2008年09月09日 (火)
おはようございます。
日頃何気なく使っている言葉、「炭水化物、糖質、糖類」これらの違いはどうなっているのでしょう。
健康増進法における栄養表示基準というのがあって、各メーカーさんはこれに従っています。
栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、基本表示は<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>の5成分表示とされています。
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
①栄養表示基準上はたんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
②炭水化物=糖質+食物繊維
③糖質=糖類+糖アルコール+三糖類以上+合成甘味料
④糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトールなど
*合成甘味料=アセスルファムK、スクラロースなど
**食物繊維
一、水溶性食物繊維
a)ポリデキストロース
海藻、こんにゃくの他、野菜、果汁類にも含まれる水溶性の食物繊維です。
ぶどう糖などから作られます。
b)難消化性デキストリン
とうもろこしなどに含まれる水溶性の食物繊維です。とうもろこしでんぷんなどを分解して作られます。糖質の吸収を穏やかにする作用があり、血糖値が高めの方向けの特定保健用食品の機能素材となっています。
二、不溶性食物繊維 セルロース
物の細胞壁の構成成分です。不溶性の食物繊維です。
食品には粘性を与えたりするために利用されています。
食品100g中の炭水化物を表示するとき、基準に則れば、
炭水化物=100g-<水分+タンパク質+脂質+灰分>
となります。
つまり、栄養表示上は、たんぱく質、脂質、灰分のいずれにも分類されないものは、炭水化物に計算されます。
合成甘味料が糖質に分類されるのは、何だか変ですが、炭水化物・糖質の栄養表示基準の定義に従えばそうなるようです。(∵)?
このあたりのことは
アサヒ飲料のホームページ
http://www.asahiinryo.co.jp/customer/dictionary/ing_carbohydrates.html
にわかりやすく図解してあるので、是非覗いてみて下さいね。
アサヒ飲料さん、お世話になります。今日の記事は、おおいに参考にさせていただきました。
ほぼ毎日アサヒスタイルフリー飲んでますのでご容赦のほど・・・m(_ _)mV
なお栄養表示基準に則り、糖類ゼロなら、無糖と表示できます。
つまり砂糖やブドウ糖などの二糖類、単糖類がなければ、合成甘味料や糖アルコールが含まれていても無糖と表示できるのです。
従って、無糖表示でマルチトールやキシリトールが含まれていても法律上はOKだけど血糖値は上昇することになりますので、糖尿人の皆さんはご用心ご用心。(=_=;)
最後に追加ですが、「糖分」という単語は、かなり曖昧に使用されています。糖質あるいは糖類と同じ意味で、一般用語として使用されていて、ますます混乱の元となっています。栄養表示基準には「糖分」という言葉は記載無しです。
江部康二
日頃何気なく使っている言葉、「炭水化物、糖質、糖類」これらの違いはどうなっているのでしょう。
健康増進法における栄養表示基準というのがあって、各メーカーさんはこれに従っています。
栄養表示基準では栄養成分表示を行う場合、基本表示は<エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウム>の5成分表示とされています。
「炭水化物、糖質、糖類」を整理すると下記の如くにまとめることができます。
①栄養表示基準上はたんぱく質や脂質、灰分(ミネラル分)のいずれにも分類されないものは炭水化物に計算。
②炭水化物=糖質+食物繊維
③糖質=糖類+糖アルコール+三糖類以上+合成甘味料
④糖類=単糖類+二糖類
*三糖類以上=でんぷん、オリゴ糖、デキストリン
*二糖類=砂糖、麦芽糖、乳糖
*単糖類=ブドウ糖、果糖、ガラクトース
*糖アルコール=エリスリトール、キシリトール、マルチトールなど
*合成甘味料=アセスルファムK、スクラロースなど
**食物繊維
一、水溶性食物繊維
a)ポリデキストロース
海藻、こんにゃくの他、野菜、果汁類にも含まれる水溶性の食物繊維です。
ぶどう糖などから作られます。
b)難消化性デキストリン
とうもろこしなどに含まれる水溶性の食物繊維です。とうもろこしでんぷんなどを分解して作られます。糖質の吸収を穏やかにする作用があり、血糖値が高めの方向けの特定保健用食品の機能素材となっています。
二、不溶性食物繊維 セルロース
物の細胞壁の構成成分です。不溶性の食物繊維です。
食品には粘性を与えたりするために利用されています。
食品100g中の炭水化物を表示するとき、基準に則れば、
炭水化物=100g-<水分+タンパク質+脂質+灰分>
となります。
つまり、栄養表示上は、たんぱく質、脂質、灰分のいずれにも分類されないものは、炭水化物に計算されます。
合成甘味料が糖質に分類されるのは、何だか変ですが、炭水化物・糖質の栄養表示基準の定義に従えばそうなるようです。(∵)?
このあたりのことは
アサヒ飲料のホームページ
http://www.asahiinryo.co.jp/customer/dictionary/ing_carbohydrates.html
にわかりやすく図解してあるので、是非覗いてみて下さいね。
アサヒ飲料さん、お世話になります。今日の記事は、おおいに参考にさせていただきました。
ほぼ毎日アサヒスタイルフリー飲んでますのでご容赦のほど・・・m(_ _)mV
なお栄養表示基準に則り、糖類ゼロなら、無糖と表示できます。
つまり砂糖やブドウ糖などの二糖類、単糖類がなければ、合成甘味料や糖アルコールが含まれていても無糖と表示できるのです。
従って、無糖表示でマルチトールやキシリトールが含まれていても法律上はOKだけど血糖値は上昇することになりますので、糖尿人の皆さんはご用心ご用心。(=_=;)
最後に追加ですが、「糖分」という単語は、かなり曖昧に使用されています。糖質あるいは糖類と同じ意味で、一般用語として使用されていて、ますます混乱の元となっています。栄養表示基準には「糖分」という言葉は記載無しです。
江部康二
母親を糖尿で無くし、幼児からの、肥満体質を糖質制限で大幅減量した40代の女性です。
先生の本、写真多くて理解しやすいです☆
先生のブログ拝見させて頂いておりますと、几帳面で毎食ライスを計量していた母親の時代の運の悪さを痛感します。
先生の本には注意事項に無いと記憶して居ますが、アメリカの低炭水化物ダイエットの本では、食事は一時間以内、と言う制限があります、インスリンの追加分泌が起きると言う理由です。
飲んべえが居酒屋に行くと、少しづつでもツマミをつつきますし、飲んだら一時間では切り上げられません(ToT)
先生のルールでは、食事は一時間以内は重要なのでしょうか?
先生の本、写真多くて理解しやすいです☆
先生のブログ拝見させて頂いておりますと、几帳面で毎食ライスを計量していた母親の時代の運の悪さを痛感します。
先生の本には注意事項に無いと記憶して居ますが、アメリカの低炭水化物ダイエットの本では、食事は一時間以内、と言う制限があります、インスリンの追加分泌が起きると言う理由です。
飲んべえが居酒屋に行くと、少しづつでもツマミをつつきますし、飲んだら一時間では切り上げられません(ToT)
先生のルールでは、食事は一時間以内は重要なのでしょうか?
wikipediaでNutritional value per 100 gを調べてみると
ゆで卵
Total Carbohydrate 1.1 g 0%
Dietary fiber 0 g 0%
Sugar 1.1 g
1.1=0+1.1
で納得できるのですが、
いり胡麻
Carbohydrates 26.04 g
- Sugars 0.48 g
- Dietary fiber 16.9 g
となっており
26.04=0.48+16.4
でイコールになりません。
なぜでしょうか?ご教授いただければ幸いです。宜しくお願いいたします。
ゆで卵
Total Carbohydrate 1.1 g 0%
Dietary fiber 0 g 0%
Sugar 1.1 g
1.1=0+1.1
で納得できるのですが、
いり胡麻
Carbohydrates 26.04 g
- Sugars 0.48 g
- Dietary fiber 16.9 g
となっており
26.04=0.48+16.4
でイコールになりません。
なぜでしょうか?ご教授いただければ幸いです。宜しくお願いいたします。
2014/01/17(Fri) 21:44 | URL | sgakf | 【編集】
sgakf さん
五訂日本食品標準成分表では
いりごま
100g中
エネルギー 599kcal
水分 1.6g
たんぱく質 20.3g
脂質 54.2g
炭水化物 18.5g
食物繊維 12.6g
「炭水化物 - 食物繊維」で糖質は5.9gです。
五訂日本食品標準成分表では
いりごま
100g中
エネルギー 599kcal
水分 1.6g
たんぱく質 20.3g
脂質 54.2g
炭水化物 18.5g
食物繊維 12.6g
「炭水化物 - 食物繊維」で糖質は5.9gです。
2014/01/18(Sat) 08:13 | URL | ドクター江部 | 【編集】
返信ありがとうございます!
五訂日本食品標準成分表では一致しているのは承知しています。
しかしながらwikiでは
バナナ(生)100g
炭水化物 22.84 g
- 糖分 12.23 g
- 食物繊維 2.6 g
アボカド100g
炭水化物 8.53 g
- 糖分 0.66 g
- 食物繊維 6.7 g
など噛み合ってないことがほとんどです。そこがわからないのです。申し訳ありません。
五訂日本食品標準成分表では一致しているのは承知しています。
しかしながらwikiでは
バナナ(生)100g
炭水化物 22.84 g
- 糖分 12.23 g
- 食物繊維 2.6 g
アボカド100g
炭水化物 8.53 g
- 糖分 0.66 g
- 食物繊維 6.7 g
など噛み合ってないことがほとんどです。そこがわからないのです。申し訳ありません。
2014/01/18(Sat) 12:54 | URL | sgakf | 【編集】
sgakf さん
ウィキペディアは個人が適宜書き込んでいるので、
信頼できるデータと信頼できないデータがあります。
信頼できるか否かは、利用者が自己責任で判断することとなります。
五訂日本食品標準成分表とは、存在意義が異なっています。
ウィキペディアは個人が適宜書き込んでいるので、
信頼できるデータと信頼できないデータがあります。
信頼できるか否かは、利用者が自己責任で判断することとなります。
五訂日本食品標準成分表とは、存在意義が異なっています。
2014/01/18(Sat) 14:02 | URL | ドクター江部 | 【編集】
承知しました。
ウィキペディアは個人で編集されることは承知しておりましたが、さまざまな食品、他の言語においても噛み合わないことが多いので疑問に思っております。
お忙しい中、わざわざ返信していただき、誠にありがとうございました。
ウィキペディアは個人で編集されることは承知しておりましたが、さまざまな食品、他の言語においても噛み合わないことが多いので疑問に思っております。
お忙しい中、わざわざ返信していただき、誠にありがとうございました。
2014/01/18(Sat) 19:06 | URL | sgakf | 【編集】
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