fc2ブログ
人工甘味料の許容量や安全性は?
【21/11/14 としの
人工甘味料
今日は、内科医です。
私は甘味が欲しい時はラカントsにしています。
というのも先生が、「他の人工甘味料と違い摂取量に規制がない」とおっしゃっていたので(記憶違いなら申し訳ありません)。
人工甘味料が腸内細菌叢を乱したり、糖尿病の発症を増やす。(人工甘味料と糖代謝 櫻井 勝
〔糖尿病 59(1):33~35,2016〕)
など文献を見ますが。
先生が勧めていたパルスイートにはエリスリトールの他にも、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムKなども含まれています。
患者さんでパルスイートを使用している方もいますが認めて良いものかどうか悩んでます。
ご多忙の中申し訳ありませんが、よろしければ、ご解説お願い申し上げます。】


こんばんは。
内科医のとしのさんから、人工甘味料について、コメント・質問を頂きました。
人工甘味料に関してネガティブなことを書いているサイトが多くて、
気になっている人もおられると思います。
今回はゼロカロリー飲料水などに使用されている人工甘味料の許容量に関して、
考察してみます。

結論から言えば、
私は人工甘味料を、あまり気にしていません。
もちろん、甘味料としては、エリスリトールがカロリーゼロで血糖値上昇もなく安全性も高いので、第一選択となります。
ラカントSなら、エリスリトールが99%であとは羅漢果エキスなので、自然食派の人でも、全く問題はありません。
パルスイートゼロも主成分は、エリスリトールであり、
アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムKはごく少量なので
自然食にこだわりのある人以外は、大丈夫です。

まず、人工甘味料は血糖値を上昇させませんし、インスリンも分泌させません。
現在、流通している人工甘味料には、
アスパルテーム、サッカリン、スクラロース、アセスルファムカリウム、ネオテーム、アドバンテーム
などがあります。
これらは米国食品医薬品庁(FDA)が認可しています。
ズルチン、チクロは使用禁止となっています。
まれな遺伝性疾患であるフェニルケトン尿症の患者さんは、
アスパルテームの成分であるフェニルアラニンの代謝困難になるので、アスパルテームの摂取を避けることが必要です。

http://www.ffcr.or.jp/shokuhin/upload/3f49dc74640c688e471ac1bcbf0c91b111a23406.pdf
各添加物の使用基準及び保存基準 (平成30年8月8日改正まで記載)
http://www.ffcr.or.jp/shokuhin/upload/3f49dc74640c688e471ac1bcbf0c91b111a23406.pdf (厚生省告示第370号 食品、添加物等の規格基準より抜粋)
各添加物の使用基準及び保存基準 (令和2年1月15日改正まで記載)
公益財団法人 日本食品化学研究振興財団
https://www.ffcr.or.jp/webupload/e3984852a08b38bffaa3d166a8176173c3916dd2.pdf
(厚生省告示第370号 食品、添加物等の規格基準より抜粋)


人工甘味料をはじめ添加物には使用基準と保存基準が決められています。

人工甘味料ではありませんが、
人工的に作る果糖ブドウ糖液化糖ブドウ糖果糖液化糖は異性化糖と呼ばれ、
血糖値も上げるし、インスリンも分泌させます。
安価なため、日本では清涼飲料水によく使用されており、
今では砂糖類の需要の40%程度となっています。
こちらは血糖値を上昇させますし、果糖はAGEsにブドウ糖の数十倍変わりやすいし、
これらの点に関して、果糖ブドウ糖液化糖など異性化糖は
人工甘味料よりはるかに危険がいっぱいです。
AGEsを考慮すれば、果糖ブドウ糖液化糖は、砂糖より危険と言えます。


人工甘味料のほうは、
使用基準と保存基準を守っていれば大丈夫と思います。

私自身も、サントリーオールフリーを時々飲んでいますが、
100mlあたり、エネルギーゼロ、糖質ゼロであり、糖質制限OK食品です。

オールフリーの栄養成分
麦芽、ホップ、香料、酸味料、糖類(糖化スターチ)、酸化防止剤(ビタミンC)、、
甘味料(アセスルファムK、スクラロース
)

人工甘味料のアセスルファムKとスクラロースが含まれていますが、
オールフリー350ml缶を3本/日くらいなら、なんの問題もないと思います。
まあ私は、1日にせいぜい1本ですが・・・。

さて、安全性に関してですが、
まず人工の添加物に対する無毒性量という基準があります。
無毒性量というのは「これ以上食べると毒になる」という量の1/2の量のことです。
無毒性量を、さらに安全係数100で割ったものが1日許容摂取量(ADI)です。

日本人の人工甘味料の一日摂取量について調べてみました。
JECFA 又は内閣府食品安全委員会において設定された
一日摂取許容量(ADI)に対する占有率(以下「対 ADI 比」という。)
をみると
どの年齢層においても ADI を大きく下回っています。
すなわち日本人の人工甘味料の摂取量については安全性上、
特段の問題はないと考えられます。


種々の添加物の安全性に関しては、
食品添加物のFAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)による安全性評価
https://www.ffcr.or.jp/tenka/secure/post-20.html


を見ると、あいうえお順で、
人工甘味料を始めとしてほとんどの添加物が記載されています。

なお、ラカントSの主成分である
糖アルコールのエリスリトールは
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門委員会)により、1999年、
『安全性が十分に高いので、1日摂取許容量は定める必要がない(ADI not specified)』
との評価を受けており、その安全性は世界的にも認証されています。


ステビア甘味料に関しては、2008年6月の第69回JECFAで評価し、ADIが設定されました。
さらに2010年4月、EFSA(欧州食品安全機関)でも安全性に問題がないことが確認されました。

江部康二
コメント
『砂糖』の料理への既存の使い方!!
都内河北 鈴木です。

本日は、江部先生の甘味料の事ですが、
『砂糖』により人類への人体害毒だと
<<江部先生『糖質制限理論』(2005年発表)>>により
解明された現在ですが、
甘味の害毒から既成概念打破は、なかなか難しいのかなと考えます!!

私は、会席調理師として宮内庁御用の料理もしていましたが、
料理の世界で『砂糖』、『味醂』等の甘味は、
料理で食材の『艶出し』などの食材の見た目に使用する事が多いかなと考えます!!

要は、甘味食材は、『料理を華やかにするだけの食材』だと理解しておけば良いのかなと、考えます!!

だが解明されたからと言って、即日変更は、調理全てには、
無理かなと考えます!!
そこで本日の時代進化した甘味説明です!!

だが時代進化・解明された
<<『糖質・害毒』は避けるべき食材なのだから、
  避けるべきかなと考えます!!>>

現在は、人類が知ってしまった『甘味』ですが、
即日『日本医療者』が、特に糖尿病・専門『日本糖尿病学会』が、
理解把握して日本国民へ説明は、必至ですが、
『日本医療界』の程度??では、ですね!!

<<健康生活には、無用の甘味感覚・食材『砂糖』=『糖質』だと
  認識しておくことは、重要かなと考えます!!>>

<<無理に砂糖など使用しなくても、甘味の感覚は、
  人類にはあるかなと考えます!!>>

江部先生には、<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>して、
更なる『改善』を期待できる健康状況で、10年目に生活できる事に、
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2021/11/15(Mon) 18:30 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
勉強になりました
今回も大変勉強させて頂きました。
自身のみでは辿り着けないであろう知識ばかりです。
ありがとうございました!
2021/11/15(Mon) 21:58 | URL | としの | 【編集
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可