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食後2時間血糖値の変化について
【20/09/09 TAKASHI
2時間血糖値の変化
先生、はじめまして、

私は4年ほど前に(62歳の時)病院の検査で食後血糖値が180あり先生より指摘を受けました。(昼食後3時間位の血糖値です)

毎年職場の健診ではA1Cは5.4~5.6、空腹血糖値は100前後で指摘もありませんでした。

しかしもしかして糖尿病ではと心配になり色々調べて先生のブログに巡りあい、書籍を購入し、それからは糖質制限に取り組みスーパーとはいきませんがスタンダード位でしょうか、朝夕食事に主食は一切食べないようにし、昼はHBの糖質を抑えた全粒粉パン(26g/100g)を60g位食べています。

副食は高糖質のものは避け野菜、乳製品、魚肉類を主に食しています。

1日の糖質量は正確ではないですがだいたい90g~100g位です。結果体重は開始から半年ほどで78kgから62kgまで落ちました。

A1Cは5.1から5.4の間を推移しています。血糖はSMBG値で空腹時で95から110、食後1時間で100から115、2時間値で115から125で推移していました。

SMBGを始めてからわかったのですが私の場合は2時間血糖値が最高値になるようです。

先生のブログ、書籍を熟読し実践したおかげで現在血糖値は若干高いもののグルコーススパイクもある程度回避できているものと思い元気に生活できております。

この8月位から若干緩んできた制限意識を締めるため改めて食事を見直し、1日糖質量を70g位に抑えるようにしました。

食事内容が変わりませんので、SMBGはここ3ヶ月は測定していませんでした。
(3ヶ月毎の病院での検査もA1C5.1から5.4、血糖値も100前後と問題ありませんでした)

1週間前からSMBGを測定したところ、同じ食事内容なのに1時間値が130位、2時間値が110から120と今まで違い2時間値が低くなる傾向が出てきました。

また食後血糖値も高くなる傾向が見えてきました。

以前より糖質制限をキツメに実施しているつもりがこの結果が不思議であり、残念な気持ちであります。

このところの暑さによるSMBGのストリップへの影響、体のストレスの増加などとあれこれ考えましたが分からず、もしよろしければ江部先生のご意見を伺えればと思い投稿しました。

よろしくお願いいたします。】



こんばんは。
TAKASHI さんから、食後2時間血糖値の変化について
コメント・質問を頂きました。

【1日の糖質量は正確ではないですがだいたい90g~100g位です。結果体重は開始から半年ほどで78kgから62kgまで落ちました。】

緩やかな糖質制限食で、半年で16kgの減量ですから、素晴らしい成果です。

A【1日の糖質量は90g~100g。血糖はSMBG値で空腹時で95から110、食後1時間で100から115、2時間値で115から125で推移していました。】

B【1日糖質量を70g。1週間前からSMBGを測定したところ、同じ食事内容なのに1時間値が130位、2時間値が110から120と今まで違い2時間値が低くなる傾向が出てきました。】

まず、AもBも極めて血糖コントロールは良好です。
国際糖尿病連合は、合併症予防のために、
食後1時間値も2時間値も、160mg/dl未満を目標としていますが軽くクリアです。


東京慈恵会医科大学糖尿病・代謝・内分泌内科准教授の西村理明氏の研究によれば、

1)耐糖能正常者24名の食後血糖値のピークは、40分から50分
2)HbA1c8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピーク
3)HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピーク


です。
ピークが、後にずれるほど、耐糖能が良くないと言えるようです。
上記データは慈恵医科大学の西村理明氏の研究結果です。
西村氏はCGMを駆使して血糖の変動を研究されています。
例えば、耐糖能正常者の24人を調べたところ、
朝食後、昼食後、夕食後ともに血糖のピークは、
40分から50分の時間帯に収まっていました。
次に、糖尿病患者の血糖変化も検証しています。
その結果、HbA1cが8%を超える患者では2時間後にピークがあったものの、
8%未満の患者はおおむね1時間から90分の間にピークがありました。



TAKASHI さんの耐糖能ですが、
B のほうは、食後1時間値がピークであり、2時間値は下がっています。
確かに食後1時間値は130mgくらいで、A より少し高いのですが、
2時間値は、110mg~120mgと、A より下がっています。

従って、西村理明氏の研究結果によるならば
B のほうが、食後1時間にピークがきて、2時間値は下がっているので
より健常者の耐糖能パターンに近づいたと言えます。

ということで、TAKASHI さん、Bのパターンで問題ないと思いますので、
このままBパターンを続けられて、健康ライフを目指して頂ければ幸いです。


江部康二
コメント
新型コロナって、インフルエンザよりも危険なんですか・・・?
沖縄県立中部病院感染症内科 高山先生による記事です。インフルエンザと比べてどうなのか?という事を多くの人が気にされておられると思います。
年齢により、リスクが違うという事がよくわかります。
年齢階級別症例数と致死率の図が非常にわかりやすいです。こんな図が欲しかったです。

新型コロナって、インフルエンザよりも危険なんですか・・・?

https://news.yahoo.co.jp/byline/takayamayoshihiro/20200908-00197238/
2020/09/09(Wed) 21:33 | URL | 久堀 | 【編集
Re: 新型コロナって、インフルエンザよりも危険なんですか・・・?
久堀 さん

興味深い情報をありがとうございます。
2020/09/10(Thu) 14:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
2時間血糖値の変化
早速のご返答ありがとうございます。

私は8%超えたことはないのですが耐糖能が今まではあまり良くない状態なのが少し改善されているとのですね。

まだ1週間なので分からないですが昼食も2時間値が低かったです。

これからもスーパーはちょっと、緩い糖質制限をしてインスリン抵抗性、耐糖能改善を目指します。
ありがとうございました。
2020/09/10(Thu) 16:18 | URL | TAKASHI | 【編集
腎機能とコレストロール
9/9に2時間血糖値の変化で質問させていただきました。

今日は腎機能とコレストロールについて先生にお聞きしたく再度投稿しました。

先ごろに3ヶ月毎の血液検査の結果
クレアチニンが1.04(上限1.1、前回0.85)、カリウム5.2(上限4.9)と次第に高くなるのではと不安になりいろいろ調べたところ「養腎降濁湯」があること知りました。初期であれば有効性も高いとあり北海道で処方していただけるところはありますでしょうか

コレストロールについてでですが過去に心疾患を発症した場合は糖質制限食による脂質摂取はよくないのでしょうか
現在 LDL135 HDL87 中性脂肪53 総コレ233
LDL、HDL、総コレは前回より増加、中性脂肪減少しています。

お忙しいところ恐縮ですがよろしくお願いいたします。
2020/10/05(Mon) 15:54 | URL | TAKASHI | 【編集
Re: 腎機能とコレストロール
TAKASHI さん

『3ヶ月毎の血液検査の結果
クレアチニンが1.04(上限1.1、前回0.85)、カリウム5.2(上限4.9)』


まずは、血清シスタチンCを検査してみましょう。
尿素窒素やクレアチニンは、腎機能以外の要素でも、変動します。
シスタチンCは、腎機能に特化した検査なので、
シスタチンCが正常ならば、クレアチニンが<0.85⇒1.04>でも、問題はないと思います。

養腎降濁湯は煎じ薬であり、手間暇が大変で今後かなり長期にわたり飲むというのは、
経済的なことも含めて、ややしんどいです。

それよりも、現時点では、糖質制限食で血糖コントロールをしっかり良好に保って
腎機能が悪化しないように予防することが、優先順位の一番だと思います。

『現在 LDL135 HDL87 中性脂肪53 総コレ233
LDL、HDL、総コレは前回より増加、中性脂肪減少しています。』


HDLが60以上あり、中性脂肪が60以下なので、
LDLも、全て標準の大きさの善玉で、コレステロールという細胞膜の原料を末梢組織まで運んでいくという
重要な役割を果たしていますので問題ないです。

悪玉の「小粒子LDL」「酸化LDL」は、ほぼ無い脂質パターンなので安心です。


2020/10/06(Tue) 11:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
腎機能とコレストロール
返信ありがとうございます。
早速シスタチンC検査していただきます。
しかし、悪かったらどうしようと不安が一杯
ですが、結果はどうであれ受入て機能維持
のため糖質制限継続します。

コレストロール改善も糖質制限で頑張ります。
先生本当にありがとうございました。
2020/10/07(Wed) 09:56 | URL | TAKASHI | 【編集
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