神戸・中央市民病院で院内感染、新型コロナウィルス。健常者は無症状。
こんばんは。
2020年4月11日(土)のヤフーニュースに
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-00000003-kobenext-soci
救命救急「6年連続日本一」の神戸・中央市民病院で院内感染
入院患者ら14人の新型コロナ判明
という記事が載りました。
以下の青字はは記事の要約です。
『神戸市は4月11日(土)、神戸・中央市民病院で、新型コロナウイルスによる院内感染が発生したと発表しました。
院内で新たに病院職員や入院患者ら計14人の感染が判明です。
すでに新型コロナウィルス感染者を50人以上受け入れており、
現在は重症患者約10人と、軽症・中等症患者約30人が入院しています。
4月9日(木)に別の病気で入院していた70代女性患者1人の感染が新たに分かり、
職員や入院患者ら計126人にPCR検査を行い、13人の感染が確認されました。
新たな感染者は
40代男性と70代女性の入院患者2人、
20~50代の職員10人、
20代の清掃スタッフ1人、
の合計13人です。
別の疾患で重症だった40代男性患者を除き、
全員が無症状でした。
院内感染を受け、同病院は、汚染の可能性がある4病棟と人工透析室を一時閉鎖し、消毒。
他にも感染の疑いがある職員は順次検査する方針で、2週間の自宅待機を指示。
現在、約100人の職員が自宅待機しているといいます。
木原康樹院長は「最も考えられる感染経路は軽症の患者を多数、診察している職員。
万全の対策を実施してきたが、市民に多大な迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪しました。』
同病院は厚生労働省がまとめる全国の救命救急センター評価で
6年連続の1位を記録している極めて評価の高い医療施設です。
そして現在まですでに新型コロナウィルス感染者を50人以上受け入れてきたプロフェッショナルな医療機関です。
そんな病院でさえも、院内感染を起こしてしまったのですから、
新型コロナウィルス、恐るべしです。
『職員や入院患者ら計126人にPCR検査を行い、
13人の感染が確認されました。
新たな感染者は
40代男性と70代女性の入院患者2人、
20~50代の職員10人、
20代の清掃スタッフ1人、
の合計13人です。
別の疾患で重症だった40代男性患者を除き、
ほぼ全員が無症状でした。』
新型コロナウィルス感染患者の濃厚接触者126名中13人が感染していますので
約1割に感染しています。
12名の無症状感染者のうち70代の女性入院患者は、隔離されていると思います。
残りの職員11名は、隔離や自宅待機としない限り、動けるので他者に感染させる可能性がありますが、
現在は自宅待機となっています。
別の疾患で重症だった40代男性患者が1人だけ症状ありですが、
この人は動けないので、本人が他者にうつす可能性は注意しておけば低いです。
また、今回の神戸・中央市民病院のケースは、
健常な人は感染していても、11人中11人が無症状だったということは
今までの知見とは異なる情報であり、ある意味衝撃的です。
米CDC(疾病対策管理センター)は『50%は無症状から感染』としています。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での新型コロナウィルス陽性患者104例を受け入れた
自衛隊中央病院の報告では、無症状なのは、約32%でした。
クルーズ客の平均年齢は68歳と高齢で、48%に高血圧などの基礎疾患があったので、
無症状例が比較的少なかったと思われます。
https://www.mod.go.jp/gsdf/chosp/page/report.html
今回の今回の神戸・中央市民病院のケースでは、20代~50代の健常職員は、11名全員が無症状でした。
つまり、新型コロナウィルスは、発熱や症状で警戒しても、
ほぼ感染防御不能ということになり、
極めて狡猾で厄介なウィルスということです。
江部康二
2020年4月11日(土)のヤフーニュースに
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200411-00000003-kobenext-soci
救命救急「6年連続日本一」の神戸・中央市民病院で院内感染
入院患者ら14人の新型コロナ判明
という記事が載りました。
以下の青字はは記事の要約です。
『神戸市は4月11日(土)、神戸・中央市民病院で、新型コロナウイルスによる院内感染が発生したと発表しました。
院内で新たに病院職員や入院患者ら計14人の感染が判明です。
すでに新型コロナウィルス感染者を50人以上受け入れており、
現在は重症患者約10人と、軽症・中等症患者約30人が入院しています。
4月9日(木)に別の病気で入院していた70代女性患者1人の感染が新たに分かり、
職員や入院患者ら計126人にPCR検査を行い、13人の感染が確認されました。
新たな感染者は
40代男性と70代女性の入院患者2人、
20~50代の職員10人、
20代の清掃スタッフ1人、
の合計13人です。
別の疾患で重症だった40代男性患者を除き、
全員が無症状でした。
院内感染を受け、同病院は、汚染の可能性がある4病棟と人工透析室を一時閉鎖し、消毒。
他にも感染の疑いがある職員は順次検査する方針で、2週間の自宅待機を指示。
現在、約100人の職員が自宅待機しているといいます。
木原康樹院長は「最も考えられる感染経路は軽症の患者を多数、診察している職員。
万全の対策を実施してきたが、市民に多大な迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪しました。』
同病院は厚生労働省がまとめる全国の救命救急センター評価で
6年連続の1位を記録している極めて評価の高い医療施設です。
そして現在まですでに新型コロナウィルス感染者を50人以上受け入れてきたプロフェッショナルな医療機関です。
そんな病院でさえも、院内感染を起こしてしまったのですから、
新型コロナウィルス、恐るべしです。
『職員や入院患者ら計126人にPCR検査を行い、
13人の感染が確認されました。
新たな感染者は
40代男性と70代女性の入院患者2人、
20~50代の職員10人、
20代の清掃スタッフ1人、
の合計13人です。
別の疾患で重症だった40代男性患者を除き、
ほぼ全員が無症状でした。』
新型コロナウィルス感染患者の濃厚接触者126名中13人が感染していますので
約1割に感染しています。
12名の無症状感染者のうち70代の女性入院患者は、隔離されていると思います。
残りの職員11名は、隔離や自宅待機としない限り、動けるので他者に感染させる可能性がありますが、
現在は自宅待機となっています。
別の疾患で重症だった40代男性患者が1人だけ症状ありですが、
この人は動けないので、本人が他者にうつす可能性は注意しておけば低いです。
また、今回の神戸・中央市民病院のケースは、
健常な人は感染していても、11人中11人が無症状だったということは
今までの知見とは異なる情報であり、ある意味衝撃的です。
米CDC(疾病対策管理センター)は『50%は無症状から感染』としています。
クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での新型コロナウィルス陽性患者104例を受け入れた
自衛隊中央病院の報告では、無症状なのは、約32%でした。
クルーズ客の平均年齢は68歳と高齢で、48%に高血圧などの基礎疾患があったので、
無症状例が比較的少なかったと思われます。
https://www.mod.go.jp/gsdf/chosp/page/report.html
今回の今回の神戸・中央市民病院のケースでは、20代~50代の健常職員は、11名全員が無症状でした。
つまり、新型コロナウィルスは、発熱や症状で警戒しても、
ほぼ感染防御不能ということになり、
極めて狡猾で厄介なウィルスということです。
江部康二