されました。
https://mainichi.jp/articles/20220721/k00/00m/040/038000c
ワクチンで拡大防げる? 新型コロナ「BA・5」今わかっていること
毎日新聞 2022/7/21 11:30(最終更新 7/22 11:27) 1324文字
記事を読んで見ましたが、
米ハーバード大の研究チームも英オックスフォード大などの研究チームも、
新型コロナワクチンは、「『BA・5』の感染を防ぐ効果は高くない」としています。
つまり、ワクチンで感染予防はできないので、
流行を防ぐこともできないと言うことです。
コロナウイルスに詳しい水谷哲也・東京農工大教授(ウイルス学)も
「『BA・5』は、これまでの変異株や派生型の中でも多くの変異がある」
ので
「ワクチンによる抗体が、スパイクたんぱく質を認識しづらくなっている可能性がある」
としています。
つまり、現行の新型コロナワクチンが、「『BA・5』には無効の可能性があると
指摘しています。
それでは、重症化予防はワクチンで可能なのでしょうか?
北里大の中山哲夫特任教授(臨床ウイルス学)は
「『BA・5』は重症化する可能性があるが、
海外で感染者が増えても重症例が増えていないのは、
ワクチン接種の効果」
と考えているそうです。
しかし、オミクロン株は、感染力は強いものの、
重症化率は、デルタ株に比べると明らかに低くなっています。
大阪府のデータですが、
2022/7/20時点で、感染者数は、100186人と急上昇していますが
入院1858人中、重症は23人と非常に少ないです。
入院率は、1.85%と少なく、
入院患者の重症率は、わずか1.2%です。
重症病床使用率は、わずか4%です。
厚生労働省の統計でも
60歳未満で重症化率は
デルタ株で0.56%(2021年7月から10月)
オミクロン株で0.03%(2022年1月から2月)
です。
デルタ株でもオミクロン株でも、多くの日本人はワクチンは接種していますので、
オミクロン株の重症化率が、デルタ株の19分の1と少ないのは、
ワクチンは無関係で、オミクロン株の特性と言えます。
元々、日本人は、新型コロナ感染時の重症化率は、米国人の20分の1くいらいしか
なかったのですが、オミクロン株になってますます重症化しにくくなっています。
日本における新型コロナワクチンの価値はますます減っていますので、
60歳以下の健康な人は接種する必要性はないように思います。
江部康二
以下の青字の記載は
https://mainichi.jp/articles/20220721/k00/00m/040/038000c
ワクチンで拡大防げる? 新型コロナ「BA・5」
今わかっていること
毎日新聞 2022/7/21 11:30
の要約です。
【新型コロナウイルスの感染「第7波」では、
オミクロン株の派生型「BA・5」が主流になっている。
国立感染症研究所は「BA・5」の割合が今週時点で96%に達したと推計。
感染力が強く、各地の新規感染者数は過去最多を更新している。
「BA・5」の感染拡大に対処するのに、ワクチン接種は期待できるのか。
「BA・5」で今、分かっていることをまとめた。
<「BA・5」には多くの変異>
「『BA・5』は、これまでの変異株や派生型の中でも多くの変異がある」
コロナウイルスに詳しい水谷哲也・東京農工大教授(ウイルス学)はそう説明する。
水谷さんらによると、「BA・5」は中国で最初に見つかった株と比べて少なくとも計34カ所の変異があり、
スパイクたんぱく質の立体構造や化学的な性質も変わっている可能性があるという。
34カ所の中には、ワクチンの感染予防効果を弱める特徴を持つ変異が3カ所あった。
これまでの変異株や派生型で、この三つがそろったことはなく、
水谷さんは、ワクチンの限界を懸念する。
「ワクチンによる抗体が、スパイクたんぱく質を認識しづらくなっている可能性がある」
<重症化防ぐには有効か>
海外の研究でも「BA・5」に対するワクチンの感染予防効果について、
芳しくない結果が報告されている。
米ハーバード大の研究チームも
英オックスフォード大などの研究チームも、
新型コロナワクチンは、「『BA・5』の感染を防ぐ効果は高くない」とみている。
北里大の中山哲夫特任教授(臨床ウイルス学)は
「『BA・5』は重症化する可能性があるが、
海外で感染者が増えても重症例が増えていないのは、
ワクチン接種の効果」と考えている。
このため
「3回目接種や、高齢者らへの4回目接種は確実に進めるべきだ」と主張する。】
「ワクチン接種で新型コロナや他の病気に罹りやすくなる」と近藤誠医師が指摘 その理由は?
https://www.news-postseven.com/archives/20220722_1775570.html?DETAIL
https://www.news-postseven.com/archives/20220722_1775570.html?DETAIL
2022/07/24(Sun) 12:29 | URL | 中嶋一雄 | 【編集】
中嶋一雄 先生
コメントをありがとうございます。
コメントをありがとうございます。
2022/07/24(Sun) 19:00 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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