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COVID-19患者、半分が静脈血栓塞栓症を合併。糖質制限食の出番は。
【20/05/06 久堀
タイトルなし
江部先生、こんばんは
新型コロナ、最近合併症に関する事が色々と
わかり出しましたね。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32369666/?from_single_result=32369666&expanded_search_query=32369666

COVID-19患者は、半分近くが静脈血栓塞栓症を合併するという報告。静脈血栓塞栓症自体も死亡リスクを上昇(調整後ハザード比2.4、95%信頼区間1.02-5.5)。D-dimerの上昇が死亡リスク因子である。】

こんにちは。
久堀 さんから、
『COVID-19患者は、半分近くが静脈血栓塞栓症を合併する。』
という論文について、コメント頂きました。
ありがとうございます。

グーグル翻訳、それなりに役立ちますが、たまに意味不明です。

コロナウイルス病(COVID-19)は、
全身の凝固活性化と血栓性合併症を引き起こす可能性があります。

オランダの病院で、
入院患者198人において、静脈血栓塞栓症(VTE)の発生率を調査しています。
74人の患者(37%)は集中治療室(ICU)に入院です。
198人中、14%が亡くなっています。
33人の患者(17%)がVTEと診断され、
通常の血栓症予防治療実施にもかかわらず、
22人(11%)に症候性VTEがありました。
要するに、抗血栓治療を実施したにもかかわらず、
症状が出現してしまった訳で、新型コロナウィルスの
血栓を発症させる能力、恐るべしです

やはり、血中に侵入し血管壁を傷害し、血管炎を起こすというのは
凶悪です。

普通の風邪のコロナウィルスが、血中に侵入して血管炎を生じるとかあり得ませんが
SARSのコロナウィルスも血中に侵入するので、重症化しやすいと思われます。
同じコロナウィルスでも、普通の風邪のコロナウィルスと
『COVID-19』『SARS』のコロナウィルスは、全く別物と考えるしかないと思います。

VTE(静脈血栓塞栓症)は死亡と関連しているようです。
VTEの累積発症率は、
一般病棟(VTEおよび症候性VTE 、7日目で6.5%、14日目で23%)よりも
ICU(7日目で25%、14日目で48%)で高かったです。

COVID-19でVTEが観察された時のリスクは高く、特にICU患者では高いです。
VTEが見られたら、新型コロナ感染を臨床的に強く疑います。
DVTまたはPEの画像診断の敷居を下げ診断しやすくなります。

VTEを防止し、生存率を向上させるためには何が必要でしょうか?
COVID-19感染症には、特効薬がないので、早期診断できたとしても、
基本的には本人のもつ抵抗力や免疫力が最も頼りになる戦力です。
また感染予防戦略にも焦点を当てる必要があります。

抵抗力や免疫力を高めるには『スーパー糖質制限食』実践で、
ケトン体を高め、AGEs蓄積を最小限に抑えるのが正解の方法と思われます。
以下のブログ記事もご参照頂ければ幸いです。

2020年04月13日 (月)
糖質制限食と免疫力向上。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5217.html


江部康二



グーグル翻訳
https://www.preprints.org/manuscript/202004.0345/v1
COVID-19の入院患者における静脈血栓塞栓症の発生率

Saskia Middeldorp, et al.
Incidence of Venous Thromboembolism in Hospitalized Patients With COVID-19
J Thromb Haemost. 2020 May 5. doi: 10.1111/jth.14888.

概要
2019年コロナウイルス病(COVID-19)は、
全身の凝固活性化と血栓性合併症を引き起こす可能性があります。
単一施設のコホート研究で、COVID-19の入院患者198人を客観的に確認された静脈血栓塞栓症(VTE)の発生率を調査しました。
74人の患者(37%)は集中治療室(ICU)に入院しました。
データ収集時点で、58人(29%)はまだ入院しており、14%が亡くなりました。
5日間の追跡期間中央値(IQR、3〜9)の間に、33人の患者(17%)がVTEと診断され、通常の血栓症予防にもかかわらず、22人(11%)に症候性VTEがありました。
7日目と14日目のVTEの累積発生率は、
それぞれ15%(95%CI、9.3-22)および34%(95%CI、23-46)でした。
症候性VTEの場合、これらは11%(95%CI、5.8-17)および23%(95%CI、14-33)でした。 VTEは死亡と関連しているように見えました(調整後HR、2.9、95%CI、1.02〜8.0)。
VTEの累積発生率は、病棟(VTEおよび症候性VTE 6.5)よりもICU(7日で25%、95%CI、15-36、および14%、48%、95%CI、33-61)で高かった7日での割合(95%CI、1.5-17)および14日での10%(95%CI、2.9-24))COVID-19でVTEの観察されたリスクは高く、特にICU患者では、 DVTまたはPEの画像診断のための高レベルの臨床的疑いおよび低閾値。
今後の研究では、VTEを防止し、生存率を向上させるための最適な診断および予防戦略に焦点を当てる必要があります。


Incidence of Venous Thromboembolism in Hospitalized Patients with COVID-19
Saskia Middeldorp, et al.
J Thromb Haemost. 2020 May 5. doi: 10.1111/jth.14888.

Abstract
Coronavirus disease 2019 (COVID-19) can lead to systemic coagulation activation and thrombotic complications. We investigated the incidence of objectively confirmed venous thromboembolism (VTE) in 198 hospitalized patients with COVID-19 in a single-center cohort study. Seventy-four patients (37%) were admitted to the intensive care unit (ICU). At time of data collection, 58 (29%) were still hospitalized and 14% had died. During a median follow-up of 5 days (IQR, 3-9), 33 patients (17%) were diagnosed with VTE of whom 22 (11%) had symptomatic VTE, despite routine thrombosis prophylaxis. The cumulative incidences of VTE at 7 and 14 days were 15% (95% CI, 9.3-22) and 34% (95% CI, 23-46), respectively.

For symptomatic VTE, these were 11% (95% CI, 5.8-17) and 23% (95% CI, 14-33).
VTE appeared to be associated with death (adjusted HR, 2.9; 95% CI, 1.02-8.0).

The cumulative incidence of VTE was higher in the ICU (25% at 7 days 95% CI, 15-36, and 48% at 14 days, 95% CI, 33-61) than on the wards (any VTE and symptomatic VTE 6.5 % at 7 days (95% CI, 1.5-17) and 10% at 14 days (95% CI, 2.9-24)).

The observed risk for VTE in COVID-19 is high, particularly in ICU patients, which should lead to a high level of clinical suspicion and low threshold for diagnostic imaging for DVT or PE. Future research should focus on optimal diagnostic and prophylactic strategies to prevent VTE and potentially improve survival.

コメント
DeepLが精度高い
DeepL
https://www.deepl.com/translator

こちらのほうが翻訳精度高いですよ。グーグルよりもわかりやすく翻訳してくれますよ。

ご参考に。
2020/05/08(Fri) 05:48 | URL | たま | 【編集
Re: DeepLが精度高い
たま さん

これは、助かります。
とても有益な情報をありがとうございます。
早速、使ってみます。
2020/05/08(Fri) 08:11 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖尿病とガン
江部先生、おはようございます

糖尿病とガンの関係に関しての記事です。
メトホルミンにはガンを予防する効果があると研究結果が以前から発表されていますが、ガン予防法がさらに進んで欲しいです。

糖尿病患者にみられる、体内のインスリン量が異常に増える「高インスリン血症」になっており、糖尿病治療薬「メトホルミン」を投与すると、細胞競合が復活して腫瘍化しなくなることも確認した。
2020/05/08(Fri) 10:38 | URL | 久堀 | 【編集
日本国のコロナ対応に、海外から批判続出??!!
都内河北 鈴木です。

「政府のコロナ対応、海外から批判続出」
「終結は困難」

5,7、(木) 19:33配信 朝日新聞
                 DIGITAL

江部先生のブログですが、この記事を読んでも、
何故、江部先生『糖質制限理論』を、
現在も受容していないかが、見えてきます!!!

私は、日本医療界の信奉の専門組織「日本糖尿病学会」の呪縛から離脱して、
『生還、覚醒、再覚醒、』して、
更なる2度の『改善、』している8年目現在が
証明しています!!

江部先生には、命救われ、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2020/05/08(Fri) 12:44 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: 糖尿病とガン
久堀 さん

情報をありがとうございます。

産経新聞  THE SANKEI NEWS
https://www.sankei.com/life/news/200508/lif2005080004-n1.html
糖尿病によるがん発症リスク ハエで仕組み解明 京大
2020/05/08(Fri) 16:48 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 日本国のコロナ対応に、海外から批判続出??!!
都内河北 鈴木 さん

情報をありがとうございます。

朝日新聞DIGITAL
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200507-00000042-asahi-pol  
政府のコロナ対応、海外から批判続出「終結は困難」


やはり、PCR検査が少ないので、実態がわからないとの批判で、当然と思います。
一方、100万人あたりの、新型コロナ関連死亡者数は、
日本は、台湾、韓国などと共に、欧米に比し圧倒的に少ないので、
日本政府とは無関係に、
国民的に『新型コロナウィルスに対する抵抗力・免疫力』が高い可能性があります。

2020/05/08(Fri) 16:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 日本国のコロナ対応に、海外から批判続出??!!
江部先生、こんにちは

「日本国のコロナ対応に、海外から批判続出??!!」

という記事の紹介が、都内河北 鈴木さんからありました。
これはあまりにも感染者も死者も少ないので、妬みもあるのでしょう。
外国は他国の心配より、もっと自国の心配をもっとした方が良いでしょう。
ニュースが〇日新聞ですから、日本批判のネタがあれば喜んで書きます。
批判が一か国でもあれば、「多くの国が批判している」は常套句です。
逆に日本を褒める記事は、書きませんので。
いま日本のマスコミは、大手新聞社(数社は除く)をはじめ、テレビ局もN〇Kを含め、ほぼ全てが半日勢力に乗っ取られています。偏向報道は酷いものです。

尚、江部先生もご指摘されているように、日本の人口100万人当たりの死者数はかなり少ないです。
4月28日での数字でいきますと
1)スペイン 503人、2)イタリア 441人、3)アメリカ 168人
4)ドイツ 71人、5)韓国 5人、6)中国 3人(?)、7)日本 3人
また、先日川渕元大使のユーチューブ動画の中にもありましたように、患者の半分は汚染国で感染してから治療の為日本に来た外国人であり、実際日本国内での感染者、死亡者はもっと少ないのでしょう。内訳が知りたいですね。
この事は他の評論家や国会議員も指摘されています。

日本の治療方針は、外国のように法律で都市封鎖は出来ない(法律がない)ので、自粛により外出を控えてもらい感染者をゆっくり増やし、ピークからまたゆっくり減らしていくという期間は少し長くかかりますが、ソフトランディングという方法で、ある程度そのようになっています。
政府も法的制約がある中で、頑張っていると思います。

外国のようにPCR検査を沢山しないのは(できないという事もあります)とりあえず中症、重症者を優先的に検査して、陽性なら入院という方法で、それにより感染しているかどうか分らない軽症等の人が殺到して、医療崩壊を起こさない為にとられた方法です。
(他国は病院に殺到して、医療崩壊を起こしてしまいましたね)

また、1週間程前に武漢肺炎の治療薬として、アメリカのレムデシビルを厚労省は治療薬として特例承認する(昨日承認された)というニュースがあり、日本のアビガンが一部試験的使われ効果も出ているし、数十か国にも無償で送られ、そのデーターも持っている筈だし、安倍総理も200万人分を備蓄するといわれていましたので、どうして同時に特例承認されないのか変だと思い、すぐに特例承認して頂く様に、安倍総理事務所と、この問題で尽力されている青山議員にメールをしました。
恐らく同じような要望が沢山届いたのだと思いますが、5月4日6時の安倍総理の緊急会見で、アビガンも5月中の認可で進めるという発表がありホッと致しました。
かなり昔流行った、本田路津子さんの歌で「一人の手」があります。
その3番ですが(1番から5番まで全部良い歌詞です)この通りと思います。

一人の小さな声 何も言えないけど
それでもみんなの声が集まれば
何か言える 何か言える  ♫

アビガンは、副作用で妊婦が使用すると胎児に影響があるといわれていますが、レムデシビルも副作用があります。医療従事者でもない私が言うのも変ですが、妊婦は普通に風邪薬でも飲めない筈ですし、もっと言えば薬には多かれ少なかれ副作用はあります。インフルエンザ治療薬のタミフルやリレンザも同じです。又、他に今後期待される薬として、ずっと前から世界的に使われている、イベルメクチンも有効といわれています。
今は緊急事態で、患者本人の病状は待ってくれません。

以上、大変長くなりまして又、政治的な話も入り申し訳ありません。
今回の武漢肺炎では、江部先生をはじめ医療従事者の皆様は、ご自分の身命を賭して、また家族を犠牲にして、とても厳しい条件の中で頑張っていらっしゃいます。本当にありがたい事です。

2020/05/09(Sat) 13:31 | URL | モン吉 | 【編集
Re: Re: 日本国のコロナ対応に、海外から批判続出??!!
モン吉 さん

コメントありがとうございます。

日本や韓国や台湾や(中国)に、圧倒的に新型コロナによる死亡者数が少ないのは事実です。
因果関係はそう簡単に断定できないですが、

①日本型BCGの自然免疫増強作用
②ハグや握手をしない生活習慣
③諸外国と比べると、「密集・密閉・密接」はかなり、予防できている

①②③などが総合的に感染防御や重症化予防に貢献しているものと思われます。
2020/05/09(Sat) 18:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
この時期の歯科治療について
江部先生
皆様新型コロナについて論じられていますので、私もずっと心配ではっきりさせたい疑問をこちらに送らせていただきます。
私個人の経験から、マスクはしっかり装着すれば結構感染防止になると思っています。2009年新型インフルエンザ流行の時期に重なり、風邪をひいてしまい、高齢の母に移してしまっては大変と、その年から家を一歩出た瞬間からマスクを着用することにしてきました。通勤時はもちろん、デスクワーク中も買い物時もずっとです。母を亡くしてからも寝込んではご飯(糖質制限食)も作れないとずっと続けてきました。その結果、元々弱い私があまり風邪にかからないようになりました。2009から今年まで風邪をひいたことは2度、これがどうやら歯科治療を受けたタイミングに合致します。
確かに何十年も前に比べると、歯科医院は使い捨てにするものを増やしたり、タービンも高度に滅菌してくださっていますが、どうやらエアロゾルが感染源なのでしょうか。
そこで今、どのような対策をされていらっしゃるところが正解なのかと考えています。もちろん、歯科医師やスタッフの方々のほうこそ、患者に感染者がいると考えただけでも恐ろしいことかと拝察いたしますが、もし、無症状感染者が悪気なく治療を受け、エアロゾルが発生して何時間も漂い、次に座ってマスクを取り、口を開ければまともに吸い込んでしまうと思われるのですが…。どのような対策を講じられておられるところをお訪ねすればよろしいのでしょうか。
すみません。本当に関係のないことですね。皆様のお知恵もお聞かせくださればと存じます。
2020/05/09(Sat) 18:26 | URL | neiri | 【編集
コロナ、川崎病、BCG
コロナ感染歴ある子どもに「川崎病」症状 欧米で相次ぐ
https://www.asahi.com/articles/ASN563RVMN55UHBI03L.html

川崎病症状を伴うCOVID-19、日本では認めず
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/report/t344/202005/565460.html

川崎病=BCG接種部位の発赤
https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/030.html

コロナ、川崎病、BCG、この3者の関係は?
2020/05/09(Sat) 22:54 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
コロナ、川崎病(追加)
川崎病と新型コロナウイルスに関連性はあるのか!? カナダでもケベック州で乳幼児が集団で発症の症例が報告

https://torja.ca/covid19news_kawasakibyou


COVID-19 and Kawasaki Disease: Novel Virus and Novel Case

https://hosppeds.aappublications.org/content/hosppeds/early/2020/04/06/hpeds.2020-0123.full.pdf
2020/05/09(Sat) 23:59 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
Re: この時期の歯科治療について
neiri さん

仰る通り、歯科医師や歯科衛生士や歯科助手は、「密接」ですから
新型コロナ感染リスクがあります。

知り合いの歯医者さんに聞いたら、
フェイスシールド、マスク、手袋、予防着、手洗い、手の消毒、ドアノブなどの消毒など
完全防御態勢を整えているそうです。

マスクは、ウィルスそのものは、通り抜けるとされていますが、飛沫などは防御できますので、
一定有効と思います。
また、マスクをすれば、本人からの飛沫は、予防できます。
無症状の感染者も一定の割合で存在するので、今はエチケットとして、全員マスクですね。
2020/05/10(Sun) 09:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: コロナ、川崎病(追加)
中嶋一雄 先生

いつも貴重な情報を迅速にコメント頂き、ありがとうございます。

今のところ<BCG、川崎病、新型コロナ>
何か関連はありそうですが、謎ですね。
2020/05/10(Sun) 10:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: この時期の歯科治療について
江部先生
歯科医院では、町のクリニック以上に完全防御をされていらっしゃるのですね。
ただ、患者側からしますと、マスクもフェイスシールドも何もない無防備な状態で口を開け続けるリスク、前の患者さんがもしも感染者であった場合に漂い続けるエアロゾルから身を護る方法はやはりないのでしょうか。
2020/05/10(Sun) 13:30 | URL | neiri | 【編集
Re: Re: この時期の歯科治療について
neiri さん

歯医者さん、以下のように、いろいろ考慮されていると思います。

https://www.meikai.ac.jp/hospital/
明海大学歯学部付属明海大学病院
埼玉県坂戸市けやき台1-1



口腔外サクション(口腔外バキューム)アルテオ
歯を削っているときや、超音波スケーラーで歯石除去をしているときに、
口腔内から出る切削飛沫を強力に吸い取って
診療室内の空気汚染を防いでくれる器械です。

2020/05/10(Sun) 14:47 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: この時期の歯科治療について
江部先生
何度もすみませんでした。
口腔外サクション(口腔外バキューム)アルテオという設備があるのですね。
拝見しますに、かなりの確率でエアロゾルを除去してくれそうです。このような観点からクリニックをお訪ねしてみます。
ありがとうございます。
2020/05/10(Sun) 17:05 | URL | neiri | 【編集
新型コロナウイルスと血栓症
ロンドン大学のチームが新型コロナウイルスが血液凝固を促進し、脳の血管閉塞のリスクを高める可能性に関し、脳卒中を起こした患者6人に焦点を当てた研究論文が「Journal of Neurology, Neurosurgery, and Psychiatry誌」に発表されてます。症例も限られており論文ではコロナウイルスと脳卒中との直接的な関連性は確認されていませんが、「SARS-CoV-2の感染は、静脈と動脈の血栓塞栓症、さらにDダイマー値の上昇を引き起こすプロトロンビン状態と関連している。また重症のCOVID‐19は、血液凝固の活性化とトロンビン生成につながる組織因子の発現を伴う内皮、と単核細胞活性化を誘導する炎症性サイトカインと関連する。」と言ってます。
https://jnnp.bmj.com/content/early/2020/04/30/jnnp-2020-323586

個人的には、圧倒的に致死率の低い日本や東アジア圏では新型コロナウイルスによる脳卒中や川崎病の症例は確認されていませんので、BCG仮説の自然免疫効果が「炎症性サイトカイン」や血栓による重症化を防いでくれていることを期待したいですね。
この論文に関し、有名大学の著名教授がコメントを寄せている下記内容もとても参考になります。
https://www.sciencemediacentre.org/expert-reaction-to-study-looking-at-covid-19-ischaemic-stroke-and-blood-clots/
2020/05/10(Sun) 17:39 | URL | 駐在君 | 【編集
Re: 新型コロナウイルスと血栓症
駐在君

ためになる情報をありがとうございます。

「SARS-CoV-2の感染は、静脈と動脈の血栓塞栓症、さらにDダイマー値の上昇を引き起こすプロトロンビン状態と関連している。また重症のCOVID‐19は、血液凝固の活性化とトロンビン生成につながる組織因子の発現を伴う内皮、と単核細胞活性化を誘導する炎症性サイトカインと関連する。」

血中に侵入して、血管内皮を傷害して、血管炎を起こすといった、ヒトにとってとても凶悪なウィルスです。
さらに今日のブログ記事の如く、
男性ホルモンが、ウィルスの侵入に加担する酵素「TMPRSS2」を
結果として援助しています。
このような狡猾な側面もあり、ますます厄介です。
2020/05/10(Sun) 18:49 | URL | ドクター江部 | 【編集
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