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血糖調節システム。空腹時・食後。正常人・糖尿人。糖質あり・なし。
【19/09/09 西村典彦
食事由来の糖の代謝と血糖値の関係について
食事由来の糖の代謝について教えて頂きたいことがあり、連投させて頂きました。

アルコール摂取で血糖値が上がりにくくなる事は私もしばしば経験しますが、
食事由来の糖はまず、腸から門脈を経由して肝臓に運ばれると思います。
この時点で抹消の血糖値は上がっていないはずです。
その後、食事由来の糖はどうなるのでしょうか。
糖新生が抑制されて血糖値が上がらないと考えると
抹消には糖新生で産生された糖が運ばれていると解釈できます。
食事由来の糖は代謝され一旦グリコーゲンなどになり肝臓に蓄えられるのでしょうか。
肝臓の代謝をスルーして抹消に送られるのであれば、
糖新生が抑制されても血糖値は上がるような気がします。
もしくは血糖値に影響しているのは食事由来のスルーした直接の糖よりも
糖新生で産生された糖の影響がはるかに大きいと言う事でしょうか。】



こんにちは。
西村典彦さんから、食事由来の糖質と肝臓の糖新生と血糖値の関係について、
コメント・質問を頂きました。

今回は、血糖調節システムについて検討してみます。
人体の血糖調節は、なかなか精妙で複雑なシステムにより維持されています。
血糖値は、

「食事」「肝臓によるグリコーゲン分解・糖新生と糖の取り込み」「運動」「ストレス」
「インスリン・グルカゴンなどホルモン」「女性の生理」・・・


などなど、いろいろな要素が合わさって調節されています。


1) 空腹時

食物吸収が終了した直後(食事開始2時間後)には、肝臓のグリコーゲン分解が、循環血液中に入るブドウ糖の主要な供給源です。
食後数時間が経過し、絶食状態が持続すると、血糖値維持のために、筋肉など多くの組織のエネルギー源は、ブドウ糖から脂肪酸やケトン体に変わります。
そして、ブドウ糖の供給源は、肝のグリコーゲン分解から糖新生(*)に切り替わります。
なお、筋肉には「グルコース6リン酸→グルコース」 とする回路がないので筋肉中のグリコーゲンからはグルコース(ブドウ糖)は作れません。

2) 主食摂食時(糖質あり)

血糖値を直接上昇させるのは、糖質・脂質・タンパク質のうち、糖質だけです。
糖質摂食時には、消化管から吸収されたブドウ糖は、門脈血からまず肝臓に約50%取り込まれ、それ以外が血液の大循環に回ります。
肝細胞でのブドウ糖取り込み自体は、糖輸送体Glut2(**)を介して行われ、インスリン追加分泌とは関係ありません。
しかし、肝に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。
糖質を摂取して血糖値が上昇すれば、正常人では速やかにインスリンが追加分泌されます。この場合、追加分泌は基礎分泌の数倍~10数倍レベルの大量となります。
例えば基礎分泌が5μU/mlなら追加分泌は、30~50~70μU/mlとかです。
肝臓に取り込まれなかったブドウ糖は、肝静脈から血中に入り、動脈血中に入ったブドウ糖は、インスリン追加分泌により細胞表面に移動した糖輸送体GLUT4により、骨格筋細胞や脂肪細胞に取り込まれます。骨格筋が、約70%の血糖を取り込みます。
これにより血糖値も速やかに下がります。

筋肉中に取り込まれた血糖は、エネルギー源として使われ、残りはグリコーゲンとして蓄えられます。
取り込まれず余った血糖は、インスリンにより脂肪組織か肝臓に取り込まれ、中性脂肪に変換され蓄えられます。

インスリン濃度が高いと、脂肪細胞の毛細血管にあるリポ蛋白リパーゼが活性化されて、血液中の中性脂肪が分解されて、脂肪酸とグリセロールになります。脂肪酸は、筋肉や体細胞や脂肪細胞のエネルギー源となります。
グリセロールはほとんどエネルギー源にはなりませんが、肝臓での糖新生の原料となります。
余剰の脂肪酸は、脂肪細胞に取り込まれて、中性脂肪として蓄えられます。

インスリンは、中性脂肪の合成を促進し、中性脂肪の分解を抑制します。
インスリンが肥満ホルモンたる所以です。

糖尿人では、<肝臓のグリコーゲン分解と糖新生>が摂食時にも抑制されにくいので、食後高血糖となります。
また糖尿人は、門脈血からの肝臓のブドウ糖取り込みも低下しているので、この面でも食後高血糖を起こしやすいのです。

さらに糖尿人の場合は、血液中のブドウ糖(食後高血糖)は、
<インスリン分泌不足>と<筋肉や脂肪細胞におけるインスリン抵抗性>により、
処理されにくいので、食後高血糖が遷延します。
また、インスリン作用不足による脂質代謝異常、アミノ酸代謝異常、高血糖そのものによるインスリン作用低下、インスリン拮抗ホルモン優位など、様々な因子が重なり合って、高血糖が持続します。

さらに、糖尿人の一部においては、胃不全麻痺(***)による内容物の排出遅延があり、
吸収も遅延して通常よりかなり遅れて血糖値が上昇することがあります。


3) 糖質制限食を摂取時(糖質がごく少量)

糖質摂取が野菜分のごく少量なので、食後血糖値はほとんど上昇しません。
追加分泌インスリンもごく少量で、基礎分泌の2~3倍くらいです。
正常人で基礎分泌が5μU/mlなら追加分泌は、10~15μU/mlとかです。
糖質制限食を摂取時は、食事している最中にも脂質が常に燃えています。
また食事中にも、肝臓でアミノ酸などから糖新生も行われています。
このため糖質摂取がごく少量でも低血糖にはならないのです。
糖尿人が糖質制限食を実践すれば、食後高血糖が改善しますが、糖新生により低血糖にはなりません。
正常人が糖質制限食を実践すれば、食後血糖値は正常値の範囲で低めとなります。

例えば正常人で食後1時間のピークの血糖値は、
糖質ありでは、130~160mg/dl
糖質制限ならせいぜい110~120mg/dl
くらいです。
勿論、肝臓で糖新生しますので、低血糖にはなりません。


4) 運動時

安静時には、インスリンの基礎分泌はありますが少量なので、糖輸送体(Glut4)は細胞表面に出てこれず、筋肉細胞・脂肪細胞は血糖をほとんど取り込まめません。

運動時(筋収縮時)には筋肉細胞の糖輸送体(Glut4)がインスリン追加分泌がなくても細胞表面に移動して、
血糖を取り込むことが可能となり、血糖値が下がります。
筋肉細胞が血糖を取り込んでエネルギー源とした後、筋肉中のグリコーゲンが満杯になれば、取り込みはストップします。
脂肪細胞は、運動には無関係です。
ジョギングや歩行ていどの軽い運動が適切とされています。
糖尿人でインスリンの基礎分泌があるていど以上不足していると、
運動によりかえって血糖値が上昇することがあるので注意が必要です。
バーンスタイン医師によれば、個人差はありますが、空腹時血糖値170mg/dlを超えているような場合は、
そのような可能性があるとのことです。
また、強度の強い運動だと、アドレナリンや副腎皮質ホルモンなどのインスリン拮抗ホルモンが分泌されますので、
血糖値が上昇することがあります。


4) ストレス

急性のストレスがあると、アドレナリン、グルカゴン、副腎皮質ステロイドホルモンなど血糖値を上げるホルモンが分泌されますので血糖値が上昇します。


血糖値は、1)、2)、3)、4)などの因子が複雑に絡み合ったシステムにより調節されています。
たかが血糖値されど血糖値、なかなか一筋縄ではいきませんね。

江部康二



(*)糖新生
①脂肪組織→グリセロール(中性脂肪の分解物)→肝臓→糖新生→脂肪組織・筋肉
②筋肉→アミノ酸→肝臓→糖新生→筋肉・脂肪組織
③ブドウ糖代謝→乳酸→肝臓→糖新生→筋肉・脂肪組織

①②③はごく日常的に誰でも行っており、肝臓、筋肉、脂肪組織の間で行ったり来たり、日々糖新生の調節が行われているわけです。
糖新生の調整は、インスリンが行っています。
インスリンは、強力な糖新生抑制因子です。
インスリン不足だと肝臓がブドウ糖をつくり過ぎることになります。


(**)糖輸送体(Glut:glucose transporter)
ブドウ糖が細胞膜を通過して細胞内に取り込まれるためには、
グルコーストランスポーター(糖輸送体)と呼ばれる膜蛋白が必要です。

Glut1~Glut14が報告されています。
Glut1(脳、赤血球、網膜などの糖輸送体)はインスリン非依存性です。
Glut2(肝臓、膵臓のβ細胞などの糖輸送体)はインスリン非依存性です。
Glut4(筋肉細胞、脂肪細胞の糖輸送体)はインスリン依存性です。


(***)胃不全麻痺
バーンスタイン医師(米国の1型糖尿病の医師で糖質制限食実践中)の本にも記載されている<胃排泄遅延・胃不全麻痺>が
年期の入った糖尿人ではありえます。
欧米人には、胃不全麻痺が結構多いようですが日本人でも当然ありえます。
胃不全麻痺のある糖尿人は、夕食を午後6時頃食べても、胃からの排泄が遅延して吸収が遅くなり、
通常よりかなり遅れて血糖値が上昇することがあります。
そのため翌朝の空腹時血糖値が高値となることがあります。


コメント
本日記事は、再読します!!
都内河北 鈴木です。

本日記事は、納得です!!

何故なら私が証明です!!
糖質制限理論」理解把握で、「糖尿病、眼、脳梗塞、」が
「生還、覚醒、再覚醒、」している現在
「更なる覚醒」進行中だからです!!

*医療デ~タ存在しています!!

本日記事は、可能な限り再読します!!

なんせ既存の「日本糖尿病学会」により脳梗塞発症して記憶に障害があるからです!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/09/09(Mon) 20:08 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
アルコール摂取で血糖値が上がりにくくなる
江部 先生

大変御世話になっています

アルコール摂取で一時的に血糖上がりにくくなるの件で質問があり投稿させていただきます
私は厳格な糖質制限2年目の者なのですが
最近体重が若干減りぎみなのです
タンパク質や脂質おぎなうのがスジだとおもうのですがすこしまにあっていないような気がしますBMI23くらいなのですが
そこでアルコールを飲んだときだけ少しだけ
糖質を緩めるはリスクがありますでしょうか
わたしは血糖を自己測定しているのでアルコールを飲んだときは血糖が上がりにくいのは
測定し知っていたのですがいかがでしょうか
おしえていただければ 助かります

では失礼いたします
2019/09/09(Mon) 23:11 | URL | 糖尿人 | 【編集
血糖調節
江部先生へ
今回の記事、食事由来の糖質と肝臓の糖新生と血糖値の関係について、
先生が出版された本(ほぼ全部)や、過去にも何度か記事にしていただいているので、復習もかねて大変よく理解できました。

問題は、西村さんのコメントの質問①~③がよく理解できません。
【①食事由来の糖はまず、腸から門脈を経由して肝臓に運ばれると思います。
この時点で抹消の血糖値は上がっていないはずです。
その後、食事由来の糖はどうなるのでしょうか。
②糖新生が抑制されて血糖値が上がらないと考えると
抹消には糖新生で産生された糖が運ばれていると解釈できます。
食事由来の糖は代謝され一旦グリコーゲンなどになり肝臓に蓄えられるのでしょうか。
③肝臓の代謝をスルーして抹消に送られるのであれば、
糖新生が抑制されても血糖値は上がるような気がします。
もしくは血糖値に影響しているのは食事由来のスルーした直接の糖よりも
糖新生で産生された糖の影響がはるかに大きいと言う事でしょうか。】
よろしかったら、質問内容の意味を解説していただけないでしょうか。

西村さんへ、
いつもコメントを拝見しております。
ご質問が多いようですが、大変詳しいようなのでご自分でネットや専門書で調べることはできないのでしょうか。
失礼いたしました。
2019/09/09(Mon) 23:13 | URL | 康子 | 【編集
Re:血糖調節システム。空腹時・食後。正常人・糖尿人。糖質あり・なし。
長大な記事にしていただき、ありがとうございます。おかげ様でだいぶ理解が進みました。もう少し、読み返してみます。

門脈血からまず肝臓に約50%取り込まれ、それ以外が血液の大循環に回ります

食事由来の糖の半分は直接、血糖値に影響し、後の半分は肝臓での代謝の影響を受けた後、血糖値に影響すると理解できました。


肝に取り込まれたブドウ糖は、インスリンによりグリコーゲンとして蓄えられます。


インスリンが少ない糖尿人では蓄えられるグリコーゲンも少なくなりそうですが、蓄え損ねた糖はどうなるのでしょう。やはりスルーされ大循環に回るのでしょうか。


アルコール摂取で血糖値が抑えられる(ほとんど上昇しないことも)状況と照らし合わせて考えるとると、50%のスルーした血糖の血糖値への影響は非常に少なく、残りの肝臓で代謝後に産生される糖(グリコーゲン分解、糖新生も含め))の影響がかなり大きそうだと感じました。胃排泄の影響もありそうですね。
2019/09/10(Tue) 07:19 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: アルコール摂取で血糖値が上がりにくくなる
糖尿人 さん

スーパー糖質制限食OK食材のブロッコリーやカリフラワーや葉野菜にも、少量の糖質は含まれています。

国際糖尿病連合によれば、食後1時間値も2時間値も、160mg/dl未満であれば目標達成です。

この目標を達成できていれば、一定量の糖質を摂取しても大丈夫と思われます。
2019/09/10(Tue) 09:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:血糖調整
康子さんへ
①~③の解説を書かせていただきます。

①食事由来の糖はまず、腸から門脈を経由して肝臓に運ばれると思います。
この時点で抹消の血糖値は上がっていないはずです。
その後、食事由来の糖はどうなるのでしょうか。

食物に含まれる糖は、単糖類に代謝された後、腸から門脈系(動脈、静脈とは別の血管系)を通ってまず、肝臓に運ばれるのでこの時点では、まだ末梢血の血糖値は上がっていないはずと言う仮定です。
江部先生のご回答からは50%が肝臓で代謝され、残りはそのまま大循環に流れると言う事なので、血糖値にほんとに直接影響しているのは食事由来の糖の内の半分と言う事になります。
したがって、あと半分は、何らかの代謝がかかわった後に血糖値をあげていると言えます。

②糖新生が抑制されて血糖値が上がらないと考えると抹消には糖新生で産生された糖が運ばれていると解釈できます。
食事由来の糖は代謝され一旦グリコーゲンなどになり肝臓に蓄えられるのでしょうか。

糖新生が抑制されて血糖値が上がらないのであれば、食物由来の糖は、スルーして抹消で血糖値に影響しているのではなく、血糖値は糖新生の結果と言う事になります。

③肝臓の代謝をスルーして抹消に送られるのであれば、糖新生が抑制されても血糖値は上がるような気がします。
もしくは血糖値に影響しているのは食事由来のスルーした直接の糖よりも糖新生で産生された糖の影響がはるかに大きいと言う事でしょうか。

②の反対側からの仮定です。
肝臓でスルーするのであれば、糖の代謝機能がアルコールで低下しても関係なく血糖値は上がるはずと言う仮定です。
もしくは、スルーしているけれど、それ以上に糖新生などで産生される糖の影響が大きいのかと言う疑問です。

糖質制限開始以来、1年9か月、毎食、食事内容と血糖値を記録していますが、インスリン不足だけでは説明がつかない血糖値の動きが観察されます。
私の考え方では、2型糖尿病の病態はインスリン抵抗性そのものであり、膵β細胞の死滅などは、それ自体、既に合併症であると解釈しています。
そして、高血糖は高血圧と同じように意味があって高血糖になるのだと考えています。すなわち、インスリン抵抗性による糖の利用効率低下(=エネルギー不足)を補うためではないかと考えています。
だから高血糖はその結果であり、糖尿病の本質ではなく、インスリン抵抗性がこの病気の本質であると考えています。

結局、高血糖は、食事由来の本当の直接的な糖ではなく、一旦、肝臓で代謝した後に産生される糖の影響が大きそうな気がしています。
それを大きくしているのは何か(グルカゴンが亢進するのはなぜか)という疑問があらたに湧いてくるわけですが。

最終的に私が知りたいのは、高血糖を抑制する鍵がどこにあるかと言う事です。
すでに関連する医学書、一般書合わせて40冊以上を読みましたが、答えは見つかりません。と言うか、現時点では、答えはないはずです。
江部先生にはお忙しい中、いつもお手数をおかけして申しわけありません。せめて、いい加減に質問しているのでない事の証として実名投稿させていただいています。
詰将棋の様に一手一手詰めていけば、その内、答えが見えるかもしれないと思って素人ながら、勉強する日々です。
2019/09/10(Tue) 09:42 | URL | 西村 典彦 | 【編集
Re: Re:血糖調節システム。空腹時・食後。正常人・糖尿人。糖質あり・なし。
西村典彦 さん


糖尿人では、<肝臓のグリコーゲン分解と糖新生>が摂食時にも抑制されにくいので、食後高血糖となります。
また糖尿人は、門脈血からの肝臓のブドウ糖取り込みも低下しているので、この面でも食後高血糖を起こしやすいのです。

さらに糖尿人の場合は、血液中のブドウ糖(食後高血糖)は、
<インスリン分泌不足>と<筋肉や脂肪細胞におけるインスリン抵抗性>により、
処理されにくいので、食後高血糖が遷延します。
2019/09/10(Tue) 09:51 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re:血糖調整

西村 典彦 さん

糖尿病、仰る通り、まだまだ、よくわかっていないことが多いと思われます。

現在まで、インスリン主体の考え方が多くを占めていましたが、
グルカゴン主体にして考察するという視点が興味深いです。

「糖尿病はグルカゴンの反乱だった -インスリン発見後、
なぜ未だに糖尿病は克服できないのか - 2019/4/25
稙田 太郎 (著)」(星和書店)

この本が、とても参考になると思います。
2019/09/10(Tue) 09:58 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: Re: Re:血糖調整
「糖尿病はグルカゴンの反乱だった -インスリン発見後、なぜ未だに糖尿病は克服できないのか - 2019/4/25
稙田 太郎 (著)」(星和書店)

ご紹介ありがとうございます。
既に読んでおります。とても良い本だと思います。一点だけ、ケトン体はあくまでも補助エネルギーと言う立場なのが引っかかりました。

最終分化状態のβ細胞が糖毒刺激により未分化な前駆細胞にる。しかし、糖尿病の場合はβ細胞ではなく、α細胞に再分化してしまう。したがってグルカゴン過剰になると言う事もインスリン抵抗性のためのエネルギー不足がシグナル(現時点で具体的に何なのか分かりません)になってα細胞にしてしまう。もっと血糖値をあげてエネルギー供給しろと言っているように思えます。糖尿病の本質はインスリン抵抗性だと思う理由のひとつです。
もしかしたらケトン体でエネルギー供給すればβ細胞に分化するのではと素人は簡単に考えますね(笑)
2019/09/10(Tue) 12:20 | URL | 西村 典彦 | 【編集
江部先生の発言に感動します!!
都内河北 鈴木です。

江部先生の言葉、
「糖尿病、仰る通り、まだまだ、よくわかっていないことが多いと思われます。」

この言葉発言で、江部先生のポジティブさを感じます!!

私「都内河北 鈴木」は、
糖尿病・重症化21年間のインスリン投与3年半から、
江部先生「糖質制限理論」理解把握実践で、
3か月足らずでインスリン投与者が自主離脱して「ヘモグロビン正常化」し
「生還」できました!!
*医療デ~タ存在しています!!

以降、後遺症の「眼・脳梗塞」が「覚醒、再覚醒、」している現在があります!!!
*医療デ~タ存在してます!!

医療詳細の真理追究の討論は、良いのですが、
現状は2005年発表、江部先生「糖質制限理論」が
「真の食理論」だと、自身の医療デ~タから明らかです!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具
2019/09/10(Tue) 13:09 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
Re: Re: Re: Re:血糖調整

西村典彦さん

そうですね。

「糖尿病はグルカゴンの反乱だった -インスリン発見後、なぜ未だに糖尿病は克服できないのか - 2019/4/25
稙田 太郎 (著)」(星和書店)


とても良い内容ですが、
2ページと41ページで、

①脳は代謝エネルギーのほぼ全てをブドウ糖に依存
②ケトン体にして、ブドウ糖の代替エネルギー源


と記載してあり、脳は、ケトン体だけでも十分活動できるという視点がないのは、少しだけ残念です。
2019/09/10(Tue) 13:39 | URL | ドクター江部 | 【編集
グルカゴンとインスリン
江部先生、西村典彦様こんばんは、


私が糖尿病関連で一番興味があるのは、グルカゴンとインクㇾチン(GLP-1)
そして、ケトン体です。
医療関係者向けの本ですが、参考にしていただけたら幸いです。

●グルカゴンについて

実験医学 2015年4月号 Vol.33 No.6
グルカゴン革命 糖尿病の真の分子病態を追え!北村忠弘/企画
残念ながらamazon及び出版元 羊土社のすべて品切れの様です。
但し、出版元 羊土社のサイトからPDF版が購入できるようです。
https://www.yodosha.co.jp/yodobook/book/9784758101387/index.html
私はamazonで本を2年前に購入し、何度も読み返しています。

●ケトン体について

糖尿病 医師・医療スタッフのための プラクティス
知って得するケトン体の不思議-ケトン体:敵か,味方か?-医歯薬出版株式会社
https://www.ishiyaku.co.jp/magazines/practice/PracticeBookDetail.aspx?BC=003401
こちらの本大変難しいですが、素晴らしい内容です。
以前私のブログで、ほぼ全面無断転載し、著作権法違反で訴えられかねましたので、内容の紹介はできません。
(医歯薬出版の法務担当の方に改めてお詫び申し上げます。)
2019/09/10(Tue) 19:56 | URL | オスティナート | 【編集
Re: グルカゴンとインスリン
オスティナート さん

情報をありがとうございます。

糖尿病 医師・医療スタッフのための プラクティス
知って得するケトン体の不思議-ケトン体:敵か,味方か?-医歯薬出版株式会社


は、持っていますので、もう一回、読み直して勉強します。
2019/09/11(Wed) 08:43 | URL | ドクター江部 | 【編集
ケトン体:敵か、味方か??
都内河北 鈴木です。

「ケトン体」、
2014年1月、「胎児、幼児のケトン体」、宗田哲男医師の「糖質制限理論」体験からの発表!!

私は、2013年1月には、「糖質制限理論」で「生還」しました!!
過去21年間、「日本糖尿病学会」信奉病院、担当医により、
「隠蔽」事実もあり、
糖尿病・重症化していましたが、
過去3か月足らずで、
江部先生「糖質制限理論」理解把握、実践で、
翌日より「血糖値・激減」で理解でき継続で「生還」して、
以降「眼、脳梗塞、」が「覚醒、再覚醒、」している事実現状から、

糖尿病・重症化する1患者が「日本糖尿病学会」信奉病院、担当医に、
悪化から、殺されかけた事実の
「証明医療デ~タ」、「無知証明書付」、存在している事実から、
「糖質制限理論」8年目後半の現在思うのは、疑いも無く、

*「ケトン体は、味方だと断言できます!!」

*江部先生の質問への更なる解釈説明を、後学の為に伺いたく期待しています!!

江部先生には、「生還、覚醒、再覚醒、」でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具


2019/09/12(Thu) 15:20 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
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