2021年07月30日 (金)
こんにちは。
山中伸弥 京都大学iPS細胞研究所所長・教授 が
『山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信』
と題して、啓発活動を行っておられます。
新型コロナウイルスのアルファ株、デルタ株に対するワクチンの効果について考察するときに、
とても参考になります。
イスラエルでは世界に先駆け、2020年12月19日からファイザー社製mRNAワクチンの接種を開始し、
新型コロナウイルス・アルファ変異による感染の収束に成功しました。
しかし、2021年6月以降、デルタ変異ウイルスによる感染の再拡大をきたしています。
イスラエル保健省は、ワクチン2回接種後の時間経過とともに、
感染や発症を抑制する効果が減弱していると2021年7月18日に報告しています。
2021年4月に2回目接種を終えた人では、6月18日から7月17日の期間における感染と発症抑制効果は、
それぞれ75%と79%でした。
しかし、2021年1月に2回目接種を終えた人においては、感染と発症抑制効果は16%にまで減少しています。
一方、1月に2回目接種した人においても、入院や重症化を抑制する効果は、
それぞれ82%と86%と、高い抑制効果が維持されています。
つまり、ファイザー社の新型コロナワクチンは接種後、
半年経時点で時点で、感染と発症抑制効果は90%以上から16%にまで一気に減少しています。
南海キャンディーズのしずちゃんが、2回新型コロナウイルスに感染したということなので、
自然感染でもワクチンでもできた抗体は、そんなに長持ちしないということです。
一方、入院と重症化抑制に関しては、高い効果が維持されているので、ワクチンの意義は確実にあります。
一方、英国の報告では、ファイザー社のワクチンのアルファ型に対する効果は約94%、
デルタ型に対しては88%の発症抑制効果です。
イスラエルの報告よりかなり良い数値です。
英国ではアストラゼネガ社製のワクチンも広く用いられていますが、
2回接種後のアルファ型とデルタ型に対する発症抑制効果は、それぞれ約75%と67%でした。
やはり、アストラゼネカ社のワクチンの効果はファイザー社より劣るようです。
ともあれ、
イスラエルの報告を参考にすれば、
『新型コロナワクチン接種後半年で、感染予防効果はほとんどなくなるけれど、重症化は防ぐことができる。』
ということであり、結局は長年お馴染みのインフルエンザワクチンと同等の効果ということでしょうか。
江部康二
以下、山中先生のサイトから、一部引用させて頂きました。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/cont5/38.html
変異型ウイルスに対する効果
イギリスから広がったアルファ型変異株(B.1.1.7)ウイルスが日本でも猛威をふるっていますが、
幸い、ファイザー社製のmRNAワクチンは、アルファ型変異株に対しても従来型と同程度の高い効果があることが、
イギリスやイスラエルから査読後の論文として報告されています。
日本でも拡大が懸念されているインドで最初に広がったデルタ型の変異株ついてはどうでしょうか?
イスラエル保健省は、ワクチン2回接種後の時間経過とともに、
感染や発症を抑制する効果が減弱していると7月18日に報告しています。
同国では世界に先駆け、1月からファイザー社製mRNAワクチンの接種を開始し、
アルファ変異による感染の収束に成功しました。
しかし、6月以降、デルタ変異ウイルスによる感染の再拡大をきたしています。
4月に2回目接種を終えた人では、6月18日から7月17日の期間における感染と発症抑制効果は、
それぞれ75%と79%でした。
しかし、1月に2回目接種を終えた人においては、16%にまで減少しています。
しかし、1月に2回目接種した人においても、入院や重症化を抑制する効果は、
それぞれ82%と86%と、高い抑制効果が維持されています。今後、客観的な検証が必要です。
一方、イングランド公衆衛生庁は、ファイザー社製のワクチン2回接種は、
アルファ型に比べると若干の効果減弱があるが、
デルタ型に対しても90%近い発症抑制効果があるという論文を、
7月21日にNew England Journal of Medicine誌に発表しました。
これによると、アルファ型に対する効果は約94%、デルタ型に対しては88%の発症抑制効果です。
同国ではアストラゼネガ社製のワクチンも広く用いられていますが、
2回接種後のアルファ型とデルタ型に対する発症抑制効果は、それぞれ約75%と67%でした。
また両ワクチンいずれか1回のみ接種の発症抑制効果は、
アルファ型に対しては約49%であったのに対して、デルタ型に対しては約31%と、減弱していました。
同庁は6月14日にも査読前のデータを公表しています。
これによると、ファイザー社製のワクチンは、
デルタ型変異ウイルスによる入院を、2回接種後は96%、1回接種でも94%、減少させたとしています。
山中伸弥 京都大学iPS細胞研究所所長・教授 が
『山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信』
と題して、啓発活動を行っておられます。
新型コロナウイルスのアルファ株、デルタ株に対するワクチンの効果について考察するときに、
とても参考になります。
イスラエルでは世界に先駆け、2020年12月19日からファイザー社製mRNAワクチンの接種を開始し、
新型コロナウイルス・アルファ変異による感染の収束に成功しました。
しかし、2021年6月以降、デルタ変異ウイルスによる感染の再拡大をきたしています。
イスラエル保健省は、ワクチン2回接種後の時間経過とともに、
感染や発症を抑制する効果が減弱していると2021年7月18日に報告しています。
2021年4月に2回目接種を終えた人では、6月18日から7月17日の期間における感染と発症抑制効果は、
それぞれ75%と79%でした。
しかし、2021年1月に2回目接種を終えた人においては、感染と発症抑制効果は16%にまで減少しています。
一方、1月に2回目接種した人においても、入院や重症化を抑制する効果は、
それぞれ82%と86%と、高い抑制効果が維持されています。
つまり、ファイザー社の新型コロナワクチンは接種後、
半年経時点で時点で、感染と発症抑制効果は90%以上から16%にまで一気に減少しています。
南海キャンディーズのしずちゃんが、2回新型コロナウイルスに感染したということなので、
自然感染でもワクチンでもできた抗体は、そんなに長持ちしないということです。
一方、入院と重症化抑制に関しては、高い効果が維持されているので、ワクチンの意義は確実にあります。
一方、英国の報告では、ファイザー社のワクチンのアルファ型に対する効果は約94%、
デルタ型に対しては88%の発症抑制効果です。
イスラエルの報告よりかなり良い数値です。
英国ではアストラゼネガ社製のワクチンも広く用いられていますが、
2回接種後のアルファ型とデルタ型に対する発症抑制効果は、それぞれ約75%と67%でした。
やはり、アストラゼネカ社のワクチンの効果はファイザー社より劣るようです。
ともあれ、
イスラエルの報告を参考にすれば、
『新型コロナワクチン接種後半年で、感染予防効果はほとんどなくなるけれど、重症化は防ぐことができる。』
ということであり、結局は長年お馴染みのインフルエンザワクチンと同等の効果ということでしょうか。
江部康二
以下、山中先生のサイトから、一部引用させて頂きました。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
https://www.covid19-yamanaka.com/cont5/38.html
変異型ウイルスに対する効果
イギリスから広がったアルファ型変異株(B.1.1.7)ウイルスが日本でも猛威をふるっていますが、
幸い、ファイザー社製のmRNAワクチンは、アルファ型変異株に対しても従来型と同程度の高い効果があることが、
イギリスやイスラエルから査読後の論文として報告されています。
日本でも拡大が懸念されているインドで最初に広がったデルタ型の変異株ついてはどうでしょうか?
イスラエル保健省は、ワクチン2回接種後の時間経過とともに、
感染や発症を抑制する効果が減弱していると7月18日に報告しています。
同国では世界に先駆け、1月からファイザー社製mRNAワクチンの接種を開始し、
アルファ変異による感染の収束に成功しました。
しかし、6月以降、デルタ変異ウイルスによる感染の再拡大をきたしています。
4月に2回目接種を終えた人では、6月18日から7月17日の期間における感染と発症抑制効果は、
それぞれ75%と79%でした。
しかし、1月に2回目接種を終えた人においては、16%にまで減少しています。
しかし、1月に2回目接種した人においても、入院や重症化を抑制する効果は、
それぞれ82%と86%と、高い抑制効果が維持されています。今後、客観的な検証が必要です。
一方、イングランド公衆衛生庁は、ファイザー社製のワクチン2回接種は、
アルファ型に比べると若干の効果減弱があるが、
デルタ型に対しても90%近い発症抑制効果があるという論文を、
7月21日にNew England Journal of Medicine誌に発表しました。
これによると、アルファ型に対する効果は約94%、デルタ型に対しては88%の発症抑制効果です。
同国ではアストラゼネガ社製のワクチンも広く用いられていますが、
2回接種後のアルファ型とデルタ型に対する発症抑制効果は、それぞれ約75%と67%でした。
また両ワクチンいずれか1回のみ接種の発症抑制効果は、
アルファ型に対しては約49%であったのに対して、デルタ型に対しては約31%と、減弱していました。
同庁は6月14日にも査読前のデータを公表しています。
これによると、ファイザー社製のワクチンは、
デルタ型変異ウイルスによる入院を、2回接種後は96%、1回接種でも94%、減少させたとしています。
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