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カフェインと血糖値
こんばんは。お盆が過ぎてめっきり涼しくなりました。お天道様にお願いした甲斐がありました。
このまま涼しさが続いてくれればいいのですが・・・。

でも「暑さ寒さも彼岸まで」とすれば、もう一回、真夏日がぶり返したりするのでしょうか? (=_=;) 

さて今回はゆうさんから、カフェインと血糖値に関して、コメント・質問をいただきました。


『08/08/07 ゆう
タイトルなし
江部先生、はじめまして!
いつも拝見させていただいております、ゆうと申します。

早速ですが、私も本日のブログと直接関係がない質問なのですが、カフェインが血糖値を上げる作用があるという内容がカステーラさんのブログにありました。だとしたら「食後の血糖値が気になる方の食生活の改善に役立ちます」と許可表示されている市販の「健茶王」にもカフェインが入っており、何だか矛盾している気がするのですが、いかがなものでしょうか?実はセール中とのことで健茶王を大量に購入してしまい処分しなければいけないのか途方にくれているところなのです。
ご多忙中誠に恐縮なのですが宜しくご教授お願いいたします。』


ゆうさん。コメントありがとうございます。

私もコーヒーが好きで毎日、4~5杯は飲んでいるので、早速調べてみました。たかがコーヒーされどコーヒー、いやはや調べてみると結構沢山、コーヒーと糖尿病の研究があるんですね。ビックリしました。♪(・∀・)  

ご指摘の「カフェインが血糖値を上げる」という報告は、医学誌「Diabetes Care」2008年2月号に掲載された、糖尿病患者10例を対象にした小規模な研究のことだと思います。対象者に1日4杯分のコーヒーに相当するカフェインを錠剤で摂取させたところ、血糖値が8%上昇したとのことです。

この研究は24時間の短期間の血糖値をみたもので、長期間ではありません。また錠剤のカフェインでコーヒーとは違います。さらに、極めて少数なので、研究としての価値はボチボチです。


コーヒーと糖尿病に関した大規模研究は、オランダから発表されたものが最初だと思います。男女1万7000人を7年間追跡した研究で、1日7杯以上コーヒーを飲む人は、1日2杯以下の人よりも糖尿病の発症率が5割少ないことが2002年のLancet誌に掲載されました。

また「Annals of Internal Medicine誌1月6日号、2004年」に米国の大規模コホート研究結果が掲載されました。

「男性4万人、女性8万人を最長18年間追跡し、コーヒーを1日6杯以上飲む人では、2型糖尿病の発症率がコーヒーを飲まない人より大幅に低い。

一方、カフェイン抜きコーヒーを飲む人では、2型糖尿病の発症率が飲まない人より低いものの“予防効果”は通常のコーヒーほどではない。」

2型糖尿病の予防にはカフェインが有効な可能性が高いと研究グループはみているそうです。

オランダと米国の大規模研究では、コーヒーおよびカフェインが、糖尿病に対して良い方向に働くことを示していますので、コーヒー党の私としては一安心です。ヾ(^▽^)

研究としては<10人で24時間の研究>に対し、二つの大規模研究のほうがはるかに価値が高いのです。

結論です。

カフェインは、ごく短期的に血糖値上昇作用が少しある可能性は否定できません。しかし、カフェインを含む食品の代表であるコーヒーは、日常的な長期的な摂取により、2型糖尿病発症のリスクを低減させることが、複数の疫学的調査で確認されているので、安心して、コーヒーや緑茶などを飲んでよいと思います。

あ、ゆうさん、私も健茶王飲んでますよ。 (^_^)

カフェインを含む飲料の中で、健茶王のカフェイン含有量は番茶についで低いですね。玉露のカフェイン含有量、半端じゃないですね。ヾ(゜▽゜)


**飲料別カフェイン含有量(福岡県薬剤師会調べ)
コーヒー   40mg/100ml 
紅茶     50mg/100ml 
せん茶    20mg/100ml 
玉露     160mg/100ml 
番茶     10mg/100ml 
ウーロン茶  20mg/100ml 
健茶王    13mg/100ml


江部康二

テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
江部先生、お忙しいのにすごく丁寧に応えていただき
本当にありがとうございました。
これで安心して健茶王を飲みつつ糖質制限も続けていきたいと思います。
2008/08/18(Mon) 20:27 | URL | ゆう | 【編集
お久しぶりです。
こんばんは、江部先生。大変ご無沙汰しております。
お久しぶりなところ早速で恐縮なのですが、ひとつお伺いしてもよろしいでしょうか。
最近、以前一時期流行した、ケフィア(いわゆるヨーグルトきのこ)が気になっています。
ケフィアは一般的に市販されているヨーグルトと異なり、酵母も入っていて自宅で作る発酵乳ですが、気になるのはその栄養分です。
いろいろとネットで調べていたところ、ケフィア菌を使うと大部分の乳糖が分解されるのでおなかを壊す可能性は少なくなるとありました。
ということは、牛乳でケフィアヨーグルトを作ると普通のヨーグルトよりも糖質(乳糖)が少なくなり、糖質制限的にはベターと言えるのでしょうか?
いろいろ調べたのですがケフィアヨーグルトの成分表を見つけることができませんでした。
ですので、当面は豆乳を使ってケフィア菌を発酵させているのですが、もし牛乳の場合もOKとなれば食生活が広がるのではとひそかに期待したりしています。
2008/08/18(Mon) 23:37 | URL | ミント | 【編集
江部先生、はじめまして。長崎に住むtomと申します。
私は糖尿病ではないのですが、運動、健康の為に糖質制限食を始めて3ヶ月になります。
というのもちょくちょくロードレース等に出てまして、今年の4月に10キロのレースに出たんですが、練習していたのにもかかわらず、今までで一番悪い記録でした。
で、何でだろうと考えてたら、雑誌で釜池先生の記事を見たのが糖質制限との出会いでした。
それまではレース1週間前からは出来るだけ多く炭水化物を取って、当日の朝もしっかり食べる!というのが正しいと思ってたので、目からうろこでした。
それから色々と調べるとこの江部先生のブログに辿りつきました。過去の記事はほとんど読みましたし、春のレシピの本も買いました☆
で、きっとマラソンとかの持久力競技にもすごく効果的だと思うのですが、まだまだデータが少ない、実践者が少ないような気がします。
とりあえず、僕の状態は3ヶ月前は体重が65キロだったんですが、2ヶ月で60キロ丁度くらいまでに減りました。(身長は178cm)です。 今は59.5キロくらいです。筋肉はもともと少ない方ですが、落ちてはいません。
とくに本来の目的であった運動においては10キロ走って息が上がってたのが、始めてからは15キロは普通に走れるようになりました。それも2週間ほどで!
しばらく仕事が忙しくて練習が出来てなかったのですが、またこれから練習再開します。とりあえず10月のハーフマラソンに合わせて調整します。
ここのブログの趣旨にそれていたらすみません。
ただ、糖質制限食の素晴らしさをもっと多くの人たちに知ってもらいたいと思ってます。 よかったらまた書き込みさせて下さい。 では・・・
2008/08/20(Wed) 00:10 | URL | tom | 【編集
糖尿病とコーヒー
江部先生 はじめまして。
カフェインが2型糖尿病のリスクを削減するとのお話を有難うございます。

さて、私は、過去2年ほど、血糖値、コレステロール値を下げる薬を朝晩にのんでおります。

コーヒーが血糖値をあげるとするならば、薬を飲んでいる私にとって、上げながら、薬で下げるというのは、矛盾するように思えるようになりました。

いつも、1日にトールサイズを3杯は飲んでおります。いかがなのでしょうか。

気にはなるのですが、デスクワークが多く、運動不足で、すぐ眠くなってしまうため、つい飲んでしまいます。

よろしくお願い致します。
2013/10/25(Fri) 14:28 | URL | Hiro | 【編集
Re: 糖尿病とコーヒー
Hiro さん

私自身も2型糖尿病ですが、
コーヒーを、一日に4~5杯飲んでいます。
私は問題ないと思います。
2013/10/25(Fri) 17:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
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