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糖質制限食の安全性と従来の糖尿病食の安全性。
【19/12/25 みゅう
コンセンサス・レポートのどの部分の文章が糖質制限の安全性をかいてるのでしょうか?
最近ユーチューバーで糖質制限が危険という動画が沢山あるので真実を知りたいです。】



こんにちは。
みゅうさんから、糖質制限食の安全制に関して、コメント・質問を頂きました。

これに関しては、
米国糖尿病学会と糖質制限食の歴史を振り返ると
エビデンスも安全性も担保されていることがわかります。
歴史については、文末の緑文字の記載を参考にしてください。

米国糖尿病学会は、当初、糖質制限食を推奨しなかったのが、
1年の期限つきで推奨、
次いで2年の期限つきで推奨です。
もっとも期限つきということは、
当時は、安全性が2年間しか保証されていなかったこととなります。

2013年には、期限なしで糖質制限食を容認です。
この期限なしで容認した時点で、米国糖尿病学会において
安全性もエビデンスも一定担保された
と言えます。

さらに、2019年4月にはコンセンサス・レポートで
糖質制限食がエビデンスが一番豊富と明言しました。

コンセンサス・レポートの
<食事パターン・コンセンサス・リコメンデーション>で、
『血糖値目標を達成していない、
または血糖降下薬の服用量を減らすことが優先される成人2型糖尿病患者では、
低炭水化物または超低炭水化物の食事プランで
炭水化物摂取量を減らすことが現実的です。』

と述べています。

一方、日本糖尿病学会推奨の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)には、
有効性を示すエビデンスも安全性を示すエビデンスも存在しません。
日本の糖尿病食にエビデンスがないことは、
日本糖尿病学会も厚生労働省も認めています。

理論的には、「食後高血糖」「平均血糖変動幅増大」が、
糖尿病合併症の元凶であることは明らかです。
そして、「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じるのは
糖質を摂取したときだけであり、蛋白質・脂質摂取では生じません。
従って、従来の糖尿病食(カロリー制限高糖質食)では、
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を防ぐことは困難であり、
現実に日本の糖尿病合併症は減っていません。

現行の日本の糖尿病治療(カロリー制限高糖質食+薬物療法)で、
毎年新たに16000人以上の透析、3000人以上の足切断、3000人以上の失明が
発生しています。
合併症を防ぐために治療しているのに、全く減っていないのは
現行の糖尿病治療の失敗以外の何ものでもありません。

これに対して、米国ではこの20年間(1990~2010年)で、足切断などの
糖尿病合併症が半減
しています。

ところで、
「ジョスリン糖尿病学」は、世界で最も権威のある糖尿病学の教科書です。
2005年に発行された改訂版では、
炭水化物摂取比率40%以下を推奨しています。
つまり、ジョスリン糖尿病センターでは、
ADAより、かなり早くから糖質制限食を推奨していたこととなりますね。

結局、
「食後高血糖」と「平均血糖変動幅増大」を生じず、
糖尿病合併症を予防できる食事療法は、「糖質制限食」だけなのです。
糖尿人の皆さんは、是非、自分の頭で考えて正しい選択をして
身を守って頂きたいと思います。


<ADAと糖質制限食の歴史>
①2007年まで糖尿病の食事療法において糖質制限食は推奨しないとしていた。
②2008年、「食事療法に関する声明2008」において、「減量が望まれる糖尿病患者には低カロリー食、もしくは低炭水化物食によるダイエットが推奨される」と、1年の期限付きで、糖質制限食の有効性を認める見解を記載。
③2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで糖質制限食の有効性を容認。
④2013年10月の『成人糖尿病患者の食事療法に関する声明』において、
•全ての糖尿病患者に適した“one-size-fits-all(唯一無二の)”食事パターンは存在しないと明言。 
→ patient-centered approach を強調。
•患者ごとに個別に様々な食事パターン〔地中海食,ベジタリアン食,糖質制限食,低脂質食,DASH食〕が受容可能。
•最適な炭水化物、蛋白質、脂質における理想的な比率を示唆するエビデンスはない。
•炭水化物摂取をモニタリングは、依然として血糖管理の改善における重要な戦略である。

2013年に、初めて、ADAは期限などの前提なしで糖質制限食を正式に容認しています。

⑤2019年4月、コンセンサス・レポートにおいて
 糖質制限食が最もエビデンスが多いと明言しています。



江部康二
コメント
「日本医療界」の進化は???
都内河北 鈴木です。

本日記事、前文のアメリカの進化過程が書いてあります!!!

日本医療の専門組織「日本糖尿病学会」という組織の
進化は??
知能程度は??
と考えてしまうのは、
江部先生「糖質制限理論」で、
「生還、覚醒、再覚醒、」している患者が、
考えてしまう日本の専門組織
「日本糖尿病学会」には、
疑問満載になります??!!

私は早く公共機関での専門医に、後遺症の「眼、脳梗塞、」為に
自身の「改善・医療デ~タ持参」で、
更なる改善目指して、改善可能の講義に参加して、
講師に疑問有れば質問して行きたいと考えています!!

改善目指す医療者講師なら、
「参加拒否」はしないかと考えますが、
現実には「都内S区区役所」は、
チト違います!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/25(Wed) 15:33 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
1型です。10月に入院し11月に退院。1ヶ月ごとの通院(採血)でHbA1cは13→9、というところです。
自己注射のインスリン量は一定のパターンで落ち着きました。落ち着いてしまったというべきかもしれませんが。

ちょっと緩めな質問です。
炭水化物大好きな私は、当然ご飯大好きです。
間食は気持ちを切り替えて断つことは容易でしたが、
主食のご飯や、主菜・副菜の大量の芋類を減らすことが難しいです。
ご飯を減らす=おかずだけ食べるような感じ、というのが、おかずがどんなにおいしくても苦手なのです。
口の中でおかずの味を調整するご飯の存在が必須です。

先生が糖質制限食を適用した患者さんや支持者さんたちで、
炭水化物大好きな人々にどうやって糖質制限職を取り込むように促したのでしょうか。
2019/12/26(Thu) 04:44 | URL | おーたに | 【編集
Re: タイトルなし
おーたに さん

炭水化物大好きと言うことなら、
『カーボカウント』で、必要インスリン単位の調整をすれば良いと思います。
2019/12/26(Thu) 08:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
反対派の意見を見ると
糖質制限が危険だと言う人の意見を見ると、
対糖性が弱くなって、糖質を食べた時に、
糖尿病患者じゃないのに、血糖値が上がりすぎる事があるから。
と言うのがありましたが、糖質制限は、緩やかな糖質制限に戻したとしても、ずっと続けるものと考えます。
ダイエットのみの目的の人は、一時期そうなるかもしれませんが、
すぐに慣れます。
と思っていますが。
それ以外は、根拠が薄いものばかりです。
2019/12/26(Thu) 10:56 | URL | 内山浩一 | 【編集
私の糖質制限食!!
都内河北 鈴木です。

江部先生「糖質制限理論」理解把握して実践で、「生還、覚醒、再覚醒、」している9年目の私が、
どの様に「糖質制限理論」食を取り入れたかですが、
私は「2型糖尿病」でしたが、21年間「眼圧破裂で右目失明、脳姑息発症、」でインスリン投与になり、3年半余り増量していたのです!!

改善するのであれば何であれ望んでいました処、
テレビでタマタマ知った「糖質制限理論」という言葉を、脳梗塞で活動不可な身体でネット活用しだした頃で、ネット活用して検索して、
通院担当医から「専門医は何も説明指導しない事だが」、
この様な治療法があるんでと知り、実践翌日より「血糖値御半減」し効果有りだと自己血糖測定器もありますから、
インスリン投与時には確認して「低血糖には対策しました!!」

私は2型糖尿病ですが「自己生産インスリン量を現在のKO病院で初めて知りました」が、
ある程度自身のインスリン分泌がありました事から、インスリン分泌を即す食事は、
【糖質は、
(高木兼寛医師)栄養価微小な、
(ADA)食材で唯一血糖上昇がある、
「糖質・食材」は、食生活に摂取には、禁忌だと理解しました!!】

ならば私が「糖尿病薬離脱」には、
時代進化・解明した江部先生「糖質制限理論」しかないと、
「糖質排除食生活」をして9年目現在は、後遺症「眼、脳梗塞、」は有りますが
「生還、覚醒、再覚醒、」しています!!

江部先生が先日の記事でも記載ありました、
「1型糖尿病の医師」の事がありますから、
インスリン投与量は、最低限になるように注意して、投与が望ましかと考えます!!

「糖質排除の食生活」ですが、好きだから思考での食事に悩んでいるのであれば、
即日やめるしかないかと考えます!!

貴方も悩んでおられる「インスリン最低限投与の改善」には、
「糖質排除」が現在はベストかなと考えます!!

「既成概念打破」は、時代進化の思考です!!

「糖尿病」の原因判明しているのに、
その物「糖質食材」を食べるのは、結果が出ているのだから食べれば、
自業自得の結果は逃れられないでしょうね!!

私の現在の体型・体格を見て、どの様になりたいかは、貴方自身です!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/26(Thu) 14:38 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
アメリカでも、肥満率に警鐘です!!
都内河北 鈴木です。

『米国の肥満率、10年以内に50%超える恐れ 研究報告』

CNN,co,jp 
12、26、(木) 9:30配信

「米ハーバード公衆衛生大学院(HSPH)の
チームが最近の研究でこんな警告を発した!!」
とありました!!

ウォード氏(HSPH研究者)
「減量や肥満の治療は、非常に難しい。
予防を重視するべきだ。」と強調している。

現在のアメリカも現実世界はこんな事に、悩んでいるのかと、
自身の江部先生「糖質制限理論」で、
21年間「糖尿病・重症化していたインスリン増量患者が、薬不要で3か月足らずで「ヘモグロビン正常化!!」でき、「生還」でき、

以降に後遺症「眼、脳梗塞、」が、「覚醒、再覚醒、」している事実は、
信じられない事だと日増しに、感じています!!!

<私の改善医療デ~タは、全て存在しています!!!>
<日本の権威肩書だけの書付も存在しています!!!>

健康に生還したければ、江部先生「糖質制限理論」が、
時代進化・解明した事実だと考えます!!
私の実体験した結果者の思いです!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/26(Thu) 16:10 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
資本の論理( ;∀;)
糖質制限が危険!と警鐘を鳴らすコラムなど、「資本の論理」が底辺に徘徊していると思っています。

資本がひっくり返りますから。

私に糖質制限を教えてくれたメンタルの医者は「酪農に転換すればよい!」といっています。
飼料には穀類は必須ですが。

世間がどう言おうが、糖質制限で調子が良いです。

曖昧でない論理展開に感謝しています。
良いお年をお迎えください。

糖質制限の(ほぼスーパー)乃お節作りに勤しみます。
2019/12/27(Fri) 08:22 | URL | 今井 | 【編集
境界型の女性です。
境界型と分かって先生のブログにたどり着き、糖質制限を1年数ヶ月続けています。
通常、糖質量は低く抑えられてと思います。食後血糖値は120位です。
しかし、時々20g程度でも糖質を摂取すると、160近くまで血糖値が上がってしまいます。
耐糖能が守られているとしても、20g程度で血糖値が跳ね上がる事に不安な毎日です。
仮に頻繁に20g程摂取していくと、血糖値は落ち着くのでしょうか?
食後血糖値を160以内にと気をつけているのですが、糖質20gでもこの数値になる事に落ち込んでしまいます。


2019/12/27(Fri) 16:10 | URL | 境界型 | 【編集
Re: 反対派の意見を見ると
内山浩一 さん

仰る通りと思います。

米国糖尿病学会が、コンセンサス・レポート()2019年4月で
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富である。』
と明言しているので、それで必要充分と思います。
2019/12/27(Fri) 17:29 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 資本の論理( ;∀;)
今井 さん

糖質制限で体調良好、良かったです。

糖質制限食は、人類にとって正解の食事です。
美味しく楽しく末長く、糖質制限食をお続け頂けば、幸いです。
2019/12/27(Fri) 17:34 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
境界型さん

心配ないと思います。
詳しくは以下の本ブログ記事をご参照頂けば幸いです。

2019年11月02日 (土)
『糖質制限食と耐糖能』に関しての考察。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-5055.html

2019/12/27(Fri) 17:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました
お返事、本当にありがとうございました。
ただ、糖尿人だと1gの糖質が3mg血糖値を上昇させるとの事で、これに当てはまってる様に思えるのですが…
糖尿病になってる可能性は無いでしょうか?
2019/12/28(Sat) 23:40 | URL | 境界型 | 【編集
Re: ありがとうございました
境界型 さん

スーパー糖質制限食を実践している正常人が、いきなり糖質を普通に食べると
「耐糖能低下」データに、見かけ上なる場合があります。

これは、真に耐糖能が低下しているわけではないので、
150g/日の糖質を、3日間摂取して、その後で、血糖検査をすれば、正常型に戻っていると思います。
2019/12/29(Sun) 11:53 | URL | ドクター江部 | 【編集
度々ありがとうございました。
何度も失礼致しました。
引き続き、予防に努めて参ります。
2019/12/29(Sun) 16:09 | URL | 境界型 | 【編集
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