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健常者および糖尿人における食後血糖値のピーク時間は?
こんにちは。
外来診察で、血糖自己測定器(SMBG)を所有している糖尿病患者さんから、
「食後血糖値はいつ測定したら良いですか?」という質問が、よくあります。
これに対しては、
「自分の食後血糖値のピーク時間に検査したら良いです。」と答えます。

それでは、
健常者および糖尿人における食後血糖値のピーク時間は、
どのくらいなのでしょうか?

答えは、
1)耐糖能正常者24名の食後血糖値のピークは、40分から50分
2)HbA1c8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピーク
3)HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピーク


です。

ピークが、後にずれるほど、耐糖能が良くないと言えるようです。

上記データは慈恵医科大学の西村理明氏の研究結果です。(*)

西村氏はCGMを駆使して血糖の変動を研究しています。

例えば、耐糖能正常者の24人を調べたところ、朝食後、昼食後、夕食後ともに血糖のピークは、40分から50分の時間帯に収まっていました。

西村氏は、
「スクリーニングの観点では、食後1時間の血糖値を見るのが重要なのは明らか」
とこれまでの検討から述べています。

さらに、治療目標の観点から、糖尿病患者の血糖変化も検証しています。

その結果、HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピークがあったものの、
8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピークがありました。

西村氏は、「管理目標として考える場合にも食後1時間をめどに血糖を測定するのが重要」としています。

現在、75g経口ブドウ糖負荷試験では、
糖尿病の診断としては、負荷後1時間値ではなく、
負荷後2時間値で評価しています。

一方、IDF(国際糖尿病連合)の指針は2011年に改訂され、
「食後高血糖の目標値は食後の時間にかかわらず、160mg/dL未満にする」
と変更されました。
つまり糖尿病合併症予防のためには、食後1時間値と2時間値も含めて
160mg/dl未満が目標となります。

糖尿病の早期発見には、食後2時間血糖値ではなく、
食後1時間血糖値による評価が、有用と考えられます。

私も、糖質制限食を推進する立場としては、
食後1時間血糖値を、IDFの目標のように、160mg/dl未満を目指すのが良いと思います。
スーパー糖質制限食なら、ほとんどの2型糖尿病患者においてそれが可能となります。


なお、自分の食後血糖値のピークは、休みの日などに、一度でよいので、
<食前、食後30分、食後60分、食後90分、食後120分、食後150分、食後180分>
などを測定して、知っておくと便利です。
ピークがわかれば、今後は食後血糖値のピーク時だけ測定すればよいです。

(*)
m3.com
https://www.m3.com/clinical/sanpiryoron/152762
食後血糖値、1時間か2時間か?


江部康二
コメント
『食後血糖値』認識の重要性!!
都内河北 鈴木です。

『食後血糖値のピ~ク時』を認識しておくことは、
健康目指すなら必読だなと、考えます!!

この『食後血糖時のピ~ク時』理解把握しておかなければ、
私の様な『糖尿病21年間』の
日本の『時代進化皆無の隠蔽医療で、改善皆無医療』で、
殺されかけた『眼、脳梗塞、』の後遺症あり、
インスリン増3年半余りの病態患者が、

<<『江部先生『糖質制限理論』(2005年発表)>>を理解把握して、
3ヵ月足らずで<<『生還、』>>できた事実現実!!!

以降9年目現在までに、後遺症『眼、脳梗塞、』が、
<<『覚醒、5度の再覚醒、』>>している事実現実!!!

<<*眼科、脳神経外科医、各院長が
  驚愕の『改善・医療デ~タ』が証明の事実現実です!!>>

今後共、完治目指して、健康食生活には、
<<『糖質・排除』の食生活は、私自身が証明の健康の事実現実!!>>
なのだから、終生厳格に守り抜くつもりです!!

考えても理解できる、
人体への栄養素皆無の害毒解明された『糖質』を、
摂取控えるだけなのだから!!!

時代進化して解明して頂いた、
<<『江部先生『糖質制限理論』>>には、
命救われ、後遺症まで改善には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具



2021/09/21(Tue) 11:48 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
認知症について
先生、いつも勉強させていただいています。

認知症についてです。
認知症とは、脳にアミロイドβが蓄積することによって発症するということで間違いないでしょうか。
インスリン抵抗性によって除去が遅くなる→結果的に脳に蓄積すると何かで見ました。もしこれが正しいなら、インスリン抵抗性はないけれどインスリン内分泌量が少ないタイプの糖尿病人は、発生しにくいということでしょうか?

また、このアミロイドβ、脳のみで作られると思っておりましたが、肝臓でも作られるとの記事を見ました。

https://nazology.net/archives/96717

こちらは糖質制限によって減らす事は難しいのでしょうか。

自分が機能性低血糖であることと、癌家系なのでその抑制に糖質制限を続けますが、認知症が1番気になるところなので、お手隙の時がございましたらご教示いただければと思っております。
2021/09/21(Tue) 14:36 | URL |  | 【編集
Re: 認知症について


<インスリン分泌不足 + インスリン抵抗性>
により糖尿病を発症します。
インスリン分泌不足が主となっている糖尿病も、初期や中期では、インスリン抵抗性を有しています。


https://nazology.net/archives/96717
このサイトは、信頼度が高い研究者によるものです。
肝臓のアミロイドβが、糖質制限でどうなるかは、よくわかりませんが、
AGEsの蓄積を最小限にすることも含めて、糖質制限食によりアルツハイマー病の発症予防が期待できると思います。
2021/09/22(Wed) 07:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生、先日は暁現象のテーマでコメントし、アドバイスいただきましてありがとうございました。
ところで、よく「食後高血糖」というキーワードが出ますが、この食後とは食べ始めた時間からなのか、それとも食べ終えた時間からなのか、どちらでしょうか?
特に夕食は60分~90分くらいゆっくり摂ることも多いので、どのタイミングなのかいつも気になっています。
ご回答いただけますと幸いです。
2021/09/22(Wed) 12:38 | URL | 浩一 | 【編集
アルツハイマー型認知症について
49才前に若年性アルツハイマー型認知症発症の らこ です。現在61才で、スーパー糖質制限食実行で若年性アルツハイマー型認知症寛解中です。日常生活は全く正常です。

【1】今も脳中小動脈はアミロイドβ蓄積している。

【2】ケトン体はアミロイドβ蓄積の脳中小動脈を通過し、栄養を脳細胞に届けている

【3】糖質過剰摂取1回でアルツハイマー型認知症が即再発する

私らこ の体験からは、スーパー糖質制限食実行しても「脳中小動脈に蓄積したアミロイドβは減らない」が、スーパー糖質制限食実行で日常生活は無問題になります。
2021/09/22(Wed) 13:27 | URL | らこ | 【編集
Re: タイトルなし
浩一 さん

食後血糖値というときは、
食事開始後血糖値ということです。

例えば
「朝8時に食事開始して、8時半に終了した。」

ならば、
食後1時間値の測定は、朝9時となります。
2021/09/23(Thu) 07:46 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: アルツハイマー型認知症について
らこ さん

①らこさんの「脳神経細胞」は、ケトン体をエネルギー源として、元気に活動していると考えられます。

②らこさんの「脳神経細胞」は、ブドウ糖はエネルギー源として、ほとんど使えないのだと考えられます。

③「スーパー糖質制限食とケトン体」が、らこさんの生命線と言えますね。
2021/09/23(Thu) 07:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
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