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新型コロナ、回復後も体調不良が長引く人も。
新型コロナくらし情報 
体調不良が長引く人も 回復者、実態調査へ 厚労省
毎日新聞2020年7月28日 地方版大阪府関西
https://mainichi.jp/articles/20200728/ddl/k27/040/370000c


こんばんは。
新型コロナウィルス感染症ですが、罹患して回復したあとも
体調不良が長引く人がいることが、わかってきました。

新型コロナウィルスによる肺炎は、間質性肺炎がほとんどです。
肺胞を包んでいる組織が間質です
「呼吸」とは、吸った空気を気管・気管支・細気管支を介して、末端の肺胞まで運び、
肺胞の周りの「間質」の中を流れる毛細血管中の血液に酸素を与えるための作業です。

普通の細菌性肺炎は、肺胞性肺炎です。
こちらは、治ったら、肺機能もほぼ回復します。
一方、コロナの間質性肺炎は、治る過程で間質に線維化を生じてしまうので、
治癒したとしても、線維化は消えないので、理論的にほぼ必ず、
後遺症がでると思われます。

このように、新型コロナウイルス感染症から回復した人の中には、
肺機能の低下をはじめとする体調不良が長く続く人がいることが分かってきました。
頻度や持続期間などは明らかになっていません。
厚生労働省は、回復者2000人を対象に、
実態を調べ解決策を探る研究を始めることを決め、
2021年3月まで続けるとしています。

こうした「後遺症」のような症状について、イタリアで論文が発表されました。
【退院者向け外来を訪れた19~84歳の計143人についての経過報告です。
発症から平均2カ月後の時点で、87%が何らかの不調を抱え、
55%は三つ以上の症状がありました。
倦怠感(53%)、息苦しさ(43%)、関節痛(27%)、
胸の痛み(22%)などがよくみられ、せきや嗅覚障害などが続きます。

外来の受診者は症状がある人に偏っている可能性が高いため、
数値の解釈は慎重にする必要がありますが
イタリアの研究チームは「退院後の症状にも注意を払うべきだ」と指摘しています。】


イタリアの報告でも、後遺症に関して、
息苦しさ、胸の痛み、せきなど、
肺間質の線維化の直接的影響の関与するものが
多いです。
倦怠感は、肺線維化の直接の影響かどうか明確ではありませんが、
息苦しさがあれば、当然倦怠感もありそうです。


江部康二
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