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人類の進化と食生活④  裸の人類その2
おはようございます、江部康二です。京都は晴れてますが、やはり霞がかかってます。

さて今回は、久しぶりに人類の進化と食生活のシリーズです。

人類の進化と食生活③(5月2日ブログ)の答えですが、
それはシラミです。w(゚o゚)w

ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所のキットラー等がシラミのDNA解析を行い、頭シラミから衣シラミが突然変異により分岐したのが約7万2000年前ということを2003年8月に生物学専門誌カレント・バイオロジーで報告しました。
 
これは世界中の12カ所から2種類のシラミ計40匹を収集して、チンパンジーのシラミも含めて調査した結果です。ちなみにヒトにつくシラミとチンパンジーにつくシラミとが異種交配をやめたのは、人類の祖先とチンパンジーの異種交配がなくなった今から約550万年前であったと考えられています。

また、衣類はもろいので長期間残ることはありません。研究チームによると、衣類を縫ったとみられる針のような「間接証拠」ですら古くても約4万年前で、衣類の起源はこれまでよく分かっていなかったわけです。

まあこの報告が動かぬ証拠となり、現世人類の衣服の発明は約7万2000年或いはその少し前ということが推定できますから、嫌われもんのシラミ君にも偶には感謝ですね。

丁度このころ最後の氷河期であるウルム氷河期が始まっていますから、状況証拠的にもピッタリです。まさに必要は発明の母だったのでしょう。これで衣類の起源が約7万年前ということは確定しました。

それでは、裸の人類の起源はいつなのでしょう?

生物学的に現代人と同種とされる人類は、ウルム氷河期のもう一つ前のリス氷河期にアフリカに出現しました。これがホモ・サピエンスです。リス氷河期は20万年前から13万年前にあたります。

ホモ・サピエンスの特徴として、体毛を失ったこと(裸)、言葉を話す能力があったことの2つをあげることができます。

裸の人類は、リス氷河期が続く数万年の間はアフリカから出ることができませんでした。その間に、旧人類に比べてはるかに進歩した技術・芸術・文化などを徐々に開発していきましたが、これには言語能力がおおいに寄与したと考えられます。

当時はヨーロッパでは旧人類のネアンデルタール人が、アジアでは直立原人が最盛期でした。旧人類はは大型動物を狩った形跡がありませんが、道具の未熟さやコミュニケーション能力の不足のためと考えられます。

今日のブログは、「はだかの起源」(島泰三、木楽社)を参考にしました。

今後、人類の歴史と食生活シリーズを適宜織り交ぜながら、糖尿病肥満メタボリックシンドロームの話し、そしてダイエットの話題なども取りあげて賑やかに、ブログを展開していきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
                        
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
考えさせられます。
先生、おはようございます。いつもブログ拝見させていただいています。九州も晴れて気持ちの良い朝ですよ。
現在でもニューギニアやアフリカには裸同然の民族がおられることを考えると、とても不思議な感覚になります。そこだけ時が止まってるんですね。しかも、テレビなんかで見ていると、ほとんど糖質制限食ですよね。医者要らずが理解できます。
2007/05/08(Tue) 10:55 | URL | N.増田 | 【編集
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