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動物と糖尿病。犬、猫、鯉・・・ピューマなど肉食獣と糖尿病。
【19/12/30 じょん
肉食獣の糖尿病
江部先生、おはようございます。
都内河北 鈴木さんの記事のピューマが糖尿病を発症したということは衝撃的でした。

ピューマはネコ科なので、肉食獣の中でも、クマとは異なり、
雑食ではなく完全な肉食です。
そんなピューマがなぜ糖尿病になってしまうのでしょうか?
タンパク質から糖を生成する糖新生のシステムに異常を生じたのでしょうか?

人間も今でこそ雑食ですが、肉食獣と考えた方が良いと理解しています。
そして糖質を摂らなければ、糖尿病にはなり得ないと理解していました。
しかし、やはり糖新生のシステムに異常が起これば、
糖尿病になることもあるのでしょうか?

昔のイヌイットは完全な肉食だったと思うのですが、
彼らでも糖尿病が発症することはあったのでしょうか?
糖質を摂らない肉食獣にとって糖新生は非常に重要だと思います。
そこに異常が生じることが糖尿病の原因なのかどうか、
そういうことがあり得るのかどうか、あるいは他の原因があるのでしょうか?

糖質制限を続ける上で気をつける点はあるのでしょうか?】



【毎日新聞https://mainichi.jp/articles/20191228/k00/00m/040/166000c  
国内最高齢ピューマの「ピコ」死ぬ 17歳、腎不全で治療 天王寺動物園
死因は調査中。毎日新聞2019年12月28日。

以下は記事の要約です。
国内最高齢だった雌のピューマ「ピコ」が2019/12/28、死亡しました。
2018年夏ごろから慢性的な腎不全の治療を受け、12月には糖尿病と診断されていました。
 園によると、ピコは12月6日に突然、歩行時にふらつくようになり、
検査で糖尿病と判明しました。高齢が主な原因とみられるといいます。
 園は11日から展示を見合わせて投薬治療をしていたが、ピコは立つのがつらい様子で、徐々に食欲もなくなり、28日朝、飼育員が寝室を訪れると死んでいた。 
 飼育員によると、ピューマの飼育下の平均年齢は15~20歳とのことです。
園の獣医、高見一利さん(53)は「高齢動物が多くなってきている。人為的な原因で動物が死なないように管理を徹底していきたい」と話しました。】


じょんさん
コメントをありがとうございます。

私も、ピューマが糖尿病になったという記事をみてびっくりしました。
より身近な動物の中では、犬は、1型糖尿病が多く、猫は2型糖尿病が多いようです。
1型糖尿病のほとんどは、自己免疫疾患であり、生活習慣病ではありません。
何らかのウィルス疾患などに罹患して、発熱などの症状が出た時、
体内の免疫細胞の活動が亢進して対処します。
このとき、亢進した免疫細胞活動が、勢い余って、自身の膵臓のβ細胞を
攻撃(免疫の誤作動)して、β細胞を破壊してしまい、1型糖尿病を発症します。

2型糖尿病は、食生活が色濃く関わる生活習慣病です。
人間でもそうですが、猫でも食べ過ぎや運動不足、肥満などが元凶です。
猫は、本来完全肉食動物なので、
「高タンパク質+低炭水化物」食即ち「糖質制限食」が、好ましいのです。
そこに、飼い主が食べているような「高糖質食」を餌として与えてしまうと、
必然的に肥満を生じやがて「2型糖尿病」を発症してしまうわけです。

このように猫の糖尿病は、人間と同じ生活習慣病型の2型糖尿病なので、
飼い主さんが、猫の食性(肉食)をしっかり把握して、
餌として「糖質制限食」を与えていれば、肥満にも2型糖尿病にもなりません。
つまり、飼い猫が糖尿病になったということは、
ほぼ飼い主の責任なので注意が必要ですね。

ピューマ「ピコ」ですが、
2018年夏ごろから慢性的な腎不全の治療を受け、
12月には糖尿病と診断されていたそうです。
これは、普通に考えると、先に糖尿病を発症していて、
糖尿病腎症から腎不全になったという順番と思われます。

ピューマの飼育において、プロの動物園ですから、
餌は完全肉食であったと思われます。
そうすると、あくまでも仮説ですが、
2型糖尿病(生活習慣病)の発症は考えにくいので
1型糖尿病(自己免疫疾患)であった可能性のほうが高いです。

犬や猫を含めて、動物の糖尿病の治療は「インスリン注射+食事療法」が一般的です。
国内最高齢ピューマの「ピコ」も、
「インスリン注射+肉食」で治療していたと思われます。
死因は調査中とのことですが、腎不全の治療は極めて困難なので
腎不全そのもので死亡した可能性が高いと思います。

人間の場合は、腎不全になったら人工透析がありますが、
動物の人工透析は無理です。

「ピコ」の冥福を祈ります。

それから、イヌイットですが、伝統的食生活(生肉や生魚)のころは、
糖尿病は極めてまれでした。心筋梗塞も極めてまれでした。


なお、鯉にも1型糖尿病があります。
正常の鯉の血糖値は50mg/dlを切るほど低く、
糖尿にしても100mg/dl程度だそうです。

高血糖、即、糖尿病ではなく、例えば鶏の血糖は200mg/dlでも、
それが正常であり、糖尿病ではありません。
高血糖が存在して、それによる二次的な障害、
合併症がある場合に糖尿病ということとなります。

本日のブログ記事は、以下のサイトを参考にさせて頂きました。謝謝。

大阪大学 平野賢一(CNT)研究室
医学研究つれづれ草
連載 < インスリン発見物語 >
連載に向けて(その2):人類そして生物の進化と糖尿病の歴史
http://cnt-osaka.com/lab/igaku_mamechisiki/igaku_mame/mame5-2.html 



江部康二
コメント
江部先生、ありがとうございます。
ピューマのピコは1型糖尿病の可能性が強いのですね。
ピコのご冥福をお祈りいたします。
人間では1型糖尿病において糖質制限が有用なことは言うまでもないですね。
2019/12/30(Mon) 11:13 | URL | じょん | 【編集
Re: タイトルなし
じょん さん

仰る通りです。
1型糖尿人においても
スーパー糖質制限食なら
必要最低限のインスリン注射ですみます。

従って、スーパー糖質制限食なら、
低血糖も起こしにくく、血糖コントロールもしやすいです。
2019/12/30(Mon) 11:38 | URL | ドクター江部 | 【編集
ピュ~マ糖尿病説明読み!!
都内河北 鈴木です。

本日の記事読み、江部先生の説明は、理解しました!!

しかし「日本の医療界」全体を見ても、
江部先生「糖質制限理論」で、
「生還、覚醒、再覚醒、」している私が思うのは、
現実の動物園が、野生のままの食生活を実践しているかが、
イギリスの動物園などが2014年1月にニュ~スになる事が、
世界が江部先生「糖質制限理論」の浸透により、気付きだしたのではないかと考えます!!

日本医療が気付いていないのだから、
日本配下の動物園は、「食べれば良い」かと
資料を与えている事が大多数かと考えます!!

私の経験から50年程以前ですが、食用豚の飼育の飼料が、
人間の食べ残しでなく、
「科学飼料」になったのを御存じでしたでしょうか??

養豚家によると「肉が臭い」などの時代になってきて、
「肉質が変わるからだと気付いたのです!!」

しかしその弊害もありましたが!!
1参考意見として、伝えておきます。

私は江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」
でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/30(Mon) 16:42 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: ピュ~マ糖尿病説明読み!!
都内河北 鈴木 さん

農協が、豚用配合飼料を売っていますね。

以前「コアラの主食のユーカリが高価で、餌代が大変」という記事を見ました。
動物園も動物の餌では、いろいろ苦労されているのでしょう。
2019/12/30(Mon) 17:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:Re:ピュ~マ糖尿病説明読み!!
都内河北 鈴木です。

江部先生の返答にあるように
「動物園も動物の餌では、いろいろ苦労されているのでしょう。」
この言葉通り通りだと考えます!!

現在の世界人類社会も混沌としていますが、
時代進化・解明した「真の食理論」・江部先生「糖質制限理論」が
発表されたのなら、日本国内のテレビ、新聞、等も事実報道してくれれば、
良いかなと考えます!!

事実報道なければ、時代は進化しないかなと考えます!!!

私は何はともあれ、私は江部先生「糖質制限理論」で、
「生還、覚醒、再覚醒、」でき、
今後共継続して行くのは勿論ですが、更なる改善して行くと考えます!!!

<今後共この事実を、主張して行きます!!
 事実証明可能だかです!!>

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます!!
敬具
2019/12/30(Mon) 18:59 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
ガンと闘った天才は、知っていたのか??
都内河北 鈴木です。

「ガンと闘った天才物理学者 66歳で死去した戸塚洋二があの日、私達に問いかけたこと」

12月30日(月) 11:00配信 文春オンライン

私と1歳上の天才学者の記事を読んでも、ガンの病名はわからなかったのですが、「ガンの栄養素は、糖質だと理解していたのかなと考えます!!」
そして江部先生「糖質制限理論」を同じ医学者なら、御存知無かったのかな??と考えます!!

66歳と言えば、私より1歳年上だと言うだけです!!

この方、戸塚洋二氏の経歴を読んでも、人類への必要性を感じました!!
しかし何の才能あろうが、生きる事への「食生活知識不足」では、
と考えます!!
御冥福をお祈り申し上げます!!

江部先生により2005年発表「糖質制限理論」を無知だとは、
何への怒りでなく、
<国策の食指導への疑問満載になります!!>

私は江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/30(Mon) 19:54 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
利益は目的か手段か、そして糖質制限食
12/30のBS1スペシャル「欲望の資本主義 特別編 欲望の貨幣論2019」
再放送で、「貨幣は手段から目的になった」という内容があり、今回コメントいたします。

私の考えは、「利益は目的ではなく手段である(糖質制限は目的ではなく手段である)」
参考にしていただけたら、幸いです。

http://r-ostinato.sakura.ne.jp/na/?p=475
2019/12/31(Tue) 01:39 | URL | オスティナート | 【編集
皆さま、佳いお年をお迎えください
まさか肉食獣の糖尿病症状とは、衝撃でした。

生物のシステムの解明は、最後まで難しいのかもしれませんね。
何でも透明化すればいいというものではないというサインでしょうか。

さて、人の身体の組織は6~7年で完全にすべて入れ替わると、聞いたことがあります。

ということは、きちんと糖質制限をすれば、それくらいの年月で、完全なセイゲニストの出来上がりということですね。
石の上にも三年、さらに三年で一人前ということでしょうか。

来年もよろしくお願いします。
2019/12/31(Tue) 08:45 | URL | 猫 | 【編集
「肉」なら全て大丈夫なのでしょうか?
例えば大抵の肉牛の餌は穀物であり、炭水化物を大量に摂取していることになります。もちろん肉なので人間やピューマが食べる時点では炭水化物ではないのですが、グラスフェッドのビーフと比べて何か違いがあるのではないだろうか?と考えるのが自然だと思うのですが。。。どうなのでしょうか?
2019/12/31(Tue) 09:03 | URL | neko | 【編集
Re: 利益は目的か手段か、そして糖質制限食
オスティナート さん

目 的とは、目指す事柄を言います
目 標とは 目指すべき状態(定量的・定性的に表されます)
目指すべき具体的なもの(模範的な人物や特定の資格など)
そして、目標に意味が付加されて目的となります。
意味とは、それを目指す理由であり、その行為に自分が見出している価値や動機のことです。
したがって 目的=目標+意味となります。
手段とは、目指す事柄を実現する行為・方法・要素です。

企業が(個人を含め大小を問いません)糖質制限食を販売する場合について考えていきます。
2通り考えることができます。
(A)
目的は、利益
目標は 売上高〇〇〇〇円
手段は、糖質制限食(販売)
(B)
目的は、購入者のメタボや糖尿病(血糖値)の改善
目標は、多くの人に食べてもらうこと、 そして購入者の血糖値・体重等の数値
手段は、糖質制限食(販売)
(A)の場合目的は利益です、(B)の場合目的は購入者のメタボや糖尿病(血糖値)の改善です。
私の考えは、(B)すなわち、目的は購入者のメタボや糖尿病(血糖値)の改善だと思うのです。


なるほど、
「利益は目的ではなく手段である(糖質制限は目的ではなく手段である)」
(B)すなわち、目的は購入者のメタボや糖尿病(血糖値)の改善・・・その手段が糖質制限食ということですね。
私も(B)の立場に賛成です。
2019/12/31(Tue) 15:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 皆さま、佳いお年をお迎えください
猫  さん

人体組織の細胞は、どんどん入れ替わっているようです。
例えば、サントリーのサイトが参考になります。

サントリー健康レポート(医師監修)
https://health.suntory.co.jp/professor/vol32/  

最も短いのが腸管の上皮細胞。3~4日でつくられて吸収などの機能を担いますが、1~2日で役目を終え、便として排出されます。

一方、長いのは骨。古くなった部分が壊されて、新生されるまでに約5カ月を要します。  
2019/12/31(Tue) 15:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
neko さん

理想的には、グラスフェッドのビーフ、無農薬の野菜、添加物の少ない食品・・・などが好ましいですが
現実には難しいですね。

可能ならばというくらいで折り合いをつければ良いかと思います。

私の場合は、糖質制限食という範疇をクリアしていれば、普通の肉も食べています。
糖質ゼロハム、糖質ゼロ発泡酒も、添加物は含まれていますが、許容範囲としています。
魚介類も水銀の問題はありますが、許容範囲として、結構よく食べています。

つまり、私の考えとしては、『糖質過剰摂取の害があまりにも大きいので、
それを防ぐことを、優先順位の一番としていて、あとはある程度割り切る』
というスタンスです。
2019/12/31(Tue) 16:09 | URL | ドクター江部 | 【編集
大事な事
>『糖質過剰摂取の害があまりにも大きいので、
それを防ぐことを、優先順位の一番としていて、あとはある程度割り切る』

ありがとうございます。先生のお陰でその辺はだいぶ分かってきましたが、一般にはこの点が非常に問題だと思います。要するに普通の人は「健康に悪い食べ物」をすべて一緒くたにしてしまいます。実際には1悪いのと1万悪いのでは違う扱いをすべきなのに、その辺の情報が混沌としてます。来年も勉強を続けたいので、どうぞよろしくお願い致します。良いお年をお迎えください。
2019/12/31(Tue) 21:45 | URL | neko | 【編集
都内河北 鈴木さんの
ロンドンの動物園のチンパンジーにバナナ禁止の情報も衝撃でした
大晦日だけどバナナもリンゴも食べないで寝ますw
リンゴはソルビトール多いんですね;
バナナが主食でもいいのは デンプンが多かったからなんですね
2019/12/31(Tue) 22:58 | URL | s | 【編集
Re: 大事な事
neko さん

そうですね。

「健康に悪い食べ物」として、肉や動物性脂肪が根拠なしに信じられているのは困りものですね。
また、

「健康に良い食べ物」「健康に良いサプリ」などに、根拠なしで飛びついてしまう人も多く、こちらも困ったものです。
2020/01/01(Wed) 09:31 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
sさん

人間の食用に甘さを強めたバナナは野生のバナナに比べて高カロリーで糖分が多いそうです。
以下のサイトが元記事と思います。

https://www.cnn.co.jp/fringe/35042585.html  
英動物園、サルの餌にバナナ禁止
色付きの文字
2020/01/01(Wed) 09:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:Re:タイトルなし、sさんへ!!
都内河北 鈴木です。

江部先生、詳細情報・補足を感謝いたします!!

sさんの言葉
『都内河北 鈴木さんの
ロンドン動物園のチンパンジーにバナナ禁止情報も衝撃でした』
この事も、5年以上も前の事です!!

私は糖尿病・重症化から「生還」して1年後の事で、世界社会の変動して行く事から、
記憶に新しです!!

この事もそうですが、江部先生を知らずに「生還」体験もなかったら、
記憶にも残らなかったと考えます!!

私は、現在通院の各所の医療デ~タで、
江部先生「糖質制限理論」理解把握し実践で、
*食生活を変えただけで、
*薬不要で、
明確に証明している「生還、覚醒、再覚醒、」している事実です!!
<医療デ~タ全て存在しています!!>

私は、可能な限り「日本医療界」専門組織
「日本闘病病学会」の医療程度の被害者として、
事実をネットはじめ各方面へ
「生還、覚醒、再覚醒、」事実だと、
訴えてゆきます!!

<<時代進化に逆行する事は、許せませんからです!!>>

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」している私は、感謝尽きません!!!
ありがとうございます。
敬具

2020/01/01(Wed) 16:41 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
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