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糖質制限食の定義⇒1日の糖質摂取量130g/dl以下
【19/08/08 気がかり

「糖質制限」と言う言葉について
最近、「糖質制限」と言う言葉が独り歩きしているように思えます。
糖質を控える事を糖質制限と表現すると、「そんなのは糖質制限ではない。糖質制限にはちゃんとルールがある」などと反論する人が少なからずいます。
血糖値を語る上で「炭水化物」と「糖質」を同等のものと理解できていない方も大勢いるように思います。
英語のは炭水化物であって糖質ではないと言う風に思っている方も多いのではないでしょうか。そもそも糖質と言う英語が存在しない事を理解されていないのかもしれません。
これらの理解不足によって議論が変な方向に進んでいるサイトをよく見かけます。
一度、整理していただいた方が良いのではないかと懸念しています。】


こんにちは。
気がかりさんから
糖質制限食の定義などについて、コメント・質問を頂きました。

①糖質制限食の定義
バーンスタイン医師らは、
『ニュートリション・アンド・メタボリズム』という医学雑誌において
糖質制限食を以下のように定義しています。(Nutr Metab (Lond). 2008 Apr 8;5:9.)
「ADAは1日の炭水化物摂取量130g/dl、あるいは2000kcal食の26%以下を、
低炭水化物食と呼んでいるが、我々もこの数値を低炭水化物食のリーズナブルな
カットオフ値と考える。」


Dietary carbohydrate restriction in type 2 diabetes mellitus and metabolic syndrome: time for a critical appraisal.
Accurso A1, Bernstein RK et al.(Nutr Metab (Lond). 2008 Apr 8;5:9.) 
・・・
『The ADA designates low carbohydrate diets as less than 130 g/d or 26% of a nominal 2000 kcal diet and we consider this a reasonable cutoff for the definition of a low-carbohydrate diet. 』 ・・・

この、ADAおよびバーンスタイン医師等の糖質制限食の定義が
現時点で、私もリーズナブルと思います。


英語には「糖質」を意味する単語が存在しません。
<糖質 =available carbohydrate >
available carbohydrate ・・・二つの単語で糖質を意味する言葉となります。


<炭水化物 = 糖質+食物繊維>
糖質は血糖値を上げますが、食物繊維は血糖を上げません。


ケトジェニック・ダイエット

「very low carbohydrate ketogenic diet (VLCKD)」
ケトジェニック・ダイエットに関しても、同論文で言及しています。
(Nutr Metab (Lond). 2008 Apr 8;5:9.)
・・・
『The tipping point is empirically taken as the onset of ketonuria, also used as an indicator of compliance with a very low carbohydrate ketogenic diet (VLCKD). The threshold carbohydrate reduction for ketonuria varies among individuals, but a rough estimate is 50 g of carbohydrate per day or, approximately 10% of energy on a nominal 2000 kcal diet, (a target of 30 g/d is common in the early phases of popular VLCKD diets)』 ・・・


『・・・ケトン尿出現のための発端の炭水化物制限には、個人差がある。
しかし、大雑把には1日に50g、あるいは2000kcal食の10%ていどの炭水化物と推定する。(1日に30gの炭水化物摂取が初期相のポピュラーなVLCKDでの普通である )』


私自身は、高雄病院のスーパー糖質制限食実践で、
朝食なしの1日2食です。
1回の食事の糖質摂取量は、10~20g、なので一日に20~40gです。
しっかりケトジェニック・ダイエットの範疇に入っていますね。

⑤高雄病院糖質制限食の「1日摂取糖質量」の目安
スーパー糖質制限食
1日3食 主食を抜く
60g以下(1食あたり20g以下)

スタンダード糖質制限食
1日2食 主食を抜く
80~100g(主食あり1食あたり40~60g)

プチ糖質制限食
1日1食 主食を抜く
100~140g(主食あり1食あたり40~60g)
プチ糖質制限食だと、130g/日ぎりぎりがあり得るので少し留意する必要があります。


江部康二
コメント
アボカド。
糖質制限2年目のあゆです。
1食10g以下+間食5g以下、たまに低糖スイーツにも手を出しながら、糖質制限生活を楽しんでいます。

…先生は、アボカドを召し上がりますか?

美容にもいいので小ぶりのアボカド(種抜きで100g前後)を食べているのですが…

果物の糖分は、ナッツや高カカオチョコと違って血糖値に影響が出やすいのでしょうか…?

アボカドの時だけ低血糖のような症状が出ることがあるので、質問させて頂きました。


2019/08/10(Sat) 07:01 | URL | あゆ。 | 【編集
Re: アボカド。
あゆ さん

アボカドは、果物で唯一、糖質制限OK食品です。
アボカド1個が140gくらいで
そのうち炭水化物は8.68gですが
食物繊維が7.42gあるので、糖質はわずか1.26gです。
私もよく食べます。

100gあたりなら糖質は、0.9gです。
2019/08/10(Sat) 07:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
そうですよね、(その時の体調にもよりますが)基本的に血糖値は種類に関係なく糖質量で決まりますもんね。
失礼しました(^^;)
先生も召し上がっているとの事なので今後も安心して食べられます。

お返事ありがとうございました。
2019/08/10(Sat) 09:52 | URL | あゆ。 | 【編集
私らこ はアボガドとレモンだけ食います
標題の通り、果物は「アボカドとレモン」だけ食います。他は一切食いません。

江部先生の指導のお陰様です。
2019/08/10(Sat) 11:24 | URL | らこ | 【編集
数年前のことですが・・・
 少しご無沙汰しています。高雄病院では、先生のお顔を月1ペースで拝見していますが・・・ 
 英語などの外国語に限らず、日本語でも困ったことがあったことを思い出しました(^_^;
 とあるお高めの和食屋さんで、ハニーとちょっと贅沢しようか、と予約を入れたことがありました。で、食事制限や要望には何でもお応えします、とウェブページで謳われていたので、糖質制限(1人20g未満)でお願いします、と要望を伝えたら、快諾してもらえました。
 で、実際に行ってみたら、ご飯はでるは、根菜類は出るわ、魚は酒蒸し・・・など。
 さすがに食べられず(ちょっとづつ味見はしてみました)、要望したとつたえたところ・・・
 糖分を控えろという指示だったので、砂糖は一切使っていません、と真顔で答えられ、困りました(もったいないと思いつつ、残してかえりましたが・・・)。
 それ以来、外食の予約のときは、とくに気をつけています。

 で、私の場合の糖質制限の英語での使い方ですが、基本、sugar=糖質で話すことが多いです。一般的な英語で、血糖値はblood sugarと言うみたいなので、これに対応させて伝えるようにしています。
 もちろん、わかってくれる人とそうじゃない人がいます。で、念のため、微妙そうな人には、自分がDB (diabetic)であることを伝え、sugarはglucoseの意味だよぉ〜って言ったりします。
 ここまで会話ができる人なら、大概大丈夫ですね。
 まぁ、いずれにせよ、言葉での会話は大変だ、ということですね。
2019/08/10(Sat) 15:01 | URL | (自称社会科学者) もえ | 【編集
Re: 数年前のことですが・・・
もえ さん

『糖分を控えろという指示だったので、砂糖は一切使っていません、と真顔で答えられ、困りました』


この、勘違いはありそうですね。

より、具体的に、「糖質制限というのは、砂糖だけではなくて、デンプンなど糖質全般の制限・・・」
などと説明がいるのでしょうね。
まあ、野菜などの少量の糖質は許容範囲ですが。
2019/08/11(Sun) 10:20 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re:「数年前の事ですが・・・」、の料理屋さん!!
都内河北 鈴木です。

料理屋だけでなく、私は会席調理師として
都内の宮内庁御用の店で、煮焚き物をしていましたが、
日本の糖尿病専門機関の「日本糖尿病学会」の治療目指すべき医療者でさえ、
理解不能の「糖質制限理論」ですから、一般の飲食店では、無理は言えないのかなと言えますね!!

日本料理屋では、営利的に「糖質排除は、無理かなと考えます!!」

可能な限りの「糖質制限理論」の理解力が有るかを確認は必要かなと考えますが!!

少なからず改善を指導する治療目指す医療者には、
私の「糖質制限理論」での「生還、覚醒、再覚醒」者として発言しますが、
江部先生「糖質制限理論」の理解を願いたいですね!!

既得権益の亡者医療者は、否定していますが!!

私の改善医療デ~タ資料で無知を堂々と発言して、
否定している医療者の考えが理解できるのですが!!

日本医療界、「日本糖尿病学会」は、時代は進化している事、
貴方たちの「カロリ~制限理論」は、2000年以降、世界医学界は、
否定している事、存在していない事、を弁え、
理解しなければ成らないかと考えます!!

私は、21年間、後半7年間は「糖質制限理論」など、
医療世界情報・隠蔽され、悪化から、殺されかけたのだから!!!

現在私は、「眼、脳梗塞、」の後遺症も「覚醒、再覚醒、」している事を、
「日本糖尿病学会」も考えて欲しいですね!!

*医療デ~タをもって、発言します!!!

江部先生には、私は「生還」から8年の時間経過していますが、
改善時の感動の記憶が、日々以降の思考に影響大です!!

後遺症が「覚醒、再覚醒、」するとは思いませんでしたが、
結果が出て感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具




2019/08/11(Sun) 15:02 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
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