2021年01月06日 (水)
こんばんは。
新刊のご案内です。
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート
宝島社 江部康二監修

【 Amazon商品ページ】
2020年10月12日に刊行されました。
以下、五つのチャプターに分けて、それぞれ簡潔に
わかりやすく糖質制限食の基礎知識を述べてあります。
通勤の合間とかでも気軽に読めてとても役に立ってくれる優れものと
自負しております。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ、幸いです。
Chapter 01
糖質制限がからだにいい理由
14項目
Chapter 02
糖質制限でやせる仕組み
12項目
Chapter 03
糖質制限の実践法
18項目
Chapter 04
糖質制限のエビデンス
5項目
Chapter 05
糖質制限で大病を予防
7項目
column
01 糖質制限中のお酒との付き合い方
お酒の選び方
02 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んではいけないカクテル
03 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んでもいい醸造酒
04 糖質制限中のお酒との付き合い方
さっぱり系スナックにご用心
05 生活習慣・体質別
糖質制限活用テクニッック
以下の青字の記載は本書の「はじめに」です。
はじめに
「糖質制限」は人類本来の食事のとり方
人類が誕生してから約700万年が経ったと言われています。
そして農耕が始まったのが約1万年前。
長い人類の歴史の中で、穀類を主食にしたのはたった700分の1の期間に過ぎません
つまり、人類にとっては穀物を主食としなかった
「糖質制限食」のほうが馴染み深いのです。
人類が農耕生活を始める以前、糖質を含んだ食物は、
たまに食べることができる貴重なエネルギー源でした。
人類の祖先は、果物やナッツ類、ヤマイモやユリネなどの根菜類を
たまに見つけて食べていました。
摂取されたそれら糖質を含んだ食物が消化されると、
血糖値が上がり、インスリンが分泌され筋肉に取り込まれます。
そして余った血糖は中性脂肪に変わり脂肪組織に蓄えられます。
この脂肪が、冬などの食物が手に入りづらい時期や、
大干ばつといった危機的な飢餓から人類を救う役割を果たしてきました。
狩猟・採集時代にはたまにしか口にされなかった糖質ですが、
農耕が始まり穀類が人類の主食になっていきます。
時代がさらに進むと、玄米は白米に、小麦は小麦粉にと、
精製された穀類が人類の食卓を彩るようになります。
そして現代、食卓にはパンやご飯、麺といった精製された炭水化物が並び、
自販機には糖分が大量に入った清涼飲料水があふれています。
もともとは飢餓をしのぐために重要な役割を果たしていた糖質ですが、
飽食の時代にあっては肥満や糖尿病など生活習慣病の原因となっています。
人類の身体の消化、吸収、栄養、代謝システムは、
人類誕生以来行われてきた糖質制限食によって突然変異を繰り返して完成されたもの。
そもそも人間の身体は糖質制限が前提になっているのです。
現代は総摂取カロリーの50~60%が糖質という、超糖質食が主流になっています。
これは、人間本来の食の在り方としては
とても不自然でアンバランスなものであると言わざるを得ません。
糖質制限食は、人類本来の食事であり、現代人にとっては健康食でもあります。
糖尿病などの生活習慣病を遠ざける上に、
脂質やたんぱく質、蒸留酒は摂っても大丈夫なので、
食事制限のストレスも少ないのが特徴。
ダイエット効果も高いことから、現在では多くの人たちが実践しています。
糖尿病と認知症、どちらも日本人の生活に密着した悩ましい病気です。
糖尿病には遺伝や生活習慣によって発症する「2型糖尿病」と
自己免疫疾患によりインスリンを分密するすい臓のβ細胞が破壊されて発症する
「1型糖尿病」の2種類がありますが、日本人の糖尿病患者の95%以上は2型です。
一方、近年ではインスリンが記憶の定着と関係していることが分かってきています。
糖尿病や認知症の原因は老化にあります。
老化は体内の糖化や酸化が進むことによって起こります。
近年、糖質のとり過ぎでぽっちゃり体型であることは、
ただの見た目の問題ではないということが一般的な認識になりつつあります。
心臓病、脳卒中、がんといった生活習慣病のリスクを高めることがわかっているからです。それらを防ぐには人間本来の食事、つまり糖質制限食を実践することが有効です。
最近では、糖質制限には高いダイエット効果が見込まれることが、
巷に浸透してきました。
糖質制限開始当初は、2~3kg程度の体重はストンと落ちます。
しかし問題は、ダイエットとして糖質制限に取り組んだ人が、
一定の目標を達成したら、糖質制限を止めてしまいリバウンドしてしまうことです。
確かに、糖質を含む食物には美味しい物が多いです。
しかもそれを1日に3食も習慣的に食べ、巷には糖質を多く含んだ食物であふれています。そのような状況では、
糖質制限を新しい習慣として定着させることは難しいのかもしれません。
一時的なダイエット法として糖質制限を捉えている人にまず理解して欲しいのは、
糖質制限は、糖尿病治療として開発されたということです。
糖尿病の人にとって糖質制限は、「食後高血糖」という
シリアスな合併リスクに立ち向かうための手段になります。
20~30代の頃には、あまりリアリティを感じないかもしれませんが、
40代に入ると、生活習慣病は現実感をもって
そこにあるリスクとして立ちはだかってきます。
「糖質を含んだ食物を摂らない」。
そのことに高いハードルを感じる人も多いかと思いますが、
食材選びにもちょっとしたコツがあります。
糖質を避けて高い満足感を食事から得ることは、実はそれほど難しいことではないのです。毎日の運動やストレス回避するための心の持ちよう、睡眠への意識などと同じく、
糖質制限を生活に取り入れ続けていくことは、
長いあなたの人生をきっと豊かにするはずです。
江部康二
新刊のご案内です。
医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート
宝島社 江部康二監修

【 Amazon商品ページ】
2020年10月12日に刊行されました。
以下、五つのチャプターに分けて、それぞれ簡潔に
わかりやすく糖質制限食の基礎知識を述べてあります。
通勤の合間とかでも気軽に読めてとても役に立ってくれる優れものと
自負しております。
ブログ読者の皆さん、是非、ご一読頂ければ、幸いです。
Chapter 01
糖質制限がからだにいい理由
14項目
Chapter 02
糖質制限でやせる仕組み
12項目
Chapter 03
糖質制限の実践法
18項目
Chapter 04
糖質制限のエビデンス
5項目
Chapter 05
糖質制限で大病を予防
7項目
column
01 糖質制限中のお酒との付き合い方
お酒の選び方
02 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んではいけないカクテル
03 糖質制限中のお酒との付き合い方
飲んでもいい醸造酒
04 糖質制限中のお酒との付き合い方
さっぱり系スナックにご用心
05 生活習慣・体質別
糖質制限活用テクニッック
以下の青字の記載は本書の「はじめに」です。
はじめに
「糖質制限」は人類本来の食事のとり方
人類が誕生してから約700万年が経ったと言われています。
そして農耕が始まったのが約1万年前。
長い人類の歴史の中で、穀類を主食にしたのはたった700分の1の期間に過ぎません
つまり、人類にとっては穀物を主食としなかった
「糖質制限食」のほうが馴染み深いのです。
人類が農耕生活を始める以前、糖質を含んだ食物は、
たまに食べることができる貴重なエネルギー源でした。
人類の祖先は、果物やナッツ類、ヤマイモやユリネなどの根菜類を
たまに見つけて食べていました。
摂取されたそれら糖質を含んだ食物が消化されると、
血糖値が上がり、インスリンが分泌され筋肉に取り込まれます。
そして余った血糖は中性脂肪に変わり脂肪組織に蓄えられます。
この脂肪が、冬などの食物が手に入りづらい時期や、
大干ばつといった危機的な飢餓から人類を救う役割を果たしてきました。
狩猟・採集時代にはたまにしか口にされなかった糖質ですが、
農耕が始まり穀類が人類の主食になっていきます。
時代がさらに進むと、玄米は白米に、小麦は小麦粉にと、
精製された穀類が人類の食卓を彩るようになります。
そして現代、食卓にはパンやご飯、麺といった精製された炭水化物が並び、
自販機には糖分が大量に入った清涼飲料水があふれています。
もともとは飢餓をしのぐために重要な役割を果たしていた糖質ですが、
飽食の時代にあっては肥満や糖尿病など生活習慣病の原因となっています。
人類の身体の消化、吸収、栄養、代謝システムは、
人類誕生以来行われてきた糖質制限食によって突然変異を繰り返して完成されたもの。
そもそも人間の身体は糖質制限が前提になっているのです。
現代は総摂取カロリーの50~60%が糖質という、超糖質食が主流になっています。
これは、人間本来の食の在り方としては
とても不自然でアンバランスなものであると言わざるを得ません。
糖質制限食は、人類本来の食事であり、現代人にとっては健康食でもあります。
糖尿病などの生活習慣病を遠ざける上に、
脂質やたんぱく質、蒸留酒は摂っても大丈夫なので、
食事制限のストレスも少ないのが特徴。
ダイエット効果も高いことから、現在では多くの人たちが実践しています。
糖尿病と認知症、どちらも日本人の生活に密着した悩ましい病気です。
糖尿病には遺伝や生活習慣によって発症する「2型糖尿病」と
自己免疫疾患によりインスリンを分密するすい臓のβ細胞が破壊されて発症する
「1型糖尿病」の2種類がありますが、日本人の糖尿病患者の95%以上は2型です。
一方、近年ではインスリンが記憶の定着と関係していることが分かってきています。
糖尿病や認知症の原因は老化にあります。
老化は体内の糖化や酸化が進むことによって起こります。
近年、糖質のとり過ぎでぽっちゃり体型であることは、
ただの見た目の問題ではないということが一般的な認識になりつつあります。
心臓病、脳卒中、がんといった生活習慣病のリスクを高めることがわかっているからです。それらを防ぐには人間本来の食事、つまり糖質制限食を実践することが有効です。
最近では、糖質制限には高いダイエット効果が見込まれることが、
巷に浸透してきました。
糖質制限開始当初は、2~3kg程度の体重はストンと落ちます。
しかし問題は、ダイエットとして糖質制限に取り組んだ人が、
一定の目標を達成したら、糖質制限を止めてしまいリバウンドしてしまうことです。
確かに、糖質を含む食物には美味しい物が多いです。
しかもそれを1日に3食も習慣的に食べ、巷には糖質を多く含んだ食物であふれています。そのような状況では、
糖質制限を新しい習慣として定着させることは難しいのかもしれません。
一時的なダイエット法として糖質制限を捉えている人にまず理解して欲しいのは、
糖質制限は、糖尿病治療として開発されたということです。
糖尿病の人にとって糖質制限は、「食後高血糖」という
シリアスな合併リスクに立ち向かうための手段になります。
20~30代の頃には、あまりリアリティを感じないかもしれませんが、
40代に入ると、生活習慣病は現実感をもって
そこにあるリスクとして立ちはだかってきます。
「糖質を含んだ食物を摂らない」。
そのことに高いハードルを感じる人も多いかと思いますが、
食材選びにもちょっとしたコツがあります。
糖質を避けて高い満足感を食事から得ることは、実はそれほど難しいことではないのです。毎日の運動やストレス回避するための心の持ちよう、睡眠への意識などと同じく、
糖質制限を生活に取り入れ続けていくことは、
長いあなたの人生をきっと豊かにするはずです。
江部康二
いつも楽しく拝見!
スーパー糖質制限で略9ヶ月です。
以下が近況です。
糖質制限 改善薬 HbA1c 中性脂肪 LDL HDL
2019/12月無し 服用 6.7 115 136 41
2020/10/30実施 無し 6.9 103 216 54
2021/1/5実施 無し 6.8 144 223 63
担当医師談:頑張っているがLDLが高くL/H比が約3.5倍で脂質異常症の疑い?
私も改善薬を服用しているのでどうかと勧められたました。
過去の江部先生のブログで中性脂肪80以下、
HDL60以上なら小粒子LDLは略皆無
とのことですが、先生のご見解をお願いいたします。
出来れば薬の服用はしたくないので。
又食事他での改善方法をご教授頂ければ。
スーパー糖質制限で略9ヶ月です。
以下が近況です。
糖質制限 改善薬 HbA1c 中性脂肪 LDL HDL
2019/12月無し 服用 6.7 115 136 41
2020/10/30実施 無し 6.9 103 216 54
2021/1/5実施 無し 6.8 144 223 63
担当医師談:頑張っているがLDLが高くL/H比が約3.5倍で脂質異常症の疑い?
私も改善薬を服用しているのでどうかと勧められたました。
過去の江部先生のブログで中性脂肪80以下、
HDL60以上なら小粒子LDLは略皆無
とのことですが、先生のご見解をお願いいたします。
出来れば薬の服用はしたくないので。
又食事他での改善方法をご教授頂ければ。
2021/01/07(Thu) 08:23 | URL | gintora | 【編集】
今日は、いまさらと言う感はありますが、未だに話題になる「人体のメインエネルギーは糖か脂肪か」について考えてみました。
(1)人体は脂肪より糖を優先して利用する
優先するから、メインエネルギーは糖だとの主張があります。
しかし、よく考えるとアルコールは糖よりも優先して代謝されます。
だからと言ってアルコールが人体のメインエネルギーだとは誰も言わないでしょう。
解毒の必要から真っ先に代謝されるのであって、代謝の順序でメインかどうかを考えることには無理がありそうです。
糖も糖毒性から先に代謝されるのかもしれませんし、余った糖はそのまま蓄えておいて、そのまま利用すれば良いはずなのにわざわざ脂肪に変えて貯蔵しています。
これも毒性をなくすため かつ 脂肪をエネルギーとするためと考えれば理にかなっています。
(2)脂肪酸代謝は糖枯渇時の緊急エネルギー
(1)において糖をメインと主張する側からは、脂肪は糖が枯渇した時の緊急エネルギーと言われます。 糖をメインと考えれば、そう考えざるを得ません。
しかし、代謝速度の速い糖こそが緊急エネルギーと考えるべきと私は思います。
例えば、熱いものに触れた時、瞬時に手を払いのけるのは糖エネルギーがメインと考えられますし、ダッシュで逃げるなどの場合も糖がメインエネルギーでしょう。
そう考えると緊急性の高いイベントの時は糖エネルギーが使用されていると言う事になります。
ハイブリッド車と同じで、バッテリーが糖でガソリンが脂肪なのではないでしょうか。
スタートダッシュはバッテリー(糖)で長時間の巡航には大容量のガソリン(脂肪)を使うのが理にかなっていると思います。
(3)アルコール代謝で糖新生が低下する
アルコールを摂取すると確かに血糖値が低下、ないしは上がりにくくなります。
しかし、私の経験上、同じ肝臓で作られるケトン体はアルコールを少し多く飲んだ翌朝は確実に増えます。
この事実より、肝臓はアルコール代謝を活性化する事により糖新生を低下させるが、脂肪酸代謝によってエネルギーを産生していると考えられます。
すなわち、糖エネルギーよりも脂肪エネルギーを優先的に産生していることになります。
(4)人類700万年の歴史で農耕はたったの1万年
これは、私には正しいとも間違っているとも判断できません。
理由は、農耕が始まって1万年でDNAに変異がなかったとしてもエピジェネティクス的な変化には十分な時間(*1)だと思うからです。
しかし、700万年の遥か前に原核生物から真核生物(多くはミトコンドリアを有する)になった時、無酸素性エネルギーから有酸素性エネルギーがメインになったはずです。
実際、ミトコンドリアでの脂肪酸代謝(有酸素性エネルギー)の方がはるかに多くのエネルギーが作れます。
(*1)「オランダの飢餓」研究が有名ですが、飢餓状態の母親から生まれた子供は肥満になる確率が非常に高いようです。
これは親子間でのエピジェネティクス的な伝播であり、さらに飢餓状態にないその子(孫)に引き継がれるそうです。
したがって1万年もの間、炭水化物を食べ続けて世代交代を繰り返せばエピジェネティクス的な変化には十分な時間だと思うからです。
ただし、エピジェネティクス的な変化でも対応不可能であれば、そもそも人間のDNAには高炭水化物をうまく処理する仕組みがないのでしょう。
(5)酸欠では死亡する
当たり前すぎる事ですが、人間は酸素がないとたちどころに死亡します。
生物学的には呼吸(細胞呼吸)とはATPを合成する事であり、解糖系では生きていけません。
以上の事から考えると糖がメインであると言う考えには至りません。
メインはあくまでも脂肪であり、糖は補助エネルギー(もしくは原核生物の名残)と言うのが私の考えです。
あくまで私の経験と肌感覚によるものであり、科学的に正しくないものが含まれているかもしれません(ぜひ、ご指摘ください)。
(1)人体は脂肪より糖を優先して利用する
優先するから、メインエネルギーは糖だとの主張があります。
しかし、よく考えるとアルコールは糖よりも優先して代謝されます。
だからと言ってアルコールが人体のメインエネルギーだとは誰も言わないでしょう。
解毒の必要から真っ先に代謝されるのであって、代謝の順序でメインかどうかを考えることには無理がありそうです。
糖も糖毒性から先に代謝されるのかもしれませんし、余った糖はそのまま蓄えておいて、そのまま利用すれば良いはずなのにわざわざ脂肪に変えて貯蔵しています。
これも毒性をなくすため かつ 脂肪をエネルギーとするためと考えれば理にかなっています。
(2)脂肪酸代謝は糖枯渇時の緊急エネルギー
(1)において糖をメインと主張する側からは、脂肪は糖が枯渇した時の緊急エネルギーと言われます。 糖をメインと考えれば、そう考えざるを得ません。
しかし、代謝速度の速い糖こそが緊急エネルギーと考えるべきと私は思います。
例えば、熱いものに触れた時、瞬時に手を払いのけるのは糖エネルギーがメインと考えられますし、ダッシュで逃げるなどの場合も糖がメインエネルギーでしょう。
そう考えると緊急性の高いイベントの時は糖エネルギーが使用されていると言う事になります。
ハイブリッド車と同じで、バッテリーが糖でガソリンが脂肪なのではないでしょうか。
スタートダッシュはバッテリー(糖)で長時間の巡航には大容量のガソリン(脂肪)を使うのが理にかなっていると思います。
(3)アルコール代謝で糖新生が低下する
アルコールを摂取すると確かに血糖値が低下、ないしは上がりにくくなります。
しかし、私の経験上、同じ肝臓で作られるケトン体はアルコールを少し多く飲んだ翌朝は確実に増えます。
この事実より、肝臓はアルコール代謝を活性化する事により糖新生を低下させるが、脂肪酸代謝によってエネルギーを産生していると考えられます。
すなわち、糖エネルギーよりも脂肪エネルギーを優先的に産生していることになります。
(4)人類700万年の歴史で農耕はたったの1万年
これは、私には正しいとも間違っているとも判断できません。
理由は、農耕が始まって1万年でDNAに変異がなかったとしてもエピジェネティクス的な変化には十分な時間(*1)だと思うからです。
しかし、700万年の遥か前に原核生物から真核生物(多くはミトコンドリアを有する)になった時、無酸素性エネルギーから有酸素性エネルギーがメインになったはずです。
実際、ミトコンドリアでの脂肪酸代謝(有酸素性エネルギー)の方がはるかに多くのエネルギーが作れます。
(*1)「オランダの飢餓」研究が有名ですが、飢餓状態の母親から生まれた子供は肥満になる確率が非常に高いようです。
これは親子間でのエピジェネティクス的な伝播であり、さらに飢餓状態にないその子(孫)に引き継がれるそうです。
したがって1万年もの間、炭水化物を食べ続けて世代交代を繰り返せばエピジェネティクス的な変化には十分な時間だと思うからです。
ただし、エピジェネティクス的な変化でも対応不可能であれば、そもそも人間のDNAには高炭水化物をうまく処理する仕組みがないのでしょう。
(5)酸欠では死亡する
当たり前すぎる事ですが、人間は酸素がないとたちどころに死亡します。
生物学的には呼吸(細胞呼吸)とはATPを合成する事であり、解糖系では生きていけません。
以上の事から考えると糖がメインであると言う考えには至りません。
メインはあくまでも脂肪であり、糖は補助エネルギー(もしくは原核生物の名残)と言うのが私の考えです。
あくまで私の経験と肌感覚によるものであり、科学的に正しくないものが含まれているかもしれません(ぜひ、ご指摘ください)。
2021/01/07(Thu) 12:49 | URL | 西村 典彦 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
本日眼科通院してきましたが、帰りがけ院内掲示を見ると、
<<【眼のエイジングに関わる 『糖化』と『酸化』】>>
について『参天製薬株式会社』が説明を掲示してありました!!
【『糖化』】と言う言葉の説明がある事が、現在なら当然至極だと、
何か嬉しく思います!!
私の『眼底検査の覚醒』は、
江部先生『糖質制限理論』実践で、2年後に起きた現実ですから、
院長にも『「糖化」と言う言葉を、掲示表示で使っています!!』と
発言してしまいました!!
要は『目薬・製薬会社も、容認している『糖質・害毒』だと認識します!!』
嫌味では無く、健康改善の為に、『日本医師界』の
糖尿病専門組織『日本糖尿病学会』は、
この事実をどの様に考えるのか、訊いてみたいです??!!
『糖尿病世界1の日本国』なのですが、
ここ数年私居住の都内S区区役所では、
改善有る糖尿病講義・開催が、有りません!!
私は更なる改善の為に、
早期『糖尿病血糖改善教室』を、
何等かの形で公表していただけないかなと、考えます!!
1応、江部先生に社会の健康・改善への動きを、御伝えしときます!!
私は江部先生『糖質制限理論』食生活で、
『生還、覚醒、4度の再覚醒、』している9年目に、
体調快調になりながら生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日眼科通院してきましたが、帰りがけ院内掲示を見ると、
<<【眼のエイジングに関わる 『糖化』と『酸化』】>>
について『参天製薬株式会社』が説明を掲示してありました!!
【『糖化』】と言う言葉の説明がある事が、現在なら当然至極だと、
何か嬉しく思います!!
私の『眼底検査の覚醒』は、
江部先生『糖質制限理論』実践で、2年後に起きた現実ですから、
院長にも『「糖化」と言う言葉を、掲示表示で使っています!!』と
発言してしまいました!!
要は『目薬・製薬会社も、容認している『糖質・害毒』だと認識します!!』
嫌味では無く、健康改善の為に、『日本医師界』の
糖尿病専門組織『日本糖尿病学会』は、
この事実をどの様に考えるのか、訊いてみたいです??!!
『糖尿病世界1の日本国』なのですが、
ここ数年私居住の都内S区区役所では、
改善有る糖尿病講義・開催が、有りません!!
私は更なる改善の為に、
早期『糖尿病血糖改善教室』を、
何等かの形で公表していただけないかなと、考えます!!
1応、江部先生に社会の健康・改善への動きを、御伝えしときます!!
私は江部先生『糖質制限理論』食生活で、
『生還、覚醒、4度の再覚醒、』している9年目に、
体調快調になりながら生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2021/01/07(Thu) 14:11 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
これを書いている私は、病院に入院しています。昨夜急にお腹がぱんぱんに張り、苦しくて、気持ち悪くて嘔吐し、十二指腸から小腸あたりが通りが悪くなっている疑いで、入院になったのです。吐いても胃が大きくて、通過障害があると判断されました。その後改善したので、昼にご飯食べて何ともなかったら退院となりました。
そのお昼なのですが、全粥で、エネルギー498kcal タンパク質18.6 脂質14.7 糖質67.0 塩分1.9gでした。
朝は絶食でしたし、他に食べるものがないので、これを食べるわけですが、全粥が300gあって、鶏肉と玉ねぎの煮物みたいなものと、大和芋の輪切りの煮物2枚、青菜のお浸しという内容でした。いつも、糖質を制限したものを食べているので、今日はいつも通りだと、たべれるのが鶏肉の小さいの数切れだけです。しかし、ダメだと分かっていても食べます。食べるしかありません。食べた量で退院が決まるからです。
一回でも体に悪いと感じるのに、入院が続いたら、こういうのがずっとだと思うと、もう絶対入院したくないです。しばらく、低糖質米の蒟蒻でないお米で、お粥やリゾットにして、豆腐などでタンパク質取って、お腹を休ませようと思います。
一刻も早く帰りたがるので、先生は苦笑していましたが、この食事みたら速攻帰りたくなりました。その上、点滴にブドウ糖入ってるので、ちょっと余計なことをと思ってしまいました。
糖質制限は、血糖的にも、食事の質的にも大切だと思いました。
本当はお医者さんに糖質制限をしていますと言えば良いのだと思いますが、夜間で消化器の先生を含めて、お医者さん3回変わってるし、体調悪い中説明するのもしんどくて言い出せなかったです。入院の時は絶食だから、食事の話出なかったし。
早く糖質制限が普通になります様にと願っています。
これを書いている私は、病院に入院しています。昨夜急にお腹がぱんぱんに張り、苦しくて、気持ち悪くて嘔吐し、十二指腸から小腸あたりが通りが悪くなっている疑いで、入院になったのです。吐いても胃が大きくて、通過障害があると判断されました。その後改善したので、昼にご飯食べて何ともなかったら退院となりました。
そのお昼なのですが、全粥で、エネルギー498kcal タンパク質18.6 脂質14.7 糖質67.0 塩分1.9gでした。
朝は絶食でしたし、他に食べるものがないので、これを食べるわけですが、全粥が300gあって、鶏肉と玉ねぎの煮物みたいなものと、大和芋の輪切りの煮物2枚、青菜のお浸しという内容でした。いつも、糖質を制限したものを食べているので、今日はいつも通りだと、たべれるのが鶏肉の小さいの数切れだけです。しかし、ダメだと分かっていても食べます。食べるしかありません。食べた量で退院が決まるからです。
一回でも体に悪いと感じるのに、入院が続いたら、こういうのがずっとだと思うと、もう絶対入院したくないです。しばらく、低糖質米の蒟蒻でないお米で、お粥やリゾットにして、豆腐などでタンパク質取って、お腹を休ませようと思います。
一刻も早く帰りたがるので、先生は苦笑していましたが、この食事みたら速攻帰りたくなりました。その上、点滴にブドウ糖入ってるので、ちょっと余計なことをと思ってしまいました。
糖質制限は、血糖的にも、食事の質的にも大切だと思いました。
本当はお医者さんに糖質制限をしていますと言えば良いのだと思いますが、夜間で消化器の先生を含めて、お医者さん3回変わってるし、体調悪い中説明するのもしんどくて言い出せなかったです。入院の時は絶食だから、食事の話出なかったし。
早く糖質制限が普通になります様にと願っています。
2021/01/07(Thu) 14:12 | URL | 太郎 | 【編集】
gintora さん
空腹時で中性脂肪が80mg/dl以下(理想的には60mg以下)
HDL-Cが60mg/dl以上
なら悪玉の
小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは、ほとんどいません。
gintora さんは、HDLが増えて41⇒63に改善で良いです。
空腹時(10時間以上絶食で朝採血)で検査して、中性脂肪が80以下なら、スタチン内服はいらないと思います。
スーパ糖質制限食なら、それが可能と思います。
空腹時で中性脂肪が80mg/dl以下(理想的には60mg以下)
HDL-Cが60mg/dl以上
なら悪玉の
小粒子LDL-Cや酸化LDL-Cは、ほとんどいません。
gintora さんは、HDLが増えて41⇒63に改善で良いです。
空腹時(10時間以上絶食で朝採血)で検査して、中性脂肪が80以下なら、スタチン内服はいらないと思います。
スーパ糖質制限食なら、それが可能と思います。
2021/01/08(Fri) 07:29 | URL | ドクター江部 | 【編集】
西村 典彦 さん
西村さんのお考えは、正しいと思います。
追加するとすれば、人類は空腹時や睡眠時は、700万年間、常に糖新生をして生存してきたということです。
飢餓のときも、赤血球のために糖新生は行われています。
糖新生のエネルギー源は脂肪酸です。
以下のブログ記事もご参照頂ければ幸いです。
人体のエネルギー源、「脂肪酸-ケトン体」「ブドウ糖-グリコーゲン」
2020年09月25日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5382.html
西村さんのお考えは、正しいと思います。
追加するとすれば、人類は空腹時や睡眠時は、700万年間、常に糖新生をして生存してきたということです。
飢餓のときも、赤血球のために糖新生は行われています。
糖新生のエネルギー源は脂肪酸です。
以下のブログ記事もご参照頂ければ幸いです。
人体のエネルギー源、「脂肪酸-ケトン体」「ブドウ糖-グリコーゲン」
2020年09月25日 (金)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5382.html
2021/01/08(Fri) 07:42 | URL | ドクター江部 | 【編集】
都内河北 鈴木 さん
<【眼のエイジングに関わる 『糖化』と『酸化』】>
製薬会社のポスターに、『糖化』という言葉が出現したのは、とても良いことですね。
医学会も進歩しているようです。
<【眼のエイジングに関わる 『糖化』と『酸化』】>
製薬会社のポスターに、『糖化』という言葉が出現したのは、とても良いことですね。
医学会も進歩しているようです。
2021/01/08(Fri) 07:44 | URL | ドクター江部 | 【編集】
太郎 さん
それは、苦労されましたね。
食品業界では、糖質制限は普通になってきていますが、
医学界はまだまだ遅れていますね。
それでも糖質制限賛成派の医師も徐々に増えてきています。
いまでは、北海道から沖縄まで、
日本糖質制限医療推進協会の提携医療機関があります。
それは、苦労されましたね。
食品業界では、糖質制限は普通になってきていますが、
医学界はまだまだ遅れていますね。
それでも糖質制限賛成派の医師も徐々に増えてきています。
いまでは、北海道から沖縄まで、
日本糖質制限医療推進協会の提携医療機関があります。
2021/01/08(Fri) 07:48 | URL | ドクター江部 | 【編集】
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