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増補新版 糖質制限の大百科 (宝島社)。9/14(火)から発売中。
こんばんは。

増補新版 糖質制限の大百科 単行本
江部 康二 (監修)
出版社 ‎ 宝島社 (2021/9/14)

https://amzn.to/3tsRm0w

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2021年9月14日(火)から、発売中です。
シリーズ累計52万部突破です。
最新の食品成分表「八訂」に対応しています。

本当に「正しい」糖質制限のやりかたをしっかり、認識しましょう。
おなかいっぱい食べて、満腹・満足して、健康的に減量できます。
太っている人は、減量できて標準体重に、
瘠せすぎている人は、体重が増えて標準体重になります。
BMIが、18.5~24.9の間で、その人の体調が良いならその体重でOKです。


糖質制限の基礎知識や、外食&市販品活用のコツを、学ぶことができます。
糖質制限OK・NG食品が、一目でわかります。
109のかんたん糖質制限レシピが載っていて、
この1冊で知りたいことがぜんぶわかります。
巻末に食品別糖質含有量一覧表が付いています。

本書が、ブログ読者の皆さんのお役に立てれば、嬉しい限りです。


今日からできる、無理なくやせる医師が教える正しい糖質制限

p6
やせる・若返る・健康になるいいことずくめの糖質制限

糖質制限では、血糖値を直接上げる唯一の栄養素である糖質を控えます。
そのため、食事をしても血糖値の急激な上昇を招くことはありません。
これこそが、糖尿病だけにとどまらず、あらゆる不調や疾患の予防・改善につながるのです。
 さらに、血糖値の急上昇が起きるとインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは、別名“肥満ホルモン”とも呼ばれます。
過剰に分泌されることで体脂肪が蓄積され、肥満を引き起こすからです。
これらを引き起こさない糖質制限は、血糖値の乱高下をなくし代謝を安定させることで、精神的にも落ちつきます。
全身の血流も改善するため、美肌や美髪など、美容にも役立つのです。

p7
誰もがストレスなく実践できる糖質制限糖質制限のうれしいポイントは、
誰もがストレスなく取り組めるという点です。カロリー制限のような面倒な計算は不要。
ボリュームたっぷりの肉料理もOKです。そのため「食べたりない」という欲求不満とも無縁で、
正しく種類を選べばお酒を飲むこともできます。
食べものや飲みものの種類を選べば、自分のライフスタイルに合わせて思いきり食事を楽しむことができるので、
継続的に実践でき、確実に効果を実感できるのです。

p8
糖尿病の治療食として
スタートした糖質制限


日本で糖質制限をはじめたのは、私が理事長を務めている京都の高雄病院で、
当時の院長であった私の兄である江部洋一郎です。1999年のことでした。
私自身は、2001年、担当する患者さんに糖尿病治療の一環として、
糖質制限の指導を行ったところ、劇的な効果が見られました。
それ以降、当院では糖尿病の治療食として糖質制限食を実践し続けています。
従来、糖尿病に対する日本での治療方針は、カロリー制限一辺倒でした。
しかし、糖質を制限することのないカロリー制限食では、
糖尿病の大きなポイントである食後高血糖のコントロールができません。
糖質を制限せずにカロリーコントロールを行ったところで、
結局、病状は悪化し、薬に頼ることになってしまいます。
これに対して、糖質制限はまったく異なる考えかたで治療を行います。
カロリーや脂肪を制限するのではなく、「糖質を制限した食事を摂る」ことが基本となります。
糖質さえ控えれば、たんぱく質や脂質はしっかり食べてOKです。カロリー計算も必要ありません。


P153
Q9新型コロナウイルスに対して糖質制限は有効でしょうか?


A
糖質制限で免疫力を高めることで、ウイルスに強い体になります。
糖質制限食を実践している人は、糖質を食べている人に比べると、
血中ケトン体が 高値であり、AGEsの蓄積も最小限ですんでいます。
ケトン体は脂肪酸の分解産物ですが、それが高値であると、
心臓・腎臓・脳保護作用が期待できます。
スーパー糖質制限食なら、よりケトン体高値となるので、さらに効果が期待できます。
心臓・腎臓・脳が元気に活動していれば、当然免疫力も高まります。
また欧米の研究で、ケトン体がサイトカインストームを予防する可能性があります。・・・


江部康二
コメント
再掲 暁現象の行く末
江部先生
 誠に恐縮です。平均血糖値とHb-a1c値の関係が一次線形であり、平均血糖値30mg/dLの上昇が、Hb-a1cの上昇1.1%に相当するという点について納得して頂き有難うございます。
 実は、私の不安点は、暁現象による朝の空腹時血糖値上昇の度合いが、今後際限無く上昇し続けるのか、そして、結局、薬剤のお世話にならざるを得なくなるのか?ということなのです。無礼ながら、昨日の投稿原文を以下に再掲させて頂きます。「暁現象は頭打ちがあるのか、際限なく加齢と共に進んでいくのか?」に関して、ご意見をお願い申し上げます。


(以下は昨日の投稿文の再掲です。)
71歳で糖質制限食生活10年目の伸之介です。この二年、暁現象が顕著であり、この先まだまだ進展するのか、暁現象の血糖値上昇はいずれ「頭打ち」なのかについて、ご意見を伺いたいと思いまして投稿致します。
二年前までは朝の空腹時血糖値は120(±10)mg/dL付近で、Hba1cは6.5%前後でしたが、この二年間、朝の空腹時血糖値がじわじわ上昇していて、今月はHba1c(DEMECAL郵送検査)が7.0%でした。「血糖値とHba1cの関係式」によると、「血糖値が30上昇でHba1cは1.0上昇」(*A)という関係になります。朝の空腹時血糖値は測定値のばらつきがあるので、一概に表現し辛い面がありますが、概略、「血糖値が30上昇でHba1cは1.0上昇」(*A)の相関関係線上にあると思います。
今後出来得る対策は、(1)食生活の見直し、(2)日常の運動量・質の改善、等を検討することとして、暁現象が頭打ちではなくて、更に進むのであれば、次の打ち手が必要となり、愈々お薬の世話になることも視野に入れる必要があるのでしょうか?
「血糖値が30上昇でHba1cは1.0上昇」(*A)の関係線上にあるということは、朝の空腹時血糖値が暁現象で増加した分がそのまま、下駄を履いた様に、その日の一日の平均血糖値を押し上げているという現実だと思う次第です。
私の場合、午後に家事(炊事・洗濯・皿洗い等々の補助)に打ち込んだ場合には、血糖値は120mg/dLに低下しています。そして、夕食が21~22時と遅いのが課題です。夕食を早い目に摂って、食後にしっかり運動して、血糖値を下げた場合でも、翌朝の空腹時血糖値は暁現象のせいか、130を優に超えています。月に一度ぐらいは理由が分からずに120前後の時もあります。
毎度勝手な質問ばかりで申し訳ございません。
2021/11/06(Sat) 21:29 | URL | 伸之介 | 【編集
Re: 再掲 暁現象の行く末
伸之介 さん

暁現象は、糖尿病の人は、だれでもあると思います。
程度には個人差があります。
基本的には、年期の入った糖尿病ほど、暁現象が出やすくなります。

確かに、早朝空腹時血糖値が130mg/dlとかあると、血糖の日内変動は
下駄を履いたように底上げされると思います。
そのためにHbA1cも上昇します。

対策としては
①スーパー^糖質制限食をキッチリ実践する。
②有酸素運動を取り入れる。
③可能なら筋トレもする。
④夕食の時間をできるだけ、早くする。
などです。

対策を講じなければ、暁現象はジリジリ進展していきます。
①②③④でも、暁現象が改善しない場合は、内服薬が必要となります。




2021/11/07(Sun) 15:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
先生 早速の明快なご説明を有難うございます。4つの指針を家族とも相談しながら進めていきたいと思います。
毎日数字で結果が分かるという点がとても有難いです。
あと、近年アルコールが過ぎているので五つ目の改善項目と致します。
有難うございました。
2021/11/07(Sun) 16:53 | URL | 伸之介 | 【編集
腎臓病と糖質制限
先生コメント欄から失礼します。
お世話になっている方の事で質問させて下さい。
64歳 男性 身長164cm 体重61㎏ やや筋肉質で肉体労働です。
以前肝臓の数値が高いとの事で先生の本を渡して 糖質制限して肝臓の数値は改善しました。
今度は腎臓の数値が悪く気になるのは
尿素窒素 29.6
尿酸 7.6
クレアチニン 1.39
CRP定量 1.85
HbA1c 5.8
赤血球 391
血色素量 12.1
ヘマトクリット 38.4
MCHC 31.5
血液像の単球 10.5
LDL/HDL比 2.9
eGFRcreat 41.2
尿中クレアチニン 86.87
尿蛋白定量 10.0
尿蛋白/尿CRE比 0.12
正常範囲以外はこれなのですが気になるのはeGFRの数値です。
このままだと透析になりかねない危険な数値だと思います。
60以上あれば一応安心圏内だと先生がおっしゃっていらしたので。
そこでこのまま糖質制限して たんぱく質は摂取しても良いのでしょうか?
塩分とカリウムとリンは出来るだけ控えた方が良いと思っています。
ただ不規則な仕事柄 なかなか先生の診察が受けられません。
私としては本人は大阪なので 糖質制限にご理解のある先生に診ていただくように言っています。
とりあえず糖質制限とたんぱく質制限と塩分制限で良いのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
2021/11/07(Sun) 23:26 | URL | 比奈 | 【編集
Re: 腎臓病と糖質制限
比奈 さん

筋肉質の人は、血清クレアチニン値が高くでることがあります。
血清シスタチンCを検査するのが良いです。
シスタチンCは筋肉量に左右されない、一番信頼度の高い、腎機能検査です。
2021/11/08(Mon) 14:45 | URL | ドクター江部 | 【編集
腎臓病と糖質制限
江部先生
お忙しいところ お返事ありがとうございました。
早速 血清シスタチンCの検査をするように申します。
感謝です。
2021/11/08(Mon) 19:30 | URL | 比奈 | 【編集
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