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新型コロナ、日本人は自然免疫力が高いので死亡率が低い。
こんにちは。

https://toyokeizai.net/articles/-/363402  
新型コロナ、日本で重症化率・死亡率が低いワケ高橋泰教授が「感染7段階モデル」で見える化


興味深い記事が、東洋経済オンラインに、
2020/7/17(金)掲載されました。
国際医療福祉大学の高橋泰教授のお話です。
久堀さんにコメント頂きました。ありがとうございます。
なんといっても、日本人はBCGのおかげで、
「自然免疫力」が向上しているのがポイントと言えます。
高橋泰教授も「自然免疫力(特に細胞性免疫)の強化にBCGの日本株とロシア株が関与した可能性は高い」
とされています。
日頃、「BCGによる自然免疫力向上」仮説を提唱している私としては、嬉しい限りです。
以下、記事の要約です。

<抗体検査>
新型コロナのIgG抗体検査を行ったところ、ロンドンで16.7%、
ニューヨークは12.3%、東京が0.1%でした。
単純に考えると、
『東京ではほとんど感染してないので抗体を持つ人が少ない』
となりますが、いかにも不自然です。
新型コロナ日本での感染初確認は2020年1月16日です。
その後、日本は強力なロックダウンを実施していないので、
新型コロナに暴露した人が欧米より極端に少ないとは考えにくいのです。

<自然免疫と獲得免疫>
今年5月6日のJAMA(アメリカ医師会雑誌)に発表された「新型コロナの診断テストの解釈」という論文に、
新型コロナは抗体の発動が非常に遅いことが報告されました。

ここで高橋泰教授は、
「なかなか獲得免疫が動き出さないが、その間に自然免疫が新型コロナを処理してしまい、治ってしまうことが多い」
という仮説を立てられました。

つまり、「日本人は自然免疫力が強力なので、
獲得免疫が発動する前に、自然免疫だけで新型コロナを追い払って治癒した。それで抗体ができなかった」
という説です。

なるほど、この説なら、東京では新型コロナのIgG抗体を持つ人が、欧米に比べて極めて少なかったことの説明がつきます。

<発症者死亡率>
そして、日本人の新型コロナ発症者死亡率が低いことも説明できます。要するに日本人は自然免疫のおかげで、発症しにくいし、発症しても重症化しにくいということです。
発症者死亡率は、
日本では0~69歳で0.01%、70歳以上では40倍の0.4%だが、欧州は0~69歳で0.05%、70歳以上が2%でした。
要するに欧州の死亡率は、日本の5倍です。

<高橋教授のシミュレーション>
高橋教授のシミュレーションの結果は以下です。
『まず、国民の少なくとも3割程度がすでに新型コロナの暴露を経験したとみられる。暴露率は30~45%が妥当だろう。そして、暴露した人の98%がステージ1かステージ2、すなわち無症状か風邪の症状で済む。すなわち自然免疫までで終了する。
獲得免疫が出動(抗体が陽性になる)するステージ3、ステージ4に至る人は暴露者の2%程度で、そのうち、サイトカイン・ストームが発生して重症化するステージ5に進む人は、
20代では暴露した人10万人中5人、
30~59歳では同1万人中3人、
60~69歳では同1000人中1.5人、
70歳以上では同1000人中3人程度』

<人口100万人あたりの死者数が少ない>
日本の、人口100万人たりの死者数が欧米の100分の1であることについて
3つの要因の差という仮説

第1に暴露率
日本の場合、重症化しやすい「高齢者の暴露率」が低かったのが効いた。

第2に、自然免疫力
自然免疫で治る人の比率が欧米より日本人(アジア人)のほうが高く、その結果「軽症以上の発症比率」が低くなるが、抗体陽性率も低くなる。自然免疫力(特に細胞性免疫)の強化にBCGの日本株とロシア株が関与した可能性は高いとみている。
「(暴露した人の)軽症以上の発症比率」については、自然免疫力が標準分布と仮定し、シミュレーションの結果を当てはめると、自然免疫で処理できる率が日本人は98%で、対応できないのは2%。

第3は、「発症者死亡率」
日本は欧米に比べて低いと考えられる。
その理由としては、
欧米人に比べて血栓ができにくいことがある。
サイトカイン・ストームが起きても、
日本のほうが重症化する可能性が低い。


江部康二

コメント
自然免疫力が日本人に多く備わっているのは、発酵食品などを多く摂取する食生活もその要因の1つでしょうか?ヨーロッパ人でもチーズやヨーグルトをたくさん食べているはずなのに…。
2020/07/26(Sun) 20:03 | URL | ジェームズ中野 | 【編集
江部先生、葉月さんと言う方が妊娠糖尿病診断。出産後も境界型継続。糖質制限食。のコメント欄で高橋先生の動画を紹介して頂いております

https://youtu.be/Uw6RbyypgHY
2020/07/26(Sun) 20:50 | URL | 久堀 | 【編集
糖尿経済オンラインで笑いました。
2020/07/26(Sun) 21:12 | URL | 須田 | 【編集
新型コロナウィルス
江部先生、こんばんは  

新型コロナウィルスに対して、日本株172(Tokyou172)のBCGワクチン接種が
やはり最強かもしれないのですね。
これが京大の山中先生が仰られている、ファクターXになるのでしょうか。

それにしましても、また全国的に感染者が増えてきました。
しかしPCR検査で陽性反応が出た人の人数だけで、その中で無症状の人が何人、実際発症している人が何人、重症者、死亡者何人、という内訳が全く分かりません。
無症状の人が大半なら、陽性人数が増えても、あまり心配はいらないのかもしれません。

又、当初国別の感染者数が発表されていましたが、今はそれがありませんので、その中で日本人が一体何%かも分かりません。色々と不透明な部分が多いように感じます。

それと、皆さんはよくご存じかもしれませんが、PCR検査は新型コロナウィルスだけに反応するのではなく、インフルエンザA型、B型、マイコプラズマ肺炎等にも反応するようですので、陽性=100%コロナ肺炎ではないようです。

どちらにしましても、1日も早く収束し、来年は終息して是非ともオリンピックを開催できればと思います。

2020/07/26(Sun) 21:34 | URL | モン吉 | 【編集
正常血糖ケトアシドーシスについて
いつもお世話になっております。
今回は、正常血糖ケトアシドーシスについての質問です。

糖質制限では、ケトン体が増加しますが、インスリン分泌がそこそこあり、高血糖(概ね250~300以上)にならない限り、ケトーシスではあっても、ケトアシドーシスにはならないと説明されています。
一方で、SGLT2阻害薬の副作用として正常血糖ケトアシドーシスが報告されています。
SGLT2阻害薬の血糖降下の機序は、腎臓での糖の再吸収を阻害し、糖を尿に排泄することで血糖値を下げるのだと思いますが、糖質制限もどちらも体内の糖を少なくすることで血糖値を下げるものと思います。

だとすれば、この正常血糖でケトアシドーシスになる、ならないの違いはどこにあるのでしょうか。

正常血糖ケトアシドーシスと言われているものは実は、ケトン体高値が原因ではなく、他の何らかの原因でアシドーシスを起こしている時にケトン体を測定したら、基準値よりもはるかに高いケトン体が検出されたためケトアシドーシスと診断されただけで、単に結果論ではないかと思いますが如何でしょう。ケトン体の基準値上限があまりにも低いのでこのような事になってしまうのではないでしょうか。私もSGLT2阻害薬を服用していた頃(+糖質制限)は、βヒドロキシ酪酸が5000μmol/Lを超えたこともありますし、2000~3000くらいが常態でしたから、もし何らかの原因でアシドーシスを起こせば、ケトアシドーシスと診断されたのではないかと思ってしまいます。
2020/07/27(Mon) 05:20 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: タイトルなし
久堀 さん

情報をありがとうございます。
2020/07/27(Mon) 13:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
須田 さん

失礼しました。
直しました。
2020/07/27(Mon) 13:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 新型コロナウィルス
モン吉 さん

自然免疫力増強は、かなりの確率でBCG(日本株、ロシア株)の効果です。
よくわからない時期は、ファクターxでしたが、現時点でほぼBCGで確定と思います。


米国疾病管理センター(CDC)のサイトに
この新型コロナウイルス感染症(COVID-19)用PCRキットが
他の様々なウイルスでも陽性になることが記載されているようです。

それらのウイルスとは、
・Influenza A Virus (H1N1),
・Influenza B Virus (Yamagata),
・Respiratory Syncytial Virus (type B),
・Respiratory Adenovirus (type 3, type 7),
・Parainfluenza Virus (type 2),
・Mycoplasma Pneumoniae,
・Chlamydia Pneumoniae
などです。

こうなると、<臨床症状と臨床経過>のほうが診断に関して、当てになりますね。
2020/07/27(Mon) 13:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 正常血糖ケトアシドーシスについて
西村典彦 さん

高雄病院でも、初期の段階で、入院患者さんで
<SGLT2阻害剤+スーパー糖質制限食>で入院後4日目くらいで、正常血糖ケトアアアシドーシスを発症した人が、
3名おられました。

いずれも、入院前は、糖質制限食は上手くできていなくでHbA1cは8~9%くらいです。
入院後、内服薬そのままで、<きっちりスーパー糖質制限食>実践したことで、
ケトン体が急上昇したと思われます。
ケトン体急上昇による酸性血症に対して、人体の緩衝作用が間に合わなかったと考えられます。

以来、入院中は、SGLT2阻害薬は、休薬することとしました。
その後は、正常血糖ケトアシドーシスの発症はありません。
2020/07/27(Mon) 13:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
勉強になります
SGLT2阻害薬服用者がスーパー糖質制限食実行すると、正常血糖ケトアシドーシス発症した方がいるのですね。
らこ父は、SGLT2阻害薬発売前にスーパー糖質制限食しました。
発症まで4日、は私らこ の両眼性複視の完治がスーパー糖質制限食開始5日目の起床時で、その前に若年性アルツハイマー型認知症寛解していたのと日数が合致します。
2020/07/27(Mon) 14:26 | URL | らこ | 【編集
『糖質制限理論』に質問は良いが、認識不足??!!
都内河北 鈴木です。

本日コメント欄を読んでいて、質問は良いのですが、
江部先生『糖質制限理論』を理解把握していないかの質問がありましたが、
『糖質は害毒』だと確信を得たいなら、
*近代史、明治初頭の『脚気・高木兼寛医師』、
*『世界第二次大戦・帰還兵の食生活』、
等を見ても、江部先生『糖質制限理論』が理解しやすいかなと考えます!!

何故この様な事が言えるのかは、
江部先生『糖質制限理論』を理科把握して、実践で、
『生還、覚醒、再覚醒、』している、
*『改善・医療デ~タ』、
*『肩書ある医療者の複数の無知に書付』、
 が存在しているから、発言しています!!

何しろ日本国の「日本糖尿病学会」信奉の時代進化・皆無・無視の医療者に
『21年間に殺されかけて、
江部先生『糖質制限理論』で、3ヵ月足らずで『生還、』しました事実!!

以降、後遺症『眼、脳梗塞、』が『覚醒、再覚醒、」した私が、
証言します!!』

*私の発言の『覚醒』は、
『眼科、脳神経外科、両院長も、『驚愕の顔』が忘れられません!!』

<<脳梗塞は、4度院長の『驚愕の表情』がありました!!>>

それほど、江部先生『糖質制限理論』理解把握、実践は、
『早ければ早いほど良い!!』と、江部先生の言葉通りだなと考えます!!

【食生活も、嗜好でただ食べるのでは無く、健康の為に食べるなら、
江部先生『糖質制限理論』に従った方が良い事は、明白です!!】

私は江部先生には、『生還、覚醒、再覚醒、』でき、
更なる2度の『改善・覚醒』している8年目に体調快調に成りながら、
生活できる事に、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具



2020/07/27(Mon) 16:31 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: タイトルなし
ジェームズ中野 さん

BCG(東京株とロシア株)の影響が最も大きいと思います。
在留邦人でBCGを接種していない人は、欧米人と同じリスクという説もあります。
2020/07/27(Mon) 17:19 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:Re: 正常血糖ケトアシドーシスについて
ご回答ありがとうございます。
追加の質問になります。

>ケトン体急上昇による酸性血症に対して、人体の緩衝作用が間に合わなかった

糖質制限では、SGLT2阻害薬を服用した時ほどケトン体が急上昇しないので正常血糖ケトアシドーシスにならない、同じケトン体濃度でも急激な変化により緩衝作用(pHを正常に保つためのホメオスタシス(恒常性維持)?)が間に合わなければ酸性血になると言う理解でよろしいでしょうか。
高雄病院で正常血糖ケトアシドーシスを発症された方のデータ(血糖値、ケトン体等)を教えて頂ければ非常に参考になるのですが可能でしょうか。
2020/07/28(Tue) 05:21 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: Re:Re: 正常血糖ケトアシドーシスについて
西村典彦 さん

西村さんのご理解で良いです。
高雄病院での正常血糖糖尿病ケトアシドーシスの発症は
<SGLT2阻害薬+スーパー糖質制限食>による急激な血中ケトン体濃度上昇に起因しています。

CGMで、
血糖値は、70~180mg/dl、
血中βヒドロキシ酪酸は、3100μmol/L
くらいです。
2020/07/28(Tue) 07:50 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:Re: Re:Re: 正常血糖ケトアシドーシスについて
>血中βヒドロキシ酪酸は、3100μmol/L

正常血糖ケトアシドーシスの場合は、急上昇と言えども予想通りケトン体はそれほど多くないですね。

糖質制限を実践する方の中にはケトン体高値を競っているように見受けられる事がありますが、血中βヒドロキシ酪酸が3100μmol/Lでアシドーシスになる事実を考えれば、普段からあまりの高値は、何かの理由(脱水など)でホメオスタシスが崩れた場合、アシドーシスを発症する上限までの余裕が少ない事になります。
当然の事ですが、糖質制限と言えども、その範疇でバランスを考えた食事とリスク&ベネフィットが大切であると改めて思います。
ありがとうございました。
2020/07/28(Tue) 08:59 | URL | 西村 典彦 | 【編集
Re: Re:Re: Re:Re: 正常血糖ケトアシドーシスについて
西村 典彦 さん

私もそう思います。
スーパー糖質制限食の場合は、血中ケトン体は、400~800~1200~2000~
くらいです。
ケトン食の場合、タンパク制限もあり、脂肪中心なので、4000~5000~

スーパー糖質制限食の場合は、尿中ケトン体は3ヶ月くらいで陰性になります。
体内でケトン体をエネルギー源として全て利用するのだと思います。

ケトン食の場合は、2年でも数年でも、ずっと尿中ケトン体が陽性です。
エネルギー源として使い切れないのだと思います。

従って、スーパー糖質制限食は、治療食でもあり、人類本来の食事、人類の健康食と言えます。
一方、ケトン食はあくまでも治療食と思います。
2020/07/28(Tue) 11:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
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