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暁現象の解消策。 GLP1アナログ注射1回/週、皮下がお奨め。
【19/09/28 ライフワーク光野
暁現象 解消策
江部先生、小生の糖質制限も10年目に入りました。
お陰様で75歳ながら、現役でバリバリ会社努めをしています。
「なんでそんなに元気なの?」とよく驚かれます。

 久しぶりに質問をさせてください。
「暁現象の解消策」ベストは何でしょうか。
1. 現在の糖質制限、目標は「スーパー」、現実は時々「なんちゃって」です。
2. やむを得ずボグリボースを使用することもあります。
3. 週に3日、スクワットを取り入れています。(ピンク筋肉増強目的)
4. HbA1c 6.3(H30年12月) 6.2(R1年7月)
5. GA 16.2 15.2
6. 血糖値(起床後、空腹、3時間後)
        154 144

 会社の同僚はフォーシーガを服用して、糖質たっぷりの食生活ながら、
HbA1cは常時6.0を下回っています。

 今後とも現状で良いのか、「暁現象の解消策」として、
ブログでも話題となっているSGLT2やDPP4阻害剤を検討した方が良いのか、
ご教授頂けないでしょうか。】



おはようございます。
ライフワーク光野さんから、
暁現象の解消策について、コメント・質問を頂きました。

『小生の糖質制限も10年目に入りました。
お陰様で75歳ながら、現役でバリバリ会社努めをしています。
「なんでそんなに元気なの?」とよく驚かれます。』


素晴らしいですね。
糖質制限食により、
<糖化の延長上にある老化>がかなり予防できているためと思います。

私も69歳で来年1月には70歳となりますが、
歯は全て残っており虫歯なし、耳は聴力低下なし、眼は裸眼で広辞苑が読め、
身長は縮んでおらず、夜間尿なし、内服薬なし、糖尿病合併症なしです。
ジムなどでのトレーニングはなしですが、階段も4階までは駆け上がります。
52歳で糖尿病が発覚したときから、スーパー糖質制限食を続けているので
ライフワーク光野さんと同様に、
<糖化の延長上にある老化>がかなり予防できているためと思います。

老化とは血管の動脈硬化が、おおいに関わっていると思います。
血管の動脈硬化や糖尿病合併症の元凶が、終末糖化産物(AGEs)です。
スーパー糖質制限食で、AGEsの蓄積がかなり予防できると思われます。


さて、ご質問の暁現象の解消策について検討してみます。

4. HbA1c 6.3(H30年12月) 6.2(R1年7月)
5. GA 16.2 15.2
6. 血糖値(起床後空腹時、3時間後) 154mg/dl  144mg/dl


確かに早朝空腹時血糖値が、154mg/dlと高値です。
糖尿病学会の推奨は、130mg/dl未満です。
HbA1c:6.2%、GA:15.2%
とコントロール良好なので、食後高血糖がほとんどなくて
かなりスーパー糖質制限食が実践できていると思います。

ライフワーク光野さんのように「スーパー糖質制限食」が実践できていても、
糖尿病歴が長くなってくると、「暁現象」が出現するケースが多いです。
糖尿人において、眠前11~12時頃の血糖値が100mg/dlくらいでも
朝起きて測定すると、夜中に何にも食べていないのに、
120~130mg/dlになることがあり、これを暁現象と呼びます。
暁現象には、グルカゴン、成長ホルモン、副腎皮質ホルモンなどが、
関与していますが、なかでもグルカゴンの関与が一番大きいと思います。


SGLT2阻害薬は、空腹時も食後も血糖値を、20~30mgくらい底下げしてくれるので
早朝空腹時血糖値154mgが124mgくらいに下がる可能性が高いです。
DPP4阻害剤も10mgくらい早朝空腹時血糖値を下げてくれると思います。

グルカゴンの活動し過ぎを、抑えるという意味では
GLP-1アナログの皮下注射を週一回するという選択肢もあります。
GLP-1アナログの皮下注射(ビクトーザ、トルリシティなど)には、
心臓や腎臓などの臓器保護作用があるのも利点です。
一番のお奨めです。

運動として、<週に3日、スクワット>も良いですが、
<インターバル速歩>もお奨めです。
2019年02月20日 (水)の本ブログ記事

インターバル速歩と体力。8000歩/日との比較。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-4826.html

をご参照いただけば幸いです。


【会社の同僚はフォーシーガを服用して、糖質たっぷりの食生活ながら、
HbA1cは常時6.0を下回っています。】

この方は、残念ながら「質の悪いHbA1c」 と思われます。
すなわち、食後高血糖と空腹時低血糖の平均値が6.1%ですが、
食後250mg/dlと夜中空腹時50~60mg/dlとかの平均値の可能性が高いです。
<食後高血糖><平均血糖変動幅増大>という酸化ストレスが防げていないので
将来合併症を発症する可能性があります。

ライフワーク光野さんのHbA1c6.2%は
スーパー糖質制限食を実践しておられますので
<食後高血糖><平均血糖変動幅増大>という酸化ストレスリスクのない
「質の良いHbA1c」 なので、合併症の心配は少ないと思います。
あとは、「暁現象」の克服だけですね。


江部康二
コメント
欧州糖尿病学会からこういのが出ましたがどう思われますか?
https://link.springer.com/article/10.1007/s00125-019-4959-1
2019/09/30(Mon) 12:33 | URL | すだち | 【編集
Re: タイトルなし
すだち さん

この論文は「糖尿病合併症には、脂質と脂質代謝も関与している」という趣旨です。

つまり、血糖コントロールだけではなく脂質コントロールもしましょうということで、
まっとうな意見と思います。

ともあれ、糖質制限食なら、血糖コントロール、脂質コントロール、共に良好となりますので
問題ないですね。
2019/09/30(Mon) 15:35 | URL | ドクター江部 | 【編集
時代進化解明対応して、「生還」できた事での発言!!
都内河北 鈴木です。

現在の日本医療「糖尿病学会」の時代進化解明不能、対応不能の現状!!

私は、2005年発表、江部先生「糖質制限理論」を2012年9月に知り、
理解把握して実践で、翌日より
インスリン投与者が血糖値「激減しました!!」

以降3か月足らずでインスリン増量投与者が「ヘモグロビン正常化!!」しました!!
以降結果「生還、覚醒、再覚醒、」した現在があります!!

だが日本医療界は現在も私が殺されかけた
「日本糖尿病学会」の「カロリー制限理論」を信奉している事が、
不思議で有る事を、
私自身が「生還、覚醒、再覚醒、」した医療デ~タ提示して、
健康改善関心者には接するたびに提示していますが、
皆一様に「この国の医療者は「脳の栄養素」だと言っている。」と返答します!!

2014年1月発表、宗田哲男医師の「胎児にケトン体しか存在しない!!」
との事は、日本医療者関係者は、
「認知皆無で、理解不能」の現在、
この国の医療には、日増しに疑問満載が増します!!

本日も都内S区区役所に、「健康保健センタ~への苦情」弁護士に区役所広報で見た講義に、更なる改善をしようと参加しましたが、
80名の参加者に「時代進化解明皆無の改善真理皆無」の
改善皆無・理論に元ずく説明終始だったと、講義するつもりで電話予約をしましたが、明日午前中に予定日を伝えますとの事でした!!

私は講義終了後、1番挙手での質問での返答に呆れるのは、
江部先生「糖質制限理論」を、「無知で、否定した事です!!」

私は、糖尿病発症して21年間、重症化して「眼、脳梗塞、」発症して
後遺症ある現在ですが、後遺症も「覚醒、再覚醒、」している現在に、
江部先生「糖質制限理論」の正当さを、自身の医療デ~タをもって、
認知して欲しいと考えています!!

ニュ~スにもなった「日本は世界1の、糖尿病、ガン、認知症、の発症国」だとの現状を知っていれば、私の言葉の真実味が理解可能なのだがと考えます!!

改善皆無の理論信奉の「日本糖尿病学会」を信じたら、
死去への道が早くなることは、確約します!!
私がその様になりかけたのですから!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2019/09/30(Mon) 15:59 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
「日本糖尿病学会」の改善皆無の信奉者の存在の不思議??
都内河北 鈴木です。

私の「糖質制限理論」実践での
「生還、覚醒、再覚醒、」している事実を伝えていますが、
日増しに社会の糖尿病はじめ改善可能な病態の「糖尿病、ガン、認知症、」
の患者へ医療者から改善指導皆無の現実が有る事が、
日本医療界の不思議で、不思議で、成りません!!

今だに2019年現在に「主食として、糖質を50~60%食べましょう」
などと改定しても糖質崇拝の国主導での発言には、
私の糖質制限理論」理解把握実践での、
「生還、覚醒、再覚醒、」の医療デ~タ事実を見ても、
明らかな時代御進化解明「不対応」の事実です!!

「日本糖尿病学会」被害者として、
明らかに「既得権益の医療者」には、
怒り増します!!

2005年発表、江部先生「糖質制限理論」を、2012年9月に
私が知り得てから「生還」して8年目の現在、
日増しに「日本糖尿病学会」の知能程度低さには、
今後どのような行動をとればよいのか、
ストレスが増し精神不安定になりそうです!!

江部先生、可能ならば、軽くアドバイス願えればと、思います!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具



2019/09/30(Mon) 22:26 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
不肖の弟子(?)を今後とも宜しく
江部先生

 早速のご丁寧なるご回答、有難うございます。
今や、知る人ぞ知る“超売れっ子、アイドル(小生にとって)”
とも謂うべき江部先生。

 御多忙ななかお手を取りましたこと恐縮です。
それにしても、いつも優しい・分かりやすいお言葉、
今更ながら江部先生のお人柄がしみじみ感じられます。

 不肖の弟子(?)を今後とも宜しく御引回しのほどお願い申し上げます。
2019/09/30(Mon) 23:04 | URL | ライフワーク光野 | 【編集
昨日の損保会館での講演会について
昨日(29日)の損保会館での講演会を聴講させていただいた者です。貴重なお話をありがとうございました。
講演会で質問できなかったのですが、一点お教えいただけますと幸いです。(本日の記事欄へのコメントをご容赦ください)

私(37歳男性)、血糖値の上がりやすい体質でして、糖質1gに対して血糖値3〜4上がります(穿刺の測定器やリブレで検証。なお糖質制限を行っているおかげでhba1cは5.6程度です)。

私には1歳の長男がいるのですが、彼のことを心配しています。私の体質を引き継いでいる可能性も低くないと思うのですが、
①血糖値の上がりやすい体質かどうかを調べる方法はあるのでしょうか(○歳くらいにならないと調べられない、というのがあれば併せて教示願えますでしょうか)
②仮に上がりやすい体質の場合、子供だと何歳くらいから食事に気をつければ良いものでしょうか。さすがに幼児期から糖質制限することはないという思いなのですが。
なお、妻は私と対照で耐糖能の優れた体質のようでして、食パン、ご飯や麺類を好んで食べますが、hba1cや血糖値は全く問題ない値です。

私自身、糖質制限食は慣れてはきたものの、やはりなぜ自分だけこんな思いをしなければ、というやりきれない思いに駆られることもあります(夕食と食事に行った際など)。それを長男が味わうかもしれないと思うと辛くてなりません。
ズバリの回答でなくて思うところという程度でも構いませんので何とぞ先生のお知恵をいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
2019/09/30(Mon) 23:15 | URL | masa | 【編集
Re: 昨日の損保会館での講演会について
masa さん

講演会へのご参加、ありがとうございます。

①耐糖能は採血であるていどわかりますが、まだ必要ないと思います。
 食後高血糖が生じてくるとしても、小学校高学年以降くらいと思います。
 香川県(うどん県)では、小学生の血液検査をしています。
小学4年生、8264名、
総コレステロールや、中性脂肪などの脂質が異常値となった子どもは
男子10・2%、女子11・5%。
高血糖状態が続いていることを示す
「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」の高値は、
男子12%、女子10・9%です。

②日本の離乳食(おもゆ)は、WHOから疑問視されています。
赤ちゃんの発育に必要な、タンパク質・脂質が少ないからです。
赤ちゃんにこそ、必須アミノ酸、必須脂肪酸、ビタミン、ミネラル、食物繊維が必要と思われます。
一方、必須糖質はありません。
糖質制限にこだわる必要はないと思いますが、蛋白リッチな離乳食が望ましいことは明らかです。



AGEsの蓄積が、「糖化⇒老化」の元凶であり、糖尿病合併症の元凶でもあります。
糖質制限食実践で、これらが予防できて、健康な心身をえることができます。

**
私は、52歳で糖尿病になって糖質制限食を17年間実践して、69歳現在、
歯は全て残っており虫歯なし、耳は聴力低下なし、眼は裸眼で広辞苑が読め、
身長は縮んでおらず、夜間尿なし、内服薬なし、糖尿病合併症なしです。
ジムなどでのトレーニングはなしですが、階段も4階までは駆け上がります。
糖質制限食のおかげで心身共に健康です。
カロリー制限食は我慢がつらいと思いますが、
肉や魚や卵やチーズなどを豊富に食べることが出来る糖質制限食は、私には全くつらくありません。


***
私には、
「AGEs蓄積のリスク」「糖質制限食の効能」を知る機会のない人が、
とても、気の毒に思えます。
2019/10/01(Tue) 10:07 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 昨日の損保会館での講演会について
江部先生

早速に丁寧な御回答をいただきまして誠にありがとうございました。
講演会でのお話と合わせ、大変参考になりました。

離乳食についてはできるだけ、たんぱく質等も摂れるような形のものにしていきます。
体質の確認や必要に応じた糖質制限は、小学校高学年以降に、様子を見つつ行っていけたらと思います。

糖尿人が増えている現在、(遺伝を考慮し)お子さんの体質を心配される方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
そのような関係の考察などをブログでお示しいただけると、参考とされる方も多いのではないかと思います。

ともかく、御教示いただき本当にありがとうございました。
今後とも先生の御活躍をお祈りいたします。
2019/10/01(Tue) 23:40 | URL | masa | 【編集
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