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インフルエンザ流行する、しない?予防接種の効果は?
こんにちは。

新型コロナウイルスとのウイルス間干渉により
昨年度はインフルエンザ感染者数が激減しました。
2020年11月15日~11月21日の期間が、定点あたり報告総数は23人でした。

今期の2021年11月15日~11月21日、
インフルエンザ感染者の定点あたり報告総数は、19人です。
こうなると今期もインフルエンザ感染者数は、
昨季と同様に極端に少ない可能性が高いと思われます。

ちなみに、新型コロナ前の2019年度11月11日~17日で、
定点あたり報告総数は、9107人です。
つまり、昨年度と今期は、
例年のインフルエンザ感染者数の約400分の1しか発症しないと思われます。

さて、インフルエンザワクチンを接種した人も接種してない人もいると思います。
インフルエンザ予防にワクチンを打つのなら、種類が多いA型と、感染力が弱くはないB型に備えておきたいです。
国内で広く用いられている「4価ワクチン」は、A型とB型両方への効果が期待されています。
しかし是非、知っておいて欲しいことは、
インフルエンザワクチンは万能ではないということです。

すなわち感染防御力は基本的になくて、
重症化を防ぐことが期待されるていどの効能です。
ワクチンを打っている人も打っていない人も、
『手洗い、うがい、マスク、三密を避ける』がインフルエンザ予防の基本ですね。
これは、新型コロナ予防策と一緒です。
特に、手洗いが思った以上に有効です。
ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、 
自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。
外出先から帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。
咳やくしゃみで飛んだ飛沫が服についても、数時間で感染力を失うとされています。
外出から帰宅したら着替えすることも予防に役立ちます。

以下の青字は、厚生労働省サイトの記載です。
インフルエンザの予防にはみんなの「かからない」、「うつさない」という気持ちが大切です。
手洗いでインフルエンザを予防して、かかったら、マスク等せきエチケットも忘れないでください。


インフルエンザにかかった人は、必ずマスクをして他人にうつさないように配慮が必要です。


<インフルエンザワクチンの有効性>
インフルエンザワクチンは、A型にもB型にも対応しています。
しかし、実は現行のインフルエンザワクチンには、
水際で感染をシャットアウトするような効果はありません。
感染した後、重症化を防ぐ効果が期待されるという程度なので、過信するのは禁物です。

理論的に考えても、ワクチンを接種することにより
IgG抗体が血液・体液中に産生されますが、
粘膜面を防御しているIgA抗体は全くできません。
従って、インフルエンザウィルスが、
咽や鼻の粘膜を突破して細胞内に侵入した後(感染が成立した後)、
はじめてIgG抗体がかけつけて戦うことになります。
欧米では、鼻への噴霧ワクチンで、粘膜面のIgA抗体をつくる試みもされていますが
あまり上手くいっていません。
IgA抗体を充分量増やす技術が難しいようです。

下記の青字は国立感染研究所のホームページ(2018年度)からの抜粋です。


【7.インフルエンザワクチンの問題点
(2)「現行ワクチンの感染防御効果や発症阻止効果は完全ではありませんので、
ワクチン接種を受けてもインフルエンザに罹患する場合があり、
この場合には患者はウイルスを外部に排泄し、感染源となります。
従って、集団接種を行っても社会全体のインフルエンザ流行を
完全に阻止することは難しいと考えられます。」

(6)「現行のインフルエンザワクチンは皮下接種されています。
しかし、不活化ワクチンの皮下接種では、
インフルエンザウイルスの感染防御に中心的役割を果たすと考えられる
気道の粘膜免疫や、
回復過程に重要であると考えられる細胞性免疫がほとんど誘導されません。
これは、インフルエンザウイルスの感染そのものを防御すると言う面では
大きな短所であると考えられています。
しかし、この様な欠点を持ちながらも、先に述べたように、
ハイリスク群に対する現行インフルエンザワクチンの効果は明らかに認められています。
また、ワクチンの皮下接種でも血中の抗体産生は十分に刺激できるので、
インフルエンザに続発する肺炎などの合併症や
最近問題となっているインフルエンザ脳炎・脳症の発生を抑えることには
期待出来ると考えられています。」



<集団感染>

 東京・練馬区の特別養護老人ホームで、
入所者49人が年末から年始(2017/2018)にかけて相次いでインフルエンザに感染していることがわかりました。
このうち、症状が重かった6人が医療機関に入院したということですが、
現在は回復しているということです。
 前橋市は2017年12月28日、
同市内の病院の入院棟にいた入院患者26人と職員4人の計30人がインフルエンザに集団感染し、
このうち80代の女性が死亡したと発表しました。
これらの集団感染において、ほとんどの人はインフルエンザワクチンを接種していました。
このように、感染防御にはワクチンは、
実際にまったく無力だったことが明らかとなりました。

そもそもインフルエンザワクチンは
「感染防御はできないが、重症化を防ぐ」ということが効能です。
感染を防ぐためには、「手洗い、うがい、マスク」が必須です。


<誤解>

ところが、相変わらず多くの患者さんや医師が、ワクチンを接種していれば、
水際で感染防御できると誤解しておられるのです。
私は、過去10年間以上、友人の医師などに、
感染防御はできないと口を酸っぱくして言い続けてきたのですが、
皆なかなか信じてもらえませんでした。
どこかで誤った情報が流され続けていたのでしょうね。
ここ数年、新聞などでもやっと、
「感染防御はできないが、重症化を防ぐ」という真実が報道されるようになりました。
逆に言えば、過去10年以上、
あたかも感染防御できるような内容の報道に終始していたわけで、
そのことに関して自己批判も反省もないのは如何なものでしょう。

インフルエンザワクチン注射を希望する患者さんがこられたら、
私はこのことを説明して、
「手洗いやうがい、人混みを避けるなど、基本的なことが感染防御には大事なので、
ワクチンを接種したからといって油断しないでくださいね。」
と付け加えます。

<必要性>

別に私は、ワクチンが無意味といっているのではありません。
65歳以上の高齢者、呼吸器系や循環器系に慢性疾患を持つ患者、
糖尿病、腎臓病などの慢性疾患の患者、免疫低下状態の患者などでは、
インフルエンザに罹患し重症化すれば、肺炎などの重篤な合併症になり、
生命に危険が及ぶこともありますから必要だと思います。
若い人でも、受験生などは重症化したら困りますから、
接種する意味はありますね。

<感染防御>
①医療関係者は、インフルエンザ患者を診察するときはマスクをする。
 診察が終わったら必ず手洗いをし、使い捨て紙タオルでふく。
 マスクをはずしたときはうがいをする。
②急性の咳や熱がでている当事者はエチケットとして、マスクをする。
③満員電車の中など避けようがない密閉された場所にいくときはマスクをして乗る。
④人混みにでたあとは、手洗い・うがいを励行する。
⑤家族が一人インフルエンザに罹患したら、家の中でも当事者はマスクをする。
  その一人は、違う部屋で寝る。
⑥咳で飛沫が飛ぶのは約1mであるので当事者から距離を取る。
⑦鼻水や痰を封じ込めるためにティッシュを使用し、使用後のティッシュは、
 できればノンタッチごみ箱に廃棄すること

ブログ読者の皆さん、インフルエンザワクチンを接種している人も、
感染防御効果はないことをしっかり認識して、
上記①~⑦を励行してくださいね。

これが実行されていれば、上述のような院内感染が猛威をふるうことはなかったでしょう。

<終わりに>
インフルエンザワクチン接種に、賛成の人も反対の人もあると思います。
ブログ読者の皆さんには、
インフルエンザワクチンの真実を知ってもらいたくて今回記事にしました。

江部康二
コメント
自己免疫力こそが最強のワクチン
嚆矢、四面楚歌の時より糖質制限食事療法を啓蒙して頂いたお陰で、命が助かった1957年生の者です。感謝感謝。「ウイルス干渉」について度々、判り易く情報発信して頂いたので、その原理を理解できました。私事、予防接種には助成も有り、出前を頂き集団接種を受けられる環境下でしたが、接種はしておりません。何分「スーパー糖質制限」を行って以来、一度もインフルエンザはおろか「風邪」さえもひいた事がありません。感謝感謝。私にとって「遺伝子組替えワクチン」と同様に必要のないモノです。今朝の「某国の有料放送局」、他局のトップニュースが爆弾低気圧関係でしたが、冒頭で延々と「オミクロン」を、声高に報道していました。「ウイルス干渉」「変異株の弱毒化の法則」は科学的真実。「ハイテク日本」は、いったい何処に行ったのでしょうか?物理・化学の進展を他所に、医学の世界は未だ「森鴎外の時代」なのでしょうか?悲しくなります。私は科学的真実を理解し、信念を以って「スーパー糖質制限」を生涯続け、「最強のワクチン=自己免疫力」の亢進を図って参ります。感謝感謝。
2021/12/01(Wed) 17:32 | URL | 感謝感謝 | 【編集
新型コロナワクチンも同じかと
お久しぶりです。

新型コロナワクチンも同じかと

鼻に抗体は出来ない
喉に抗体は出来ない

新型コロナもインフルエンザもワクチン接種すると血液中に抗体は出来る。しかし、ウイルスが感染する水際の鼻、喉に抗体はできない(抗体は移行しない)ので感染予防効果はない。と私は理解しております。

水際の鼻、喉(上気道)でウイルスと戦う自然免疫、獲得免疫で治癒が望ましいですね。

新型コロナワクチン3回目追加接種はじまりましたがワクチンの成分は初期武漢株ベースですよね?今の新型コロナウイルスは初期株からどれぐらい変異してるのでしょう?昔からコロナウイルスは変異のスピードが速いのでワクチンは出来ないと(追いつかない)と言われていました。新薬治験も最低5年はかかり、治験中には初期ウイルスは別顔になってます。

モデルナCEO 現在のワクチン“オミクロン株への効果低くなる” | 新型コロナ ワクチン(世界) | NHKニュース
モデルナのCEOはオミクロンはあまりにも変異しすぎているため、現行のワクチンが効きにくい可能性が高いと発言してます。
ここで疑問、三回目接種のワクチン成分(武漢株ベース)ってどうなん??

現在の新型コロナウイルスワクチンは治験中です。
治験終了予定日一覧
ファイザー  :2023年5月2日
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04368728

モデルナ   :2022年10月27日
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04470427

アストラゼネカ:2023年2月14日
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT04516746
間違っているようでしたらご指摘お願いします。

ブースター接種
日本は追加接種は2回接種から8か月後
英国保険省は11月30日、2回接種から6か月から3か月に短縮することを推奨
オーストラリアはメディア報道によると2回接種から2か月後。

またギリシアでは60歳以上に摂取義務化をし、接種しない者には毎月100ユーロの罰金を課すことになりました。

子供の新型コロナワクチン接種に関してもテレビやメディアだけでなく幅広く情報収集してほしいと願います。
2021/12/02(Thu) 11:11 | URL | 主婦 | 【編集
Re: 新型コロナワクチンも同じかと
主婦 さん

仰るとおり、RNAウイルスは、非常に変異しやすいので、ワクチンがすぐに効かなくなります。
α株、β株までは、一定ワクチンが有効であったようですが、デルタ株になってからは、効いていません。
まして、オミクロン株には効かないでしょう。

< ワクチン VS RNAウイルス >
の闘いは、後出しじゃんけんが可能な分、ウイルスの圧勝と思います。
2021/12/02(Thu) 17:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
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