2020年08月05日 (水)
こんにちは。
たんぱく質摂取で血糖値が上昇する場合を、考えてみました。
たんぱく質の成分のアミノ酸のなかで、リジン・ロイシン・アルギニンはインスリンを分泌させますが、
同時にインスリン拮抗ホルモンのグルカゴン(血糖上昇作用あり)も分泌させますので、通
常はタンパク質摂取で血糖値は上昇しません。
米国糖尿病学会は、
「血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけであり、たんぱく質・脂質は直接影響を与えることはない」
としています。
この表現は、間接的にはたんぱく質が血糖値を上昇させることがあるのを示唆していると思います。
<たんぱく質摂取で血糖値が上昇する場合>
以下のA)B)C)三パターンがあると思います。
A)1型糖尿病で内因性インスリンがゼロレベルの場合
たんぱく質摂取でグルカゴンだけが分泌され、インスリンは分泌できないので、
グルカゴンによる糖新生で、間接的にかなり血糖値が上昇します。
高雄病院の1型の患者さん数人の検査で、個人差がありますが、
1gのたんぱく質で、1.0~3.6mg/dl血糖値が上昇しました。
B)2型糖尿病でも、内因性インスリン分泌能がかなり不足している場合
たんぱく質摂取で
『グルカゴン分泌量 > インスリン分泌量』
となり、血糖値が上昇することがあると思います。
そして、仮説ですが、3番目のパターンがあり得ると思います。
C)相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプ
ロイシン、アルギニン、リジンの摂取刺激によって、インスリンとグルカゴンが両方分泌されます。
体質的に、相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプがあれば、
2型糖尿病でインスリン分泌能が残っていても、
たんぱく質摂取で血糖値が上昇すると思われます。
<ササミ実験>
タンパク質摂取で血糖値が上昇するかどうか、確かめるのは簡単です。
朝の空腹時血糖値を測定して、
鶏ササミ200g(タンパク質43.6g、脂質1.6g、糖質0g)だけを食べて、
食後1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間血糖値を測定してみましょう。
ササミにも、リジン・ロイシン・アルギニンが含まれています。
<ササミ実験・症例>
以下の緑文字の記載は、高雄病院で検査した、蛋白質摂取と血糖値の変化の
2型糖尿人と1型糖尿人のデータです。
2型糖尿病のAさん。60代男性。
2017/2/23(木)
血糖値 インスリン グルカゴン
8:30 139 8.0 151
ささみ200g摂取 210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後 140 7.7 190
60分後 151 23.3 257
2時間後 147 26.2 195
3時間後 137 7.5 144
4時間後 127 5.7 100
1型糖尿病のBさん。インスリン強化療法中。10代男性。
ささみ。200g。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
2017/2/17(金)
血糖値 CPR グルカゴン
8:30 115 0.6(1.5~3.5ng/ml) 128(70~174pg/ml)
ささみ200g摂取。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後 160 1.0 229
60分後 176 1.3 186
2時間後 193 1.3 154
3時間後 167 1.2 173
4時間後 159 0.9 122
<ササミ実験症例のデータ解説>
2型糖尿人Aさんは、内因性インスリンはある程度分泌されていますが、
グルカゴンの方が優性です。
そのため蛋白質摂取60分後がピークで、
12mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、
0.26mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、5.7%~5.9%くらいで、コントロール良好です。
1型糖尿人Bさんも、内因性インスリンが少しだけ分泌されていますが、
グルカゴンの方がはるかに優性です。
そのため蛋白質摂取120分後がピークで、78mg血糖値上昇ですので、
1gの蛋白質が、1.7mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、6.0~6.5%くらいで、GAは18から19.5%くらいで、
コントロール良好です。
このように、たんぱく質は、直接血糖値を上昇させることはありませんが、
グルカゴンによる糖新生によって、間接的に血糖値を上昇させることがあります。
江部康二
たんぱく質摂取で血糖値が上昇する場合を、考えてみました。
たんぱく質の成分のアミノ酸のなかで、リジン・ロイシン・アルギニンはインスリンを分泌させますが、
同時にインスリン拮抗ホルモンのグルカゴン(血糖上昇作用あり)も分泌させますので、通
常はタンパク質摂取で血糖値は上昇しません。
米国糖尿病学会は、
「血糖値に直接影響を与えるのは糖質だけであり、たんぱく質・脂質は直接影響を与えることはない」
としています。
この表現は、間接的にはたんぱく質が血糖値を上昇させることがあるのを示唆していると思います。
<たんぱく質摂取で血糖値が上昇する場合>
以下のA)B)C)三パターンがあると思います。
A)1型糖尿病で内因性インスリンがゼロレベルの場合
たんぱく質摂取でグルカゴンだけが分泌され、インスリンは分泌できないので、
グルカゴンによる糖新生で、間接的にかなり血糖値が上昇します。
高雄病院の1型の患者さん数人の検査で、個人差がありますが、
1gのたんぱく質で、1.0~3.6mg/dl血糖値が上昇しました。
B)2型糖尿病でも、内因性インスリン分泌能がかなり不足している場合
たんぱく質摂取で
『グルカゴン分泌量 > インスリン分泌量』
となり、血糖値が上昇することがあると思います。
そして、仮説ですが、3番目のパターンがあり得ると思います。
C)相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプ
ロイシン、アルギニン、リジンの摂取刺激によって、インスリンとグルカゴンが両方分泌されます。
体質的に、相対的にインスリン分泌量よりグルカゴン分泌量が多いタイプがあれば、
2型糖尿病でインスリン分泌能が残っていても、
たんぱく質摂取で血糖値が上昇すると思われます。
<ササミ実験>
タンパク質摂取で血糖値が上昇するかどうか、確かめるのは簡単です。
朝の空腹時血糖値を測定して、
鶏ササミ200g(タンパク質43.6g、脂質1.6g、糖質0g)だけを食べて、
食後1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間血糖値を測定してみましょう。
ササミにも、リジン・ロイシン・アルギニンが含まれています。
<ササミ実験・症例>
以下の緑文字の記載は、高雄病院で検査した、蛋白質摂取と血糖値の変化の
2型糖尿人と1型糖尿人のデータです。
2型糖尿病のAさん。60代男性。
2017/2/23(木)
血糖値 インスリン グルカゴン
8:30 139 8.0 151
ささみ200g摂取 210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後 140 7.7 190
60分後 151 23.3 257
2時間後 147 26.2 195
3時間後 137 7.5 144
4時間後 127 5.7 100
1型糖尿病のBさん。インスリン強化療法中。10代男性。
ささみ。200g。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
2017/2/17(金)
血糖値 CPR グルカゴン
8:30 115 0.6(1.5~3.5ng/ml) 128(70~174pg/ml)
ささみ200g摂取。210kcal。46.0gのたんぱく質。糖質ゼロ。脂質1.58g。
30分後 160 1.0 229
60分後 176 1.3 186
2時間後 193 1.3 154
3時間後 167 1.2 173
4時間後 159 0.9 122
<ササミ実験症例のデータ解説>
2型糖尿人Aさんは、内因性インスリンはある程度分泌されていますが、
グルカゴンの方が優性です。
そのため蛋白質摂取60分後がピークで、
12mg血糖値上昇ですので、1gの蛋白質が、
0.26mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、5.7%~5.9%くらいで、コントロール良好です。
1型糖尿人Bさんも、内因性インスリンが少しだけ分泌されていますが、
グルカゴンの方がはるかに優性です。
そのため蛋白質摂取120分後がピークで、78mg血糖値上昇ですので、
1gの蛋白質が、1.7mg血糖値を上昇させています。
HbA1cは、6.0~6.5%くらいで、GAは18から19.5%くらいで、
コントロール良好です。
このように、たんぱく質は、直接血糖値を上昇させることはありませんが、
グルカゴンによる糖新生によって、間接的に血糖値を上昇させることがあります。
江部康二
都内河北 鈴木です。
本日記事の「タンパク質摂取で血糖値上昇する場合」ですが、
私の場合なんなく血糖値上昇は皆無で、『生還、』出来ました!!
以降8年目現在には後遺症『眼、脳梗塞』が、
『覚醒、再覚醒、』しています!!
*脳梗塞は、今年3月には4度目の『改善・覚醒、』しています!!
私事ですが、本日「区民健康診査」(無料)に行ってきました!!
居住地近場の中堅病院(医師は5~6人)、検査でしか行かない病院へ!!
検査官に検査中に『糖質制限理論』の効果の事を色々尋ねましたが、
先日7月28日(火)のコメント欄で、タカハシカズノリさんが
コメント13番目の『日本医療の闇』通りの医療関係者かなと思いましたが、
話が盛り上がり私の『生還、覚醒、再覚醒、』事実の『医療デ~タ提示』して、
江部先生『糖質制限理論』の効果の説明をしましたが、本日は検査だけでした!!
後日院長指定で「検査結果・説明」をしてくれるようですので、
楽しみにしていたいと、考えています!!
検査官に尋ねた1つに、私は「脳梗塞の・改善は有るか??」に、
検査官は、「無いでしょ、聴いた事がありません。」
と返答ありましたので、
私の『4度の脳梗塞・覚醒』他医療デ~タを見せておきました!!
検査官は、「帰宅したら『都内河北 鈴木』、
『糖質制限理論で、生還、覚醒、再覚醒、しますか?』
を検索してみる」と発言がありました!!
何しろ事実だから、江部先生『糖質制限理論』の改善・効果であるし、
医療知識として、知らなくてはいけないでしょうと、考えます!!
後日の経営・院長の説明時に、検査結果は先日の通院病院で確認済みですから、
何を言うかが楽しみです!!
<その時の会話は、社会の医療事情をどの程度御存じかなを、
後日御伝えします!!>
江部先生には、『生還、覚醒、再覚醒、』出来、
更なる2度の『改善・覚醒』している8年目に、
体調快調に成りながら生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日記事の「タンパク質摂取で血糖値上昇する場合」ですが、
私の場合なんなく血糖値上昇は皆無で、『生還、』出来ました!!
以降8年目現在には後遺症『眼、脳梗塞』が、
『覚醒、再覚醒、』しています!!
*脳梗塞は、今年3月には4度目の『改善・覚醒、』しています!!
私事ですが、本日「区民健康診査」(無料)に行ってきました!!
居住地近場の中堅病院(医師は5~6人)、検査でしか行かない病院へ!!
検査官に検査中に『糖質制限理論』の効果の事を色々尋ねましたが、
先日7月28日(火)のコメント欄で、タカハシカズノリさんが
コメント13番目の『日本医療の闇』通りの医療関係者かなと思いましたが、
話が盛り上がり私の『生還、覚醒、再覚醒、』事実の『医療デ~タ提示』して、
江部先生『糖質制限理論』の効果の説明をしましたが、本日は検査だけでした!!
後日院長指定で「検査結果・説明」をしてくれるようですので、
楽しみにしていたいと、考えています!!
検査官に尋ねた1つに、私は「脳梗塞の・改善は有るか??」に、
検査官は、「無いでしょ、聴いた事がありません。」
と返答ありましたので、
私の『4度の脳梗塞・覚醒』他医療デ~タを見せておきました!!
検査官は、「帰宅したら『都内河北 鈴木』、
『糖質制限理論で、生還、覚醒、再覚醒、しますか?』
を検索してみる」と発言がありました!!
何しろ事実だから、江部先生『糖質制限理論』の改善・効果であるし、
医療知識として、知らなくてはいけないでしょうと、考えます!!
後日の経営・院長の説明時に、検査結果は先日の通院病院で確認済みですから、
何を言うかが楽しみです!!
<その時の会話は、社会の医療事情をどの程度御存じかなを、
後日御伝えします!!>
江部先生には、『生還、覚醒、再覚醒、』出来、
更なる2度の『改善・覚醒』している8年目に、
体調快調に成りながら生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2020/08/05(Wed) 20:18 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
体重維持が難しく、プロテインでたんぱく質を摂取しようと考えているのですがプロティンの栄養素の確認してみました。
原材料はホエイプロテインコンセントレートで25グラム中、糖質は1.1グラムと少ないのですが人工味料のスクラロースを使っていることがわかりました。
昨年9月よりスーパー糖質制限を開始して62キロあった体重が59キロまで減っています。
原材料はホエイプロテインコンセントレートで25グラム中、糖質は1.1グラムと少ないのですが人工味料のスクラロースを使っていることがわかりました。
昨年9月よりスーパー糖質制限を開始して62キロあった体重が59キロまで減っています。
2020/08/05(Wed) 20:36 | URL | たみ | 【編集】
たみ さん
私自身は、スクラロースを状容量摂取するのは問題ないと思います。
また体重維持には、脂質摂取も肝要と思います。
私自身は、スクラロースを状容量摂取するのは問題ないと思います。
また体重維持には、脂質摂取も肝要と思います。
2020/08/06(Thu) 19:38 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生こんにちは。
BMI17.8の痩せ型40代男です(でした)
家族性の糖尿病等などはないと思いますが上記の様に痩せ型であったため糖の取り込みが悪いのか、毎年の健康診断では空腹時血糖は毎回95くらいでhba1c5.8〜5.9と高めが続いておりました。
そんな折出会ったのがスーパー糖質制限の概念で、実際に糖質をカットして蛋白質と脂質メインの食事に切り替えたところ献血結果数値で
GA16.0→15.3→14.4→14.3→14.1→14.2
と2週おきに糖化指標が下がっていき体調もすこぶる良好となりました。ありがとうございます。
今後も健康に気遣い糖質制限を続けて行こうと思うのと、耐糖能を高めるためレジスタンストレーニングを重ねて行こうと思っているのですが、そこで質問があります。
いわゆるケトジェニックダイエットと呼ばれる健康法より、蛋白質割合が多めなのがスーパー糖質制限の特徴かと思います。自身も取り入れて感じたのが糖新生の活性化でしょうか。
レジスタンストレーニングを行い筋肥大を狙う場合、蛋白質多めに取る事となると思うのですが、蛋白質摂取によるグルカゴン誘導で糖新生されているうちは摂取された蛋白質と少量の糖質で血糖値は維持されるため、筋分解は起こらないと考えても良いでしょうか。
グルカゴンのシグナルは筋組織には受容体がないため直接的な分解には繋がらないと思うのですが、空腹時ストレスによるコルチゾールやアドレナリンを避ける場合、定期的にロイシン、リジンなどを摂取し、グルカゴンによる糖新生で血糖値を維持することにより可能になりますでしょうか。
もちろん糖新生、脂質代謝に必要とされる栄養や補酵素等の条件が整っている事が前提としてです。
長くなりましたがよろしくお願いします。
BMI17.8の痩せ型40代男です(でした)
家族性の糖尿病等などはないと思いますが上記の様に痩せ型であったため糖の取り込みが悪いのか、毎年の健康診断では空腹時血糖は毎回95くらいでhba1c5.8〜5.9と高めが続いておりました。
そんな折出会ったのがスーパー糖質制限の概念で、実際に糖質をカットして蛋白質と脂質メインの食事に切り替えたところ献血結果数値で
GA16.0→15.3→14.4→14.3→14.1→14.2
と2週おきに糖化指標が下がっていき体調もすこぶる良好となりました。ありがとうございます。
今後も健康に気遣い糖質制限を続けて行こうと思うのと、耐糖能を高めるためレジスタンストレーニングを重ねて行こうと思っているのですが、そこで質問があります。
いわゆるケトジェニックダイエットと呼ばれる健康法より、蛋白質割合が多めなのがスーパー糖質制限の特徴かと思います。自身も取り入れて感じたのが糖新生の活性化でしょうか。
レジスタンストレーニングを行い筋肥大を狙う場合、蛋白質多めに取る事となると思うのですが、蛋白質摂取によるグルカゴン誘導で糖新生されているうちは摂取された蛋白質と少量の糖質で血糖値は維持されるため、筋分解は起こらないと考えても良いでしょうか。
グルカゴンのシグナルは筋組織には受容体がないため直接的な分解には繋がらないと思うのですが、空腹時ストレスによるコルチゾールやアドレナリンを避ける場合、定期的にロイシン、リジンなどを摂取し、グルカゴンによる糖新生で血糖値を維持することにより可能になりますでしょうか。
もちろん糖新生、脂質代謝に必要とされる栄養や補酵素等の条件が整っている事が前提としてです。
長くなりましたがよろしくお願いします。
ふみづきしょう さん
スーパー糖質制限食で、血糖コントロール良好、良かったです。
糖新生は、乳酸、アミノ酸、グリセロール(脂肪の分解物)などからブドウ糖をつくる反応のことをいいます。
人類だれでも、空腹時や睡眠時は、糖新生で血糖値を維持しています。
つまり、糖質摂取していても糖質制限でも空腹時や睡眠時は糖新生で血糖値を維持しているのです。
人体内の筋肉は常に分解と合成とを繰り返しています。
筋肉のたんぱく質はは分解されてアミノ酸となり血中に入り、
食物タンパクからのアミノ酸も消化・吸収されて血中に入り、
アミノ酸プールを形成します。
これらアミノ酸プールのアミノ酸や分解された筋肉のアミノ酸などを原料として、
筋肉細胞は合成されます。
こちらも、糖質制限食や普通食に関係なく、常に分解と合成を繰り返しているのです。
一日に体タンパクのうち約300gが入れ替わっています。
糖質制限食の場合は、食事からのたんぱく質が相対的に多いので、
プールのアミノ酸が不足することはないので、筋力低下はありません。
カロリー制限食の場合は、相対的にたんぱく質不足になりやすいので
当然筋力低下にもなりやすいのです。
スーパー糖質制限食で、血糖コントロール良好、良かったです。
糖新生は、乳酸、アミノ酸、グリセロール(脂肪の分解物)などからブドウ糖をつくる反応のことをいいます。
人類だれでも、空腹時や睡眠時は、糖新生で血糖値を維持しています。
つまり、糖質摂取していても糖質制限でも空腹時や睡眠時は糖新生で血糖値を維持しているのです。
人体内の筋肉は常に分解と合成とを繰り返しています。
筋肉のたんぱく質はは分解されてアミノ酸となり血中に入り、
食物タンパクからのアミノ酸も消化・吸収されて血中に入り、
アミノ酸プールを形成します。
これらアミノ酸プールのアミノ酸や分解された筋肉のアミノ酸などを原料として、
筋肉細胞は合成されます。
こちらも、糖質制限食や普通食に関係なく、常に分解と合成を繰り返しているのです。
一日に体タンパクのうち約300gが入れ替わっています。
糖質制限食の場合は、食事からのたんぱく質が相対的に多いので、
プールのアミノ酸が不足することはないので、筋力低下はありません。
カロリー制限食の場合は、相対的にたんぱく質不足になりやすいので
当然筋力低下にもなりやすいのです。
2020/08/16(Sun) 09:21 | URL | ドクター江部 | 【編集】
江部先生、お返事ありがとうございました。
単純に血糖値コントロールだけでなく、糖質制限に取り組んでから活力の亢進や手荒れ・肌トラブル改善、抜け毛の減少などなど、すこぶる体調が良く正ににこれこそが人類の標準食なんだ!という認識を深めております。
筋力トレーニング界隈では滞りない糖質の摂取が常套で、少しでも血糖が低下しようならすぐさま筋分解されてアラニンを取り出され糖新生される、、みたいな説が横行しているのですが、生化学的には有り得ないなと懐疑的だったところです。
先生から糖新生-アミノ酸プールのお話を伺う事ができ、安心して糖質制限生活に取り組むことができます。
お手数おかけしました。本当にありがとうございました。
単純に血糖値コントロールだけでなく、糖質制限に取り組んでから活力の亢進や手荒れ・肌トラブル改善、抜け毛の減少などなど、すこぶる体調が良く正ににこれこそが人類の標準食なんだ!という認識を深めております。
筋力トレーニング界隈では滞りない糖質の摂取が常套で、少しでも血糖が低下しようならすぐさま筋分解されてアラニンを取り出され糖新生される、、みたいな説が横行しているのですが、生化学的には有り得ないなと懐疑的だったところです。
先生から糖新生-アミノ酸プールのお話を伺う事ができ、安心して糖質制限生活に取り組むことができます。
お手数おかけしました。本当にありがとうございました。
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