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インスリン分泌能
おはようございます。今日も良い天気です。

週一回のテニスの日ですが、首もどうやら回るようになったので、しっかりプレイできると思います。 (^_^)

今回はアメリカ在住のブログ読者からコメント・質問をいただきました。

『08/07/29
江部先生、

いつもブログを読ませてもらい、とても勉強になります。アメリカ在住、31歳の2児の母です。2人目を妊娠中(1年半前)に、糖尿病が発覚。当時は妊娠糖尿病と言われていましたが、産後9ヵ月後(今年の1月)の75gブドウ糖負荷試験で

空腹時:77mg/dl
1時間:256mg/dl
2時間:219mg/dl

という値で、糖尿病と診断されました。身長160cmで体重は48kg、痩せ型なので、1型糖尿病の検査もしたのですが、抗体(GADなど)はありませんでした。スーパー糖質制限食で、HbA1cは5.5%(前回は5.2%)ぐらいをここ一年保っています。

気になるのが、自己分泌量が減ってきていることです。4月の段階で、Cペプチドが0.8dg・ml(平常値0.8-3.1)、7月の検査では0.5と平常値以下になってしまいました。これは、糖尿病が進行しているとのことでしょうか。抗体がなくても、自己分泌量が減っているので、1型かもしれないのでしょうか。アメリカの主治医は、今の段階ではなんとも言えず、コントロールが出来なくたった時点で、Januviaという薬から始め、それ以上必要な場合は、インシュリンを考慮しましょうとのことでした。

今後どうなるのかと考えると、不安です。なにかアドバイスがあれば、よろしくお願いします。』


早朝空腹時のCペプチドが、0.8→0.5と減少しているのは、確かに少し気になりますね。
しかし、一回だけの検査では何ともいえませんので、今後定期的に測定していくことが必要ですし、早朝空腹時の血糖値が正常なら、インスリン基礎分泌は確保されていますよ。

また、HbA1cは5.5%(前回は5.2%)ぐらいで食後高血糖はあまりないようですから、インスリンの追加分泌も確保されていることになりますね。

HbA1cは過去1~2ヶ月の平均血糖値を示すので、食後血糖値が200mgを超えたりしていたら、7%以上になってきます。

一日の尿を貯めて、Cペプチド(24時間蓄尿)を測定すれば、インスリン分泌能がどのくらいあるかわかります。しかし、変動が大きいので、何回か測定するほうがよいです。


早朝空腹時血糖値が高値で、Cペプチドが常に0.5以下なら、急速に進行する1型のタイプではなく、緩徐発症型と分類されるタイプの1型の可能性はありますが、アメリカの主治医の仰るように、今の段階ではなんとも言えません。

まとめると、スーパー糖質制限食実践によりHbA1cが正常なので、現時点では、インスリンの分泌は確保されています。2型であれば、このまま経過良好でいけると思います。

万一、1型だったとしてもスーパー糖質制限食を続けることで膵臓が休養できるので、いわゆるハネムーン期をのばすことができます。今後適宜検査をしながら経過をおってください。

なおJanuviaは、日本ではまだ発売されていない、新しいタイプの糖尿病治療薬です。
臨床試験ではスルホニル尿素(SU)薬と同等の効果が認められたそうです。


江部康二
テーマ:糖尿病
ジャンル:ヘルス・ダイエット
コメント
糖質制限10か条のお陰です
江部先生
U-LEAG社発刊の雑誌いきいき2008.7に江部先生の記事「糖尿病は自分で防ぐ」が載っていました。私は65歳でもうかれこれ25年近く糖尿病を患っています。この間平成4年に大病院に教育入院し、食事療法、運動療法の教育も受け、10日間の入院で80kgあった体重が10kgも減り血糖値も大いに下がって退院し食事療法、運動療法を続けながらやってきました。食事、運動療法も1年は続いたのですが、だんだんしなくなり、近所の医院で毎月診療を受け、薬(ダオニール、ベイスン)は飲んでいましたが、1600kcalの制限も守らずHbA1cも8.0(今年1月)ありました。今年2月意を決して別の医院(糖尿専門医)を尋ね、診療を受けました。前は専門医でなかったので、今回ほど専門的な話がなく、単に薬をもらいに行っているという感じでした。今度の医院は毎回血液検査があり、その日に結果を見て診断されるので説得力があり、A1cの目標値6.5以下も今ではクリアー出来ました。でもそれは糖質制限食10か条のお陰と思っています。糖尿病に関する本は多く読みましたが、総カロリー制限の本ばかりで、精製糖質を控えることを指摘したものはありませんでした。すぐ吸収されてブドウ糖に変換される炭水化物、糖を極力押さえるというのは非常に分かり易く、説得力があり、すぐ実行に移すことが出来、自分は出来ないと思っていた6.0以下も切る事が出来ました。
先生のブログは今日始めて開きましたが、これからは大いに参考にさせていただきたいと思います。


no
seigenn
2008/08/10(Sun) 21:00 | URL | diabetic1 | 【編集
インスリン分泌能
江部先生
先生の著書“実践編”を拝見し非常に勉強になりました。
40歳、耐糖能異常を疑う医師です。(両親とも耐糖能異常あります。)日本酒の多飲のためか、運動不足のためか、やせ形にもかかわらずウエストサイズが90センチとなり、1年前にはじめてHbA1c6.2と発覚。先生の著書を参考にし、半年で体重を68キロから56キロ(身長176cm)へ落とし、現在HbA1c5.8まで改善いたしました。

2か月前(ダイエットの途中で行ったOGTT結果下記の如くであり、インスリン分泌遅延であると考えます。そのためか、インスリン分泌能(II値)は計算上0.087とかなり低くなってしまいます。この値をどう評価されますか?また、負荷前のIRI2.9は異常に低くないでしょうか?(ちなみに、抗GAD抗体は陰性でしたので2型と思っております。)ご意見お聞かせ下さい。
血糖(負荷前:122, 30分:177, 60分:220, 90分:164, 1120分:146)
IRI(負荷前:2.9, 30分:7.7, 60分:13.6, 90分:16.3, 120分:14.4)
2008/08/11(Mon) 17:09 | URL | NM | 【編集
diabetic1さん。

糖質制限食十箇条にて
HbA1c6.0%未満達成、
良かったですね。(^-^)v(^-^)v

これからも美味しく楽しく糖質制限食お続け下さいね。
2008/08/11(Mon) 17:56 | URL | 江部康二 | 【編集
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