2008年09月01日 (月)
こんばんは。
錦織選手、全米オープンベスト16進出、素晴らしい快挙ですね。\(*^Ο^*)/
海外でも人気抜群みたいで、世界テニス界のスターになれそうですね。もう少し、せめてゴルフ並にテレビで試合を放映して欲しいです。(-_-゛)
さて今回は、まるまるまるさんから、インスリン分泌能の回復について、質問・コメントをいただきました。
『おはようございます
基本的な質問でしたらすみません。
上記記事で
ちなみに下記はある糖尿病患者さんの糖質摂取時のデータです。
高雄病院初診時は、糖尿病の診断基準をみたしておられましたが、糖質制限食を約1年践されたあとの最近の検査です。耐糖能が改善し正常パターンとなっています。
食前 食後30 食後60 食後90 食後120
IRI 3.8 35.2 58.5 55.1 24.9
血糖値 108 148 189 142 126
この方のインスリン分泌指数も0.785と、正常ですね。
と改善された方の例がありますが糖質制限を行っていればインスリン分泌能(II値)を改善することって私のような先天的な分泌量が少ないものでも変われますか?
私は糖尿発覚時の検査ではインスリン分泌能0・14でした。
できれば0・4までは改善させたいのですが今またブドウ糖検査はしばらくはしたくありません。
改善されるという楽しみがあればなお頑張れるのですが。
理想は多少改善されて1日1回は糖質も食べれるような体になりたいです。
2008/08/20(水) 07:54:57 | URL | まるまるまる』
まるまるまるさん。コメントありがとうございます。
インスリン分泌能の回復に関しては、個人差がとても大きいと思います。
インスリンには、24時間ずっとベースに少量分泌されている基礎分泌のインスリンと、食後に血糖値が上昇した時に出る、追加分泌のインスリンがあります。追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。
一般的には、基礎分泌のインスリンが低下してくると、早朝空腹時血糖値が上昇してきます。一番多いパターンは、食後高血糖が数年続いたあとに、この状態になります。
さて、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、追加分泌の第一相が低下・欠如している人が時々いるようです。つまり、先天的に膵臓のベータ細胞の機能がよろしくない一群の人達がいて、当然糖尿病になりやすいというパターンが一つ存在するわけです。
正常の人は、血糖値が上昇し始めたら、即インスリンが追加分泌されます。これは、第一相反応と呼ばれ、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。
その後、膵臓のベータ細胞は、第二相反応と呼ばれるやや少なめの、持続するインスリン分泌を行います。これは、食事における糖質の残りをカバーしています。即ち、糖質を摂取している間は、第二相のインスリン分泌が持続します。
一方で、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、インスリン抵抗性が認められても、インスリンの第1相反応は保たれている場合があります。
このように、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性(合わせてインスリンの作用不足)で糖尿病を発症しますが、日本人には分泌低下が主の糖尿人が多く、欧米人には抵抗性が主の糖尿人が多いとされています。
まるまるまるさんの場合、インスリン分泌指数(II)が0.14と低値ですので、インスリン追加分泌の第一相が低下しています。
もともと、先天的に追加分泌の第一相が、低下しているタイプの可能性がありますね。そうであればインスリン分泌指数(II)の改善は、やや難しいと思います。
それでも、基礎分泌と追加分泌の第二相があるていど保たれていれば、糖質制限食で良好な血糖コントロールが可能です。 (^_^)
血糖コントロールが良好なら、現状のインスリン分泌能は保たれ、これ以上の糖尿病の進行もありません。
しかし一旦、高血糖になってしまうと、高血糖そのものがベータ細胞にダメージを与えてインスリン分泌低下になり、また高血糖そのものが、インスリン抵抗性を高めてしまいます。
<高血糖→インスリン分泌抑制とインスリン抵抗性増大→高血糖>
この悪循環のことを『糖毒』といいます。 糖質制限食で糖毒の悪循環を断ち切ることが可能です。
まるまるまるさんもスーパー糖質制限食を続けて
①空腹時血糖値126mg未満、理想的には110mg未満
②食後2時間血糖値180mg未満、理想的には140mg未満
③HbA1c6.5%未満、理想的には5.8%以下
を保っていけば、糖尿人ではなくて正常人ライフが送れますよ。(^-^)v(^-^)v
江部康二
錦織選手、全米オープンベスト16進出、素晴らしい快挙ですね。\(*^Ο^*)/
海外でも人気抜群みたいで、世界テニス界のスターになれそうですね。もう少し、せめてゴルフ並にテレビで試合を放映して欲しいです。(-_-゛)
さて今回は、まるまるまるさんから、インスリン分泌能の回復について、質問・コメントをいただきました。
『おはようございます
基本的な質問でしたらすみません。
上記記事で
ちなみに下記はある糖尿病患者さんの糖質摂取時のデータです。
高雄病院初診時は、糖尿病の診断基準をみたしておられましたが、糖質制限食を約1年践されたあとの最近の検査です。耐糖能が改善し正常パターンとなっています。
食前 食後30 食後60 食後90 食後120
IRI 3.8 35.2 58.5 55.1 24.9
血糖値 108 148 189 142 126
この方のインスリン分泌指数も0.785と、正常ですね。
と改善された方の例がありますが糖質制限を行っていればインスリン分泌能(II値)を改善することって私のような先天的な分泌量が少ないものでも変われますか?
私は糖尿発覚時の検査ではインスリン分泌能0・14でした。
できれば0・4までは改善させたいのですが今またブドウ糖検査はしばらくはしたくありません。
改善されるという楽しみがあればなお頑張れるのですが。
理想は多少改善されて1日1回は糖質も食べれるような体になりたいです。
2008/08/20(水) 07:54:57 | URL | まるまるまる』
まるまるまるさん。コメントありがとうございます。
インスリン分泌能の回復に関しては、個人差がとても大きいと思います。
インスリンには、24時間ずっとベースに少量分泌されている基礎分泌のインスリンと、食後に血糖値が上昇した時に出る、追加分泌のインスリンがあります。追加分泌のインスリンには、即分泌される第1相と少し遅れて出る第2相があります。
一般的には、基礎分泌のインスリンが低下してくると、早朝空腹時血糖値が上昇してきます。一番多いパターンは、食後高血糖が数年続いたあとに、この状態になります。
さて、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、追加分泌の第一相が低下・欠如している人が時々いるようです。つまり、先天的に膵臓のベータ細胞の機能がよろしくない一群の人達がいて、当然糖尿病になりやすいというパターンが一つ存在するわけです。
正常の人は、血糖値が上昇し始めたら、即インスリンが追加分泌されます。これは、第一相反応と呼ばれ、もともとプールされていたインスリンが5~10分間分泌されて、糖質摂取時の急激な食後高血糖を防いでいます。
その後、膵臓のベータ細胞は、第二相反応と呼ばれるやや少なめの、持続するインスリン分泌を行います。これは、食事における糖質の残りをカバーしています。即ち、糖質を摂取している間は、第二相のインスリン分泌が持続します。
一方で、2型糖尿病患者の非糖尿病の近親者を調べたら、インスリン抵抗性が認められても、インスリンの第1相反応は保たれている場合があります。
このように、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性(合わせてインスリンの作用不足)で糖尿病を発症しますが、日本人には分泌低下が主の糖尿人が多く、欧米人には抵抗性が主の糖尿人が多いとされています。
まるまるまるさんの場合、インスリン分泌指数(II)が0.14と低値ですので、インスリン追加分泌の第一相が低下しています。
もともと、先天的に追加分泌の第一相が、低下しているタイプの可能性がありますね。そうであればインスリン分泌指数(II)の改善は、やや難しいと思います。
それでも、基礎分泌と追加分泌の第二相があるていど保たれていれば、糖質制限食で良好な血糖コントロールが可能です。 (^_^)
血糖コントロールが良好なら、現状のインスリン分泌能は保たれ、これ以上の糖尿病の進行もありません。
しかし一旦、高血糖になってしまうと、高血糖そのものがベータ細胞にダメージを与えてインスリン分泌低下になり、また高血糖そのものが、インスリン抵抗性を高めてしまいます。
<高血糖→インスリン分泌抑制とインスリン抵抗性増大→高血糖>
この悪循環のことを『糖毒』といいます。 糖質制限食で糖毒の悪循環を断ち切ることが可能です。
まるまるまるさんもスーパー糖質制限食を続けて
①空腹時血糖値126mg未満、理想的には110mg未満
②食後2時間血糖値180mg未満、理想的には140mg未満
③HbA1c6.5%未満、理想的には5.8%以下
を保っていけば、糖尿人ではなくて正常人ライフが送れますよ。(^-^)v(^-^)v
江部康二
こんばんは。
何度も登場して恐縮している、ゆうです。
さて本日、先生の本に載っていた「カメダダイエット 25kcal DESSERTプリン 」を購入してみましたところ、紫いも味で
糖質が8.2gと表示されていました。
これは、そのままの数値を糖質と受け取ればよいのかそれともエリスリトール分をのぞいて考えたらよいのかわかりません。1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させるのであれば、糖質が8.2gと表示されているのであるから、単純にΧ3と考えて差し支えないのでしょうか?(それによって一度に食べられる量も変わって来ると思うので・・・)
急ぎませんのでできましたらご回答宜しくお願いいたします。
何度も登場して恐縮している、ゆうです。
さて本日、先生の本に載っていた「カメダダイエット 25kcal DESSERTプリン 」を購入してみましたところ、紫いも味で
糖質が8.2gと表示されていました。
これは、そのままの数値を糖質と受け取ればよいのかそれともエリスリトール分をのぞいて考えたらよいのかわかりません。1gの糖質が2型糖尿病の人の血糖値を約3mg上昇させるのであれば、糖質が8.2gと表示されているのであるから、単純にΧ3と考えて差し支えないのでしょうか?(それによって一度に食べられる量も変わって来ると思うので・・・)
急ぎませんのでできましたらご回答宜しくお願いいたします。
2008/09/01(Mon) 19:35 | URL | ゆう | 【編集】
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