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妊娠糖尿病と糖質制限食。インスリンフリー。耐糖能治る。 

【19/10/03 のん
教えてください
はじめまして,のんと申します。
江部先生のブログを拝見させていただいております。
とても有益な情報をありがとうございます。

実は,第2子の妊娠10週で受けた血液検査で,妊娠糖尿病になっていたことが分かりました。その時の結果がGTT75gで空腹時84,一時間後157,二時間後156という血糖値でした。担当の先生からは,食事を食べて血糖をコントロールできない時はインスリンを打つと言われていましたが,江部先生のブログを参考にして自分なりに食事管理をしてインスリンを使うことなく8月に無事に出産を終えました。
子供も2992gでうまれ,低血糖になることもなく安心しました。

ところが,先月末に産後2か月後に再度血液検査をしたところ,境界線という結果が出て,ショックを受けています。
NGSP5.6
負荷前血糖66
血糖30分100
血糖60分187
血糖90分186
血糖120分176
と,食後120分の血糖が高かったです。

インスリンは,食前0.77
30分後16.6
60分後238
90分後95.5
120分後81.5
でした。

先生からは,野菜を最初に食べてから食事をするとかすればよいと言われましたが,普段から食べるのが大好きで量も普通の人より多く食べていると思います。

身長159センチで,妊娠前は,体重が60キロありましたが,つわりや食事管理で体重が減り,出産時の体重は59.3キロ,現在は52キロです。(一人目の時は,妊娠糖尿病にはなりませんでした。)

これからの食事制限をどの程度にすれば将来的に糖尿病を発症せずに済むのでしょうか。現在は,野菜とたんぱく質を中心に朝と昼に玄米を70g食べています。妊娠中は玄米50gずつ3食食べていました。

間食はしてよいのか,可能ならどの程度してよいのか,例えば,ケーキは食べていいのか,うどんは食べていいのか,など考えると不安にもなりますし,ストレスもたまります。

今は産休でお休みしていますが,仕事に復帰すれば昼食はほぼ糖質だけのものを用意される状態です。野菜から食べればよいということすらできない状態なので,例えばイージーファイバーなどを一緒に飲みながら食べれば少しは血糖が上がらないのかなどいろいろ考えているのですが・・・。

ぜひ江部先生にアドバイスをいただければと思い,
失礼ながらコメントに記入させていただきました<(_ _)> 】


こんにちは。
のんさんから、
妊娠糖尿病の経過や、出産後の75G経口ブドウ糖負荷試験について
コメント・質問を頂きました。

妊娠中は玄米50gずつ3食摂取。
炊いた玄米50g中の糖質は17.1gです。
あとは、野菜やおかずの糖質で、
1食あたり<30~40g>くらいの糖質量でしょうか。
妊娠糖尿病で「緩やかな糖質制限食」を実践されて、
インスリンなしで、無事出産とは素晴らしいです。

出産後、159cm、52kg、BMI:20.57
と体重コントロールも良好です。

出産後2ヶ月、
75g経口ブドウ糖負荷試験
負荷前血糖66
血糖30分100
血糖60分187
血糖90分186
血糖120分176


1gの糖質が、ピーク60分で、1.6mg血糖値を上昇させています。
現時点で診断は境界型糖尿病です。


『現在は、野菜とたんぱく質を中心に朝と昼に玄米を70g摂取。』

炊いた玄米70gは、糖質含有量は23.9gです。
野菜やおかずの糖質が加わると、1回の食事の合計糖質量は<40~50g>くらでしょうか。
糖質40gなら、食後ピークの1時間血糖値は、64mgの上昇であり、
糖質50gなら、食後ピークの1時間血糖値は、80mgの上昇でです。

空腹時血糖値が、66mg/dlとか84mg/dlですので
食後血糖値のピークは、糖質50g摂取で146mgとか164mgです。
これくらいなら、将来糖尿病になる確率は低いと思います。


さらに私の畏友、産婦人科医の宗田哲男先生のご研究で
「妊娠糖尿病だった患者が、2-3年間糖質制限していたら耐糖能がなおる」
ということがわかりました。
妊娠糖尿病だった患者さんが、緩やかな糖質制限食を、
2-3年間続けたら、16例中14例が、
糖負荷試験で完全に耐糖能が正常になっていました。
それで反復妊娠では妊娠糖尿病は発症しませんでした。
2017年12月3日の糖尿病妊娠学会(宮崎)でのご発表です。

妊娠糖尿病患者さん達のうち、2人の女性は、
出産後、元の食事(普通に糖質あり)に戻して、
次回の妊娠でも、また妊娠糖尿病になってしまっていました。


この宗田先生のご研究の結果を踏まえれば、
「1回の食事の糖質量40gくらいの緩やかな糖質制限食」
を出産後も続ければ、耐糖能が正常化する可能性が高いこととなります。

1回の食事の糖質量は、
<少量のご飯・うどん、野菜、少量のケーキ、少量のアイスクリーム・・・>
などからの合計の糖質量となります。


江部康二


コメント
ヤフー“揚げ物税”で健康に 社員食堂の揚げ物を値上げへ
https://newspicks.com/news/4271527?ref=user_282501
揚げ物は一律に体に悪いというイメージを与えてしまうように思います。
2019/10/04(Fri) 10:42 | URL | yanosono | 【編集
日本社会の「糖質制限理論」への対応!!
都内河北 鈴木です。

本日、夏井先生ブログで、
【無印食品】今なら15%オフ!新発売の
「糖質10g以下のカレ~」3種類食べてみた。
との記事へ夏井先生は、

「糖質オフが世の中の常識です。」とありました!!

カレ~のとろみに、「おから」使用とありますが、
「糖質・害毒」で、病態発症から、
「日本糖尿病学会」信奉、担当専門医が知識皆無で、
殺されかけた私は、この記事も「時代進化解明対応・食品」だなと思います!!

私も日本のカレ~に慣れ親しんだ味には、それなりに糖質・対応して食べていますが、
御飯は、大豆食品で豆腐を水抜きして、ホッイッパ~で粉砕して、
もしくは湯で大豆パック100円使用!!

カレ~は、最近はレトルトパック・カレ~7gを使用して食べています。

食品業界も、更なる時代進化・解明・対応しなければ、
存続は危うくなることは明白ですね!!

佐藤栄作首相の頃より新聞、テレビを、「過信は禁物です!!」
スポンサ~ありきの業態だから!!

現在はネット時代、嘘もあるが、
真理が明白に存在している現在が有ります!!

江部先生には「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2019/10/04(Fri) 16:48 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
さらに私の畏友、産婦人科医の宗田哲男先生のご研究で
「妊娠糖尿病だった患者が、2-3年間糖質制限していたら耐糖能がなおる」
ということがわかりました。
妊娠糖尿病だった患者さんが、緩やかな糖質制限食を、
2-3年間続けたら、16例中14例が、
糖負荷試験で完全に耐糖能が正常になっていました。
それで反復妊娠では妊娠糖尿病は発症しませんでした。
2017年12月3日の糖尿病妊娠学会(宮崎)でのご発表です。


こちらの詳しい内容のデータを教えてほしいです。
2019/10/04(Fri) 19:04 | URL | すだち | 【編集
Re: ヤフー“揚げ物税”で健康に 社員食堂の揚げ物を値上げへ
yanosono さん

ヤフー、
IT企業の割に、
健康観は、保守的ですね。
油が悪いとの思い込みは、困ったものです。
2019/10/04(Fri) 20:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖尿病妊娠学会(宮崎)発表2017
宗田です。江部先生、学会発表の内容をご紹介して頂きありがとうございます。発表内容の抄録を、紹介します。詳しい、内容は、当院HPにて、リンクして見れますのでご覧ください。

http://muneta.org/archives/1831?fbclid=IwAR2ZN5nk5NOmOGZxPLyTs2NSy0XEY-ZA1vn491bxgxMSW8iG1mcqqkE3Xm0

糖質制限食による妊娠糖尿病の管理
――反復妊娠時における耐糖能の変化――


目的:妊娠糖尿病管理で、通常分娩した産婦は、産後には耐糖能が改善するが、その後の妊娠では、多くが再び妊娠糖尿病になることが知られる。糖質制限食で管理した場合の耐糖能がどのように変化するかを検討した。

方法:当院において糖質制限食・高蛋白質食で管理し分娩した妊婦のうち、2016年1月から2017年6月までに、反復妊娠した妊婦を対象に、その耐糖能の変化を調べた。

結果:当院は年間約600分娩、そのうち妊娠糖尿病(GDM)と診断されるのは60―70例で、約11%である。このGDM妊婦の管理には、糖質制限食、高蛋白質食、高脂肪食を推奨してきた。
期間内に反復妊娠してきた15人の方に、75gOGTTを行うと、耐糖能が大きく
変化していることがわかった。前回2ポイント陽性→、今回0ポイント6人、
前回1ポイント陽性→、今回0ポイント5人。ポイントは改善したが、GDMのまま→2人という結果であった。前回と変わらず → 2人。前回GDMだった妊婦が、73%が0ポイントになって、GDMではなくなっていることがわかった。

考察:負荷試験では、インスリンの分泌量は、さほど変化がないことからも耐糖能が改善されていることがわかる。前回の分娩後、今回の妊娠まで、どの程度食事に注意していたかを調べると、ほとんどの方が、程度はゆるくなるが、前回の妊娠中経験した糖質制限食・高蛋白質食、高脂肪食を継続していた。当院では、妊娠糖尿病の管理は、糖質を減らして高蛋白質、高脂肪食を中心にし、鉄や、ビタミンB群などを補給する管理にして、好結果を生んでいる。

結論; 分娩後の食生活において、糖質制限食を続けることにより、耐糖能を改善して、次回妊娠時には、正常妊婦となる可能性がある。糖質制限食は、インスリン抵抗性を改善して、長期的にも糖尿病予防になることが、期待される。
2019/10/05(Sat) 17:54 | URL | 宗田 | 【編集
Re: 糖尿病妊娠学会(宮崎)発表2017
宗田哲男先生

早速コメントを頂き、ありがとうございます。
2019/10/06(Sun) 08:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖尿病妊娠学会(宮崎)発表2017
ありがとうございます。

妊娠の方を対象だと糖質制限食で改善したのかがよくわかりませんね。
出産後正常に戻る方も多いようですし。

糖尿病の方を対象にしたデータはありませんか?


2019/10/06(Sun) 09:19 | URL | すだち | 【編集
Re: タイトルなし
すだち さん


糖尿病と診断がついている人が妊娠すれば「糖尿病妊娠」です。


「妊娠糖尿病」は、糖尿病にいたっていない糖代謝異常であり、
妊娠時に診断された明らかな糖尿病は含まれません。
妊娠糖尿病は75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)によって診断されます。
負荷前値が92mg/dl以上、
1時間値180mg/dl以上、
2時間値153mg/dl以上、

のいずれかがあれば、
妊娠糖尿病(GDM)と診断されます。


糖尿病妊娠の場合も、糖質制限食が有効と思われます。
私自身、数例の経験しかありませんが、
インスリンなし、あるいはごく少量のインスリンで無事出産されました。
2019/10/06(Sun) 09:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
わかりにくいですか?
すだちさん
妊娠中は、糖質制限で、まったく問題なく管理できます。ふつうはカロリー制限してもインスリン使う方も多く、帝王切開になる方もいます。
 産後正常化しますが、次の妊娠では、ほとんどの方は前よりも悪化します。糖質制限を緩やかにでも続けていた当院の方はみんな次の妊娠では、負荷試験でも正常化しています。
妊娠糖尿病をなぜ問題にするかといえば、将来の糖尿病を防ぐためなのです。
 糖質制限をしていた方は、次回妊娠糖尿病にはならないで、糖尿病を防ぐ可能性があるというわけです。当院では、経産婦の妊娠糖尿病が減っていて、大変効果的だと感じています。
2019/10/06(Sun) 10:20 | URL | 宗田 | 【編集
Re: わかりにくいですか?
宗田 先生

ご教示、ありがとうございます。
2019/10/06(Sun) 21:41 | URL | ドクター江部 | 【編集
妊娠中だとホルモンバランスとかも関係してきますので。特殊なかんきょうですし男女共に当てはまるかはちょっとわからないです。

糖質制限で糖尿病がどんどん良くなるわけですから、男性の糖尿病で糖質制限し後の75ogttのデータはありませんか?

2019/10/07(Mon) 06:02 | URL | すだち | 【編集
Re: タイトルなし

すだち さん

糖尿病とすでに診断がついている場合、
倫理的な観点もあり、
75g経口ブドウ糖負荷試験は実施しません。

また、糖質制限食を実践していれば、糖尿病でも血糖コントロールは
ほとんどの場合良好となります。
それでOKと思います。

75g経口ブドウ糖負荷試験は、結構時間のかかる面倒くさい検査ですので
わざわざデータをとるためだけには実施しません。

妊娠糖尿病は、耐糖能異常は軽いので、宗田先生のご研究で、緩やかな糖質制限で、治ることが多いとわかりました。

一方、糖尿病の診断がつく場合は、既に膵臓のβ細胞がある程度壊れています。
このため、一般的に、糖尿病になったら治らないとされています。
壊れたβ細胞が、治ることはないためです。
2019/10/07(Mon) 08:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
「糖質は、害毒」だと理解して、改善へ!!
都内河北 鈴木です。

すだちさんの疑問には、
「糖質制限理論」の改善への問いかけですか??

江部先生、宗田先生、両先生の返答で納得不可なら致し方ないかなと考えますが、質問だけでは改善は有りません!!
自身が可能な限り挑戦して改善して証明すると考えませんか??

改善を望むなら、ならば、やる事、
可能な限り「完全糖質オフ」をやるだけですよ!!

男女の差は有ろうが、
私は「日本糖尿病学会」に21年間、殺されかけた、
後遺症「眼、脳梗塞、」ある1患者が、
3か月足らずで「生還、」し、
以降に「覚醒、再覚醒、」している9年目の現在が有りますから、
「糖質制限理論」対応可能者なら
改善・医療デ~タをもって改善・可能性を、確約します!!

江部先生、宗田先生の返答には、学習になります!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、
宗田先生には「ケトン体」発表には、
更なる「糖質制限理論」肯定への確証を頂きまして、
両先生には感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/10/08(Tue) 02:03 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
ありがとうございます!
こんにちは。
お返事が遅くなり、申し訳ありませんm(._.)m

詳しく教えていただき、ありがとうございます。

周りに妊娠糖尿病になった人や糖尿病予備軍になった人もおらず、知識もない状態でとにかく不安でしようがありませんでした。

江部先生のブログや本を読ませていただき、勉強させていただいております。

いただいたアドバイスはコピーして今後の励みにしたいと思います。

まだまだ子どもたちも小さいですし、頑張っていきたいです。

江部先生のブログを励みにしている人は多いと思います。
毎日お忙しいと思いますが、どうかお身体を大切にこれからもご活躍なさいますようお祈りしてます^_^
2019/10/10(Thu) 15:53 | URL | のん | 【編集
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