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名医が考えた 認知症にならない最強の食事術 宝島社 江部康二著
名医が考えた 認知症にならない最強の食事術
江部康二著 宝島社


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こんばんは。
名医が考えた 認知症にならない最強の食事術
江部康二著 宝島社

2020/6/10から発売中です。
幸い、アマゾンでの書評も高評価を頂いています。

近年AGEs(終末糖化産物)の蓄積が、
老化や認知症の元凶であることがわかってきました。
そして、糖質摂取量が多いほど食後高血糖を生じ、
年余に渡り、AGEsは沢山蓄積していきます。

糖尿病合併症の元凶もAGEsなのですが、
糖尿病でない人もAGEsの蓄積により老化や認知症を生じるのです。
そして、AGEs蓄積を最小限におさえて、
『糖化』『老化』『認知症』発症リスクを予防できる食事療法は
唯一糖質制限食だけなのです。
本書を読んで、間に合う内に、認知症予防を心がけて頂ければ幸いです。

以下の青字は、本書の「はじめに」です。


はじめに


 私は1974年に京大医学部を卒業しました。
医師になり46年が経過して2020年現在70歳です。
同級生は110人卒業しましたが、10名はすでに逝去されました。
医者の不養生というわけでもないのですが、仕事上の重責とか毎日のようなサービス残業とか、
精神的にも肉体的にもかなりストレスフルなのがこの職業なので、医師は思った以上に短命なのです。

 岐阜県保険医協会が実施した調査(2008~2017年)で、開業医の死亡時平均年齢が70.8歳と短く、
特に60歳代の死亡割合が34%と最も多いことが明らかになりました。
厚生労働省の統計にある死亡時平均年齢(2015年)は、男性が77.7歳、女性が84.3歳であり、明らかな差がありました。
日本人全体の死亡割合では80歳代がピークであり、医師の60歳代がピークというのはいかにも若すぎます。

 さてこのように医師は短命という事実もあり、4年に1回オリンピックの年に開催していた同窓会を、
誰がいつ死ぬかわかならいということで近年は2年に1回と改めました。
4年前の同窓会で、「一番なりたくない病気は何?」という話題となりましたが、
約60名の出席者全員が「アルツハイマー病(認知症)」ということで一致しました。
 がんもこわい病気ですが、間に合えば完治できることもありますし、転移があって完治が困難であっても、
基本的に意識は最後まで保たれることがほとんどということもあって、
「一番なりたくない病気はがん」と発言した同級生はゼロでした。

 認知症の患者とその予備軍は65歳以上では4人に1人もいます。
 認知症は、日本のような高齢化社会におけるもっとも重要な疾患の一つです。
2018年現在わが国には約 462 万人の認知症患者が存在し、
さらに認知症予備軍と考えられる軽度認知障害の高齢者が約 400万人もいます。
軽度認知障害 は、認知症への進行リスクが高く、該当者は年率 10 ~15% で認知症に進行するとされています。

 このように増え続ける認知症ですが、現代医学において根治につながる治療法はありません。
従って可能な限り早期に認知症および 軽度認知障害を発見してなんらかの介入を行い、
進行を止めるあるいは症状を改善させることが求められます。

 認知症との関連で注目されている物質に AGEsがあります。
AGEs については本文で詳しく説明します。
AGEs は、糖尿病合併症(透析、切断、失明など)の元凶と考えられてきましたが、
近年糖尿病のみでなく、動脈硬化進展の主役の一つとされ、
老化、認知症、慢性炎症、腎不全などにも関与していることが判明しました。

 糖尿病患者では AGEs の増加とともに認知症あるいは軽度認知障害へ移行することが知られています。
一方、糖尿病でない人も皮膚AGEs の蓄積量と軽度認知障害とに関連があることが判明しました。
皮膚にAGEsが蓄積していれば脳にも同様に蓄積しているということです。

 このようにAGEsの蓄積が認知症に関与していることが明らかとなっていますが、
糖質制限食なら、AGEsの蓄積を最小量におさえることが可能です。
糖質制限食は1999年、高雄病院が日本で初めて糖尿病治療に導入した食事療法です。
近年糖尿病以外にも様々な生活習慣病に効果があることが明らかとなっています。

 糖質制限食実践は早ければ早いほどいいです。
軽度認知障害の段階で糖質制限食を実践すれば、認知症への進行を予防できるし、
軽度認知障害が改善し正常に戻ることも期待できます。
なにしろ本文で紹介しますが、アルツハイマー病を発症したあと、
スーパー糖質制限食実践で一週間足らずで正常に戻った方さえおられるのです。

 40代、50代から糖質制限食を実践していれば、
軽度認知障害のリスクもなくなりますし、健康長寿が約束されます。
さらに早期の20代、30代から糖質制限食を実践すれば、糖化に伴う老化が予防できます。

 私は、52歳で糖尿病を発症して以来、スーパー糖質制限食を実践していますが、
70歳現在、歯は全て残り虫歯なし、聴力低下なし、視力低下なし、
身長縮まず、夜間尿なし、内服薬なし、合併症なしです。
明らかに「糖化⇒老化」が予防できているのだと考えられます。

 月~土と毎日外来診察を行い、入院患者さんも担当しています。
ほぼ毎日ブログ「ドクター江部の糖尿病徒然日記」を更新し、
本も出版し、講演活動も行っており、とても元気です。
読者の皆さんが健康長寿を達成されるよう本書および糖質制限食がお役に立てれば幸いです。

江部康二
コメント
家族に認知症がいる場合
いつも情報提供ありがとうございます。

江部先生の話を周りに紹介していて、
問い合わせをいただきました。

現在、70代の方で兄弟にⅡ型糖尿病と
認知症を患っている人からです。

ご自身は、家系のこともあり、
食事には、意識してきたということで
食前血糖値は、98、HbA1cは、
5.7%と基準値にあります。

しかし、最近、胸の痛みから
ステント手術をし、動脈硬化が
発覚しました。

江部先生の話をして、食後の血糖値を
測定したところ、ちらし寿司で
食前98→食後血糖値230ということで
血糖スパイクを起こしていました。

今は、心臓の血管がボロボロなので
認知症予防にと糖質制限をしていますが、
外出など、どうしてもコントロール
できない時や来客時に和菓子など糖質を
摂取した時に高血圧になっていると
言っていました。

朝にめまいなどもあるようです。

本人は、塩分は摂っていないのにと
不思議そうでしたが、糖質摂取と
関係があるのでしょうか?

現在、プチとスタンダードの間を
繰り返す糖質制限ですが、認知症や
脳梗塞なども考えるともっと厳しく
糖質制限した方が良いと伝えるべき
でしょうか。よろしくお願いします。
2020/08/22(Sat) 21:05 | URL | 金魚 | 【編集
『認知症・回避』は、可能かなと証明者してます!!
都内河北 鈴木です。

私の『糖尿病・改善医療デ~タ』も、
『認知症・回避の証明者』として、その1つの証明かなと考えます!!

私は江部先生『糖質制限理論』を、
『糖尿病の改善』へ理解把握して実践しましたが、
現在8年目ですが、後遺症『眼、脳梗塞、』が、
『覚醒、再覚醒、』しています!!

『脳梗塞』は、江部先生『糖質制限理論』を脳神経外科院長も半信半疑でしたが、
私の『脳梗塞プラ~ク、別部位が2度縮小!!』、
『脳内全体の血管が鮮明!!』、
『狭窄部位が、拡張!!』、
等で4度の『改善・覚醒、』してます事は、
脳神経外科院長も『驚愕してます事は、以前にもお伝えしています!!』

<<*明らかに『認知症、』回避方法には、なり得るかなと考えます!!>>

江部先生により、時代は進化解明した現在の『糖質*害毒』ですが、
詳細は言わずとも私の『結果、』で証明します!!

『薬も使わず』、只『糖質食材』を摂取しないだけで、
健康に成れるのですから!!

【江部先生『糖質制限理論』のブログ発信には、感謝尽きません!!】

更なる『改善・覚醒、』をしたら、『医療デ~タ』を送付します!!
今後共学習させていただきます!!
ありがとうございます。
敬具
2020/08/22(Sat) 21:58 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 家族に認知症がいる場合
金魚 さん

【ご自身は、家系のこともあり、
食事には、意識してきたということで
食前血糖値は、98、HbA1cは、
5.7%と基準値にあります。

しかし、最近、胸の痛みから
ステント手術をし、動脈硬化が
発覚しました。】


遺憾ながら、食後高血糖と空腹時低血糖のある「質の悪いHbA1c」であったと思われます。

質の悪いHbA1cに関しては以下の記事をご参照頂ければ幸いです。

血糖値スパイクのコントロールについて
2020年08月10日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5334.html

既に生じている動脈硬化の改善はなかなか困難ですが、
「都内河北 鈴木さん」のような改善ケースもありますので糖質制限食実践が良いと思います。

糖質摂取による食後高血糖とインスリン過剰分泌で血圧が上がる可能性はあります。



江部康二
2020/08/23(Sun) 19:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限食は認知症予防になると思います
初めまして
いろいろ質問したいこともありますが、
今回は96歳の父親のことでお知らせを。

江部先生と同じで、
我が家は糖尿病の家系です。

父親は40代のころから糖尿病で
カロリー食でした。
インスリン注射の時もありましたが、
今は小食で朝晩食事前にメトグルコとグルファスト薬を飲んでます。
去年6月に糖質制限を知り父親と私も糖質制限をやり始めました。
順調にいってたのですが、去年9月初めに父親が尿路感染で高熱が出て即入院したのですが、食事はおかゆばかりで、入院3日目に認知症になりました。あれだけ気丈な父親が…看護婦さんに言われて、びっくりです。
6日目には
体調が良くなってるので、家で介護されたほうが良いですよ。環境が変わると認知症(レビー小体?)がひどくなりますよ。と言われました。
帰って糖質制限食をすると1週間で元に戻りました。
今では普通に会話をし、普通に歩き、新聞も読み、計算もでき、おしめもしません。
改めて糖質制限ってすごいなあと思いました。
始めて1年とすこしですが、カロリー食より、断然食事量が多く、食べ物も豊かで楽しくやっております。
これからも多くの患者さんのためにブログで糖質制限食の良さを発信してください。
2020/08/23(Sun) 19:56 | URL | kyon | 【編集
『糖質』は、人体には『害毒・解明されたのだから、摂取しない!!』
都内河北 鈴木です。

私は、2005年発表、江部先生『糖質制限理論』を、
改善可能性・皆無の「日本糖尿病学会」の治療方法で指導され、
『隠蔽』されていましたが、
タマタマ知り、実践で、翌日感じた『血糖値削減!!』です!!

だから、【『多少の無益の栄養価の為に食べる事を止めました!!』】

すると糖尿病21年間重症化するのが、
3ヵ月足らずでインスリン増量3年半余りが自主離脱して、
『ヘモグロビン正常化!!』しました!!

『糖質』は、江部先生により、
『害毒』解明されたのですから、食べようとは考えません!!』

『糖尿病、』、『認知症、』は、
江部先生『糖質制限理論』実践で、改善効果を『医療デ~タ』証明してます!!

『昔から食べていたから』などと言っていては、
 既成概念・打破・不可能かなと、考えます!!

【考えれば意味無い食材『糖質食材』を食べるのは、
 未来に健康の可能性は、無いかなと考えます!!】

只、繊維質、ビタミンの野菜類にはキノコ類以外は、『糖質含有』してます!!

私は、味噌汁には繊維質摂取の為に『薄揚げ、キノコ、ワカメ、』を
具沢山にして、汁2合分、日々食べています!!

他は、魚200g前後、
肉(鶏むね肉、豚、)250g前後、
卵大3個、
箸休めには、湯葉P80g、青物野菜おひたし、
パツクの糖質低めの物、

*たまには、残す物もありますが次回へ回せば済むことです!!

上記で不足を感じるときは、御飯代わりに、『大豆食材です!!』

2012年10月1日より私は1日1食のこの内容で、
たまに数日2食の時もあります!!
8年目ですが、『生還、覚醒、再覚醒、』しています!!

お茶の時は、スルメ、ピ~ナッツ、煮干し、を食べてます!!

身長176Cm、体重82Kg強、年齢66歳
(ジェイソン・ステイサムと同体型)

【『脳梗塞』が、現在までに合計4度『改善・覚醒、』している事は、
 有り得ないと言われています!!】
 *だが『医療デ~タ』からも事実です!!

これら全ては、
【江部先生『糖質制限理論』の時代進化・解明した御陰です!!】

<<日本医療界の指導がオカシイが故の本日の相談かなと考えます!!>>

江部先生には、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具





2020/08/23(Sun) 23:50 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 糖質制限食は認知症予防になると思います
kyon さん

96歳の御父上、糖質制限食で復活、良かったですね。
2020/08/24(Mon) 11:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
2つの合併症が寛解? 完治?
「名医が考えた認知症にならない最強の食事術」に登場させて頂いた らこ です。若年性アルツハイマー型認知症は、スーパー糖質制限食実行で、1週間足らずで寛解した私らこ ですが、年に2~3回トンカツ屋でソース掛けて、若年性アルツハイマー型認知症再発してますw
--------
スーパー糖質制限食実行10年11ヶ月で、

◎副鼻腔炎が正常化し、生まれて初めて起床時に両鼻で呼吸できるようになった
◎歯肉炎で、歯磨き時に出血していたのが、生まれて初めて出血しなくなった

「両眼性複視のように完治」なのか?
「若年性アルツハイマー型認知症のように寛解」なのか?

全く分かりません。江部先生、ご教示くださいませ。

最後まで残っていたのは、「右鼻上部の副鼻腔のつまりに起因する右鼻呼吸困難」「右上顎奥歯内側の歯肉炎による歯磨き時の僅かな出血」でした。今年6月まではありました。7月ある日、起床したら「両方の鼻で呼吸できる」に驚きました。翌日以降毎日起床時できています。

・鼻水は両鼻呼吸できる前より増え、口に降りて来ます

同時期に、歯磨き時の僅かな出血がなくなりました。

◎歯肉炎の膿が右鼻上部の副鼻腔のつまりになっていた

と考えるのが自然です。
AGEs影響下の残る糖尿病合併症は「脂漏性皮膚炎」だけです。歯肉炎とは無関係の様子で今、左耳後ろに出ています。
2020/08/24(Mon) 13:34 | URL | らこ | 【編集
Re: 2つの合併症が寛解? 完治?
らこ さん

◎副鼻腔炎が正常化し、生まれて初めて起床時に両鼻で呼吸できるようになった
◎歯肉炎で、歯磨き時に出血していたのが、生まれて初めて出血しなくなった


こちらは、スーパー糖質制限食実行10年11ヶ月で、一旦治癒と思われます。
まあ、また糖質を食べると、しばらくすると再発する可能性はありますが、
このままスーパー糖質制限食を続ければ治癒状態が続くと思います。


2020/08/24(Mon) 17:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖質制限とダウン症について
江部先生こんにちは。いつも診療所の方でお世話になっている2型糖尿病の者です。

先日、糖質制限でインシュリンを使わず無事に二人目の娘を出産致しました。
手術時の点滴もブドウ糖液なしの生理食塩水で行って頂き、娘も私も低血糖等なく無事に終えることができました。

その後、娘がダウン症と判明したのですが、色々調べるうちにダウン症の合併症(アルツハイマーや糖尿病など)や肥満予防にも糖質制限は有効ではないかと思い至りました。
ぜひ先生のご意見をうかがいたいです。
よろしくお願いします(*^^*)
2020/08/25(Tue) 02:16 | URL | 花星 | 【編集
Re: 糖質制限とダウン症について
花星 さん

仰る通りです。
ダウン症の合併症(アルツハイマーや糖尿病など)や肥満予防にも糖質制限食は有効と考えられます。
糖質の頻回過剰摂取とそれに伴うインスリンの頻回過剰分泌が、アルツハイマー病、糖尿病、肥満などの
一番大きな発症要因となります。
またAGEsの蓄積が最小限ですむこともアルツハイマー病、糖尿病の予防になると思います。
皆で、糖質制限食を実践しましょう。

2020/08/25(Tue) 07:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
早速のご回答ありがとうございました(*^^*)
先生のご意見をうかがえて、自信が持てました。
これまで通り、糖質制限+たんぱくリッチ食で良い母乳を飲ませてあげたいと思います。(ただいま混合なので粉ミルクの糖質が気になっています)

離乳食も様子をみながら糖質制限+たんぱくリッチ食を取り入れて行きたいと思いますので、またご報告&ご相談させてください。
いつもありがとうごさいます!(*^^*)
2020/08/25(Tue) 14:40 | URL | 花星 | 【編集
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