2021年10月22日 (金)
こんにちは。
筋トレと糖質制限食について、質問を頂きましたので
以下の記事を再掲します。
【19/03/07
筋肉万太郎
タイトルなし
私は体作りのため筋トレをしていて、筋肥大するには糖質の摂取が非常に大事です。
そこで質問なのですが、普段はハードに糖質制限する生活をしながら、筋トレの前にだけ糖質を摂取する場合、
筋トレで糖質を消費すれば、糖質制限には支障がないのではないかと思ったのですが、
先生のご意見をお聞かせください。
糖質を摂っても筋トレで消費すればケトン体のエネルギー代謝には問題は無いのかという問題です。
よろしくお願いいたします。】
19/03/08
ドクター江部
Re: タイトルなし
筋肉万太郎 さん
筋トレで筋肉量を増やすには、糖質摂取で良いと思います。
この場合は、糖質を食べても収縮した筋肉が血糖を取り込むのでインスリン分泌が増えません。
従って、ケトン体は理論的には維持されると思います。
【19/03/10
駐在君
筋トレと運動
江部先生の下記ブログ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4772.html
「糖質制限と運動」でコメントした者です。
筋肉万太郎さんの投稿に関してですが、筋トレ前にだけ炭水化物を取るのもありかと思いますが、
アメリカの最近の研究で筋肥大に炭水化物は必ずしも必要では無いということが解ってきています。
Building Muscle on Keto: An Evidence-Based Guide
https://hvmn.com/blog/keto-diet/building-muscle-on-keto-an-evidence-based-guide
簡単に説明しますと従来の常識では筋トレにおいてタンパク質とともに炭水化物を摂取し
インスリンレベルを高めないと十分な筋肉タンパク質合成を促進できないと信じられてきましたが、
最近の研究でその根拠が無いことが解ってきました。
つまりタンパク質摂取による低濃度のインスリンでも筋肉タンパク質合成には十分だということです。
また一般的に筋肉中のグリコーゲンレベルを維持するため筋トレのたびに炭水化物を取れと言いますが、
実は長期に渡って炭水化物を取らず十分にケト適応した人と
高炭水化物食を取っているアスリートとのグリコーゲンレベルは同じであることも解ってきました。
つまり炭水化物をらないから力が出ないとか瞬発力がないと言うのは
ケト適応(Keto Adaptation)が十分で無いから起きるとも考えられます。
自分の場合ですが、3年前から一生のつもりでケトジェニックダイエットを続けており、
筋トレ前でもチーズと温泉卵を食べるくらいですが
ベンチプレスMAXは85キロから最近MAX110キロを更新できました。
アメリカでは keto bulk や keto bodybuilder で検索すると、
いわゆるフィットネスの目的の期間限定のカーボディプリートではなく
ライフスタイルとしてのケトジェニックダイエットをしながらもマッチョな方をたくさん見れます。】
こんにちは。
筋肉万太郎さんと駐在君から、
筋トレと糖質制限食について、興味深いコメントを頂きました。
ありがとうございます。
今までの常識では、「筋肉肥大のためには、糖質摂取したほうが有効である。」
と考えられていました。
しかし最新の研究では、
駐在君、ご指摘のように
「タンパク質摂取による低濃度のインスリンでも筋肉タンパク質合成には十分」
と考えられているようです。
駐在君ご自身も、3年前からケトジェニックダイエットを続けていて、
筋トレ前でも『チーズと温泉卵』の摂取くらいで、
「ベンチプレスMAX85キロ → 最近MAX110キロを更新」
とのことです。
ケトン食のままで、おおいに筋力アップですね。
「アメリカではライフスタイルとしてのケトジェニックダイエットをしながらもマッチョな方をたくさん見れます。」
というのもおおいに参考になります。
私自身が、筋トレとかしないので、門外漢でしたが、
大変、勉強になりました。
以前、豆蔵さんからコメント頂きましたボディビルダー・山本義徳氏の名言が以下です。
1. ケトーシスは身体に悪い、という医者がいたら、それは無学である。
2. 脳のエネルギーはブドウ糖だけである、という栄養士がいたら、それは無知である。
3. ローカーボだと筋肉が落ちやすい、というトレーナーがいたら、それは無能である。
http://ameblo.jp/doronjo7/entry-11599159896.html 2013-08-24
ボディビルダー・山本義徳氏 、素晴らしいです。
江部康二
☆☆☆
Komさんから
「糖質制限&筋トレで筋力向上」
というとても嬉しいコメントを頂きました。
とても参考になります。
ありがとうございます。
【19/03/10 Kom
糖質制限&筋トレで筋力向上
初めまして。私は数年前から糖質制限をしながら筋トレをし、身体作りに励んでいる者です。
私自身もほとんど糖質を摂らずに筋力向上を達成しておりますので、
一体験者として情報提供をさせて頂ければと思います。
●筋力
2015.05→2017.05→現在 で以下のように挙上重量が向上しました。
・胸の種目(MAX値):自重腕立て伏せ20回→ベンチプレス70kg→ベンチプレス100kg
・脚の種目(MAX値):自重スクワット50回→バーベルスクワット120kg→バーベルスクワット180kg
※背中・腕・肩などの他部位の筋力も向上しています。
●食事
1日の食事は平均すると以下の様相になります。
糖質:20g以下
蛋白質:210g前後
脂質:200g前後
食物繊維:28g前後
(身長173cm/体重73kg)
●カーボローディングについて
試験的にカーボローディングを行ってトレーニングを実施したことが何度かありますが、
挙上重量は特に変わりませんでした。
糖質を注入したことで挙上重量が飛躍的に伸びるわけでもなく、
逆にパフォーマンスが極端に落ちるという事もありませんでした。
少なくとも、スクワット180kgを達成した時の食事は完全なケトン食(糖質16g/蛋白質165g/脂質325g)でした。
●アメリカのKeto Bodybuilder
日本では「糖質を摂らないと筋肉が付かない」と異口同音に説教してくるトレーナーが非常に多いですが、
フィットネスの本場であるアメリカでは
Jason Wittrockさん(https://www.youtube.com/channel/UCOfJHaFLpfbi87xPoAa_NbQ)のような、
有名な Keto Bodybuilder の方が多数おります。
糖質を摂らなくても筋肉を育てる事が可能であることは、紛れもない事実です。
私と同じように糖質制限&筋トレを行っている方が居ましたら、何卒安心して取り組んで頂ければと思います。】
筋トレと糖質制限食について、質問を頂きましたので
以下の記事を再掲します。
【19/03/07
筋肉万太郎
タイトルなし
私は体作りのため筋トレをしていて、筋肥大するには糖質の摂取が非常に大事です。
そこで質問なのですが、普段はハードに糖質制限する生活をしながら、筋トレの前にだけ糖質を摂取する場合、
筋トレで糖質を消費すれば、糖質制限には支障がないのではないかと思ったのですが、
先生のご意見をお聞かせください。
糖質を摂っても筋トレで消費すればケトン体のエネルギー代謝には問題は無いのかという問題です。
よろしくお願いいたします。】
19/03/08
ドクター江部
Re: タイトルなし
筋肉万太郎 さん
筋トレで筋肉量を増やすには、糖質摂取で良いと思います。
この場合は、糖質を食べても収縮した筋肉が血糖を取り込むのでインスリン分泌が増えません。
従って、ケトン体は理論的には維持されると思います。
【19/03/10
駐在君
筋トレと運動
江部先生の下記ブログ
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4772.html
「糖質制限と運動」でコメントした者です。
筋肉万太郎さんの投稿に関してですが、筋トレ前にだけ炭水化物を取るのもありかと思いますが、
アメリカの最近の研究で筋肥大に炭水化物は必ずしも必要では無いということが解ってきています。
Building Muscle on Keto: An Evidence-Based Guide
https://hvmn.com/blog/keto-diet/building-muscle-on-keto-an-evidence-based-guide
簡単に説明しますと従来の常識では筋トレにおいてタンパク質とともに炭水化物を摂取し
インスリンレベルを高めないと十分な筋肉タンパク質合成を促進できないと信じられてきましたが、
最近の研究でその根拠が無いことが解ってきました。
つまりタンパク質摂取による低濃度のインスリンでも筋肉タンパク質合成には十分だということです。
また一般的に筋肉中のグリコーゲンレベルを維持するため筋トレのたびに炭水化物を取れと言いますが、
実は長期に渡って炭水化物を取らず十分にケト適応した人と
高炭水化物食を取っているアスリートとのグリコーゲンレベルは同じであることも解ってきました。
つまり炭水化物をらないから力が出ないとか瞬発力がないと言うのは
ケト適応(Keto Adaptation)が十分で無いから起きるとも考えられます。
自分の場合ですが、3年前から一生のつもりでケトジェニックダイエットを続けており、
筋トレ前でもチーズと温泉卵を食べるくらいですが
ベンチプレスMAXは85キロから最近MAX110キロを更新できました。
アメリカでは keto bulk や keto bodybuilder で検索すると、
いわゆるフィットネスの目的の期間限定のカーボディプリートではなく
ライフスタイルとしてのケトジェニックダイエットをしながらもマッチョな方をたくさん見れます。】
こんにちは。
筋肉万太郎さんと駐在君から、
筋トレと糖質制限食について、興味深いコメントを頂きました。
ありがとうございます。
今までの常識では、「筋肉肥大のためには、糖質摂取したほうが有効である。」
と考えられていました。
しかし最新の研究では、
駐在君、ご指摘のように
「タンパク質摂取による低濃度のインスリンでも筋肉タンパク質合成には十分」
と考えられているようです。
駐在君ご自身も、3年前からケトジェニックダイエットを続けていて、
筋トレ前でも『チーズと温泉卵』の摂取くらいで、
「ベンチプレスMAX85キロ → 最近MAX110キロを更新」
とのことです。
ケトン食のままで、おおいに筋力アップですね。
「アメリカではライフスタイルとしてのケトジェニックダイエットをしながらもマッチョな方をたくさん見れます。」
というのもおおいに参考になります。
私自身が、筋トレとかしないので、門外漢でしたが、
大変、勉強になりました。
以前、豆蔵さんからコメント頂きましたボディビルダー・山本義徳氏の名言が以下です。
1. ケトーシスは身体に悪い、という医者がいたら、それは無学である。
2. 脳のエネルギーはブドウ糖だけである、という栄養士がいたら、それは無知である。
3. ローカーボだと筋肉が落ちやすい、というトレーナーがいたら、それは無能である。
http://ameblo.jp/doronjo7/entry-11599159896.html 2013-08-24
ボディビルダー・山本義徳氏 、素晴らしいです。
江部康二
☆☆☆
Komさんから
「糖質制限&筋トレで筋力向上」
というとても嬉しいコメントを頂きました。
とても参考になります。
ありがとうございます。
【19/03/10 Kom
糖質制限&筋トレで筋力向上
初めまして。私は数年前から糖質制限をしながら筋トレをし、身体作りに励んでいる者です。
私自身もほとんど糖質を摂らずに筋力向上を達成しておりますので、
一体験者として情報提供をさせて頂ければと思います。
●筋力
2015.05→2017.05→現在 で以下のように挙上重量が向上しました。
・胸の種目(MAX値):自重腕立て伏せ20回→ベンチプレス70kg→ベンチプレス100kg
・脚の種目(MAX値):自重スクワット50回→バーベルスクワット120kg→バーベルスクワット180kg
※背中・腕・肩などの他部位の筋力も向上しています。
●食事
1日の食事は平均すると以下の様相になります。
糖質:20g以下
蛋白質:210g前後
脂質:200g前後
食物繊維:28g前後
(身長173cm/体重73kg)
●カーボローディングについて
試験的にカーボローディングを行ってトレーニングを実施したことが何度かありますが、
挙上重量は特に変わりませんでした。
糖質を注入したことで挙上重量が飛躍的に伸びるわけでもなく、
逆にパフォーマンスが極端に落ちるという事もありませんでした。
少なくとも、スクワット180kgを達成した時の食事は完全なケトン食(糖質16g/蛋白質165g/脂質325g)でした。
●アメリカのKeto Bodybuilder
日本では「糖質を摂らないと筋肉が付かない」と異口同音に説教してくるトレーナーが非常に多いですが、
フィットネスの本場であるアメリカでは
Jason Wittrockさん(https://www.youtube.com/channel/UCOfJHaFLpfbi87xPoAa_NbQ)のような、
有名な Keto Bodybuilder の方が多数おります。
糖質を摂らなくても筋肉を育てる事が可能であることは、紛れもない事実です。
私と同じように糖質制限&筋トレを行っている方が居ましたら、何卒安心して取り組んで頂ければと思います。】
江部先生、私は最近、何度か質問をさせて頂いているkenです。質問の度に、素早く、的確なアドバイスを頂き、ありがとうございます。
私は、投薬なしで、プチ糖質制限を約15年間くらい続けていた糖尿病人です。
最近、早朝空腹時血糖(>300)、HbA1c(=10.6%)、早朝血圧(>170)とも高くなり過ぎたので、江部先生にメールで相談しました。早速の先生のアドバイスに従い、近くの糖尿病専門病院に行きました。
診察と検査結果から、投薬治療を開始し、現在、トラゼンタと降圧剤(カンデサルタンとニフェジピンCR)を服用しています。
降圧薬に関しては全く勉強していませんでしたので、糖尿病腎症と降圧薬について少し勉強をしています。
先日、「2型糖尿病合併高血圧患者の腎症に対するニフェジピンCRの効果)」(青木伸:糖尿病54(11):842~850,2011)と言う論文を読みました。この論文の結論として、「降圧剤ARBと併用してニフェジピンCRの追加投与により、血圧低下のみならず、尿中アルブミンも低下し、糖尿病腎症の退縮・緩解が見られた。」とあり、安心していました。
しかし、よく読むと、尿中アルブミンの明確な低下はあるものの、同時に、eGFRが大幅に低下しています。論文中には、「糸球ろ過圧の是正によりアルブミン排泄の減少と共にeGFRの低下が生じたのかもしれない。」と考察ていますが、eGFRの低下は問題視せず、尿中アルブミンの低下にを根拠に糖尿病腎性が改善したと結論しているように思いました。
しかし、私は、糖尿病腎症の改善に対し、尿中アルブミンの低下とeGFRの低下とは矛盾するのではないかと単純に疑問に思いました。腎症の悪化程度にはeGFRの低下の方が怖い気がします。また、カルシウム拮抗薬の中でもニフェジピンCRは糸球体内圧を上昇させるので好ましくないという情報もあります。
こう考えると、尿中アルブミンの改善は、腎症の改善の結果ではなく、糸球体ろ過量の低下(ろ過すべき血液量の低下?)ではないかと素人ながら考えています。
この論文の、尿中アルブミンの低下とeGFR低下は、糖尿病腎症が改善したと結論付けて良いのでしょうか? 尿中アルブミンの低下とeGFR低下は、矛盾しませんか?
トラゼンタと降圧剤を服用して、約6週間です。
現在の私は、血糖値はトラゼンタとスーパーに近いプチ糖質制限食で改善の方向にはあるのですが、降圧剤として処方されているカンデサルタンとニフェジピンCRに不安を感じています。
毎回で申し訳ありませんが、素人の私の考えの間違いや糖尿病腎症と降圧剤についてアドバイスを頂ければ幸いです。
私は、投薬なしで、プチ糖質制限を約15年間くらい続けていた糖尿病人です。
最近、早朝空腹時血糖(>300)、HbA1c(=10.6%)、早朝血圧(>170)とも高くなり過ぎたので、江部先生にメールで相談しました。早速の先生のアドバイスに従い、近くの糖尿病専門病院に行きました。
診察と検査結果から、投薬治療を開始し、現在、トラゼンタと降圧剤(カンデサルタンとニフェジピンCR)を服用しています。
降圧薬に関しては全く勉強していませんでしたので、糖尿病腎症と降圧薬について少し勉強をしています。
先日、「2型糖尿病合併高血圧患者の腎症に対するニフェジピンCRの効果)」(青木伸:糖尿病54(11):842~850,2011)と言う論文を読みました。この論文の結論として、「降圧剤ARBと併用してニフェジピンCRの追加投与により、血圧低下のみならず、尿中アルブミンも低下し、糖尿病腎症の退縮・緩解が見られた。」とあり、安心していました。
しかし、よく読むと、尿中アルブミンの明確な低下はあるものの、同時に、eGFRが大幅に低下しています。論文中には、「糸球ろ過圧の是正によりアルブミン排泄の減少と共にeGFRの低下が生じたのかもしれない。」と考察ていますが、eGFRの低下は問題視せず、尿中アルブミンの低下にを根拠に糖尿病腎性が改善したと結論しているように思いました。
しかし、私は、糖尿病腎症の改善に対し、尿中アルブミンの低下とeGFRの低下とは矛盾するのではないかと単純に疑問に思いました。腎症の悪化程度にはeGFRの低下の方が怖い気がします。また、カルシウム拮抗薬の中でもニフェジピンCRは糸球体内圧を上昇させるので好ましくないという情報もあります。
こう考えると、尿中アルブミンの改善は、腎症の改善の結果ではなく、糸球体ろ過量の低下(ろ過すべき血液量の低下?)ではないかと素人ながら考えています。
この論文の、尿中アルブミンの低下とeGFR低下は、糖尿病腎症が改善したと結論付けて良いのでしょうか? 尿中アルブミンの低下とeGFR低下は、矛盾しませんか?
トラゼンタと降圧剤を服用して、約6週間です。
現在の私は、血糖値はトラゼンタとスーパーに近いプチ糖質制限食で改善の方向にはあるのですが、降圧剤として処方されているカンデサルタンとニフェジピンCRに不安を感じています。
毎回で申し訳ありませんが、素人の私の考えの間違いや糖尿病腎症と降圧剤についてアドバイスを頂ければ幸いです。
ken さん
①降圧薬
カルシウム拮抗薬のニフェジピンは、尿中微量アルブミンが減少しても、eGFRが低下したのは、
ご指摘通り、良くないと思います。
カルシウム拮抗薬のシルニジピンは腎保護作用があるとされています。
カンデサルタンは、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)であり
腎保護作用があると考えられています。
②
経口糖尿病薬
トラゼンタ(DPP-4阻害薬)も良く処方される薬で低血糖になりにくく使い易いです。
もう1種類追加するなら、SGLT2阻害薬がよいです。
スーグラ、ルセフィ、カナグル、ジャディアンスなどです。
SGLT2阻害薬は効果が良いですし、腎・心・脳保護作用が期待できます。
①降圧薬
カルシウム拮抗薬のニフェジピンは、尿中微量アルブミンが減少しても、eGFRが低下したのは、
ご指摘通り、良くないと思います。
カルシウム拮抗薬のシルニジピンは腎保護作用があるとされています。
カンデサルタンは、アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)であり
腎保護作用があると考えられています。
②
経口糖尿病薬
トラゼンタ(DPP-4阻害薬)も良く処方される薬で低血糖になりにくく使い易いです。
もう1種類追加するなら、SGLT2阻害薬がよいです。
スーグラ、ルセフィ、カナグル、ジャディアンスなどです。
SGLT2阻害薬は効果が良いですし、腎・心・脳保護作用が期待できます。
2021/10/23(Sat) 17:29 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、はじめまして。
先生の著書を参考に糖質制限している者です。
相談させて頂きたい事があります。
2021.4-5月 リブレを使用しつつケトジェニックを行い、尿ケトン体+4となりました。その後ゆっくり糖質再開。
6月以降は平日にスーパー糖質制限、休日はスタンダードで継続していました。
以降、症状として①体重減少が止まらない②軽度頭痛③夜間頻尿3回(量は多いですが、気になる口渇なし)④疲労感なく元気なつもりでしたが、先日帯状疱疹あり。一晩で消失。
先日の人間ドックでHbA1c6.0と上昇しており、ショックでリブレを再開したところスパイクしまくっていました。朝糖質20g摂取→30分後血糖値244 昼40g摂取→2時間後250とものすごく高反応な感じでした。3時間程度で回復します。
深夜帯は日によって血糖値50台
起床時は毎朝100台
活動開始すると食前でも120台
1日平均120台です。
少しの食事、糖質でものすごくスパイクします。
何がどうなっているのかわかりません。
糖質制限の目的は、年々HbA1cが少しずつ上がるのが心配で始めました。ダイエット目的ではありません。むしろ趣味が登山、仕事は立ち仕事で毎日軽度の筋トレを行う為、筋肉が落ちるのが心配です。特に物忘れや食後の眠気防止等健康維持目的でした。何か間違っていたのでしょうか?
また、思い当たるのは更年期です。今年の4月に受けた婦人科検査でLH16.8 FSH105.48 プロラクチン12.5 エストラジオール 5未満! と言われました。昨年末12-3月にかけて一時的にホルモン補充療法を行いましたが、副作用かは不明ですが早朝の手の痺れがあった為中断してしまいました。
気付いたら糖尿病という事態は避けたかったのですが、私の肝臓、膵臓は大丈夫でしょうか? 検査数値も妙に低いものもあり、どうすれば良いか迷走中です。ちなみに食前に野菜を食べても変わりません…。
検討中なのは
①糖負荷試験を受ける
②ホルモン補充療法再開 です。
検査結果をのせますが、長文で申し訳ありません。助けてください。よろしくお願い致します。
47才女 出産経験なし
糖尿病家族歴なし
若い頃は甘味が苦手、現在は週に1度20-50g程度の間食あり。
人間ドック結果
2018→2020 .12月→2021.10月
身長163
体重 50.2-50.5-46.5
体脂肪率 24-24-17.5
HbA1c 5.6-5.9-6.0
空腹時血糖 91-99-100
総コレステロール192-256-211
中性脂肪 64-71-29
HDL 101-117-115
LDL 69-112-76
総蛋白 6.3-6.8-6.4
Alb 4.3-4.6-4.3
A/G比 ?- ?-2.05
クレアチニン 0.61-0.71-0.64
LD 185-199-197
AST 18-21-24
ALT 12-14-16
ALP 108-118-34
γ-GT 18-23-22
どうぞよろしくお願い致します。
先生の著書を参考に糖質制限している者です。
相談させて頂きたい事があります。
2021.4-5月 リブレを使用しつつケトジェニックを行い、尿ケトン体+4となりました。その後ゆっくり糖質再開。
6月以降は平日にスーパー糖質制限、休日はスタンダードで継続していました。
以降、症状として①体重減少が止まらない②軽度頭痛③夜間頻尿3回(量は多いですが、気になる口渇なし)④疲労感なく元気なつもりでしたが、先日帯状疱疹あり。一晩で消失。
先日の人間ドックでHbA1c6.0と上昇しており、ショックでリブレを再開したところスパイクしまくっていました。朝糖質20g摂取→30分後血糖値244 昼40g摂取→2時間後250とものすごく高反応な感じでした。3時間程度で回復します。
深夜帯は日によって血糖値50台
起床時は毎朝100台
活動開始すると食前でも120台
1日平均120台です。
少しの食事、糖質でものすごくスパイクします。
何がどうなっているのかわかりません。
糖質制限の目的は、年々HbA1cが少しずつ上がるのが心配で始めました。ダイエット目的ではありません。むしろ趣味が登山、仕事は立ち仕事で毎日軽度の筋トレを行う為、筋肉が落ちるのが心配です。特に物忘れや食後の眠気防止等健康維持目的でした。何か間違っていたのでしょうか?
また、思い当たるのは更年期です。今年の4月に受けた婦人科検査でLH16.8 FSH105.48 プロラクチン12.5 エストラジオール 5未満! と言われました。昨年末12-3月にかけて一時的にホルモン補充療法を行いましたが、副作用かは不明ですが早朝の手の痺れがあった為中断してしまいました。
気付いたら糖尿病という事態は避けたかったのですが、私の肝臓、膵臓は大丈夫でしょうか? 検査数値も妙に低いものもあり、どうすれば良いか迷走中です。ちなみに食前に野菜を食べても変わりません…。
検討中なのは
①糖負荷試験を受ける
②ホルモン補充療法再開 です。
検査結果をのせますが、長文で申し訳ありません。助けてください。よろしくお願い致します。
47才女 出産経験なし
糖尿病家族歴なし
若い頃は甘味が苦手、現在は週に1度20-50g程度の間食あり。
人間ドック結果
2018→2020 .12月→2021.10月
身長163
体重 50.2-50.5-46.5
体脂肪率 24-24-17.5
HbA1c 5.6-5.9-6.0
空腹時血糖 91-99-100
総コレステロール192-256-211
中性脂肪 64-71-29
HDL 101-117-115
LDL 69-112-76
総蛋白 6.3-6.8-6.4
Alb 4.3-4.6-4.3
A/G比 ?- ?-2.05
クレアチニン 0.61-0.71-0.64
LD 185-199-197
AST 18-21-24
ALT 12-14-16
ALP 108-118-34
γ-GT 18-23-22
どうぞよろしくお願い致します。
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