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75gOGTT、糖質制限後7年ぶりの検査で耐糖能が大幅な改善。
[20/01/14子を持つ糖尿人父 
糖質制限食と耐糖能ふたりの子を持つ糖尿人父(妻は非糖尿人)です。
2012年8月14日に「ふたりの子供の16歳の誕生日に75gブドウ糖負荷試験を実施しました」をブログに取り上げていただきました。75gブドウ糖負荷試験により2型糖尿病になる可能性があるとされた息子は、江部先生の当時のご教示通り「ゆるやかな糖質制限食と陸上部の短距離」を大学医学部医学科5年(23歳)になった今でも続けています。2020年1月に7年ぶりとなる息子の75gブドウ糖負荷試験を実施しました。
追加報告いたします。

【採血時16歳/182cm/64kg/BMI:19/陸上部短距離】
    血糖  IRI
空腹時 87   2.7
30分後 153    35
60分後 153    33
120分後115    26
HbA1c 5.4(NGSP換算)
インスリン分泌指数 0.5     (0.4以下は糖尿病または境界型)
インスリン抵抗性:HOMA-R 0.6  (2.5以上は抵抗性有り)
インスリン分泌能:HOMA-β 41  (30%以下は分泌低下有り)

【採血時23歳/185cm/68kg/BMI:19/陸上部短距離】
    血糖  IRI
空腹時 82   4.24
30分後 90    17
60分後 80    23
120分後 78    7
HbA1c 5.4(NGSP)
インスリン分泌指数 1.5
HOMA-R 0.8
HOMA-β 80
(追伸)
75gブドウ糖負荷試験により2型糖尿病になる可能性は低いとされた娘は標準体重維持の目的でゆるやかな糖質制限食を続けながら、昨年29歳で妊娠糖尿病にもならず第一子を出産しました。私は2005年に47歳で糖尿病を発症したとき江部先生のブログに出合い、直ちにスーパー糖質制限食を開始したところ、身長173cm、体重85kg→60kg、HbA1c7.6→5.6(NGSP換算)、尿タンパク(+)→(-)と劇的に改善しました。最初処方されていたグルコバイもすぐに処方されなくなり、15年が経過した2020年1月の61歳においても、HbA1c5.6(NGSP)、血液・尿検査も全て正常です。親子で自分の体を実験材料として糖質制限食のすばらしい効果を体験しています。]


こんにちは。
子を持つ糖尿人父さんから、
素敵なコメントを頂きました。

足かけ8年ぶりのコメントをありがとうございます。
とても参考になります。

息子さん、『「ゆるやかな糖質制限食と陸上部の短距離」を
大学医学部医学科5年(23歳)になった今でも続けています。』とのことで、
2020年1月の7年ぶりとなる息子さんの「75gブドウ糖負荷試験」は、
耐糖能が、大幅に改善されていますね。
良かったです。
7年間の時を経ての改善ですので、とても貴重なデータです。

【採血時16歳/182cm/64kg/BMI:19/陸上部短距離】
HbA1c 5.4(NGSP換算)
インスリン分泌指数 0.5     (0.4以下は糖尿病または境界型)
インスリン抵抗性:HOMA-R 0.6  (2.5以上は抵抗性有り)
インスリン分泌能:HOMA-β 41  (30%以下は分泌低下有り)

【採血時23歳/185cm/68kg/BMI:19/陸上部短距離】
HbA1c 5.4(NGSP)
インスリン分泌指数 1.5
HOMA-R 0.8
HOMA-β 80


7年間の緩やかな糖質制限食で、
インスリン分泌指数: 0.5 ⇒ 1.5
インスリン分泌能:HOMA-β 41 ⇒ 80
と、インスリン関連の指数が著明に改善していて、素晴らしいです。

75gブドウ糖負荷試験の結果も、やはり著明改善で、
耐糖能は正常中の正常で、花丸です。
ここまで改善するものなのですね。
素晴らしいです。

子を持つ糖尿人父さんも、体重、HbA1c、尿タンパク改善で、
そのまま、2020年1月まで、15年間維持とはこちらも素晴らしいです。

糖質セイゲニストにとって、とても参考になり、励みになる内容です。
貴重な親子体験報告をコメント頂き、ありがとうございます。


江部康二



☆☆☆
糖尿人と子供達の75gOGTT
2012年08月14日 (火)の本ブログ記事


こんにちは。
子を持つ糖尿人さんから、興味深いデータをコメントしていただきました。

『12/08/13 子を持つ糖尿人

親が糖尿人の子供が注意する事とは

54歳の糖尿親父です。47歳の糖尿病発症の時に江部先生のブログと本に出合い、迷うことなく直ちにスーパー糖質制限食を開始しましたところ、身長173cm、体重85kg→60kg、HbA1c7.2→5.2、尿タンパク(+)→(-)と劇的に改善しました。

最初処方されていたグルコバイもすぐに処方されなくなり、現在では2か月に1回の血液検査のみの通院となっております。江部先生に出合えた幸運を感謝しております。

ところで、 私が糖尿病を発症したため(妻は非糖尿人)子供たちに糖尿病の素質が遺伝しているのか知りたくて(江部先生の過去のブログにも【75gOGTTは糖尿病の診断だけでなく糖尿病ハイリスク群を見いだすのにも役立つ】と書いてありましたので)、ふたりの子供の16歳の誕生日に75gブドウ糖負荷試験を実施しました。

糖尿病を親に持つ子供たちは、発症を防ぐためには、糖質制限食の実施を含めて何が重要かご教示いただければ幸いです。

娘(検査時16歳/165cm/54kg/部活なし、現在22歳)
    血糖  IRI
空腹時 77   2.4
30分後 103 34
60分後 103 29
120分後 95 20
HbA1c 4.9
インスリン分泌指数 1.2

息子(現在16歳/182cm/64kg/部活は陸上短距離)
    血糖  IRI
空腹時 87   2.7
30分後 153 35
60分後 153 33
120分後115 26
HbA1c 5.0
インスリン分泌指数 0.5 』


子を持つ糖尿人 さん。
47歳で糖尿病発症、直ちにスーパー糖質制限食開始。

身長173cm、
体重85kg→60kg、
HbA1c7.2→5.2%、
尿タンパク(+)→(-)


と改善。
糖尿病腎症第3期からの劇的な改善で、素晴らしいです。(⌒o⌒)v

現在54才なら、足かけ8年のスーパー糖質制限食ですね。
私が52才糖尿病発覚で、スーパー糖質制限食開始、
現在62才で、足かけ11年目です。

子供さんの貴重なデータを、コメントいただき、ありがとうございます。
大変参考になります。

娘さんは、16才時、インスリン分泌指数1.2(0.4以上が正常)と正常です。
75gOGTTの前後の血糖の変動幅も小さく、完全に正常型ですので、
父上よりは、母上の体質を受け継がれたものと思います。
将来の糖尿病発症のリスクも、母上と同様でほとんどないと考えられます。

一方、息子さんは、16才時、娘さんに比べて
OGTT前後の血糖値の上昇幅が大きく(倍くらい)、
インスリン分泌指数は0.5で正常下限です。
息子さんは、子を持つ糖尿人さんの体質を、しっかり受け継いでおられて、
インスリン追加分泌第一相の指数が、0.5で、ギリギリ正常です。
現在、OGTTは診断基準的には正常型ですが、
お姉さんと比べると、将来2型糖尿病に大変なりやすいパターンと言えます。
緩やかでいいので、糖質制限食を実践すれば将来の糖尿病発症が防げると思います。
また運動で筋肉量を多く保つことも糖尿病発症予防に役立つので、
陸上部はとてもいいですね。

娘さんと息子さんとで、明確な差がでましたが、
糖尿病体質の遺伝の差と思います。


江部康二
コメント
腸内細菌叢が産生するエネルギーについて
世の中には断糖、断食を通り越して「不食」と言うメソッドを実践する方がおられるようですが、この方々のエネルギー、栄養素は腸内細菌叢によって供給されていると考えられているようです。
不食は極端な例としても、腸内細菌叢はどの程度のエネルギーを産生できるのでしょうか。不食を実践する方々は、少なくとも基礎代謝以上のエネルギーを腸内細菌叢から供給されていると考えられます。

摂取すべきエネルギー量から腸内細菌叢の産生するエネルギーを差し引かないと体重増加につながると思いますが、いかがでしょうか。

以下は私の摂取カロリーとPFC比率、体重ですが、2019年9月以降、腸内環境を意識した食事内容にしたところ、少しですが体重増加に転じました。
スーパー糖質制限2年を過ぎてリバウンドではないと思いますが。。。

2019.04 1860kcal 25.8% 63.8% 10.4% 56.4kg
2019.05 2194kcal 22.7% 66.5% 10.8% 57.0kg
2019.06 1957kcal 22.8% 67.4% 9.8% 57.0kg
2019.07 1941kcal 22.5% 69.3% 8.2% 57.1kg
2019.08 2000kcal 22.7% 67.1% 10.2% 56.8kg
2019.09 1903kcal 21.5% 67.5% 11.0% 56.9kg もち麦
2019.10 1898kcal 21.6% 65.0% 13.4% 57.0kg もち麦
2019.11 2023kcal 21.8% 67.8% 10.4% 57.8kg フラクトオリゴ糖
2019.12 1906kcal 22.5% 67.3% 10.2% 58.1kg フラクトオリゴ糖+ビオスリー
2020.01 1831kcal 21.3% 66.9% 11.9% 58.6kg フラクトオリゴ糖+ビオスリー
2020/01/16(Thu) 07:21 | URL | 西村 典彦 | 【編集
ブログに取り上げていただき有難うございました
子を持つ糖尿人父です。ブログに取り上げていただき有難うございました。
2005年の職場検診で前年まで基準値内高値であったHbA1cが7.6(NGSP換算)になりました。さらに尿蛋白(+)であることにも愕然としました。過去10年間の職場検診のHbA1cを見直すと基準値内でありながらも毎年上昇しており、父が糖尿人、母は非糖尿人である私がこのことに気が付かなかったことを後悔しました。もし、基準値内でありながらもHbA1cの毎年の上昇に気付き75gブドウ糖負荷試験を実施していれば耐糖能異常を見つけられただろうと思いました。
内分泌内科を受診したところグルコバイを処方されカロリー制限食事療法を行うように指示されました。糖尿病学会の「食品交換表」を参考にしながらグルコバイ服用後に玄米食を食べたましたが、食後の血糖値は軽く200オーバーでした。糖質を食べなければ食後高血糖は起こらないし、そもそも必須糖質は無いのだから糖質は食べない方が良いのではないかと考えました。そして糖質制限食に関する情報を捜しておりましたところ江部先生のブログに出会いました。
娘は妊娠中もゆるやかな糖質制限食を実施していましたが何の問題もなく出産しました。第一子も糖質制限の離乳食です。息子の大学の陸上部は4年生で引退する学生が多いですが、耐糖能を保つために部活動を続けています。
江部先生の講演会にも参加させていただいておりますが、「江部先生が糖質制限食を説いたあたりから上昇していた糖尿病人口が下降に転じた」という話には説得力がありました。2005年当時と今では糖質制限食を取り巻く環境は劇的に良くなりましたね。
今後も親子共々、江部先生のブログを拝読させていただきます。
2020/01/16(Thu) 09:23 | URL | 子を持つ糖尿人父 | 【編集
中性脂肪値と小粒子LDLコレステロール
お世話になります。
ここのブログではたびたび、表題の内容について記載があります。
ここでドクターシミズさんのページを引用させていただきます。

ドクターシミズのひとりごと
http://promea2014.com/blog/?p=1101

ここの2つのグラフ図についてわかりやすく説明していただけませんか。
中性脂肪と小粒子LDLコレステロールの関係です。
サイトには説明はあるのですがなかなか理解できずにいます。
グラフの縦軸、横軸の英語訳さえわからないのです。縦軸、横軸の交点を見ればいいのでしょうけれど・・

2020/01/16(Thu) 09:54 | URL | たみ | 【編集
Re: 腸内細菌叢が産生するエネルギーについて
西村 典彦 さん

仰る通りと思います。
腸内細菌が食物繊維を餌に短鎖脂肪酸を作ります。
これが、大腸粘膜のエネルギー源になるし、体内に吸収された短鎖脂肪酸は体内でエネルギー源として利用されます。

牛は、草(低カロリーで食物繊維豊富)を食べて、それを餌に胃内細菌が短鎖脂肪酸を作ってくれて、
それをエネルギー源にして生きています。

ヒトでは、森美智代さんが、20年以上1日青汁1杯だけの超小食で
元気に過ごしておられます。
森美智代さんは、大学病院や理研で長期間入院して調べておられ
正真正銘の超少食です。
2020/01/16(Thu) 17:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 中性脂肪値と小粒子LDLコレステロール
たみ さん

単純に以下の理解で良いと思います。

清水先生の引用された文献によれば、
中性脂肪が60mg/dl以下であれば75%はPhenotype A という良いLDLです。
中性脂肪が100mg/dlを超えるとPhenotype A とPhenotype Bは逆転し、
中性脂肪150mg/dl付近では
ほとんど大きな良いLDLは存在しないことになり、悪いLDLが増えます。
2020/01/16(Thu) 17:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
耐糖能の改善について
こんばんは。
いつも参考にさせていただいております。

さて、質問ですが、

子を持つ糖尿人父さんの、息子さんの耐糖能の改善は、無酸素運動(短距離走トレーニング)に伴う筋肉量の増量が要因であって、『ゆるやかな糖質制限食』を続けたことによるものではないという認識でよろしいでしょうか?

それとも、『ゆるやかな糖質制限食』を続けていれば、耐糖能が改善していくのでしょうか?
2020/01/16(Thu) 17:50 | URL | さつき | 【編集
Re: 耐糖能の改善について
さつき さん

「緩やかな糖質制限食+運動」の相乗効果と思います。
以下のブログ記事をご参照頂けば幸いです。

境界型糖尿病は治る?
2017年11月06日 (月)
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4381.html
2020/01/16(Thu) 18:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:Re: 中性脂肪値と小粒子LDLコレステロール
回りくどい書き方で申し訳ありません。

清水先生のサイトを読みながら、また江部先生のブログを参照にしました。
また、はっきりした画像をみつけ単語を翻訳してみました。少し理解が深まったと思います。

①中性脂肪が60以下なら大きな浮遊性の無害なLDLコレステロールの割合は75%を占める。つまり、小さな高密度の悪いLDLコレステロールは少ないので安全である。

②中性脂肪が150付近では小さな高密度の悪い小粒子LDLコレステロールの割合が55%を占めるので危険である。大きな浮遊性の無害なLDLコレステロールは存在しない。
2020/01/16(Thu) 21:07 | URL | たみ | 【編集
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