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スーパー糖質制限食とLDLコレステロール。米国糖尿病学会の見解。
『19/07/01 キングデニス
一食20gの糖質を確保⁈
いつもためになる情報を提供下さりありがとうございます。江部先生の本、講演を通してスーパー糖質制限を実践して三年が過ぎました(H.28.06.15スタート)。LDLが一年で約2倍に増えましたが、HDLが増え、中性脂肪が低いので危険な小粒子LDLはほぼないと言え問題ないと江部先生にコメントいただき安心ました。その後一年でLDLは約70減少し、さらに一年後の今は次回の血液検査でさらに減少するのではと予測しております。
       LDL   HDL   TG
H.23.10.19    127   89    57
H.26.09.03    116   93   44
H.28.06.22    118   101    28
H.29.04.28    232   108    37
H.30.07.04   163   108    32
(空腹時血糖値は80、ヘモグロビンA1cは5.1くらいでずっと変化なし)

昨日、長友佑都選手の「ファットアダプト食事法」を読みました。その中で、【糖質の摂りすぎはいけませんが、減らしすぎもいけません。ドクター(山田悟医師)によると、一食20g未満まで糖質を極端に減らしすぎると、いわゆる悪玉コレステロールであるLDLコレステロールが増えたり、血管の内側を覆っている細胞(血管内皮細胞)の機能が落ちたりする可能性があるそうです。ドクター(山田悟医師)は「1食20gをクリアしていれば、長期的に見ても危険がまったくない摂取量と考えられる。」とおっしゃっています。】と書かれていました。
1食 糖質量を20g未満で、書かれているようなリスクがあるその根拠が示されておらず、何故なのか理解できません。ある意味スーパー糖質制限食を否定する内容ですのでとても気になりました。江部先生の見解をお聞かせいただけたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。』



キングデニス さん

H.28.06.15スタート
LDLが一年で約2倍に増え(118⇒232)、
HDLが増え(101⇒108)、
中性脂肪が低い(28⇒37)、


このデータなら、中性脂肪が60mg/dl以下で
HDLコレステロールが60mg/sdl以上なので、
危険な悪玉小粒子LDLはほぼ皆無のパターンです。
増えたLDLコレステロールは全て善玉です。
キングテニスさんは、中性脂肪はもともと低めで
好ましいです。

LDLコレステロールがスーパー糖質制限食開始後1年で
一旦約2倍に増えましたが
2年後には、『232⇒163mg/dl』と減っています。

このように、1回の食事の糖質量20g以下が目安である
スーパー糖質制限食を継続していれば、一旦増加したLDLコレステロールも
徐々に落ち着いて、基準値になることが多いです。
基準値になる期間は、半年~1年~数年と個人差があります。

スーパー糖質制限食を17年間続けている私ですが、
2019年4月のLDL-Cは137mg/dl(140未満) で基準値内です。
私は、朝食は、コーヒーと生クリーム10ccだけです。
昼と夕の食事の糖質量は、10gくらいのことが多いです。

米国糖尿病学会は
2013年10月、ガイドラインで「糖質制限食」
地中海食、脂肪制限食、高血圧食、ベジタリアン食と共に正式に容認しました。

さらに、米国糖尿病学会は、2019年4月
コンセンサス・レポートにおいて、
「糖質制限食が血糖改善において一番エビデンスが豊富である。」
と明言しました。
この糖質制限食は、デューク大学などで実践している、
糖質10%のスーパー糖質制限食
も含めてのことです。

米国糖尿病学会が、リスクのある食事療法を
エビデンスが一番豊富であると推奨するようなことはありえません。
キングデニス さんも、安心して「スーパー糖質制限食」
をお続け頂けば幸いです。


江部康二
コメント
糖尿病の診断基準に疑問
いつもお世話になっております。

今更ですが、糖尿病の診断基準について非常に疑問があります。

私は、健康診断や別件での血液検査で血糖値が高かったため、自費でリブレを購入し、糖尿病だと自己判断し、糖質制限を始めました。
受診したのは半年後ですが、すでに空腹時血糖値もHbA1cも糖尿病の診断基準を満たしておらず、何の病名もつかず、問題なしと診断されてしまい、事情を説明して75gブドウ糖負荷試験でやっと糖尿病と診断されました。
したがって主治医は私がHbA1c6.9、空腹時血糖値130オーバーだった時の事は知りません。
糖質制限以前にも1度検査してもらったことはあるのですが、その時も診断基準を満たしておらず、問題なしでした。
しかし、負荷試験の結果は2時間後250オーバーで明らかに糖尿病でした。
私が経験したように空腹時血糖値とHbA1cでは見逃されて、さらに悪化して後戻りできなくなってから診断されている方も多いのではないでしょうか。負荷試験は人間ドックでも実施している所は見た事がありません。ぜひお願いしたいと思います。
2019/07/04(Thu) 08:12 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: 糖尿病の診断基準に疑問
西村典彦 さん

ご指摘どおりと思います。
『空腹時血糖値』『HbA1c』が健康診断でも糖尿病検査の中心ですが、
これでは、食後高血糖を見逃す可能性が高いのです。

このことは、とっくに判っているのですが、
胃カメラや腹部エコーなど、空腹時にする検査も健康診断で一緒にすることが多いので
多くの会社で『空腹時血糖値』『HbA1c』がチェックポイントになっているのが現状です。

食後高血糖が疑われるときは、食事開始後1時間くらいの血糖値を測定するのが良いです。
食後1時間で180mgを超えている場合は、将来糖尿病になりやすいことが判明しています。

あるいは、食後1~2時間の尿糖を測定しても良いです。
尿糖が陽性なら、血糖値が180mg/dlを超えていた可能性が高いのです。
2019/07/04(Thu) 08:24 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 糖尿病の診断基準に疑問
速攻でのご回答びっくりしました。ありがとうございます。
少し、追加させていただきます。

私の会社の健康診断では空腹時血糖値のみでHbA1cがありません。しかも、空腹時血糖値と言いながら、午後の受診の場合は、午前8時までに食事を済ますように指示されていますので5時間ほどしかたっていませんので随時血糖値です。したがって、私が受けた健康診断の値より、本当の空腹時血糖値は低いはずと言う思いもあり、多少高くても再診で正常高値どまりだったので本格的な治療(糖質制限等)に踏み切れず、対応が遅れてしまいました。

1つ疑問ですが、
健康診断でHbA1cが含まれないのはあまり見たことがないのですが、最低限の項目としての基準はないのでしょうか。
2019/07/04(Thu) 09:07 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: Re: 糖尿病の診断基準に疑問
西村典彦 さん

労働安全衛生法に基づく
定期健康診断などの診断項目が
あります。

血糖値検査は必須ですが、
HbA1cは必須ではないです。
2019/07/04(Thu) 12:54 | URL | ドクター江部 | 【編集
都内河北 鈴木です。

糖尿病・診断基準に、HbA1cが無い事に疑問ですね??

江部先生の説明の最後の
「血糖検査は必須ですが、HbA1cは必須ではないです。」
とありますが、
「検査経費削減」だと言われれば致し方ないかなと考えますが、
健康に多少の経費で、後々の健康には大問題です!!

私は糖尿病時には病態悪化加速して殺されかけた「カロリ~理論」で、
「糖質摂取」していましたが、計測はHbA1cでした!!

正確性では、数か月の血糖平均値なのだから、
只の血糖値検査より正確な、HbA1cで「糖尿病・他の病態判断」になるかと、自身の「生還、覚醒、再覚醒、」体験からして考えます!!

この検査基準の事もいつか「糖尿病学会」信奉者に学習時に、
どの様な返答をすのか質問してみたいと思います!!

私は、江部先生には「生還、覚醒、再覚醒、」でき、
今後の為にも有益な事ばかり学習でき、感謝尽きません!!
ありがとうございます。
敬具

2019/07/04(Thu) 17:52 | URL | 都内河北 鈴木 | 【編集
健康診断で食後血糖値
いつもお世話になっております。

健康診断でせめてHbA1cは必須項目にしていただきたいですね。

昨年、空腹時血糖値だけ計ってもあまり、意味ないかもと言う事を言いましたら、何を思ったのか健康診断の1時間前にカツカレーを食べて臨むという暴挙に出た友人がいました。
彼の食後1時間血糖値は110mg/dlと不思議なほど上がっていませんでした。こんなに上がらない人もいるのだと感心しました。彼はきっと遺伝子変異(CHC22)で糖質に対応できているのかと思いました。
http://www.nibiohn.go.jp/eiken/linkdediet/news/FMPro%3F-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=67156&-lay=lay&-Find.html
ただ、他の項目はめちゃくちゃで再検査になったのは言うまでもありません(笑)
2019/07/05(Fri) 12:33 | URL | 西村典彦 | 【編集
Re: タイトルなし
都内河北 鈴木 さん

糖尿病・診断基準ではなく

一般的な健康診断の場合は

「血糖検査は必須ですが、HbA1cは必須ではないです。」
2019/07/05(Fri) 21:05 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: 健康診断で食後血糖値
西村典彦 さん

興味深い情報をありがとうございます。

<現代の高炭水化物食に対処するために進化した遺伝子変異>

西村さんのご友人は兎も角として、
人類全体では、糖尿病は激増しているので、
ちょっとした遺伝子変異では、現代の高炭水化物食に対しては「焼け石に水」なのでしょうね。
2019/07/06(Sat) 07:42 | URL | ドクター江部 | 【編集
尿酸値、LDL改善
江部先生、こんばんは。
以前、尿酸値、LDLがなかなか改善しない話や、肉と大腸がんの話を以前相談させて頂きました。

先般、年1回の健診行って来た結果は、長年改善しなかった尿酸値とLDLが改善しました。
ここ10年の毎年値は、
尿酸値
6.7, 7.5, 7.6, 9.4, 7.3, 7.2, 7.5, 7.5, 7.9, 7.4, 6.6(今年)
LDL
139,145,151,159,190,160,174,183,206,215,142(今年)

なぜ突然改善したのかと言えば、健診1ヶ月前から、それまで毎日1~2食食した肉中心の糖質制限食を週1にして、あとは魚中心の鍋にしたからでした。
こんなに簡単に改善したのに驚きです。効果は人によるのかもしれませんが、取り急ぎ報告します。
因みに今健診で大腸ポリープが1個見つかり切除しましたが、良性らしいので良かったです。
2019/07/12(Fri) 21:28 | URL | まー | 【編集
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