2021年01月19日 (火)
こんばんは。
新型コロナワクチンの副反応ですが、
アナフィラキシーショックがあり得ます。
2021/1/6の時点で、米国で29人が発症しています。
これまでに米国で530万人に接種されています。
比率としては、100万人あたり11.1人であり
インフルエンザワクチンの、
100万人あたり1.3人と比べると8.5倍の頻度で発生しています。
発熱、頭痛、吐き気、下痢、全身倦怠感、接種部の痛みも、
インフルエンザワクチンより、かなり多いようです。
そして、2021/1/18の共同通信の記事で、
ノルウェーで、基礎疾患のある高齢者が
新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンを受けた後に死亡する例が出ています。
ワクチンを接種された約4万2000人のうち33人が亡くなったと1月半ばに報告されました。
全員が接種後数日以内に死亡し、年齢は75歳以上で、余命数週間から数カ月の末期患者も含まれていました。
ノルウェー医薬品庁は、ワクチン接種と直接関係があるか否かは不明としています。
1回目の接種を80万人余りが受けたドイツでは、接種後間もなく亡くなった高齢者が少なくとも7人いますが、
独医薬品規制当局パウル・エールリヒ研究所は、
死因はワクチン接種ではないと判断しています。
ともあれ、さすがに死亡例まで出現したら、ワクチン接種には慎重にならざるを得ません。
人口100万人あたりの死者数(2021/1/18)
英国:1326人
米国:1205
ドイツ:564
イタリア:1365
フランス:1085
日本:34.5
韓国:25.0
中国:3.3
米国では、日本の約35倍の死者数ですから、
少々の副反応がでても、新型コロナワクチンを接種する意味はあるかもしれません。
しかし、死者数が少ない日本においては、米国や欧州に比較すると
ワクチンの意義も相対的に少ないと思われます。
以下の青字の記載は共同通信の記事です。
『https://www.tokyo-np.co.jp/article/78497
米でアナフィラキシー症状29人 コロナワクチン接種後
2021年1月7日 13時09分 (共同通信)
【ワシントン共同】
米疾病対策センター(CDC)は6日、新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種後、アレルギー反応の中でも特に重いアナフィラキシー症状を29人が起こしたと電話記者会見で発表した。米国では米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンと米バイオ企業モデルナのワクチンが実用化され、これまでに少なくとも530万人に接種された。
CDCは昨年12月14~23日にファイザー製を接種しアナフィラキシーを起こした21人の報告書を公表。当時接種した約189万人に占める発生割合は100万人当たり11・1人。インフルエンザワクチンの同1・3人と比べると頻度が高い。』
『https://www.tokyo-np.co.jp/article/80585
高齢患者へワクチン接種に懸念も ノルウェーで死亡例
2021年1月18日 14時55分 (共同通信)
【ロンドン共同】
ノルウェーで、基礎疾患のある高齢者が
新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンを受けた後に死亡する例が出ている。
接種との因果関係は不明だが、ノルウェーの医薬品当局は18日までに、
高齢患者への接種時には副作用のリスクを考慮するよう勧告した。
医薬品当局やブルームバーグ通信によると、
死亡したのは重い基礎疾患のある高齢者ら30人近くで、大半は80歳以上。
いずれもファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンを接種し、
多くの場合、発熱や吐き気などの副作用を示し数日後に死亡した。』
本日の本ブログ記事は
ブルームバーグ通信の、2021/1/19(火)の記事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-18/QN3XOKDWRGGC01
コロナワクチン接種後に高齢者死亡、知っておくべきこと
も参照させて頂きました。
江部康二
新型コロナワクチンの副反応ですが、
アナフィラキシーショックがあり得ます。
2021/1/6の時点で、米国で29人が発症しています。
これまでに米国で530万人に接種されています。
比率としては、100万人あたり11.1人であり
インフルエンザワクチンの、
100万人あたり1.3人と比べると8.5倍の頻度で発生しています。
発熱、頭痛、吐き気、下痢、全身倦怠感、接種部の痛みも、
インフルエンザワクチンより、かなり多いようです。
そして、2021/1/18の共同通信の記事で、
ノルウェーで、基礎疾患のある高齢者が
新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンを受けた後に死亡する例が出ています。
ワクチンを接種された約4万2000人のうち33人が亡くなったと1月半ばに報告されました。
全員が接種後数日以内に死亡し、年齢は75歳以上で、余命数週間から数カ月の末期患者も含まれていました。
ノルウェー医薬品庁は、ワクチン接種と直接関係があるか否かは不明としています。
1回目の接種を80万人余りが受けたドイツでは、接種後間もなく亡くなった高齢者が少なくとも7人いますが、
独医薬品規制当局パウル・エールリヒ研究所は、
死因はワクチン接種ではないと判断しています。
ともあれ、さすがに死亡例まで出現したら、ワクチン接種には慎重にならざるを得ません。
人口100万人あたりの死者数(2021/1/18)
英国:1326人
米国:1205
ドイツ:564
イタリア:1365
フランス:1085
日本:34.5
韓国:25.0
中国:3.3
米国では、日本の約35倍の死者数ですから、
少々の副反応がでても、新型コロナワクチンを接種する意味はあるかもしれません。
しかし、死者数が少ない日本においては、米国や欧州に比較すると
ワクチンの意義も相対的に少ないと思われます。
以下の青字の記載は共同通信の記事です。
『https://www.tokyo-np.co.jp/article/78497
米でアナフィラキシー症状29人 コロナワクチン接種後
2021年1月7日 13時09分 (共同通信)
【ワシントン共同】
米疾病対策センター(CDC)は6日、新型コロナウイルス感染症ワクチンを接種後、アレルギー反応の中でも特に重いアナフィラキシー症状を29人が起こしたと電話記者会見で発表した。米国では米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンと米バイオ企業モデルナのワクチンが実用化され、これまでに少なくとも530万人に接種された。
CDCは昨年12月14~23日にファイザー製を接種しアナフィラキシーを起こした21人の報告書を公表。当時接種した約189万人に占める発生割合は100万人当たり11・1人。インフルエンザワクチンの同1・3人と比べると頻度が高い。』
『https://www.tokyo-np.co.jp/article/80585
高齢患者へワクチン接種に懸念も ノルウェーで死亡例
2021年1月18日 14時55分 (共同通信)
【ロンドン共同】
ノルウェーで、基礎疾患のある高齢者が
新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンを受けた後に死亡する例が出ている。
接種との因果関係は不明だが、ノルウェーの医薬品当局は18日までに、
高齢患者への接種時には副作用のリスクを考慮するよう勧告した。
医薬品当局やブルームバーグ通信によると、
死亡したのは重い基礎疾患のある高齢者ら30人近くで、大半は80歳以上。
いずれもファイザーとドイツのビオンテックが開発したワクチンを接種し、
多くの場合、発熱や吐き気などの副作用を示し数日後に死亡した。』
本日の本ブログ記事は
ブルームバーグ通信の、2021/1/19(火)の記事
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-01-18/QN3XOKDWRGGC01
コロナワクチン接種後に高齢者死亡、知っておくべきこと
も参照させて頂きました。
江部康二
ほぼ毎日のブログ更新ありがとうございます。
いつも参考にさせて頂いております。
はじめてコメントさせて頂きます。
https://note.com/kudou_snuff/n/n152e9788f9d4
本日上記のような体験談を読みました。
これを読んで自宅療養組の新コロ重症化の
要因にロキソニン等の服用がかなり
関係しているのでは?と思いました。
江部先生が以前から注意喚起されている
アセトアミノフェン以外の服用が
厳禁であるという事実が未だに
周知されていないことはマスク云々以上の
大問題かと思いました……。
いつも参考にさせて頂いております。
はじめてコメントさせて頂きます。
https://note.com/kudou_snuff/n/n152e9788f9d4
本日上記のような体験談を読みました。
これを読んで自宅療養組の新コロ重症化の
要因にロキソニン等の服用がかなり
関係しているのでは?と思いました。
江部先生が以前から注意喚起されている
アセトアミノフェン以外の服用が
厳禁であるという事実が未だに
周知されていないことはマスク云々以上の
大問題かと思いました……。
Taka さん
貴重な情報をありがとうございます。
32歳の持病のない健康な男性が、新型コロナに罹患されて、
重症肺炎発症で、入院です。
1/6から1/15まで自宅療養で、いよいよしんどくなって
1/16から入院です。
まれなケースですが、ここまで悪化したのは、
ご指摘通り、ロキソニン過剰内服の影響があると思います。
やはり、アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛薬は、リスクがありますね。
貴重な情報をありがとうございます。
32歳の持病のない健康な男性が、新型コロナに罹患されて、
重症肺炎発症で、入院です。
1/6から1/15まで自宅療養で、いよいよしんどくなって
1/16から入院です。
まれなケースですが、ここまで悪化したのは、
ご指摘通り、ロキソニン過剰内服の影響があると思います。
やはり、アセトアミノフェン以外の解熱鎮痛薬は、リスクがありますね。
2021/01/20(Wed) 11:34 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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