2022年05月04日 (水)
こんにちは。
日頃何気なく使っている言葉、「炭水化物、糖質、糖類」これらの違いはどうなっているのでしょう。
健康増進法における栄養表示基準というのがあって、各メーカーさんはこれに従っています。
栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、
基本表示は<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>の5成分表示とされています。
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
①栄養表示基準上はたんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
②炭水化物=糖質+食物繊維
③糖質=糖類+三糖類以上+糖アルコール+合成甘味料
④糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、ラクチトール、マンニトールなど
*合成甘味料=アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、サッカリン、ネオテーム、アドバンテームなど
**食物繊維
一、水溶性食物繊維
a)ポリデキストロース
海藻、こんにゃくの他、野菜、果汁類にも含まれる水溶性の食物繊維
です。ぶどう糖などから作られます。
b)難消化性デキストリン
とうもろこしなどに含まれる水溶性の食物繊維です。とうもろこしでんぷん
などを分解して作られます。糖質の吸収を穏やかにする作用があり、
血糖値が高めの方向けの特定保健用食品の機能素材となっています。
二、不溶性食物繊維 セルロース
物の細胞壁の構成成分です。不溶性の食物繊維です。食品には粘性を
与えたりするために利用されています。
食品100g中の炭水化物を表示するとき、基準に則れば、
炭水化物=100g-<水分+タンパク質+脂質+灰分>
となります。
つまり、栄養表示上は、たんぱく質、脂質、灰分のいずれにも分類されないものは、炭水化物に計算されます。
合成甘味料が糖質に分類されるのは、何だか変ですが、
炭水化物・糖質の栄養表示基準の定義に従えばそうなるようです。(∵)?
結論としては、
①糖質だけが血糖値を上昇させる。
②糖質のなかで、合成甘味料とエリスリトールは血糖値を上昇させない。
となります。
糖類・糖質・炭水化物の違いについては
アサヒ飲料のホームページ
https://www.asahiinryo.co.jp/customer/dictionary/ing_label.html
お客様相談室 栄養成分表示
にわかりやすく解説・図解してあるので、是非覗いてみて下さいね。
アサヒ飲料さん、お世話になります。
今日の記事は、おおいに参考にさせていただきました。
ありがとうございます。 m(_ _)mV
なお、栄養表示基準に則り、糖類ゼロなら、無糖と表示できます。
つまり砂糖やブドウ糖などの二糖類、単糖類がなければ、
合成甘味料や糖アルコールが含まれていても無糖と表示できるのです。
従って、無糖表示でマルチトールやキシリトールが含まれていても法律上はOKだけど、
血糖値は上昇することになりますので、糖尿人の皆さんはご用心ご用心。(=_=;)
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、
JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、
甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、
糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。
妊婦にも大丈夫です。
糖アルコールの中でエリスリトールだけは、
カロリーゼロで、血糖値の上昇もありません。
エリスリトールは、ワインや果物の天然の甘味成分です。
なお、食品のラベルに糖質量の表示がないことも多いです。
そういう時は、西村 典彦 さんにコメント頂きましたが、
糖質量=【総カロリー ― (タンパク質×4+脂質×9) 】 ÷ 4
この式で、糖質量が計算できます。
これなら、「炭水化物・食物繊維・糖質」の表示がなくても、
糖質量を正確に知ることができますね。
西村さん、ありがとうございます。
最後に追加ですが、「糖分」という単語は、かなり曖昧に使用されています。
糖質あるいは糖類と同じ意味で、一般用語として使用されていて、ますます混乱の元となっています。
栄養表示基準には「糖分」という言葉は記載無しです。
私は、基本的に糖分という言葉は、使わないようにしています。
江部康二
日頃何気なく使っている言葉、「炭水化物、糖質、糖類」これらの違いはどうなっているのでしょう。
健康増進法における栄養表示基準というのがあって、各メーカーさんはこれに従っています。
栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、
基本表示は<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>の5成分表示とされています。
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
①栄養表示基準上はたんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
②炭水化物=糖質+食物繊維
③糖質=糖類+三糖類以上+糖アルコール+合成甘味料
④糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトール、ソルビトール、ラクチトール、マンニトールなど
*合成甘味料=アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム、サッカリン、ネオテーム、アドバンテームなど
**食物繊維
一、水溶性食物繊維
a)ポリデキストロース
海藻、こんにゃくの他、野菜、果汁類にも含まれる水溶性の食物繊維
です。ぶどう糖などから作られます。
b)難消化性デキストリン
とうもろこしなどに含まれる水溶性の食物繊維です。とうもろこしでんぷん
などを分解して作られます。糖質の吸収を穏やかにする作用があり、
血糖値が高めの方向けの特定保健用食品の機能素材となっています。
二、不溶性食物繊維 セルロース
物の細胞壁の構成成分です。不溶性の食物繊維です。食品には粘性を
与えたりするために利用されています。
食品100g中の炭水化物を表示するとき、基準に則れば、
炭水化物=100g-<水分+タンパク質+脂質+灰分>
となります。
つまり、栄養表示上は、たんぱく質、脂質、灰分のいずれにも分類されないものは、炭水化物に計算されます。
合成甘味料が糖質に分類されるのは、何だか変ですが、
炭水化物・糖質の栄養表示基準の定義に従えばそうなるようです。(∵)?
結論としては、
①糖質だけが血糖値を上昇させる。
②糖質のなかで、合成甘味料とエリスリトールは血糖値を上昇させない。
となります。
糖類・糖質・炭水化物の違いについては
アサヒ飲料のホームページ
https://www.asahiinryo.co.jp/customer/dictionary/ing_label.html
お客様相談室 栄養成分表示
にわかりやすく解説・図解してあるので、是非覗いてみて下さいね。
アサヒ飲料さん、お世話になります。
今日の記事は、おおいに参考にさせていただきました。
ありがとうございます。 m(_ _)mV
なお、栄養表示基準に則り、糖類ゼロなら、無糖と表示できます。
つまり砂糖やブドウ糖などの二糖類、単糖類がなければ、
合成甘味料や糖アルコールが含まれていても無糖と表示できるのです。
従って、無糖表示でマルチトールやキシリトールが含まれていても法律上はOKだけど、
血糖値は上昇することになりますので、糖尿人の皆さんはご用心ご用心。(=_=;)
国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、
JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設けて、
甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、
糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。
妊婦にも大丈夫です。
糖アルコールの中でエリスリトールだけは、
カロリーゼロで、血糖値の上昇もありません。
エリスリトールは、ワインや果物の天然の甘味成分です。
なお、食品のラベルに糖質量の表示がないことも多いです。
そういう時は、西村 典彦 さんにコメント頂きましたが、
糖質量=【総カロリー ― (タンパク質×4+脂質×9) 】 ÷ 4
この式で、糖質量が計算できます。
これなら、「炭水化物・食物繊維・糖質」の表示がなくても、
糖質量を正確に知ることができますね。
西村さん、ありがとうございます。
最後に追加ですが、「糖分」という単語は、かなり曖昧に使用されています。
糖質あるいは糖類と同じ意味で、一般用語として使用されていて、ますます混乱の元となっています。
栄養表示基準には「糖分」という言葉は記載無しです。
私は、基本的に糖分という言葉は、使わないようにしています。
江部康二
江部先生、いつも貴重な情報ありがとうございます。
運動と健康について以前質問させてもらったのですが、もう一つ疑問があったので質問させてください。
人類には有酸素運動が適しているとのことでしたが、有酸素運動のみですと心肺機能と下半身の筋力は維持できると思いますが、上半身の筋力維持はできないように感じました。
ただ、狩猟採取時代に上半身の筋トレをしてるとも思えませんし、どうやって上半身の筋量を維持していたのでしょうか?
普通に糖質制限と有酸素運動をしていれば上半身の筋力も維持できるのでしょうか?
健康の為であれば有酸素運動のみでつく筋肉させあれば十分と考えていいのか疑問に感じました。
運動と健康について以前質問させてもらったのですが、もう一つ疑問があったので質問させてください。
人類には有酸素運動が適しているとのことでしたが、有酸素運動のみですと心肺機能と下半身の筋力は維持できると思いますが、上半身の筋力維持はできないように感じました。
ただ、狩猟採取時代に上半身の筋トレをしてるとも思えませんし、どうやって上半身の筋量を維持していたのでしょうか?
普通に糖質制限と有酸素運動をしていれば上半身の筋力も維持できるのでしょうか?
健康の為であれば有酸素運動のみでつく筋肉させあれば十分と考えていいのか疑問に感じました。
2022/05/04(Wed) 19:22 | URL | 光一 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
<<『江部先生『糖質制限理論』>>を理解把握しない『日本医療界』は、
本日の『炭水化物、糖質、糖類、』の説明を何故しないのか、
不思議に思います??!!
私は、21年間の通院で、2005年転院時より、
隠蔽医療で、4年後には『脳梗塞』発症しました!!
だが2010年10月1日より、
<<江部先生『糖質制限理論』>>理解把握実践で、
3ヵ月足らずで、インスリン増量3年半余りが、
インスリン自主離脱して、血糖値『5,9』に成り、
<<『生還、』>>出来ました!!
それまでの薬服用薬は、
『服用薬11錠+インスリン増量3年半余りです!!』
現在は、後遺症『眼科、脳梗塞』の為に服用薬は、
<<3錠だけです!!>>
ネット時代に何故『糖質を信奉している『日本医療界』が、
不思議でなりません??!!』
何しろ私は、<<江部先生『糖質制限理論』>>で、
<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>している事は事実ですから、
『日本医療界』の改善皆無の証明者として、
時代進化し思考変更しなくてはならないと、考えます!!
江部先生には、<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>して、
更なる改善を期待できる状況で、10年目に生活できる事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
<<『江部先生『糖質制限理論』>>を理解把握しない『日本医療界』は、
本日の『炭水化物、糖質、糖類、』の説明を何故しないのか、
不思議に思います??!!
私は、21年間の通院で、2005年転院時より、
隠蔽医療で、4年後には『脳梗塞』発症しました!!
だが2010年10月1日より、
<<江部先生『糖質制限理論』>>理解把握実践で、
3ヵ月足らずで、インスリン増量3年半余りが、
インスリン自主離脱して、血糖値『5,9』に成り、
<<『生還、』>>出来ました!!
それまでの薬服用薬は、
『服用薬11錠+インスリン増量3年半余りです!!』
現在は、後遺症『眼科、脳梗塞』の為に服用薬は、
<<3錠だけです!!>>
ネット時代に何故『糖質を信奉している『日本医療界』が、
不思議でなりません??!!』
何しろ私は、<<江部先生『糖質制限理論』>>で、
<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>している事は事実ですから、
『日本医療界』の改善皆無の証明者として、
時代進化し思考変更しなくてはならないと、考えます!!
江部先生には、<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>して、
更なる改善を期待できる状況で、10年目に生活できる事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2022/05/04(Wed) 19:38 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
光一さん
歩行時、下肢を振り上げるために働くのが大腿直筋、外側広筋などの大腿四頭筋、腸腰筋、前脛骨筋です。
そして、振り上げた下肢を前方に移動させるのが大臀筋や中臀筋、腓腹筋やヒラメ筋です。
その他にも、上半身の姿勢を維持するために、脊柱起立筋や腹直筋が使われます。
また、腕を振って歩行するので、大胸筋や上腕二頭筋・三頭筋も働きます。
つまり、歩行することで、下半身の筋を中心に、上半身も含めて
全身の70%〜80%の筋肉が使われていることとなります。
「糖質制限食+適切な歩行」で健康が維持できると思います。
歩行時、下肢を振り上げるために働くのが大腿直筋、外側広筋などの大腿四頭筋、腸腰筋、前脛骨筋です。
そして、振り上げた下肢を前方に移動させるのが大臀筋や中臀筋、腓腹筋やヒラメ筋です。
その他にも、上半身の姿勢を維持するために、脊柱起立筋や腹直筋が使われます。
また、腕を振って歩行するので、大胸筋や上腕二頭筋・三頭筋も働きます。
つまり、歩行することで、下半身の筋を中心に、上半身も含めて
全身の70%〜80%の筋肉が使われていることとなります。
「糖質制限食+適切な歩行」で健康が維持できると思います。
2022/05/05(Thu) 07:40 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、返信ありがとうございます。
歩行中に上半身も含め全体の70~80%の筋肉を使っているのですね。
疑問が晴れてスッキリしました。これからも歩行を中心とした有酸素運動を継続したいと思います。
もう一つ気になるのですが、前に江部先生から中年以降は活性酸素の観点から激しい運動はしないほうがいいと教えて頂いたのですが、糖質制限をしていても激しい運動を継続してけば癌や湿疹などの疾病になるリスクが高くなるのでしょうか?
歩行中に上半身も含め全体の70~80%の筋肉を使っているのですね。
疑問が晴れてスッキリしました。これからも歩行を中心とした有酸素運動を継続したいと思います。
もう一つ気になるのですが、前に江部先生から中年以降は活性酸素の観点から激しい運動はしないほうがいいと教えて頂いたのですが、糖質制限をしていても激しい運動を継続してけば癌や湿疹などの疾病になるリスクが高くなるのでしょうか?
2022/05/05(Thu) 14:16 | URL | 光一 | 【編集】
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