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第8回食後血糖コントロールセミナー(仙台)のご報告。
第8回食後血糖コントロールセミナー(仙台)のご報告。


こんにちは。

第8回食後血糖コントロールセミナー
が、2019/11/5(火)、仙台市青葉区の 勝山館 4階 彩雲の間
にて開催されました。

一般演題(19:00~19:30)
座長:橋本 雄二 先生
1)「持続血糖測定器使用と自主的糖質制限による減量効果について」
演者:忠鉢 礼菜 先生
  仙台大学大学院スポーツ科学研究科
2)「SGLT阻害剤と糖質制限食」
演者: 山岸 俊夫 先生
  東北公済病院 代謝内分泌・高血圧内科 部長

特別講演(19:30~20:30)
座長:佐藤 文俊 先生
東北大学大学院医学系研究科
難治性高血圧・内分泌代謝疾患 地域連携寄付口座 特任教授
「糖質制限食を考慮した糖尿病治療」
演者:江部康二
   高雄病院理事長


午前注、高雄病院の入院患者さんを診察して、
昼から伊丹空港に行き、仙台まで空の旅です。
仙台は15度くらいで、京都とあまり変わりなしでしたが、
一応、冬用の背広にネクタイで出かけました。


私は特別講演の講師をつとめました。
医師、栄養士、看護師など医療従事者対象のクローズドの講演会でした。
今回も95人くらい参加されて、超満員で机と椅子を追加したそうです。、
糖質制限食の広がりを実感しました。
熱心な質疑応答もありおおいに盛り上がりました。

忠鉢先生は、6名の参加者を研究されて、
緩やかな糖質制限食でも、体重減少効果があり、BMIや体脂肪率が
有意に改善したと報告されました。
また、筋肉量は減少しなかったとのことでした。
今後、症例を増やして、さらに検討していかれるそうです。


山岸先生は、2019年8月から、
25%糖質制限食を用いた糖尿病教育入院を開始されています。
入院後3日間は通常のカロリー制限・高糖質食を摂取して頂き、
その後は糖質制限食に変更して、血糖の変動を確認しておられます。
血糖の変動をわかりやすくするために持続血糖測定(CGM)を導入しておられます。
カロリー制限・高糖質食では、食後血糖値は300mg/dlを超えてきて、
糖質制限食なら、180mg/dlを超えないことが、見事に確認できます。
高雄病院以外に、入院して糖質制限食を指導する病院は、皆無の状態でしたが、
山岸 俊夫 先生のおかげで、日本で2番目に東北公済病院でも可能となりました。
大変嬉しいことです。


私は、米国糖尿病学会が、2019年4月
『糖質制限食が最もエビデンスが豊富である。』と報告したことなど
最新の情報も含め、基礎理論をお話しし、症例報告もしました。

勝山館さんには、糖質制限な食事を提供していただき、
懇親会も美味しく楽しくで、呑んで食べて満喫しました。
ありがとうございました。


橋本 雄二 先生
忠鉢 礼菜 先生
山岸 俊夫 先生
佐藤 文俊 先生


今回は、お招きいただき、大変お世話になりありがとうございました。


江部康二
コメント
筋肉減少について
現在、1日70g前後に糖質を制限しながら減量中です。2ヶ月で約10kの減量に成功しましたが、リバウンドの予防ために筋肉量を落としたくないのです、そのためには今回書いている通り、もう少し糖質摂らないと駄目なのでしょうか?
2019/11/06(Wed) 21:23 | URL | HN | 【編集
糖質制限実践中コレステロール高値
いつも楽しくブログを拝見しております。
糖質制限中のコレステロール高値についてご意見を伺いたく、コメントさせていただきます。
本日、頭痛外来を受診した際、クリニック内に動脈硬化の測定ができます、というお知らせを発見、自分は果たしてどうなのかなと思い、測定をお願いしました。たまたま、コレステロールが高いんです、という話をしてしまったら、診察室がただならぬ雰囲気になってしまい、数値を伝えたところ、家族性高コレステロールでは?
と指摘されました…ビックリ…
放っておかないほうが良いですよ…等、ちょっと脅された印象です。
そこで、動脈硬化の測定結果、年齢相応のやわらかい血管、血管優等生、という診断でした。両手両足の血圧を測るタイプの機械です。

そこで江部先生のご意見を伺いたいのは
⚪︎糖質制限暦1年程、40代前半女性です。LDL200と、糖質制限前より上がりましたが、中性脂肪は下がり、30ほど。以前江部先生に質問させていただいた際に、小粒子、酸化LDLは少ないので問題無いデータだとご意見いただきましたが、今回のクリニックの先生は200なんて高すぎる、FHでは?とおっしゃいました。このままだと次回受診した際に恐らく薬を処方されてしまう勢いです。お医者様相手に、糖質制限のお話もできず、困惑しております。ちなみにアキレス腱肥厚や目の周りの脂肪腫等はありません。このお医者様にご理解頂くような上手な説明の仕方がありましたら教えて頂きたいです。
素人が色んな言葉を並べても、むずかしいでしょうね…
2019/11/06(Wed) 22:21 | URL | ゆり | 【編集
東洋経済 読者コメントを見て
久しぶりに江部先生の記事(東洋経済)を見たら、読者コメントがたくさんありました。

https://toyokeizai.net/articles/comment/190605

これをいくつか読んだら、また、糖質制限肯定派と否定派のどちらが正しいのか不安を駆り立てるようなコメントが散見されました。

お時間ある時に反証のコメントを頂けたらと思いました。

読んだ人の中には、糖質制限を誤解している人も多いと思いましたので。
私自身も、このコメントを目にして混乱しています。
2019/11/07(Thu) 09:25 | URL | yanosono | 【編集
糖質制限と腸内環境について
糖質制限開始後、深夜に強度のこむら返りや下肢の痙攣を頻発するようになりました。
今まで、経験した事がないほどの強いこむら返りで、起き上がって全体重をかけても伸びないくらいに強烈で、さらに、今まで起こったことのない筋肉(主に下肢)でも起こるようになり困っていました。

そこで、対策としてマグネシウム不足を原因と仮定し、サプリメントで補給すると1ヶ月くらい経ってからは、かなり改善が見られました。
しかし、完全に糖質制限前の状態に戻ったわけではなく8割程度の解消で、マグネシウム摂取量(400~800mg/日)の割には効果が薄いと感じ、次に思いつた事は吸収率の低下です。
糖質制限食で、少し便秘気味になっていたので腸内環境の悪化を疑いました。

マグネシウムの吸収は腸管上皮細胞で産生される金属トランスポーターによるので、まずは腸管上皮細胞を活性化する方法として下記の2点を実践してみました。

(1)腸管上皮細胞の唯一のエネルギーである短鎖脂肪酸(100%リンゴ酢:15cc/日、糖質1.5g程度)を直接的に摂取する。
(2)短鎖脂肪酸は腸内細菌叢で産生されるため、腸内細菌の餌になり血糖値に影響しないフラクトオリゴ糖(8g/日)を摂取する。

以上、2点を実践してみて非常に有効に働くことが分かりました。

実験を始めて以来、マグネシウムサプリは中止しましたが、この2ヶ月間、こむら返りは1度も起こっていません。
特に食事の内容は変えていませんので、摂取するマグネシウムが増えたと言う事もないはずです。
上記2点は、サプリメントでの補給より遥かに高い効果を感じます。
試したことはないですが、短鎖脂肪酸を多く含むバターも良いかもしれません。
さらには、短鎖脂肪酸の一種であるケトン体を増やすことも効果的かもしれません。

以上、私個人のn=1の実験ですが、非常に効果的だったので、糖質制限でこむら返りが頻発する方はぜひお試しください。便秘も解消します。
もし、効かなくてもリンゴ酢とオリゴ糖なので、たいした副作用(おなかにガスがたまりますねw)もないと思います。
2019/11/07(Thu) 12:13 | URL | 西村 典彦 | 【編集
夏井Drブログ、「ビタミンC」を再読してみましたが!!
都内河北 鈴木です。

夏井Drブログ11月6日(水)の
「ビタミンCについて」を本日再読して、
会席調理師をして営利だけの調理師をしいたこともあり、
人類の食生活には江部先生「糖質制限理論」以前には、

このブログ記事を読んでいても考えるのは、
「人類本来の食生活は皆無だったなと考えます!!!」

私自身が証明した江部先生の「糖質制限理論」理解把握実践での
薬不要での「生還、覚醒、再覚醒、」している事実を踏まえて、
江部先生、夏井先生、のブログからは、
実感できること多数あり、学ぶことが楽しみで、
「有益知識を得ることが多い」かなと考えますです!!!

医学の進歩を患者が証明してからの日本の糖尿病・専門組織
「日本糖尿病学会」信奉・病院、担当医、の改善否定の対応行動から、
「改善皆無の既得権益・医療」だと明らかに推察できます!!

国の指導に従う国民に、
進歩改善皆無のバレバレの時代進化解明された食生活指導・皆無では、
「世界1の糖尿病、ガン、認知症、の国」だと、言われて数年たちますが、
未だにの現状です!!
情けない日本国医療界だと、時代進化して欲しいと考えます!!

私は江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、
更なる「改善覚醒」をして、報告できればなと考えています!!
感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具


2019/11/07(Thu) 14:11 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
ヤフーニュースの記事について
糖質制限を始めて5年になりますが、今朝、こちらの記事を見て不安になりました。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191106-00000011-pseven-life

江部先生のお考えを聞かせていただければと思います。
宜しくお願いします。
2019/11/07(Thu) 16:31 | URL | クッキー | 【編集
糖質制限入院病院2件目ですか!
私らこ が糖質制限食開始したのが、10年前の9月。既に高尾病院では、糖質制限入院指導していて、薄っすらとした記憶だと、江部先生のお兄様が「江部先生糖尿病発症前」から実施していて、既に10年くらい経過していたように覚えてます。
あれから10年、「2件目の糖質制限入院指導病院」誕生ですか!

仙台市近辺の糖尿病患者には、大吉報ですね!!!

東京近郊には未だ無いのか、、、
2019/11/08(Fri) 00:08 | URL | らこ | 【編集
Re: 筋肉減少について
HN さん

糖質制限食では、通常食よりかなり多い蛋白質を摂取します。
従って、普通に日常の運動をしていて、低カロリーになっていなければ、筋力低下はありません。

摂取カロリーは、厚生労働省のいう「推定エネルギー必要量」が目安です。
可能なら、運動は「インターバル速歩」が一番簡単で有効で便利です。
2019/11/08(Fri) 08:18 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限実践中コレステロール高値
ゆり さん

家族性高コレステロール血症は、糖質制限しなくてもLDLコレステロール高値です。
糖質制限後にLDLコレステロール値が上昇したなら、食材から摂取するコレステロールが増加した影響なので
家族性高コレステロール血症ではないです。


「糖質制限暦1年程、40代前半女性です。LDL200と、糖質制限前より上がりましたが、中性脂肪は下がり、30ほど。以前江部先生に質問させていただいた際に、小粒子、酸化LDLは少ないので問題無いデータ」


「動脈硬化の測定結果、年齢相応のやわらかい血管、血管優等生、という診断でした。両手両足の血圧を測るタイプの機械です。」

LDLコレステロールが高値でも、小粒子LDLや酸化LDLはないので、血管もやわらかい血管なのだと思われます。
結論としては問題ないです。
2019/11/08(Fri) 08:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 東洋経済 読者コメントを見て
yanosono さん

糖質制限食の有用性については、信頼度の高い論文(RCT)が複数あります。
糖質制限食否定の論文は、信頼度の高いRCTは、ほぼ皆無です。

この件に関しては、一度記事にしようと思います。
2019/11/08(Fri) 16:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限と腸内環境について
西村 典彦 さん

貴重な体験報告を、ありがとうございます。

『糖質制限食とこむら返り』
時々、経験するので、とても参考になります。
2019/11/08(Fri) 17:00 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 夏井Drブログ、「ビタミンC」を再読してみましたが!!
都内河北 鈴木 さん

夏井睦先生のご意見のように、
糖質セイゲニストは、酸化ストレスが少ないので、
抗酸化作用のあるビタミンCの必要性も少ない可能性がありますね。
2019/11/08(Fri) 17:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ヤフーニュースの記事について
クッキー さん

この論文はコホート研究であり、
信頼度はRCTに比較するとかなり劣ります。

糖質制限食の有用性については、信頼度の高い論文(RCT)が複数あります。
糖質制限食否定の論文は、信頼度の高いRCTは、ほぼ皆無です。

この件に関しては、一度記事にしようと思います。
2019/11/08(Fri) 17:12 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖質制限入院病院2件目ですか!
らこ さん

糖質制限食10周年、おめでとうございます。

歴史的には、
1999年~京都の高雄病院で、日本で初めて
『糖質制限食による糖尿病治療』が開始されました。

『糖質制限食による糖尿病治療』に関して、
山岸俊夫先生の東北公済病院は、
20年目にして、初めて出現した強い味方です。
嬉しい限りです。
2019/11/08(Fri) 17:17 | URL | ドクター江部 | 【編集
筋肉減少について
江部先生、回答ありがとうございます。
私の場合ですが、ダイエット開始期は1日に糖質は70g前後、タンパク質を150gカロリーは2100kcal程度取って筋トレしてましたが、体組成計で測ってみると1か月に脂肪組織が3.5k筋肉が1.5k減少しました。
糖質を摂らないと、アミノ酸などから糖新生が起こって筋肉が減るんだろうと思っていたのですが、特に有酸素系の運動は20分以上しない様にしていました。
メジャーリーガーのダルビッシュも走り込みは筋肉を削ってるだけだと言っていたのでそれを信じていました。
糖新生がアミノ酸を使うか、グリセロールを使うかは何でコントロールされているのでしょうか?
2019/11/09(Sat) 06:41 | URL | HN | 【編集
Re: 筋肉減少について
HN さん

糖新生の原材料は、乳酸、アミノ酸、グリセロールなどで、コントロールというよりは、適宜行われています。
量的には、乳酸→アミノ酸→グリセロールの順です。


筋肉量に関しては、
以下のボディビルダー・山本義徳氏の名言を参考にして頂けば幸いです。 
        

1. ケトーシスは身体に悪い、という医者がいたら、それは無学である。 

2. 脳のエネルギーはブドウ糖だけである、という栄養士がいたら、それは無知である。 

3. ローカーボだと筋肉が落ちやすい、というトレーナーがいたら、それは無能である。 

http://ameblo.jp/doronjo7/entry-11599159896.html
2019/11/09(Sat) 07:59 | URL | ドクター江部 | 【編集
筋肉量、再質問です
ありがとうございます。
そこでまた疑問が残るのですが、普通に糖質を摂っていて肝臓とか筋肉中にグリコーゲンのストックがあるときは、運動後に筋肉で使われて出来た乳酸がリサイクルされるのは分かるのですが、それ以外の乳酸の供給は何処から来るのでしょうか?

それが無いとアミノ酸を使うようになるのではないですか?

有能なトレーナーが付いていない私はどの様にしたら筋肉量が落ちないように出来るのでしょう?
2019/11/09(Sat) 13:45 | URL | HN | 【編集
Re: 筋肉量、再質問です
HN さん

激しい運動でなくても
日常的な生活活動の運動でも乳酸は産生されます。

乳酸は糖の代謝結果として生じます。
正常でも乳酸は大量(約1.5mol/日)に産生されており嫌気的
代謝のみで産生されるわけではありません。

また肉や魚介類、ヨーグルト、ワイン、漬け物などにも乳酸は含まれていて
食事から摂取した乳酸もエネルギー源として使われています。
2019/11/09(Sat) 15:26 | URL | ドクター江部 | 【編集
ありがとうございました
江部先生、お忙しい中でのコメントありがとうございました。コレステロールの件、先日のかかりつけの医師に何か聞かれましたら、診察では無いがこういう意見を頂戴しました、というお話ができそうです。
これからも美味しく楽しく糖質制限を緩くですが、続けていきたく存じます。
2019/11/09(Sat) 22:40 | URL | ゆり | 【編集
筋肉減少
ありがとうございます。
そもそも人間の1日のブドウ糖の必要量は600gくらいですか?
糖質制限をするとそのほとんどが糖新生から賄われるのではないのでしょうか?そうすると糖質を摂っていれば乳酸120gからの糖新生でも足りるのかもしれませんが、糖質制限していれば食事からも入ってこないし、大量にアミノ酸から糖が作られるのではないですか?
2019/11/10(Sun) 06:42 | URL | HN | 【編集
Re: ありがとうございました
ゆり さん

そもそも
「コレステロールが高いと動脈硬化になり、心筋梗塞や脳梗塞になりやすいので、下げる必要がある」


というのが、コレステロールは低いほどいいという立場の医師の論理です。

従いまして、脳外科か循環器科で一度「頸動脈エコー」を実施しプラークや狭窄がないことを確認し、
循環器科で冠動脈の狭窄などがないことも確認しておけば、
LDLコレステロールが高値でも、ゆりさんにおいては<実質無害>であると言えます。
2019/11/10(Sun) 08:16 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 筋肉減少
HN さん

糖質制限していても、体内で糖の代謝は行われています。

乳酸は糖の代謝結果として生じます。
正常でも乳酸は大量(約1.5mol/日)に産生されており嫌気的
代謝のみで産生されるわけではありません。

また肉や魚介類、ヨーグルト、ワイン、漬け物などにも乳酸は含まれていて
食事から摂取した乳酸もエネルギー源として使われています。
2019/11/10(Sun) 08:27 | URL | ドクター江部 | 【編集
再びありがとうございます
江部先生、たくさんの情報をありがとうございます。
頸動脈エコーや冠動脈の狭窄の有無を確認してみようと思います。自分の身体の状態を知るのは良いことだと思いますし!
糖質制限やそれに伴う数値の変化等について理解のあるお医者様がこれからどんどん増えることを願います…
2019/11/10(Sun) 21:38 | URL | ゆり | 【編集
筋肉減少
何度もしつこく質問すみません、一番気になっている部分なので…同じ回答と言う事は、まだハッキリ私が理解できていないと言う事ですよね。
乳酸の分子量は90くらいですから1.5molは135gくらいですよね(120gと計算間違えてましたすみません)
この乳酸が糖に全て合成されても1日の糖の必要量は600gだとすると、この量が正解かどうか自信無いのですが、半分にも足りないのではないでしょうか?
足りない分の多くはアミノ酸で賄われるのでは無いですか?
2019/11/11(Mon) 07:01 | URL | HN | 【編集
Re: 筋肉減少
HN さん

脳と赤血球が使うブドウ糖の量は1日約130g~150gです。
脂質や蛋白質を摂取しておけば、乳酸やアミノ酸やグリセロールから、
肝臓は150gのブドウ糖を生成できるので、理論的には、糖質を口から摂取する必要はありません。

夜間絶食時には、糖新生の基質の 約50%が乳酸です。
残りはアミノ酸やグリセロールが基質となります。

生体内では肝臓及び血液を中心に、アミノ酸がプールされています。
食事由来のアミノ酸は、肝臓から肝静脈を経て大静脈に入り、心臓を経て各組織へ送られます。
各組織の細胞では、筋肉や爪などになる新しいタンパク質がアミノ酸からつくられ、
一方で古いタンパク質が分解されて、アミノ酸として静脈血中に放出され、
大静脈から心臓を経て肝動脈から肝臓に入ります。

筋肉の分解などで血中に供給されたアミノ酸は、肝臓でアミノ酸プールに入り、
糖新生やタンパク合成などに利用されます。 
2019/11/11(Mon) 18:15 | URL | ドクター江部 | 【編集
筋肉減少
明解な回答ありがとうございます。
やっとスッキリしてきました。

基礎代謝量に占める脳の割合は2割くらいですよね、普通に活動している人間は基礎代謝量の1.5倍のエネルギーを必要としているという事ですが、このエネルギーの多くは血糖を介して消費されるのではないですか?
脂肪の分解によるエネルギー供給は普通はどのくらいの割合で、糖質制限をしている場合はどのくらい増えるのでしょうか?

また、糖の原料としてのアミノ酸プールが足りなくなり、摂取したアミノ酸も足りなくなれば、筋肉を分解して賄おうとするのではないかと考えていたのですが、この考えは間違いなのでしょうか?
2019/11/12(Tue) 07:09 | URL | HN | 【編集
Re: 筋肉減少
HN さん

<脂肪酸-ケトン体エネルギーシステム>

<グリコーゲン-ブドウ糖エネルギーシステム>
のことは、一度記事にしようと思います。

それから、筋肉は常に分解され常に合成されていて、
動的平衡状態です。
人体のシステムは全てこのように動的平衡で保たれており、
固定的・静的なものはありません。
2019/11/12(Tue) 07:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
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