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2020年糖質制限食10大ニュース
こんにちは .
新型コロナに翻弄されたこの1年でしたが、
まだまだ収束の目処はたっていません。
新型コロナワクチンは、インフルエンザワクチンよりも効果が高いとのことですが、
米国でも接種したい人は、半数以下なので、集団免疫にはほど遠いです。
なかなか収束にいたるのは遠い道のりです。

2020年もブログ読者の皆さんには、
コメントや質問など、たくさんの応援をいただきありがとうございました。
引き続き来年もよろしくお願い申し上げます。

2020年は、
米国糖尿病学会が4月のガイドラインにおいて、
「糖質制限食が最もエビデンスが豊富」
と前年のコンセンサス・レポートに引き続き明言したこと

が一番のニュースでした。
糖質制限食を長年推進してきた私としては、
とても嬉しいニュースでした。

2020年も恒例となった糖質制限食10大ニュースを、
本ブログ記事のなかから、選んでみました。

それでは、良いお年をお迎えください。  m(_ _)m


<2020年糖質制限食10大ニュース>

①米国糖尿病学会と糖質制限食とエビデンス。経時的変遷。2020年。
2020年05月22日
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5251.html

②天皇陛下が糖質制限中!60歳目前、日本酒控え焼酎お飲みに。
2020年2月26日
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5171.html

米国糖尿病学会CEOは糖尿病をローカーボダイエットで管理。

2020年03月05日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5179.html

③進行性がん患者で新しいケトン食療法による有望な結果

2020年08月02日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5326.html
「癌ケトン食治療コンソーシアム」研究成果として、
『進行性がん患者で新しいケトン食療法による有望な結果』
と題して、国際科学雑誌Nutrientsで発表がなされました。
代表研究者の
大阪大学 大学院医学系研究科 先進融合医学 特任教授(常勤)
萩原圭祐先生は、私の漢方関係の古くからの知り合いです。
「ケトン食とがん」、萩原先生により、
このように素晴らしい発展をとげたことは嬉しい限りです。

新型コロナに対するケトン体の試験戦略
2020年07月28日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5321.html
この論文のレビューは、代謝と免疫を研究している研究者に、COVID-19、季節性インフルエンザおよび他の呼吸器感染症に対する可能性のある治療法として、老化に関する役割のために広く研究されているケトン体に注意を向けることを奨励している。

「ケトン体」が腎臓病を予防 滋賀医大チーム
2020年07月30日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5323.html
日本では長い間、悪者扱いされ、ほとんどの医師に忌み嫌われてきたケトン体が、
腎臓障害を予防する働きがあると発表された滋賀医大チーム、good jobです。
ケトン体大好きおじさんの私としては、嬉しい限りです。

④『食品から摂る栄養素は有効であるが、サプリから摂ると無効』の原則。
2020年01月09日 (木)

こんにちは。本日はサプリメントについて再考察してみました。
2020年01月12日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5124.html?sp
ビタミンやミネラルを食品から摂取すると効果があるのに
サプリからでは効果が無いという事実は、とても興味深い報告です。

⑤カロリー計算法に関する疑問
2020年03月30日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5203.html
鍵となる概念

■A)

現在売られている食品はほとんど全てにカロリー数がラベル表示されている。
だが、これらの数値の大半は消化の複雑さを無視した平均値に基づいており、
その意味で不正確だ。

■B)

食物から得られるカロリーが、食物の種類はもちろん、調理法や腸内微生物の種類、
食物を消化するのに私達が費やすエネルギーによって変わることが、
近年の研究で明らかになった。

■C)

現在のカロリー計算はこうした要因をまったく考慮に入れていない。
消化は非常に複雑で入り組んだ過程なので、
カロリー計算の改善に取り組んだとしても、
完璧に正確なものにするのは不可能だろう。

⑥新型コロナウィルス感染と致命率。糖質制限食の役目。
2020年04月08日 (水)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5212.html
糖質制限食実践者は、同年代で糖質を食べている人に比べれば
免疫力は高いと思います。
糖尿病であっても持病がなくても、いずれにせよ糖質セイゲニストのほうが、
免疫力は高いと思います。

糖質制限食と免疫力向上。
2020年04月13日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/?m&no=5217
<①ケトン体高値><②AGEsの蓄積が少ない>
①②という二つのアドバンテージがあるので、
糖質セイゲニストは、糖質ありの人より、免疫力が高いと思います。


⑦糖尿病と人工透析、糖質制限導入前と後との差は?

2020年04月18日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5221.html
糖質制限食導入前に比し、糖質制限食導入後は、
診察している糖尿病患者さんの数は、3倍以上に増えていますが、
透析になった人は元々腎不全があった1名だけで、明らかに減っています。

⑧適正な糖質の摂取量は?
2020年06月11日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5271.html
毎回の食事で食後血糖値160mg/dl未満をクリアする糖質量を摂取していれば
動脈硬化のリスクになりません。
個人差があります。

⑨世界を救う?昆虫食 価値観の壁を越えれば
2020年07月05日 (日)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5299.html?sp
昆虫食は、完璧な糖質制限食です。

2013年5月、国連食糧農業機関(FAO)が
「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」
という報告書を出しています。
「人口増加や温暖化への対策として、昆虫が従来の家畜に代わる新食材になる。」
とのことです。

<FAO2013報告書のポイント>
「なぜ昆虫食なのか」
 1=自然環境に優しい
 2=健康に優しい
 3=人の暮らしに優しい

牛のげっぷとメタンガスと地球温暖化。ダチョウは?
2020年07月09日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5303.html
ダチョウはゲップをすることがほとんどありませんので
温室効果ガス(メタンガス)の排出が極めて少ないのです。
ダチョウのお肉、美味しいですよ。

⑩母乳。乳糖。グルコース。ガラクトース。ヒトミルクオリゴ糖。
2020年10月31日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5419.html
1mlの母乳をつくるのに、500mlの血液が必要なことなど
母乳に関して知らないことが多かったです。

誰一人取り残さない糖質制限へ。たがしゅう先生の提言。
2020年01月05日 (日)
糖質制限食は本人が選択して主体的に取り組みさえすれば、
糖尿病や肥満や様々な生活習慣病の改善が得られます。
さらに現在は病気が無い人においても、AGEsの蓄積予防という意味で
糖質制限食実践で未病の段階で対応(糖化や老化の予防)ができます。
まさに「誰一人取り残していない」スタンスです。


<本>
名医が考えた 認知症にならない最強の食事術 宝島社 江部康二著。
2020年12月17日 (木)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5464.html

食品別糖質量ハンドブック 江部 康二 (監修) 宝島社 2020/9/10刊行。
2020年10月17日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5404.html

医学的に正しい「糖質制限」見るだけノート(宝島社)刊行。
2020年12月08日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5454.html

決定版! 作りおき&レンチンで簡単! 糖質オフのやせる! ラクうま弁当350 ナツメ社
2020年08月01日 (土)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5325.html

決定版! 作りおき&帰ってすぐでき!糖質オフのやせる!ラクうまレシピ350
2020年07月27日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5320.html


<日本糖質制限医療推進協会主催講演会・セミナー>
2020年3月31(日)『医療従事者対象糖質制限食セミナーin 東京』


<本年のブログ記事の中で、十傑には入らなかったけれど、
興味深いもの>

「食後高血糖」「高インスリン血症」「血糖変動幅増大」と酸化ストレス
2020年01月14日 (火)

75gOGTT、糖質制限後7年ぶりの検査で耐糖能が大幅な改善。
2020年01月15日 (水)

75gOGTT、糖質制限後7年ぶりの検査で耐糖能が大幅な改善。追加。
2020年01月16日 (木)

糖尿病網膜症発症率。日本糖尿病合併症研究(JDCS)から。
2020年01月21日 (火)

糖質は、何のために存在するのでしょう?
2020年01月24日 (金)

日本人の死因と糖質制限食の有効性
2020年03月04日 (水)

ケトン体と脳と低血糖。
2020年03月12日 (木)

コロナウイルスにかかったら飲んではいけない薬:NSAIDs
2020年03月16日 (月)

糖化(AGEs)と認知症と糖質制限食。
2020年04月07日 (火)

現行の標準的な検査では、食後高血糖を見逃すリスクがある。
2020年04月17日 (金)

母乳と乳糖(ブドウ糖+ガラクトース)。糖質、脂質、タンパク質。
2020年04月21日 (火)

グルテンフリー、カゼインフリーと糖質制限食について
2020年05月21日 (木)

グルテンフリーについて、いろいろ追加です。
2020年05月24日 (日)

内蔵脂肪と脂肪肝、アルコールと糖質制限食の関係について
2020年05月29日 (金)

糖質制限食とお酒。
2020年05月30日 (土)

サンデー毎日 2020年6月7日号に『糖質制限食のススメ』掲載。
2020年06月01日 (月)

空腹時中性脂肪値と食後中性脂肪値、食後高脂血症とレムナント。
2020年06月05日 (金)

糖質セイゲニストの検査値と普通食の検査値は異なる。ドクターシミズ。
2020年06月28日 (日)

どうすれば安全安心 糖尿病患者、コロナで重症化? 血糖値上昇予防が肝心
2020年07月04日 (土)


災害時、非常時の糖質制限食。
2020年07月07日 (火)


新型コロナ感染予防においてBCG追加接種が有効。
2020年08月12日 (水)


BCGワクチンが新型コロナウィルスの拡散率を低下させる可能性を示唆。京大。
2020年08月29日 (土)


「座りすぎ」でがんのリスク増加、追跡装置で客観的に調査。
2020年08月31日 (月)

アルコールと糖尿病。健康障害。メカニズム。e-ヘルスネット。
2020年10月06日 (火)


女性ホルモンと血糖値。エストロゲン。プロゲステロン。
2020年11月25日 (水)

『運動不足』と『座り過ぎ』が、日本人の寿命を削る。糖質過剰病は?
2020年11月27日 (金)

コメント
お礼
江部先生、こんばんは    

今年も1年無事過ごす事が出来ました。
来年は糖質制限も15年目に入ります。
お陰様で絶好調で、HbA1cはずっと5.5~5.9で安定していますし、先日も年1回の眼科検診に行ってきましたが、視力1.5をキープ出来ていました。
本当にありがとうございます。

新型コロナ肺炎、来年はどうなるか分かりませんが、糖質制限で自己免疫力を上げて、頑張ります。
どうぞ良いお年をお迎えください。
来年もよろしくお願い申し上げます。

2020/12/31(Thu) 19:14 | URL | モン吉 | 【編集
本年も時代進化した『糖質制限理論』詳細ブログ講義で、時代進化を感じます!!
都内河北 鈴木です。

江部先生、本年も時代進化した『糖質制限理論』詳細ブログしていただき、
知り得た私は、9年前迄の21年間の『糖尿病・重症化』の『悪夢』が、
3ヵ月足らずで、インスリン増量の3年半余りが、インスリン自主離脱出来、
『生還、』できた事が忘れられません、感動尽きませんです!!!

以降の後遺症『眼、脳梗塞、』が、
『覚醒、4度の再覚醒、』している9年目現在に、

<<「日本糖尿病学会」に怒りより、
  余りの無策、無能さを感じています!!>>

<<来年も更なる時代進化した改善への講義を、よろしく願います!!!>>

本年は、本ブログで充実した1年でした!!
これも健康改善して、更なる改善している事を感じる、
<<江部先生『糖質制限理論』の御陰だと明言できます!!>>

江部先生には、『生還、覚醒、4度の再覚醒、』している9年目現在に、
更なる改善している事を感じる後遺症『眼、脳梗塞、』の『医療デ~タ』だなと、御伝えしておきます!!
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2020/12/31(Thu) 21:32 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
一年間ありがとうございました
江部先生、今年もブログの更新毎日お疲れ様でした。
惜しみなく有益な情報発信して下さり、ありがとうございます。
江部先生の記事をはじめ皆さんからのコメントで学べるこの場が、私の中では大変貴重なものになっております。
毎日更新される先生は大変なご苦労かと思いますが、私にとりましては日々の楽しみとなっております。
来年も宜しくお願いいたします。
どうぞ良いお年をお迎え下さい!
2020/12/31(Thu) 21:33 | URL | 葉月 | 【編集
Re: お礼
モン吉 さん

「HbA1cはずっと5.5~5.9で安定していますし、先日も年1回の眼科検診に行ってきましたが、視力1.5をキープ出来ていました。」

現在が64歳くらいでしたね。視力キープ、見事です。

51歳で糖尿病発症時は、HbA1c6.3%でしたから
素晴らしいデータです。
2021/01/01(Fri) 16:04 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 一年間ありがとうございました
葉月 さん

応援ありがとうございます。
本年もよろしくお願いします。
2021/01/01(Fri) 16:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
感謝です!
明けましておめでとうございます。いつも有益な情報をありがとうございます。私は一昨年の9月頃から糖質制限スーパーを実践し以後ずっと続けております。先日の検診では「きちんと血糖値をコントロールしていますね」と担当の先生にほめていただきました。しばらくジャヌビアとメトグルコを処方されていましたが、2か月前からはメトグルコのみになりました。これも江部先生の糖質制限の御本やブログの情報のおかげ様と深く感謝しております。
私は私はHoMA-Bが9.6ととても低く糖質制限は必須です。これからも、江部先生のブログや御本などを参考に
しっかりやってゆきたいと思います。
江部先生の益々のご活躍をお祈りしております。
これからもよろしくお願い申し上げます。
2021/01/01(Fri) 17:35 | URL | 佐野貴子 | 【編集
Re: 感謝です!
佐野貴子 さん

主治医に褒めて頂いて、良かったです。
これからも、美味しく楽しく末長く、糖質制限食をお続け頂ければ幸いです。
2021/01/01(Fri) 20:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
江部先生

あけましておめでとうございます
少し疑問に思ったのでメールします

ネットで糖尿病はグルカゴンの暴走であると本を書いている方がおられるらしく私はまだ本をよんでいませんがおみあたる 節がありまして
メールいたします。
確かに 炭水化物を取ると血糖値上がるのは
歴然とした事実で これにまして暴走が始まる
とゆう事実はないでしょうか 私のつたない実験ですが マグネシュウムなど多く取ると血糖値落ち着くような気がします
いずれにしても炭水化物ほどほどにしたほうが
身のためになるような気がします
昨年は色々とお世話になりました 
本年も宜しくお願いします。
2021/01/01(Fri) 20:42 | URL | 糖尿人 | 【編集
Re: タイトルなし
糖尿人さん


『糖尿病はグルカゴンの反乱だった。』
稙田(わさだ)太郎著 星和書店


読みましたが、とても素晴らしい内容の本です。
長年に渡り、インスリンの研究はしっかり進められてきましたが、グルカゴンの研究は近年やっと始まったところです。

長い期間、血中グルカゴンを測定することが、難しかったのですが、近年やっと測定しやすくなったのです。
2021/01/02(Sat) 08:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
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