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IARC発がん性分類について
こんにちは。

人工甘味料や添加物などに関して、発がん性とかいろいろ雑誌や本やマスコミなどに書かれていますが、
ほとんどが信頼度の低いもので根拠も明らかではありません。

化学物質、混合物、環境の発がん性リスクに関して、
国際がん研究機関 (IARC)が詳細に検討しています。
これが一番信頼度が高いと思われます。

正確な最新情報は、

IARC のウェブサイト
http://monographs.iarc.fr/


で確認していただければ幸いです。

例えばアルコール飲料には、明確な発がん性があります。(グループ1)
まあ私はそれを承知の上で毎日お酒を嗜んでいますが・・・。

太陽光にも、発がん性が認められますが、私は毎日浴びています。(グループ1)
外で、テニスをすることもあります(コロナ禍以降はしていませんが・・・。)

食べ物として漬物もよく食べます。(グループ2B)

コーヒーにも発がん性が疑われるそうですが、
承知の上で私は毎日、3~4杯、飲んでいます。(グループ3)

結局、地球上の文明国で生活している以上は、
発がんリスクゼロにするのは不可能です。

人体内部においては、
「高血糖」「高インスリン血症」は、
活性酸素を発生させ、発がんリスクとなります。

私の場合は、医学的に明白な発がんリスクである「高血糖」「高インスリン血症」を、
スーパー糖質制限食で予防していますので、
日本でガソリン車を運転して普通の生活環境で暮らしていますが
がんの心配はしていません。


江部康二


以下の青字の記載は農林水産省のページのものです。

農林水産省
国際がん研究機関(IARC)の概要と
IARC発がん性分類について


国際がん研究機関(IARC)の概要
国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer, IARC)は、
世界保健機関(WHO)の一機関で、発がん状況の監視、発がん原因の特定、発がん性物質のメカニズムの解明、発がん制御の科学的戦略の確立を目的として活動しています。

IARC発がん性分類について
IARCは、主に、人に対する発がん性に関する様々な物質・要因を評価し、5段階に分類しています。IARCによる発がん性の分類は、人に対する発がん性があるかどうかの「根拠の強さ」を示すものです。物質の発がん性の強さや暴露量に基づくリスクの大きさを示すものではありません。

表・IARCによる発がん性の分類(2017年6月18日時点)

グループ1
(120種類)※ ヒトに対する発がん性がある。
(Carcinogenic to humans)
例)アルコール飲料、ベンゾピレン、ベンゼン、アフラトキシン等
ヒトへの発がん性について十分な証拠がある場合

グループ2A

(81種類)※
ヒトに対しておそらく発がん性がある。
(Probably carcinogenic to humans)
例)アクリルアミド、亜硝酸塩等
ヒトへの発がん性については限られた証拠しかないが、
実験動物の発がんについては十分な証拠がある場合

グループ2B
(299種類)※
ヒトに対して発がん性がある可能性がある。
(Possibly carcinogenic to humans)
例)わらび、漬けもの、鉛等
ヒトへの発がん性については限られた証拠があるが実験動物では十分な証拠のない場合
ヒトへの発がん性については不十分な証拠しかないあるいは証拠はないが、
実験動物は十分な発がん性の証拠がある場合

グループ3
(502種類)※
ヒトに対する発がん性について分類できない。
(Not classifiable as to its carcinogenicity to humans)
ヒトへの発がん性については不十分な証拠しかなく、実験動物についても不十分又は限られた証拠しかない場合
他のグループに分類できない場合

グループ4
(1種類)※
ヒトに対する発がん性がない。
(Probably not carcinogenic to humans)
ヒトへの発がん性はないことを示す証拠があり、
かつ実験動物についても同様な証拠がある場合




以下の緑の記載は、
一般社団法人電波産業会 電磁環境委員会のサイトにある記載です。
2020年の最新情報が載っています。
https://www.arib-emf.org/01denpa/denpa04-03.html

分類
これまでに分類された作用因子の例
(2020年2月18日最終更新)

グループ1:
ヒトに対して発がん性がある アスベスト(全形態)、カドミウム及びカドミウム化合物、電離放射線(全種類)、太陽光、紫外線(波長100-400 nm)、紫外線を照射する日焼け装置、アルコール飲料、喫煙、受動喫煙、無煙タバコ、ベンゼン、ホルムアルデヒド、2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-パラ-ジオキシン、ディーゼルエンジン排ガス、粒子状物質、ポリ塩化ビフェニル、加工肉(ハム、ソーセージ等)、など
[合計120種]

グループ2A:
ヒトに対して恐らく発がん性がある 無機鉛化合物、木材等のバイオマス燃料の室内での燃焼、概日リズムを乱す交替制勤務、赤肉(哺乳類の肉)、65℃以上の非常に熱い飲み物、など
[合計83種]

グループ2B:
ヒトに対して発がん性があるかも知れない 鉛、重油、ガソリン、漬物、メチル水銀化合物、クロロホルム、超低周波磁界、無線周波電磁界(携帯電話電波を含む)、ガソリンエンジン排ガス、など
[合計314種]

グループ3:
ヒトに対する発がん性を分類できない 原油、経由、カフェイン、お茶、蛍光灯、水銀及び無機水銀化合物、静電界、静磁界、超低周波電界、有機鉛化合物、コーヒー、マテ茶(高温でないもの)、など
[合計500種]
コメント
インスリン抵抗性について
緩めていた糖質制限を先生のアドバイスによって改め、低血糖症状から抜け出せました。
私の場合は、インスリンが遅れて出続けるために低血糖症状が生じるのだとご指摘いただきました。
私の場合原因は何でしょうか。BMIは18です。
γGTPが40代から高くなり、100を超えたころからウルソを飲んでいます。飲酒はしていません。
肝臓と関連がありますでしょうか。対策としては、インスリン抵抗性改善薬とかありますでしょうか。運動と糖質制限しかこの体質は改善できないものでしょうか。
肥りたいと思い、豚肉や牛肉の脂身を食べると最近は腸の調子が悪くなります。食べられなくなりまた痩せるを繰り返す状態です。
ご指導いただければ有難いです。
2021/10/22(Fri) 15:28 | URL | よよ | 【編集
Re: インスリン抵抗性について
よよ さん

原因は、体質です。
そういったインスリン分泌パターンの体質なのだと思います。
持って生まれた体質なので、これは不変です。
一方、糖質制限食実践なら、低血糖なしの普通の生活ができます。
また、スーパ糖質制限食実践で、
<AGEs蓄積が最小限><食後高血糖がほぼない><血糖変動幅増大もない><慢性炎症も予防できる>

の4っつが達成できて、<活性酸素の発生-酸化ストレス>が最小限ですむので
がん、老化、アルツハイマー病などの予防効果が期待できます。

肝機能、γGTPは無関係です。
2021/10/23(Sat) 16:02 | URL | ドクター江部 | 【編集
有難うございました
質問にご丁寧にお答えいただき感謝でいっぱいです
思えばこの夏からの体調不良の原因が、血糖の乱高下によるものだったと確信しました。
浮動性めまいや気分の落ち込み、食欲不振に胃腸不具合全て食事に伴う血糖値が関連していたと思います。
糖質制限を再度始めたところ気分爽快です。
肥るためには、糖質もとるべきではないかと勝手に思い込み玄米なら大丈夫だろうと茶碗一杯は食べていま
した。低血糖になり目が覚めました。先生のアドバイスにひたすら感謝のみです。有難うございました。
2021/10/23(Sat) 18:52 | URL | よよ | 【編集
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