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糖質制限食の効果と予後、ケトン体は?
こんばんは。

糖質制限食を実践すると、血中ケトン体が上昇してきます。これは生理的なもので、何の問題もありませんが、かなり誤解を受けていて体に悪いと勘違いしている人が多いようです。

多くの医師、栄養士が生理的ケトン体上昇と病理的ケトン体上昇を混同しておられますので、一部再掲になりますが、きっちり説明しようと思います。

まずは、一言

「農耕の始まる前は399万年間、人類、皆、糖質制限食

だったことをお忘れなく。(*^o^)


糖質制限食と生理的ケトン体

まず、ケトン体について知っておいて頂きたいのは「正常で生理的な状態で産生が高まるケトン体」があるということです。
 
これは「糖尿病が大悪化した病理的な状態で産生が高まるケトン体」とは体内の状況が全く異なり、生体への危険性は全くありません。

「生理的な状態のケトン体」と「病理的状態のケトン体」をしっかり区別する必要があります。

アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体といいます。ケトン体は脂肪の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。

ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器で日常的にエネルギー源として利用されており、脂肪の合成にも再利用されます。

実際、基礎代謝の大部分を占める骨格筋や心筋は、安静時にはエネルギー源の大部分が脂肪酸-ケトン体です。つまり、私達は、ごく日常的に「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムを利用して生きているのです。

それで「正常で生理的な状態で産生が高まるケトン体」は、断食した時や 糖質制限食を実践して、「脂肪酸-ケトン体」エネルギーシステムが活発化したときに起こる現象です。この時は血糖値は基本的に正常です。

断食というと特殊に思えますが、人類の400万年の長い歴史の中では食料不足の方が普通ですので、「脂肪-ケトン体」エネルギーシステムは、ごく日常的に活発化したり普通に戻ったりしながら稼働してきたと考えられます。

ケトン体の基準値は26~122μM/lですが、これはあくまでも、現代人が日常的に三食以上糖質を摂取している条件下の基準値です。

断食中や 糖質制限食の初期の段階だと、ケトン体は2000~4000μM/lていど上昇するのが普通です。

江部康二のように4~5年間、スーパー糖質制限食を続けている場合、ケトン体は200~500μM/lていどで、これは糖質制限食を実践している場合の正常値と考えられます。(日常的に糖質を摂取している場合は基準値は「26~122μM/l」です。)

要するに「脂肪酸-ケトン体」システムが活発化すれば、単純に血中のケトン体値は高値となりますが、インスリン作用が確保されていて、血糖値が正常なら全く何の問題もありませんし、これは生理的な現象なのです。


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
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