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糖質制限食とインターバル速歩で骨粗鬆症を予防しよう。
こんばんは。
糖質制限食に関して、根拠のない批判記事が、時々散見されます。
例えば、「糖質制限食を続けると骨粗鬆症になりやすい。」などです。
糖質制限食実践で、糖新生が増えるので、それにアミノ酸が消費されて
骨形成のためのアミノ酸が不足するのではないかという説です。

結論から言いますが、高雄病院方式のスーパー糖質制限食実践で、
骨粗鬆症予防も含めて、何の問題もないです。

2002年からスーパー糖質制限食を実践している私の最近(2020年2月)の検査では、
ケトン体:546μM/L(26~122) 
アセト酢酸:95.5/L(13~69)
3ヒドロキシ酪酸:450.0μM/L(76以下)


でした。これは基準値よりはるかに高値で、
<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>が有効に働いていて、
脂肪がよく燃焼していることを示しています。
つまり、私は、狩猟・採集時代700万年のご先祖と同様に
日常生活の主たるエネルギー源は<脂肪酸-ケトン体>であり、
筋肉中の<ブドウ糖-グリコーゲンエネルギーシステム>は、
階段を駆け上ったりするときに利用するくらいと思います。
勿論、赤血球はブドウ糖しか使えませんから、私の肝臓や腎臓は、
そのために「糖新生」してブドウ糖を作っています。

そして、糖新生は、何も珍しいことではなくて、
糖質を食べていようと、糖質を制限していようと、何の関係もなく、
全ての人類において、空腹時や睡眠時には、
日常的に700万年間ずっと行われてきた生理的活動なのです。

私は2002年糖尿病が発覚したとき、腹囲86cm、
内臓脂肪CT127cm2 、高血圧などメタボの診断基準を全て満たしていましたが、
半年のスーパー糖質制限食実践で、10kgの減量に成功し、
全ての検査データが正常値となりました。

脂肪酸-ケトン体エネルギーシステムが活性化して、
脂肪がどんどん燃焼して56~57kgと学生時代の体型に戻り、
2020年2月現在も維持しています。

中性脂肪値も、50mg/dl(基準値:50~149)ですので正常値で、かなり低めの方です。

1~2週間に1回ですが、オフの日曜日には、テニスをしています。
2020年1月8日で、70歳になりました。
筋トレなど皆無のわりには、筋力もまあまあで、テニスの腕前もまあまあです。

歩くのもかなり早い方で、階段は6階くらまでなら、たいてい走って登っています。
今はやりの<インターバル速歩>(☆)が、自然に、日常的にできているのでしょう。

スーパー糖質制限食なら、タンパク質も充分量を摂取するので、
肝臓が糖新生しても、タンパク質不足になることはなく、筋肉の量も維持できます。

 さて糖尿病合併症発症において、AGEs の血管壁への蓄積が元凶とされています。
このAGEsはなかなかやっかいな代物で、
血管壁以外にも全身の蛋白質にへばりついて、溜まっていきます。
骨のコラーゲンという蛋白質にAGEs がたまると骨粗鬆症を生じます。
目(水晶体)にたまると白内障の一因となります。
皮膚にAGEsが蓄積していくと、弾力を失っていきシワになります。
聴力の低下も活性酸素による有毛細胞(音を感じ取る細胞)の障害が主とされていますが、AGESsが活性酸素を減らす酵素(SODなど)の作用を低下させます。
そして血中AGEsが多いと歯周症にもなりやすいことが分かっています。
要するに、<糖化⇒AGEs蓄積⇒老化> という構造が成り立つのです。
勿論、骨粗鬆症も老化の一種ですね。
 
このように、骨粗鬆症の元凶であるAGEsの蓄積が、糖質制限なら最小限ですみますし、肉や魚など動物性蛋白質も充分量摂取してアミノ酸不足もないので、
骨粗鬆症の心配がないどころか、骨粗鬆症の予防が期待できます。

なおスーパー糖質制限食なら<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>
が活性化して、脂肪がどんどん燃焼するので、肥満の人は適正体重に改善します。
そしてスーパー糖質制限食は、人類本来の食事であり人類の健康食ですので、
骨粗鬆症予防以外にも、様々な生活習慣病の予防・改善が期待できます。


[参考] <スーパー糖質制限食実践時の検査データの推移>


(1) 食後血糖値は糖質制限食実践時にリアルタイムに改善します。
(2) スーパー糖質制限食なら、HbA1cは月に1~2%改善します。
(3) 中性脂肪も速やかに改善します。
(4) HDLコレステロールは増加しますが、増加の程度と速度に個人差があります。
(5) LDLコレステロールは低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年~1年~数年で落ち着くことが多いですが個人差があります。
(6) 総コレステロールは、低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年~1年~数年で落ち着くことが多いですが個人差があります。
(7) 尿酸も低下・不変・上昇と個人差があります。
上昇した人も半年~1年くらいで落ち着くことが多いですが、個人差があります。
(8) 尿素窒素はやや増加傾向になる人が多いですが、そのうち落ちつくことが多いです。
(9) クレアチニンは不変です。
(10) カリウムも不変です。
(11) 血中ケトン体は基準値より高値となりますが、生理的なもので心配ありません。
(12) 尿中ケトン体は当初3カ月~半年は陽性になりますが、
その後陰性になることが多いです。
(13)脂肪肝に付随するGPTやγGTP値も改善します。

LDLコレステロール・総コレステロールに関して
「低下・不変・上昇」と個人差があるのですが、
糖質制限食開始前に菜食中心で食材のコレステロールが少ない場合、
肝臓でコレステロールをつくる能力が高まっています。

そういう場合糖質制限食で肉や卵などコレステロールの多い食材を摂取すると、
一過性にLDL-コレステロール値が高くなりますが、
半年~1年~2年~数年で落ち着くことが多いです。

このように、スーパー糖質制限食実践で、
動脈硬化のリスク要因とされていた

「血糖、HbA1c、中性脂肪、HDL-コレステロール、LDL-コレステロール」

全てのデータが改善しますので動脈硬化の予防も期待できます。

従って、スーパー糖質制限食の長期予後も、良いと考えられます。


(☆)
『インターバル速歩』と体力、『一日に8000歩』との比較で優位。
2019年09月10日 (火)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5007.html



江部康二
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