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新型コロナウイルスの死亡率、 インフルエンザの3倍 仏研究
こんにちは。
CNNニュースのWebサイトに、
医学誌「ランセットト」に発表された仏研究の紹介記事が掲載されました。

新型コロナウイルスの死亡率、
インフルエンザの3倍 仏研究
https://www.cnn.co.jp/world/35164132.html


新型コロナあるいはインフルエンザで、2020年12月20日までに入院したフランス人13万人以上を対象にデータを収集しています。
新型コロナ患者のデータは2018~19年のインフルエンザ流行の季節を通じて得たデータと比べています。

その結果、死亡率はインフルエンザの3倍もありました。
新型コロナの場合、インフルエンザに比べ集中治療がより必要となり、
入院治療に要する期間は平均して最大で2倍に達するそうです。

死亡率や重症化率がインフルエンザに比べて新型コロナが高いのは、
ACE2受容体を介して、血管内に侵入するという病態が大きく関与していると思います。
インフルエンザは血管内に侵入できません。


血管内に侵入することで、脳を始めとして、全身全ての臓器に感染しますし、
血栓が生成されやすくなります。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)早期に
サイトカイン IL-6 (インターロイキン6)が血中に増加し、
このIL-6が血管から血液凝固を促進する分子PAI-1 を放出します。

また、新型コロナウイルスは、インターロイキン6を暴走させて
サイトカインストームを引き起こします。
このサイトカインストームが新型コロナ感染症の重症化の元凶とされています。

アジア人より血栓が形成されやすい欧米人においては、
20代、30代の若い人においても、
心筋梗塞や脳梗塞など致命的な合併症を引き起こします。
このことも、アジア人に比べて、欧米人に死者数が多いことの要因です。

日本においては、
約80%の感染者は無症状か軽症で経過し、約20%は重症肺炎となり、
そのうち30%は致死的な急性呼吸促迫症候群(ARDS)となります。

つまり、自然免疫が健常な人達は、軽症か無症状ですむのです。
糖尿病という持病があっても、コントロール良好なら自然免疫も良好であり、
軽症か無症状ですむとされています。

例えば、私は糖尿病の診断基準を満たしていますが、
スーパー糖質制限食実践により、
HbA1cは5.6~5.8%とコントロール良好で、
『食後高血糖』『平均血糖変動幅上昇』という酸化ストレスリスクなしです。
そして、『AGEsの蓄積は最小限』『血中ケトン体高値』です。
これらにより、私の自然免疫力は、とても良好に保たれています。

ブログ読者の皆さんも、スーパー糖質制限食実践で、
自然免疫力向上を目指して頂ければ幸いです。


江部康二


以下の青字の記載は、CNN記事の要約です。

https://www.cnn.co.jp/world/35164132.html
· World
新型コロナウイルスの死亡率、インフルエンザの3倍 仏研究
2020.12.20 Sun posted at 18:34 JST
·
(CNN)
医学誌「ランセット」は20日までに、入院した新型コロナウイルスの感染者の死亡率は同じく入院した季節性のインフルエンザの患者より3倍高いとの新たな研究結果を掲載した。
呼吸器系の機能障害が発生する比率も新型コロナ患者が高かったともした。新型コロナあるいはインフルエンザに感染し病院に収容されたフランス人13万人以上を対象にデータを収集。新型コロナ患者のデータは2018~19年のインフルエンザ流行の季節を通じて得たデータと比べたという。
今回の調査に関与したフランス国立保健医学研究所(INSERM)の研究者は、新型コロナの感染者の死亡率が3倍高いとの発見は18~19年にフランス国内でのインフルエンザによる死者が過去5年で最悪だったことを踏まえれば特に目を引くと指摘。

新型コロナの患者の場合、インフルエンザに比べ集中治療がより必要となる事情もある。治療に要する時間は平均して最大で2倍に達するともされる。
子どもに関しては18歳以下の入院率はインフルエンザに比べ低いことが判明。ただ、新型コロナ感染で入院した5歳以下の集中治療室(ICU)への入院率はインフルエンザ患者よりはるかに高かった。
この違いについて研究者グループは、自然的な免疫機能やワクチン効果が一部作用している可能性に言及した。
INSERMは、新型コロナの患者の重症化を防ぐ効果的な治療方法が見いだされていないなか、今回の研究結果は全ての物理的な防御対策や効果的なワクチンの重要性を示していると主張した。】
コメント
免疫と血糖値
岩田健太郎さんの書籍の中で、アジア人は欧米人より、静脈血栓が少ない事、また、動脈血栓の原因となる糖尿病・高血圧が少ない事が述べられていました。

糖質制限食により、血栓をもたらすリスクは低下するのでしょう。ただ、免疫系、例えば、樹状細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B型細胞といった獲得免疫やマクロファージ、白血球、ナチュラルキラー細胞といった自然免疫の強化と糖質制限食にはどのような関係があるのでしょうか。

お教え下さると幸いです。
2021/01/29(Fri) 17:00 | URL | Masa | 【編集
Re: 免疫と血糖値
Masa さん

『免疫系、例えば、樹状細胞、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、B型細胞といった獲得免疫や
マクロファージ、白血球、ナチュラルキラー細胞といった自然免疫の強化と糖質制限食』

といった個別の免疫細胞と糖質制限食の関係に関する研究は私は把握していません。


一方糖質制限食実践により
<①ケトン体高値><②AGEsの蓄積が少ない>

①②という二つのアドバンテージがあります。

<①ケトン体高値>
ケトン体高値により、心臓・腎臓・脳保護作用および、慢性炎症を抑える効果が期待できます。
ケトン体の中でも、βヒドロキシ酪酸は、慢性炎症の元であるインフラマソームを
抑制することがわかっています。
糖質制限食により身体の様々な慢性炎症が治まれば、当然免疫力は高まります。

<②AGEsの蓄積が少ない>
②により、<糖化 ⇒ 老化>という流れが最小限で済みます。
老化すれば、免疫力も低下するのは必然です。
老化が少なければ、免疫力も維持できます。
2021/01/29(Fri) 18:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
『免疫と血糖値』説明を読み!!
都内河北 鈴木です。

『免疫と血糖値』の詳細・説明を読み、
これ等の現実の証明は、
私自身の江部先生『糖質制限理論』実践での
<『生還、覚醒、4度の再覚醒、』している事が証明だなと、考えます!!>

現在『糖質制限理論』実践9年目ですが、
私は更なる改善は有り得るかと考えています!!

現在通院の『眼科、脳神経、各院長』の診療様子からです!!

いずれ、『結果』が出たら、感謝の意味でお知らせします!!

糖尿病21年間の後半【2005年発表・江部先生『糖質制限理論』】
を7年間から現在も『隠蔽』している『日本糖尿病学会』に、
2000年以降に欧米先進国は、
『糖尿病改善には、カロリ~ではない!!』と改名されているが、
『日本医療界』の糖尿病・専門組織『日本糖尿病学会』は、
改善皆無の『カロリ~制限理論』をいまだに信奉して治療され、
『悪化一途で殺されかけた現実』から、

<<【『薬無用の江部先生『糖質制限理論』食生活】>>へ改善で、

3ヵ月足らずで、インスリン増量3年半余り投与の患者が、
インスリン自主離脱して『生還、』できた現実です!!

以降、後遺症『眼、脳梗塞、』が、
『覚醒、4度の再覚醒、』は、現実に起きているのです!!

<<只の『既成概念・打破だけ』で、成し得るのです!!>>

この事実を体感したければ、実践して「自己血糖値測定器」使用で計測すれば、即日理解できるかなと考えます!!

実践2週間位から、自身の身体に『改善・体感』があるかと、
江部先生の説明通りに成るかと考えます!!

私は、会席調理師をしていましたから、
即日実践できたのかもしれませんが、健康への疑問考慮した方なら、
時代進化し解明されてることを、
『食生活・改善』で実感できるかと考えます!!

江部先生、本ブログ、著書、は、『健康・改善』には、
実に時代進化している事を実感できます!!
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2021/01/29(Fri) 21:00 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
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