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「米国糖尿病学会と糖質制限食」。見解の歴史的変遷。ユーチューブ。
こんにちは。
本日は、ユーチューブのご案内です。

糖尿病・メタボ対策に! ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
vol.12『米国糖尿病学会と糖質制限食』
https://www.youtube.com/watch?v=nLPLrkXlRc8&t=319s

今回のテーマは
「米国糖尿病学会と糖質制限食」 見解の歴史的変遷
です。


糖質制限食に関して、現在は、
エビデンスに基づいた米国糖尿病学会のお墨付きがあります。
米国糖尿病学会のトレーシー・ブラウン現CEOは、
自らスーパー糖質制限食を実践中であり、
それによりインスリン注射を中止できています。


米国糖尿病学会とスーパー糖質制限食とエビデンスについて

以下、経年的に検討してみました。


<米国糖尿病学会(ADA)の糖質制限食に対する見解の変遷>

①ADAは、2007年まで糖尿病の食事療法において糖質制限食は推奨しないとしていた。

②2008年、「食事療法に関する声明2008」において、

 「減量が望まれる糖尿病患者には低カロリー食、もしくは低炭水化物食によるダイエットが推奨される」と、

 1年の期限付きで、糖質制限食の有効性を認める見解を記載。

③2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで糖質制限食の有効性を容認。

④2013年10月、「食事療法に関する声明2013」において期限や限定なしで、糖質制限食を容認

⑤2019年4月、コンセンサス・レポートで糖質制限食がエビデンスが最も豊富と記載。

⑥2020年4月、「栄養療法」

 地中海式、低炭水化物、およびベジタリアン食事パターンは、

 いずれも研究で良好な結果が示されている

 健康的な食事パターンの例である。

 個別の食事計画は、個人の好み、ニーズ、

 および目標に焦点を当てるべきである。

 糖尿病患者の全体的な炭水化物摂取量を減らすことは、

 血糖値を改善するために最も多くのエビデンスが示されているので、

 個人のニーズや好みに応じた様々な食事パターンに

 適用することができる。


米国糖尿病学会(ADA)は、
蓄積したエビデンスに基づき、見解を発表しています。
2007年までは、エビデンス不足のため、糖質制限食を否定しています。
その後、エビデンスの蓄積により、徐々に糖質制限食を肯定していき、
2013年10月には、正式に容認するに到りました。
さらに、2019年4月にはコンセンサス・レポートで、
「糖質制限食が最もエビデンスが豊富」と明言しました。
糖質制限食に関しては
Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)
と記載してあります。
タンパク質の摂取比率は、一定なので、超低炭水化物食は、間違いなく高脂肪食です。
高雄病院のスーパー糖質制限食はこの「超低炭水化物食」に相当し、脂質摂取比率は56%です。
2020年のADA「栄養療法」においても
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富』と再び明言してあります。
2021年、2022年のADA(米国糖尿病学会)「栄養療法」も、
2020年と同様の記載です。

すなわち、糖質制限食の安全性と有効性は、エビデンスに基づき、
米国糖尿病学会により担保されている
と言えます。


江部康二


以下、事務局からのお知らせです。

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ブログ読者の皆様、弊会のYouTube動画を多数ご覧いただいておりまして、
ありがとうございます。

江部理事長による動画「ドクター江部の糖質オフ!健康トーク vol.12」の配信を
ご案内申し上げます。

テーマは、「米国糖尿病学会と糖質制限食」です。
米国糖尿病学会の糖質制限食に関する見解の変遷についてお話しております。

ドクター江部の糖質オフ!健康トーク
▼ vol.12『米国糖尿病学会と糖質制限食』
https://youtu.be/nLPLrkXlRc8

ご覧いただけますと、また、ご興味のある方へシェアしていただけますと幸いです。

▼協会YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCdh9uz2_XnhDyJj9pHDDW1A

一般社団法人 日本糖質制限医療推進協会
https://www.toushitsuseigen.or.jp/

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