2019年12月23日 (月)
こんばんは。
今回はインスリンシリーズの3回目です。
インスリンは、今では『血糖値を下げるホルモン』という認識が一般的です。
しかし、本来のインスリンの役割は『脂肪を蓄えるホルモン』であったと思われます。
このことを証明するために、
農耕前、狩猟・採集時代のインスリンの役割について考察してみます。
細胞がブドウ糖を取り込むためには「糖輸送体」という特別なタンパク質が必要です。
英語の頭文字からGLUT(グルット)と呼ばれ、
現時点でグルット1〜グルット14までが確認されています。
正式にはグルコーストランスポーター(glucose transporter)です。
このうちグルット1は赤血球・脳・網膜などの糖輸送体で、脳細胞や赤血球の表面にあるため、
血流さえあればいつでも血液中からブドウ糖を取り込めます。
これに対して筋肉細胞と脂肪細胞に特化した糖輸送体が「グルット4」で、
ふだんは細胞の内部に沈んでいるのでブドウ糖をほとんど取り込めません。
しかし血糖値が上昇してインスリンが追加分泌されると、
細胞内に沈んでいたグルット4が細胞表面に移動してきて、ブドウ糖を取り込めるようになるのです。
グルット14種の中でインスリンに依存しているのはグルット4だけです。
インスリンとグルット4の役割を、農耕が始まる前の時代までさかのぼって考えてみました。
グルット4は、今でこそ獅子奮迅の大活躍なのですが、
農耕前はほとんど活動することはなかったと考えられます。
すなわち農耕後、日常的に穀物を食べるようになってからは
「食後血糖値の上昇→インスリン追加分泌→グルット4が筋肉細胞・脂肪細胞の表面に移動→
ブドウ糖を細胞内へ取り込む」
というシステムが、
毎日食事のたびに稼働するようになったのです。
しかし、狩猟・採集時代には穀物はなかったので、
たまの糖質摂取でごく軽い血糖値上昇があり、
インスリン少量追加分泌のときだけグルット4の出番があったにすぎません。
これは、運よく果物やナッツ類が採集できた場合のみです。
この頃は、血糖値は慌てて下げなくてはいけないほど上昇しないので、
グルット4の役割は、筋肉細胞で血糖値を下げるというよりは、
脂肪細胞で中性脂肪をつくらせて冬に備えるほうが、
はるかに大きな意味を持っていたと考えられます。
すなわち、農耕前は「インスリン+グルット4」のコンビは、
たまに糖質(野生の果物やナッツ類や根茎類)を摂ったときだけ、
中性脂肪の生産システムとして活躍していたものと考えられます。
すなわち、狩猟・採集時代の「インスリン+グルット4」のシステムは、
もっぱら『飢餓に対するセーフティーネット』として貢献していたと思われます。
また、摂取した糖質由来のブドウ糖は肝臓にも取り込まれ、
インスリンがグリコーゲンとして蓄えますが、
あまった血糖が中性脂肪に変えられて脂肪細胞に蓄えられます。
このように<糖質摂取+インスリン分泌+グルット4>の中性脂肪蓄積システムは、
長い間、人類の生存におおいに貢献してきたのです。
しかし、現代は日常的に1日に3~5回糖質を摂取する時代です。
このため<糖質摂取+インスリン分泌+グルット4>のトリオは、
今や「肥満システム」と化してしまい、
インスリンは肥満ホルモンと呼ばれるようになってしまいました。
江部康二
今回はインスリンシリーズの3回目です。
インスリンは、今では『血糖値を下げるホルモン』という認識が一般的です。
しかし、本来のインスリンの役割は『脂肪を蓄えるホルモン』であったと思われます。
このことを証明するために、
農耕前、狩猟・採集時代のインスリンの役割について考察してみます。
細胞がブドウ糖を取り込むためには「糖輸送体」という特別なタンパク質が必要です。
英語の頭文字からGLUT(グルット)と呼ばれ、
現時点でグルット1〜グルット14までが確認されています。
正式にはグルコーストランスポーター(glucose transporter)です。
このうちグルット1は赤血球・脳・網膜などの糖輸送体で、脳細胞や赤血球の表面にあるため、
血流さえあればいつでも血液中からブドウ糖を取り込めます。
これに対して筋肉細胞と脂肪細胞に特化した糖輸送体が「グルット4」で、
ふだんは細胞の内部に沈んでいるのでブドウ糖をほとんど取り込めません。
しかし血糖値が上昇してインスリンが追加分泌されると、
細胞内に沈んでいたグルット4が細胞表面に移動してきて、ブドウ糖を取り込めるようになるのです。
グルット14種の中でインスリンに依存しているのはグルット4だけです。
インスリンとグルット4の役割を、農耕が始まる前の時代までさかのぼって考えてみました。
グルット4は、今でこそ獅子奮迅の大活躍なのですが、
農耕前はほとんど活動することはなかったと考えられます。
すなわち農耕後、日常的に穀物を食べるようになってからは
「食後血糖値の上昇→インスリン追加分泌→グルット4が筋肉細胞・脂肪細胞の表面に移動→
ブドウ糖を細胞内へ取り込む」
というシステムが、
毎日食事のたびに稼働するようになったのです。
しかし、狩猟・採集時代には穀物はなかったので、
たまの糖質摂取でごく軽い血糖値上昇があり、
インスリン少量追加分泌のときだけグルット4の出番があったにすぎません。
これは、運よく果物やナッツ類が採集できた場合のみです。
この頃は、血糖値は慌てて下げなくてはいけないほど上昇しないので、
グルット4の役割は、筋肉細胞で血糖値を下げるというよりは、
脂肪細胞で中性脂肪をつくらせて冬に備えるほうが、
はるかに大きな意味を持っていたと考えられます。
すなわち、農耕前は「インスリン+グルット4」のコンビは、
たまに糖質(野生の果物やナッツ類や根茎類)を摂ったときだけ、
中性脂肪の生産システムとして活躍していたものと考えられます。
すなわち、狩猟・採集時代の「インスリン+グルット4」のシステムは、
もっぱら『飢餓に対するセーフティーネット』として貢献していたと思われます。
また、摂取した糖質由来のブドウ糖は肝臓にも取り込まれ、
インスリンがグリコーゲンとして蓄えますが、
あまった血糖が中性脂肪に変えられて脂肪細胞に蓄えられます。
このように<糖質摂取+インスリン分泌+グルット4>の中性脂肪蓄積システムは、
長い間、人類の生存におおいに貢献してきたのです。
しかし、現代は日常的に1日に3~5回糖質を摂取する時代です。
このため<糖質摂取+インスリン分泌+グルット4>のトリオは、
今や「肥満システム」と化してしまい、
インスリンは肥満ホルモンと呼ばれるようになってしまいました。
江部康二
都内河北 鈴木です。
本日インスリン説明読んでいても、
私の糖尿病21年間、重症化するのが、
江部先生「糖質制限理論」理解把握、実践で、
3か月足らずで「生還」し、
以降、時代進化皆無の「日本糖尿病学会」により、
悪化から殺されかけた後遺症「眼、脳梗塞」が、
「覚醒、再覚醒、」している事が、
本日のインスリン説明の証明、証拠だと、
納得するしかない時代進化解明の「真理」だなと考えます!!
来年3月には後遺症の「脳梗塞のMRI検査」がありますが、
今年の3月の「再覚醒」と同様の何かの改善があるかもと、
楽しみな検査だと考えます!!
この様な考え方になったのは、江部先生の「糖質制限理論」の御陰です!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日インスリン説明読んでいても、
私の糖尿病21年間、重症化するのが、
江部先生「糖質制限理論」理解把握、実践で、
3か月足らずで「生還」し、
以降、時代進化皆無の「日本糖尿病学会」により、
悪化から殺されかけた後遺症「眼、脳梗塞」が、
「覚醒、再覚醒、」している事が、
本日のインスリン説明の証明、証拠だと、
納得するしかない時代進化解明の「真理」だなと考えます!!
来年3月には後遺症の「脳梗塞のMRI検査」がありますが、
今年の3月の「再覚醒」と同様の何かの改善があるかもと、
楽しみな検査だと考えます!!
この様な考え方になったのは、江部先生の「糖質制限理論」の御陰です!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/23(Mon) 22:56 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
都内河北 鈴木です。
本日、奇々怪々な医療者の記事を読み、疑問満載だなと思いました!!
『食物繊維を増やすと、血糖、血圧、脂質を同時に改善できる。』
【進化する糖尿病治療法】
12、24、(火) 9:20配信 日刊ゲンダイDIGITAL
この記事での発言は、
「坂本昌也・東京慈恵会医科大学・糖尿病・代謝内科分泌・内科准教授」です。
この記事の内容を読むと、
2005年発表の江部先生「糖質制限理論」を理解把握して、
「生還、覚醒、再覚醒、」している私としては、
時代錯誤はなはなだしい、支離滅裂な発言だとしか言えません!!
この教授の所属大学は、「脚気」原因気付いた「高木兼寛医師」の創立大学です!!
情報無知な方々は、この様な「権威肩書者」に右往左往され、
改善への「真理」を知らずにいることが怖いなと考えます!!
自身の無知を証明した発言だと考え無いのかと考えます!!
注意は必要だと、肝に銘じます!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
本日、奇々怪々な医療者の記事を読み、疑問満載だなと思いました!!
『食物繊維を増やすと、血糖、血圧、脂質を同時に改善できる。』
【進化する糖尿病治療法】
12、24、(火) 9:20配信 日刊ゲンダイDIGITAL
この記事での発言は、
「坂本昌也・東京慈恵会医科大学・糖尿病・代謝内科分泌・内科准教授」です。
この記事の内容を読むと、
2005年発表の江部先生「糖質制限理論」を理解把握して、
「生還、覚醒、再覚醒、」している私としては、
時代錯誤はなはなだしい、支離滅裂な発言だとしか言えません!!
この教授の所属大学は、「脚気」原因気付いた「高木兼寛医師」の創立大学です!!
情報無知な方々は、この様な「権威肩書者」に右往左往され、
改善への「真理」を知らずにいることが怖いなと考えます!!
自身の無知を証明した発言だと考え無いのかと考えます!!
注意は必要だと、肝に銘じます!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/12/24(Tue) 10:45 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
都内河北 鈴木 さん
情報をありがとうございます。
『食物繊維を増やすと、血糖、血圧、脂質を同時に改善できる。』
これは、間違いではないですが、本質を外していますね。
改善はあっても、いずれもごく軽度の改善に過ぎません。
例えば、炊いたご飯を1杯(150gで糖質は55g含有)を、糖尿人が食べれば
食物繊維をたっぷり一緒に摂っても、所詮食後血糖値のピークは200mgを超えてきますので
糖尿病合併症を防ぐことは困難なのです。
糖質制限食以外に、確実に糖尿病合併症を防ぐ方法はありません。
情報をありがとうございます。
『食物繊維を増やすと、血糖、血圧、脂質を同時に改善できる。』
これは、間違いではないですが、本質を外していますね。
改善はあっても、いずれもごく軽度の改善に過ぎません。
例えば、炊いたご飯を1杯(150gで糖質は55g含有)を、糖尿人が食べれば
食物繊維をたっぷり一緒に摂っても、所詮食後血糖値のピークは200mgを超えてきますので
糖尿病合併症を防ぐことは困難なのです。
糖質制限食以外に、確実に糖尿病合併症を防ぐ方法はありません。
2019/12/24(Tue) 12:59 | URL | ドクター江部 | 【編集】
インスリンの役割を載せて頂きありがとうございます。
痩せてる2型糖尿病の人にカロリー摂取を増やせば太るとアドバイスしてますが、痩せてる2型糖尿の人はインスリン分泌不足だからいくら食べても太れないのではないのでしょうか?
それと糖質制限の安全性を知りたいです。
痩せてる2型糖尿病の人にカロリー摂取を増やせば太るとアドバイスしてますが、痩せてる2型糖尿の人はインスリン分泌不足だからいくら食べても太れないのではないのでしょうか?
それと糖質制限の安全性を知りたいです。
2019/12/24(Tue) 19:23 | URL | みゅう | 【編集】
みゅう さん
過剰のインスリンは肥満ホルモンです。
肥満というのは、適正体重より多いということを意味します。
インスリン分泌不足の2型糖尿病の人で痩せ型の人でも、
厚生労働省の言う『推定エネルギー必要量』を摂取すれば、
その人の適正な体重にまで増えると思います。
米国糖尿病学会が、2013年10月に
『栄養療法に関する声明』において、糖質制限食を容認しました。
さらに2019年4月『コンセンサス・レポート』において
糖質制限食が最もエビデンスが豊富であると明言しました。
米国糖尿病学会の声明やコンセンサス・レポートにおいて、
糖質制限食の安全性も担保されていると思います。
過剰のインスリンは肥満ホルモンです。
肥満というのは、適正体重より多いということを意味します。
インスリン分泌不足の2型糖尿病の人で痩せ型の人でも、
厚生労働省の言う『推定エネルギー必要量』を摂取すれば、
その人の適正な体重にまで増えると思います。
米国糖尿病学会が、2013年10月に
『栄養療法に関する声明』において、糖質制限食を容認しました。
さらに2019年4月『コンセンサス・レポート』において
糖質制限食が最もエビデンスが豊富であると明言しました。
米国糖尿病学会の声明やコンセンサス・レポートにおいて、
糖質制限食の安全性も担保されていると思います。
2019/12/25(Wed) 08:33 | URL | ドクター江部 | 【編集】
コンセンサス・レポートのどの部分の文章が糖質制限の安全性をかいてるのでしょうか?
最近ユーチューバーで糖質制限が危険という動画が沢山あるので真実を知りたいです。
最近ユーチューバーで糖質制限が危険という動画が沢山あるので真実を知りたいです。
2019/12/25(Wed) 09:11 | URL | みゅう | 【編集】
都内河北 鈴木です。
私は、現在身長176Cm、体重80~82Kg、
BMI(82Kgで)「26,47」です!!
20代と同等の体型です!!
糖尿病発症時は「114Kgの体重」が21年間ありました!!
「カロリ~制限理論」で100Kg位まで減少しましたが、
「糖尿病」は進行しまして「右目眼圧破裂失明、緑内障発症、脳梗塞発症、」
しましたが、
2012年10月1日より江部先生「糖質制限理論」理解把握して、実践で、
3か月足らずで「インスリン増量投与3年半余り」の私が、
「ヘモグロビン正常化」して、
「生還」したのです!!
以降、9年目の現在までに後遺症の「眼、脳梗塞、」が、
「覚醒、再覚醒、」しています!!
私もあるとき疑問でした「体重」でしたが、行動不可な現状では
江部先生ブログなどで学習していても、頷ける事ばかりです!!
1つは、<私は日増しに医療デ~タ提示で明確な、改善一途だからです!!>
よって江部先生「糖質制限理論」なら、食べるものは、
「糖質食材以外で、BMIを考えれば大丈夫」だと考えます!!
食べる量も、「糖質制限理論」実践で、
BMI考慮して適正量に変化するかと考えます!!
何故なら私の経験から申しますが、私はある時「寿司を50貫食べた事がありました!!」
何故、「寿司50貫」かと申しますのは、まだ食べられたのですが、
周りがざわつきだしたからやめたのです。
あの時の感覚が、現在も理解できずにいます事があります!!
「糖質の常習性ですね!!」
何しろ、体重増加には、シッカリした糖質以外の食材を食べる事だとしか、
言いようがないですね!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがというございます。
敬具
私は、現在身長176Cm、体重80~82Kg、
BMI(82Kgで)「26,47」です!!
20代と同等の体型です!!
糖尿病発症時は「114Kgの体重」が21年間ありました!!
「カロリ~制限理論」で100Kg位まで減少しましたが、
「糖尿病」は進行しまして「右目眼圧破裂失明、緑内障発症、脳梗塞発症、」
しましたが、
2012年10月1日より江部先生「糖質制限理論」理解把握して、実践で、
3か月足らずで「インスリン増量投与3年半余り」の私が、
「ヘモグロビン正常化」して、
「生還」したのです!!
以降、9年目の現在までに後遺症の「眼、脳梗塞、」が、
「覚醒、再覚醒、」しています!!
私もあるとき疑問でした「体重」でしたが、行動不可な現状では
江部先生ブログなどで学習していても、頷ける事ばかりです!!
1つは、<私は日増しに医療デ~タ提示で明確な、改善一途だからです!!>
よって江部先生「糖質制限理論」なら、食べるものは、
「糖質食材以外で、BMIを考えれば大丈夫」だと考えます!!
食べる量も、「糖質制限理論」実践で、
BMI考慮して適正量に変化するかと考えます!!
何故なら私の経験から申しますが、私はある時「寿司を50貫食べた事がありました!!」
何故、「寿司50貫」かと申しますのは、まだ食べられたのですが、
周りがざわつきだしたからやめたのです。
あの時の感覚が、現在も理解できずにいます事があります!!
「糖質の常習性ですね!!」
何しろ、体重増加には、シッカリした糖質以外の食材を食べる事だとしか、
言いようがないですね!!
江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがというございます。
敬具
2019/12/25(Wed) 12:31 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集】
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