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糖尿病の食事について
こんにちは。

今日は、テニスに行かずに高雄病院で日直です。たまたま他の医師が誰もいなかったので、一年ぶりくらいの当直です。一日中、理事長室から池を眺めながらブログ原稿を書きためます。

7月1日から京都市内で続いていた真夏日(最高気温30度以上)が23日、やっと途絶えたみたいです。53日連続の真夏日は、京都地方気象台の記録上、3番目の長さでした。クーラーなしで窓を開けてパソコンに向かっています。

さて、今回も昨日に続いて、糖尿病の食事について、ユウミンさんからコメント・質問をいただきました。


糖尿病の食事について…。
はじめまして。
糖尿病を検索していましたら、先生のサイトに辿り着きました。

岐阜県在住の59歳の主婦です。
7月末糖尿病の検査を地元医院にて試みたところ、糖尿病と診断されました。
2時間血糖値がA1C6.7 血糖値209でした。

主治医の先生は、当面食事療法を自分でコントロールしましょう…とのことでした。

考えてみましたら私は、食事以外に間食をいつも摂取しており、甘いものを口にしていました。
遺伝的には糖尿病患者が居たということは分かり兼ねます。

検査前の身長は162㎝、体重56Kgでした。
8月からは3食のみに徹底し、間食はいっさい摂っていませんので体重は1K半減の54、5Kgほどになりました。

書物を購入し、色々勉強しているのですが、何をどれだけ食べてよいのやら、何を食べてはいけないのやら、困惑している次第です。
やはり、炭水化物は極力減らした方が良いのでしょうか?
そして、果物類は食後少々摂るのはよろしいでしょうか?

先生のサイトをもう少し勉強し、これ以上糖尿病を悪化させないよう努力したいと思います。
お忙しいところ、失礼いたしました。
2008/08/18(月) 12:48:22 | URL | ユウミン』


ユウミンさん。コメントありがとうございます。

「食後2時間血糖値が209mg、HbA1cが6.7%」
なら、比較的軽症の糖尿病ですね。

主治医が食事療法でコントロールしようと仰有ってますので、昨日のこころさんと同様、調度いいタイミングで本ブログに到達されたと思いますよ。

ユウミンさんが糖質制限食を実践されたら、一ヶ月でHbA1cは5.8%以下になり、コントロール優となるでしょう。ヾ(^▽^)

果物についてですが、果物の糖質は果糖、ショ糖、ブドウ糖、糖アルコールなどで構成されています。

例えば、リンゴ1個(約240g)の遊離糖含有量は35.6g(果糖:18g、ブドウ糖:6g、ショ糖:9.6g、ソルビトール:2g)、水溶性食物繊維含量は0.95g、不溶性食物繊維含量は2.95gくらいです。

果物の種類により果糖・ブドウ糖・ショ糖・糖アルコールの比率は異なると思いますが、このうち果糖は10%くらいしかブドウ糖に変わらないので、ほとんど血糖値を上昇させません。

従いまして、果物の糖質のうち約半分くらいが果糖と仮定すれば、穀物の糖質に比べれば血糖値は上昇させにくいといえます。

穀物の糖質1gが、2型糖尿人の血糖値を3mg上昇させるとすれば、果物の糖質1gは、約半分の1.5mg上昇させると考えられます。

食後血糖値の上昇は、一回に摂取した糖質の量(グラム数)に比例します。例えば昼食後のデザートとして、食べれば一度の食事の糖質量が増えるので食後高血糖になりやすいです。

間食として、りんご1/4個なら、糖質は9g弱ですか血糖値の上昇は、13mgていどですみますので、こちらのほうがお奨めですね。 (^_^)

糖質制限食 秋のレシピ」(東洋経済新報社)などの巻末に「食品糖質量」の表が載っていますので参考にしていただけば幸いです。果物の糖質量として、一回10gくらいがおおまかな目安になります。

糖尿病で内服薬やインスリン注射をしていない段階の方は、低血糖の心配もありませんのでユウミンさんも拙著、

「主食を抜けば糖尿病は良くなる」
「糖尿病が良くなるごちそうレシピ」
糖質制限食 春のレシピ」
糖質制限食 夏のレシピ」
「主食を抜けば糖尿病は良くなる 実践編」
糖質制限食 秋のレシピ」
いずれも東洋経済新報社 

などをご購入いただき(^^)、自力で 糖質制限食を実践されれば、血糖コントロール良好間違いなしですし、私もとても嬉しいです。(*^o^)

8.22のブログ「糖質制限食とは」もご参照下さいね。

江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
ドクター江部のアトピー徒然日記
私は糖尿病ではないですが、高雄病院でアトピー治療を受けた経験があり、その時、糖尿病治療に力を入れておられるのを知り、このブログをよく読ませていただくようになりました。
アトピーに関しては”リボーン”を運営されていますが、中々質問する機会がなく、このブログのようなアトピーバージョンを設けていただければ、大変嬉しいのですが・・・いかがでしょうか?
2008/08/24(Sun) 12:42 | URL | miho | 【編集
mihoさん。

アトピーバージョンも考えてはいるのですがなかなか手が回らないのが実状です。
アトピーのほうは、リボーンでもっぱら質問などに対応していますので、そちらでよろしくお願い申し上げます。m(_ _)m
2008/08/24(Sun) 14:12 | URL | 江部康二 | 【編集
糖尿病の食事について
はじめまして。
糖尿病歴15年以上の59歳の男性です。
Hba1C6.8、空腹時(朝食前)平均148、2時間後平均218の血糖値で、どちらかというと早朝の空腹時血糖値が慢性的に高いようです。(市販の血糖計で計測しています)
最近、江部先生の著書「主食を抜けば糖尿病は良くなる」実践編を購入し、なるほどと思い実践すべく始めようとしたところ
全く正反対の意見「高炭水化物(炭水化物75~80%)の食事を取るべきである」(山梨医科大学佐藤彰夫先生)をみつけました。全く相反するご意見ですので、糖尿病いる患者とすればどうとらえてよいのか混乱しているのが正直なところです。
江部先生のお考えをお聞かせいただければ幸いです。
2008/08/24(Sun) 15:07 | URL | イースト | 【編集
イーストさん。

私も佐藤彰夫先生のブログを拝見したことがあります。
私とは異なる説ですが、一定の見識をお持ちだと思います。
いろんな説があるのは選択肢が増えてある意味では良いことです。

ただ「血糖値を急峻に上昇させるのは糖質・脂質・たんぱく質のうち糖質だけ」「追加インスリンを急峻に分泌させるのも糖質だけ」というのは、生理学的事実ですので、この点に関しては論争の余地はありません。

イーストさんは、幸い血糖自己測定器を持っておられますので
どちらの食事療法が合っているか、ご自分で実験していただいて、良い方を選ばれては如何でしょう。
2008/08/24(Sun) 16:47 | URL | 江部康二 | 【編集
了解しました・・・でも・・・
こちらもブログはほぼ毎日更新されて充実されているので、アトピーまで手が回らないとの事
良く分かりました。・・・でも・・・
でもリボーンの方のQ&Aは2004年から更新されていないように思いましたが、又お時間がありましたら
又再開してくださればとても嬉しいです。
2008/08/24(Sun) 17:58 | URL | miho | 【編集
糖の代謝異常?アレルギー?
こんにちは。以前に一度とても長いメールを送らせていただいてしまいましたが、今回ちょっとした(?)質問をしてみたくて、再度メールさせていただいております。お忙しいと思いますのに、いつも丁寧に多くの人々の質問に誠実に答えてくださっていて、本当に頭が下がります。ありがとうございます。
さて、食事性低血糖症&境界型糖尿病&小麦・米アレルギーがある者ですが、糖質にとても過敏なところがあります。敏感な時などは、1ミリ程度の味見を口に入れた途端、舌で感知し、甘いと感じる物を拒否してしまいます。頭がかーっとしてくるのです。それでもたまには、と思ってそれを気にしすぎず、口と胃の中に入れてしまうと、太ももやお尻周りがむくんだり冷えたりして、暫くの間(日にち)、膨らんだままで身体が重くなります。カロリーゼロの人工甘味料のものでさえ、(固形ゼリーや飲むタイプだったりします)それを続けてとってしまったり、また便秘の時に摂取すると、頭がかーっとしたり、目がかすむような感じが強くなってしまいます。身体に糖が吸収されないそういったものであるならば、糖の代謝異常を持つ者にとって、そういった影響は普通ありませんか?  以前は小麦・米アレルギーが発覚し、その時代には、十割そばを探したり、じゃがいもやとうもろこしを主食にしていました。それが段々それらも摂取すると身体が辛くなり(主に浮腫みます。身体が重く辛くなります)、アレルギーというより、主食の糖質分が負担なのでは、と行き着き、今は野菜でも糖質も高い物を摂取すると浮腫んでしんどくなってしまうので、この一年は水っぽい物ばかりを食べていました。油脂も上手く摂取できず、二年前ほどにサーモンを少量久しぶりに取った時など、以前翌日起き上がれなくなってしまったこともありました。脂質の代謝異常について調べたこともありますが、自分自身ではよくまだ掴めていません。 栄養(バランス?)不足と欲から、無糖無油のパンを時々大目に食べてしまっています。それが暫く続いたからか、以前は(生理も止まっているのですが)顔から脂なんて枯れてしまってさっぱり出てこなくなっていたのですが(助かっていたのですが)、最近は野菜や淡泊なシーフードだけを食べているような時でも、パンを食べて便秘がひどくなったからか、夜間の内に鼻の頭にものすごく脂が出てきていて、びっくりしています。
書いている内容が方々に飛んでしまいましたが、こういった症状というのは、糖の代謝異常や脂質の代謝異常から来るのでしょうか。それともアレルギーなのでしょうか。減りすぎてしまった体重をどう戻していったらよいのか、食べられない物があまりに多く、心身共にかなり戦っています。適切な病院もないように思っています。知恵があればお助け下さい。
2008/08/24(Sun) 18:15 | URL | J-bread | 【編集
miho さん。

リボーンの更新停滞すいませんです。 m(_ _)m
会員さんからの質問には、個別に答えているのですが
オープンにはなっていませんね。
システムを考えてみます。
2008/08/24(Sun) 19:22 | URL | 江部康二 | 【編集
ありがとうございました。
先生、こんばんわ。

先生の著書「主食を抜けば糖尿病は良くなる」が手元に届き、一気に拝読いたしました。

初めて先生のサイトに辿り着いた時「エエ~ッ?主食を抜くの?」と半信半疑に思っておりましたが、著書に書かれているイヌイットのことや縄文人の食事のことなどを読んでいるうちに、糖質不要説が理解できました。

何よりも、わずらわしいカロリー計算や食品交換表を用いずに糖質以外の物を食せることは、とてもありがたいことです。

そして、先生ご自身が糖尿病と向き合っていらっしゃることは、とても力強い味方です♪

この世に生を受けている限り、健康でかつ長生きしたいのは私も含め皆さん同じ想いだと思います。
それならば、少しでも「良い!」ということは実践してみようと思います。

「糖質制限食 秋のレシピ」も近日中に購入するつもりです。
なんだか美味しい糖質制限食を料理する楽しみが増えました(私はお料理を作ることが大好きなものですから・・・。)

私のような一個人の質問にもご親切にアドバイスいただき、ほんとうにありがとうございました。

連日の暑さから逃れ、多少秋の気配を感じる時季となりました。
先生もお身体ご自愛くださいませ。

引き続き、ブログ、拝見させていただきます。
2008/08/24(Sun) 23:01 | URL | ユウミン | 【編集
J-bread さん。

「食事性低血糖症&境界型糖尿病&小麦・米アレルギー」
+「脂質の代謝異常」

これだけそろっているとかなり大変ですね。
糖質制限食の場合、相対的に高蛋白・高脂質となります。
脂質も摂取すると調子が悪いなら、タンパク質中心に食べて
あとは大丈夫とわかっているものを適宜摂るということになりますか。


「こういった症状というのは、糖の代謝異常や脂質の代謝異常から来るのでしょうか。それともアレルギーなのでしょうか。」

私にもよくわかりませんが、三者が複雑にいりくんで
関わり合っているのかもしれませんね。
今まで同様の症状の患者さんを診察したことがないので
適切なアドバイスも思いつかず、申し訳ありません。
2008/08/25(Mon) 17:24 | URL | 江部康二 | 【編集
糖尿病と食材について
今月(11月)号の文芸春秋に書かれていました「先生と宮本輝先生の対談」を読ませて頂いたのですが、小生は現在オーストラリアのパースに住んで居りますが、昨年近所のGP(診療所)の医師に2型糖尿病であると診断されたのですが、その後、食事に注意して、今年の9月に再検査しました所、糖尿病の数値には達していないと言われました.先生の対談の中に食べて良い食べ物と要注意の食べ物の表が書かれていましたが、「麦」は要注意の中に入っていましたが、スパゲッティとサツマイモは良いと聞いたのですが、矢張り駄目なのでしょうか?、先生がお書きになったご本で「食べ物についてもう少し詳しく書かれたご本」がありましたらお教え戴けませんでしょうか? 上記の2件についてお教え戴ければ幸甚に存じます.よろしくお願い致します. 
2011/11/24(Thu) 17:47 | URL | 田村 修一 | 【編集
Re: 糖尿病と食材について
田村 修一 様

炭水化物(糖質+食物繊維)は血糖値を上昇させます。

スパゲッティもサツマイモも、糖質たっぷりなので、血糖値を上昇させます。
糖質制限食NG食品です。

「糖尿病がどんどんよくなる糖質制限食」(ナツメ社)がよいと思います。
2011/11/25(Fri) 21:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
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