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糖質制限中の食事と間食。一回に食べる糖質量が大事。
こんばんは。
糖質制限中の食事と間食について、考えてみます。
 
スーパー糖質制限食では、一回の食事の糖質量
<10~20g以下> が目安となります。
 
これは、体重64kgの2型糖尿人において、ピークは
1gの糖質が約3mg血糖値を上昇させるということが前提となっています。
 
空腹時血糖値が100mg/dlとコントロール良好な2型糖尿人において
一回に40gの糖質を摂取すると120mgの血糖値上昇で、ピークの食後血糖値は220mg/dlとなり、
安全圏の180mg/dlを軽く超えてしまいます。
 
それで一定の安全率を考慮して、食後血糖値が180mg/dlを超えないように
一回の食事の糖質量を<10~20g以下> と設定しています。
 
 
同様に、間食に関しては
一回の間食の糖質量<5gていど> を目安としています。
間食は15時くらいに、一日に一回が無難でしょう。
 
 
<合併症予防のための目標値(日本糖尿病学会)>
①空腹時血糖値:130mg/dl未満
②食後2時間血糖値:180mg/dl未満
③HbA1c:7.0%未満

 
①②③をクリアすることが合併症予防において肝要です。
従って、一回の食事の糖質量が大事であって、
一日の食事の糖質量はそれに準じるという位置づけです。
一回の間食においても、その糖質量が大事です。
 
つまり、糖尿人が、
A)『朝:20g 昼:20g 夕:20g』
の糖質をそれぞれ摂取すると合計60g/日の糖質量ですが、
食後血糖値はをクリアできる可能性が高いです。
また、もクリアできると思います。
 
しかし
B)『朝:なし 昼:なし 夕:60g』
というパターンで、一回に60gの糖質を摂取すると食後血糖値は急上昇(「60g×3mg=180mg」)して、
軽く200mg/dlを超えることとなり危険です。
 
一日の食事の糖質量は60gで同一ですが、
食後高血糖に関しては、A)B)で大きな差があります。
 
また、スタンダード糖質制限食は、
三食糖質を食べている糖尿人に比べるとはるかに好ましいのですが、
スーパー糖質制限食実践者に比べると、一日一回、180mg/dlを超える
食後高血糖のリスクがあるのでそのことを承知しておくことが大切です。
 
同様に、プチ糖質制限食だと、糖尿人においては、
一日二回、180mg/dlを超える食後高血糖のリスクがあるので注意が必要です。
 
なお、間食向けの糖質制限OK食品は
チーズ、ゆで卵、天日干しスルメ、メザシ、焼き海苔、ホタテ貝柱、
クルミ、アーモンド、ヘーゼルナッツ、マカダミアアッツ、
などです。
 
 
江部康二
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