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食後高血糖と酸化ストレス・AGEs・プラーク・動脈硬化。
こんにちは。
今回は、食後高血糖と酸化ストレス・AGEs・プラーク・動脈硬化のお話です。

食後高血糖が、心血管疾患の強力な危険因子であることは、
多くの疫学的研究で明らかにされています。
国際糖尿病連合(International Diabetes Federation:IDF)も
2007年「食後血糖値の管理に関するガイドライン」において、
食後および負荷後高血糖は大血管疾患の独立した危険因子であると明言しています。

それでは、なぜ高血糖が血管を傷害するのでしょう?
高血糖により、細胞傷害が生じる機序の中心は、酸化ストレス(*)の亢進です。

血管内皮機能にはいろんな因子が関わっていて、弛緩と収縮のバランスをとっています。
高血糖があると活性酸素が発生し、酸化ストレスが増大し、
血管内皮機能の弛緩に関係する因子の働きが悪くなり、動脈硬化のリスクとなります。

また高血糖があると、糖と蛋白質の非酵素的な反応により、
AGEs(終末糖化産物)が形成されます。
AGEs(**)の蓄積は、血管内皮細胞障害を引き起こします。

高血糖により体の代謝にに必要な酵素などの蛋白質が変性します。
糖化により、活性酸素を除去するSODなどの酵素が変性すると、
その機能が低下してしまうのです。

次いで興味深い話題ですが、
間欠的な高血糖は、抗酸化システムの働きを妨げるとされ、
血糖の上昇・下降を繰り返す血糖変動では、
慢性的な高血糖より細胞傷害機序が強く働く可能性が指摘されています。
特に急激な食後血糖値の上昇(グルコーススパイク)が最も危険と言われています。

このように、食後高血糖が「酸化ストレスの増大、血管内皮機能障害、血液凝固線溶系や脂質代謝の障害、インスリン抵抗性増大、膵β細胞の機能低下」を生じ、
これらの悪循環の結果として、
動脈硬化の進展とプラーク(***)脆弱性を招くことが判明しつつあります。
そして、食後高血糖を生じるのは「糖質・脂質・タンパク質」のうち糖質だけなのです。

カロリー制限が主の現行の糖尿病食では、グルコーススパイクは防げません。
糖尿人の皆さん、是非糖質制限食で身を守ってくださいね。


(*)酸化ストレス 
酸化ストレスとは、「生体の酸化反応と抗酸化反応のバランスが崩れ、酸化反応が亢進した状態」のことで、当然生体にとって好ましくない現象です。
高血糖、喫煙、活性酸素などが、酸化ストレスを増加させると考えられます。
酸化ストレスは、細胞のDNA、細胞膜上のリン酸脂質、蛋白質、糖質を傷害し、血管傷害を進行させます。

(**)AGEs
タンパク質と糖が結びついた物質で、Advanced Glycation End-productの頭文字をとってAGEと呼ばれます。日本語では終末糖化産物と訳されています。
過剰な血糖は、糖化反応により血管壁のコラーゲンなど様々なタンパク質に付着します。付着した糖は一部変性してアマドリ化合物(変性ブドウ糖)となります。
このアマドリ化合物と糖が結合しAGEsができます。
AGEsは、糖尿病合併症を引き起こす、重大な原因の1つです。

(***)プラーク
動脈硬化症の中で、最も頻度が高く重要な疾患が粥状硬化症です。
粥状硬化症の初期病変は限局性の内膜肥厚を示しますが、
この肥厚性斑状病巣をプラークと呼びます。
加齢や病変の進行とともに動脈のプラークの数は増加し、
さらにプラーク同士の融合も見られるようになります。

プラークの成分により
①線維性プラーク
②脂質に富むプラーク
③両者の中間型(中間型プラーク)

の3群に大別されます。

脂質に富み、且つ、破裂しやすいプラークは「不安定プラーク」と呼ばれています。

破裂の結果、不安定狭心症、急性心筋梗塞、虚血性突然死などの急性冠動脈症候群を発症するので「危険なプラーク」とされています。


江部康二
コメント
『プラ~ク2か所、狭窄部位・複数個所』が、改善しました!!
都内河北 鈴木です。

『糖尿病』改善の為に、初めました
<<【江部先生『糖質制限理論』】食生活>>ですが、
翌日より『食後高血糖』改善して、インスリン増量3年半余りが、
<<3ヵ月足らずで、>>
インスリン自主離脱して、<<『生還、』>>できた現実!!

以降実践2年目には、
眼科・眼底検査での、
『眼圧破裂の手術痕、細部の血管障害が画像から消滅の現実!!』の
眼科80歳院長の『驚愕の現実!!』
<<『改善が無い事は、ない!!』>>と発言!!
*要は、見た事が無いという事!!

実践6年後、脳神経外科での転院後、
『脳梗塞は、上手く付き合っていくしかない。』と、
初診時に言われましたが、
以降の9年目今年3月までの脳神経外科・院長の『驚愕の現実!!』

<<『脳梗塞・5度の再覚醒、』>>している現実!!
先ず初めに、
1、『プラ~ク覚醒、!!』
2、『別部位プラ~ク覚醒、!!』
3、『脳内全他の血流血管が活性化している覚醒!!』
4、『脳梗塞の狭窄部位、数か所が覚醒!!』
5,『脳梗塞の別部位の狭窄複数個所が覚醒!!』

*上記の『改善・医療デ~タ存在しています!!』
*『覚醒』とは、有り得ない改善の事だからで使用してます!!

<<この『改善・覚醒』から、本日記事通りだなと、発言しときます!!>>

<<薬不要で、食生活変更で、成し得た現実です!!!>>

私自身が成し得たから発言しますが、
時代進化した医療理論、
<<【江部先生『糖質制限理論』(2005年発表)】>>を、
『日本医療界』の
糖尿・専門組織『日本糖尿病学会』は、
<<何故、改善策・皆無なのに、上から目線で治療と称して、薬大量投与して、
  日本国民を、時代進化・皆無の無能・医療者がダマして、
  殺そうとしているのか、理解不能です!!>>

私は、殺されかけた患者の1人だから明言できる!!
江部先生とは、面識皆無、利害関係皆無、だが、
<<【江部先生『糖質制限理論』】食生活>>で、
<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>している、
まだまだ、更なる『改善』を期待できる健康状況で、
9年目に生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具



2021/07/11(Sun) 20:08 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
マンスリー菓子職人ケーキについて
江部先生
遠方にいるので江部先生の診察を受けた事はありませんが、先生のありがたい情報発信や著書のおかげでインスリン無しで出産できたり、何とか生活出来ております。
心より感謝致しておりますm(_ _)m

さて、毎月とても美味しそうな、菓子職人さんのマンスリーケーキを紹介して下さっているのですが、人工甘味料が入っているので購入出来ずにおります。
人工甘味料は、普通に砂糖を摂るより体に悪いものですよね。何とか人工甘味料を使わずに、お菓子やケーキを作って下さるよう、江部先生からパティシエの方に助言して下さいませんでしょうか?
低糖質の美味しいケーキを、誕生日やクリスマス時に、幼い子どもに食べさせてあげたいのです。
不躾なお願いで大変申し訳ございません。
江部先生。何卒、宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
2021/07/11(Sun) 21:09 | URL | そら豆 | 【編集
Re: マンスリー菓子職人ケーキについて
そら豆 さん

菓子職人さんのマンスリー糖質制限ケーキに使用されているのは、エリスリトールです。
エリスリトールは人工甘味料とはいえ、アスパルテームやサッカリンなどの合成人工甘味料ではありません。
エリスリトールはワインや果物にも含まれていて、自然界に普通に存在しています。
FAOも、エリスリトールの安全性は保障しています。
2021/07/12(Mon) 07:22 | URL | ドクター江部 | 【編集
マンスリーケーキについて
お返事ありがとうございます。
言葉足らずですみませんでした。私が言及している人工甘味料は、エリスリトールでは無くアセスルファムカリウムの事です。
5月6月のケーキは、アセスルファムKの他にスクラロースも入っていました。
毎月こういった人工甘味料が入っているので気になっております。
「毎日食べるものでもないし、そんなに気にするなら買うな!」と言われればそれまでですが。
2021/07/12(Mon) 20:38 | URL | そら豆 | 【編集
国際糖尿病連合
◎国際糖尿病連合 → 食後高血糖は危険
◎日本糖尿病学会 → 食後高血糖は無意味。経口ブドウ糖負荷試験1時間値は無視、2時間値のみが有効

相当な開きがありますね。

私らこ の脳中小動脈は、AGEsのアミロイドβがべったり貼りついてブドウ糖は通過できません。分子の小さいケトン体は通過出来ます。

◎経口ブドウ糖負荷試験 1時間値200越え、2時間値140未満 → 糖尿病の可能性皆無 が日本

若年性アルツハイマー型認知症だけでなく、糖尿病性神経障害も発症してます(泣

日本も国際糖尿病連合基準に合わせるのが、筋だと感じます。

スーパー糖質制限食を実行で、若年性アルツハイマー型認知症も糖尿病性神経障害も寛解中ですが、リンゴすりおろしたっぷりのとんかつソースを1食喰っただけで、若年性アルツハイマー型認知症再発して、赤信号無視連発 + ATMでキャッシュカード忘れ連発です。

◎私らこ は糖尿病
2021/07/13(Tue) 15:28 | URL | らこ | 【編集
『国際糖尿病連合基準』と、日本は違うの??
都内河北 鈴木です。

らこさん発言の
『日本も国際糖尿病連合に基準に合わせるのが、筋だと感じます。』

私は、何故かなと再読して、驚きを感じました!!

だから私は、<<【江部先生『糖質制限理論』(2005年発表)】>>を、
7年後に知り理解把握、実践で、
<<『生還、覚醒、5度の再覚醒、』>>している9年目があるのだと
  確証有る現実です!!

だからこの無知な医療の糖尿病・専門組織『日本糖尿病学会』の、
改善・患者への<<『確証有る異常な行動』が理解できます!!>>

『脚気・高木兼寛医師』の頃よりの日本の医療組織が、歪んでいる事が、
【江部先生『糖質制限理論』】で、
『改善・結果を出した事で理解出来ました!!』

私も今後共、『冷静に改善する事へ行動します!!』

<<情けない、改善皆無どころか悪化する日本の医療組織の現状は!!!>>

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2021/07/14(Wed) 15:19 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
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