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WHO「有効」デキサメタゾンのみ、他剤は無効。
こんばんは。
2020年10月17日(土)の毎日新聞のウェブサイト
https://mainichi.jp/articles/20201017/k00/00m/030/190000c


WHO「有効」デキサメタゾンのみ 
レムデシビル、ヒドロキシクロロキン「効果なし」


という記事が掲載されました。
以下は要約です。

 【WHOは10月15日(木)、臨床試験の結果、新型コロナウイルス感染症に対して、
抗ウイルス薬「レムデシビル」は死亡率の改善や入院期間の短縮に効果がなかったと発表しました。
抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン」、
抗エイズウイルス(HIV)薬「ロピナビル、リトナビル」
抗ウイルス作用のあるたんぱく質「インターフェロン」
も、効果を立証できませんでした。
  WHO首席科学者のスミヤ・スワミナタン氏は16日の記者会見で
「WHOの臨床試験は世界最大規模で、結果の精度は高い」と述べました。
WHOは今後、治療薬の投与に関する専門家向けのガイドラインを作成するとしています。
 WHOは、世界30カ国の医療機関で約1万3000人を対象に臨床試験を実施して効果を見極めています。
新型コロナ治療薬として有効なのは、
これまでのところ重症患者向けに投与されるステロイド系抗炎症薬「デキサメタゾン」だけとしています。
WHOのテドロス事務局長は「抗体医薬品や(既存の)抗ウイルス薬で、
新型コロナ治療に効果があるかどうか臨床試験を続ける」としています。】


デキサメサゾンが有効というのは、
新型コロナウィルス感染で生じるサイトカインストーム(免疫の暴走)に対して
副腎脂質ステロイドホルモン剤が それを一定予防したということと思います。
新型コロナ重症化の大きな要因が、サイトカインストームなので
使用価値はあると思います。

一方、デキサメサゾン(副腎皮質ホルモン製剤)は、
新型コロナウィルス感染予防効果とか、
ウィルスそのものを無害化するといった根本的治療法ではありません。

こうなると、感染を予防し重症化を防ぐには、自分自身の免疫力を高めることが
重要であり、これこそが根本的治療法と思われます。
そして免疫力を高めるには糖質制限食実践がベストです

糖質セイゲニストにおいては、糖質を食べている人に比べると
<①ケトン体高値><②AGEsの蓄積が少ない><③血糖変動幅が小さい>
①②③という3つの免疫力を高めるアドバンテージがあります。

<①ケトン体高値>
ケトン体高値により、心臓・腎臓・脳保護作用が期待できます。
SGLT2阻害薬(糖尿病治療薬)の大規模臨床試験である「EMPA-REG OUTCOM試験」「CANVAS試験」において、
心臓・腎臓・脳保護作用が、認められました。

その理由として、SGLT2阻害薬による血中ケトン体高値が、
心臓・腎臓・脳保護に良い影響を与えている可能性が示唆されました。
スーパー糖質制限食なら、よりケトン体高値となるので、さらに期待できますね。
心臓・腎臓・脳が元気に活動していれば、当然免疫力も高まります。

<②AGEsの蓄積が少ない>
②により、<糖化 ⇒ 老化>という流れが最小限で済みます。
老化すれば、免疫力も低下するのは必然です。
AGEs(終末糖化産物)の蓄積が、老化症状の元凶と言えます。
AGEsが蓄積すれば全身の血流・代謝が悪くなるので当然免疫力も低下します。
同年代の糖質を摂取している人に比べたら、
糖質セイゲニストは、老化の少ない分、免疫力はかなり高いと思います。

<③血糖変動幅が小さい>
糖尿病でない正常型の人でも、中年以降は、普通に糖質を摂取していると、
食後1時間血糖値は160~180mg/dlくらいになります。
国際糖尿病連合は、
食後1時間も2時間も血糖値160mg/dl未満を目標としていますので、
糖尿病ない人も当然この目標を満たす必要があります。

さらに正常型でインスリン分泌能力が充分ある人は、
食後160mg/dlとかの血糖値になると大量のインスリンを追加分泌します。
その結果、食後3~4~5時間血糖値が60~70mg/dlくらいに下がって、
凸凹状態となります。
すなわち血糖変動幅増大でこれが酸化ストレスリスクとなります。
またインスリン過剰分泌そのものも活性酸素を発生させ酸化ストレスとなります。

酸化ストレスは免疫力を低下させますが、糖質制限食なら、
血糖変動幅増大もインスリン過剰分泌もないので酸化ストレスを防ぎ、
免疫力を向上させます。

<結論>
①②③により、糖質セイゲニストの免疫力は高いと思います。
ブログ読者の皆さんも、是非スーパー糖質制限食を実践されて、
免疫力を高めて、新型コロナ感染予防を心がけて頂ければ幸いです。


江部康二
コメント
SGLT2阻害薬服用時の糖質制限について
>スーパー糖質制限食なら、よりケトン体高値となるので、さらに期待できますね。

以前、スーグラを服用していた頃、スーパー糖質制限との相乗効果でβ-ヒドロキシ酪酸が5100μmol/Lまで上がったことがあります。総ケトン体なら6000~7000μmol/Lくらいでしょうか。
ここまで上がることは滅多にないですし、この程度でケトアシドーシスにはならないと思いますが、SGLT2阻害薬(スーグラ)の注意事項として過度な糖質制限、過度なアルコール摂取が挙げられています。スーパー糖質制限は、一般的には「過度」な糖質制限と見なされると思いますので、SGLT2服用時は、念のため、ケトン体値は頻繁に測定した方が良いと思います。フリースタイルリブレならケトン体電極で測定可能です。

https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/39/3969018F2029.html
2020/10/19(Mon) 06:58 | URL | 西村典彦 | 【編集
文中の言葉、『過度な食生活??!!』
都内河北 鈴木です。

西村典彦さんの文中の
『スーパー糖質制限食は、一般的には「過度」な糖質制限とみなされると思いますので、』
この言葉が、日本国民には「日本医療界」の専門組織「日本糖尿病学会」が、
2000年以降、世界に存在していない「カロリ~制限理論」を
現在も指導して『国民の食生活を洗脳している事』が、
日本人が『世界1の糖尿病の国』から
脱却できない最大の理由ではないかなと、考えます!!!

私は会席調理師をしていたから『ス~パ~糖質制限』以上の食生活して、
『殺されかけた患者』が、
『生還、覚醒、4度の再覚醒、』している8年目現在があります!!

<<私自身の証明の『医療デ~タ』からも、明白な事実です!!>>

『糖質制限理論』には、何の空腹感などは、有りません!!
あるのは『健康に、成るだけです!!』

<<『糖質は、害毒』だと医療者なら認識して欲しいかなと、考えます!!>>

私は、江部先生には『生還、覚醒、4度の再覚醒、』している8年目に、
体調快調に成りながら生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2020/10/19(Mon) 11:55 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
LDL高値に驚いた医師
かかりつけ病院の医師が異動になり新しい先生により診察を受けました。
この先生は糖質制限を知らないようで私が説明しても聞く耳もちませんでした。

HbA1c 6.7
中性脂肪 58
HDL 101
LDL 306
薬の服用なし

結果を見るなりLDLが高すぎるということで大きい病院の循環器ドクターを紹介されました。
このブログではたびたび取り上げられている内容ですが糖質制限を実施した場合、LDLが高くなるというエビデンスはありますでしょうか。
2020/10/19(Mon) 16:44 | URL | たみ | 【編集
Re: SGLT2阻害薬服用時の糖質制限について
西村典彦 さん

急速にケトン体が上昇すると、身体の緩衝作用が追いつかなくて、ケトアシドーシスになりやすいです。

例えば、いきなり、一気に<SGLT阻害薬+スーパー糖質制限食>を開始すると、
急速に血中ケトン体が上昇しますが、身体の緩衝作用が追いつかなければアシドーシスになりやすいです。

一方、スーパー糖質制限食を一定期間持続して、血中ケトン体が既に高値の場合は
その時点で身体の緩衝作用はすでに準備完了でしっかり作動しているので、SGLT2阻害薬を内服しても
大丈夫です。緩衝作用がしっかり働いていればアシドーシスにはなりません。

小児ケトン食も、徐々にケトン体が上昇して、維持期には、5000とか6000とケトン体高値となりますが、
ケトアシドーシスにはなりません。

ただ、今まで普通食の人が、ある日、いきなり<SGLT阻害薬+スーパー糖質制限食>を開始して
短期間でケトン体が5000とかになるとケトアシドーシスの危険があります。

2020/10/19(Mon) 18:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限とLDL
たみさん
57歳から健康のため糖質請願をしている62歳女子です。
中性脂肪が60以下でもLDL300超だとビックリしますよね。私も糖質制限後にLDLは上がりましたが、ここまででではないです。
私の健康診断の数値の平均です。
           糖質制限前 糖質制限後
           50-56歳平均 57-62歳平均
総コレステロール     194      250
中性脂肪       36       27
HDL-C        73     92
LDL-C        106      140
元々低い中性脂肪が減り、HDLとLDLが上がりました。スーパー糖質制限により近づいた、ここ2年のLDL平均は150です。中性脂肪の値が低いので気にしていませんが。
ちなみに血糖値は、以下。
           糖質制限前 糖質制限後
           50-56歳平均 57-62歳平均
血糖          84       83
HbA1c          5.0     5.2

HbA1cが逆に上がっていて笑っちゃいますが、ずっと、4.8位で、糖質制限前2年間は平均は5.2です。フリースタイルリブレを装着して知ったのですが、お酒を飲むと、夜中に低血糖になっていました。40歳代は若さもありますが、お酒を飲む機会が多く、江部先生のおっしゃる「質の悪いHbA1c」だったのだと思っています。実際、糖質制限後も健康診断前に晩酌が多かったときのHbA1cは低いです。
江部先生のおかげで糖質制限に出会い、食や健康に対する考え方がパラダイムシフトで大転換。私は少々オタク化していますが、おいしく楽しく糖質制限しています。ありがとうございます!
医療・看護・介護の世界に、糖質制限が早く広がってくれることを、日々祈っています。
2020/10/24(Sat) 12:37 | URL | ミーハー | 【編集
Re: 糖質制限とLDL
ミーハー さん

よく勉強しておられますね。

「HbA1c:4.8%」は、低すぎるので、仰るとおり空腹時や睡眠時に低血糖が生じていて、
それが平均血糖値の反映であるHbA1cの数値を押し下げていたと思われます。
ご指摘通り、質の悪いHbA1cであった可能性が高いです。

糖質制限後のHbA1cは平均5.2%と一見以前より上がっていますが、これは
低血糖や平均血糖変動幅増大のない質の良いHbA1cです。
2020/10/24(Sat) 19:13 | URL | ドクター江部 | 【編集
HbA1cの推移について
江部先生
コメントへの解説を頂戴し、感激です。ありがとうございました!
『低すぎるHbA1c』という観点もあるのですね。健康診断にHbA1cが入った41歳の時が4.4だったので、そこに近いほど良いのかと思っていました。
さて、「ヘモグロビンが糖化されるのには時間がかかるため、赤血球の寿命が長いほど、HbA1cは高くなる」そうですね。
女性の場合、生理があるので、血液の入れ替わりが男性より少し早いのではないでしょうか?
体重50㎏の女性の全血液量は3700㏄として、経血が1回50~100㏄、3ヶ月で150~300㏄だとすると、血液の入れ替わりが男性より4~8%早いといえるかと思うのです。
一方、更年期にはエストロゲン濃度低下で血糖値が上がるそうですから、経血失血量の変化も加わるとHbA1cの上昇要因がダブルになる?
私は、57歳初月にスーパー糖質制限開始、1ヶ月で体重4㎏ダウンで50㎏(身長160cm)で、20歳の時の体重になりました。そして、このタイミングで軽くなりつつあった生理がピッタリと止まりました。更年期らしい症状もほとんどありませんでした。
自分の、HbA1cの推移と糖質制限の関係《制限前後で変化なし》については「お酒」「エストロゲン」「生理」で納得できるのです。
くちはばったい言い方ですが、体調の変わる更年期の女性にこそ、糖質制限の有用性が高いと思います!
江部先生は「男・50歳からの糖質制限」を著わされ、世の中年男性に警鐘を鳴らされましたが、この世代は女性も要注意な気がします。こちらにも警鐘をいただきたく存じます。
長文失礼いたしました。
江部先生の更なるご発展を祈りつつ。
2020/10/25(Sun) 20:36 | URL | ミーハー | 【編集
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