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米国糖尿病学会が、糖質制限食に一番エビデンスが豊富と明言。
【19/06/17 yanosono
ご参考
また東北大学大学院農学研究科の都築毅(つよし)准教授の記事です。
知識のない人は信じてしましますね。

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190616-00010004-friday-soci
糖質制限で突然死!? カラダにいいダイエット「最終結論」】


こんにちは。
yanosono さんから、
『FRIDAY』2019年6月21日号の記事の情報をコメント頂きました。

東北大学大学院農学研究科の都築毅(つよし)准教授は、マウスの実験を
そのまま、ヒトに当てはめるという初歩的な過ちを犯しています。
どんな研究においても、
手軽なマウスやラットが実験動物として使われやすいのは事実です。
しかし、マウスやラットで糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)の実験をすること自体が、
根本的な間違いだと言わざるをえません。
なぜなら、マウスやラットなど
ネズミ類の本来の主食は草の種子(すなわち今の穀物)だからです。
草原が地球上の有力な植生として現れる鮮新世(510万年前)以降、
ネズミ科の動物が出現して爆発的に繁栄します。
510万年間、草原の草の種子(穀物・糖質)を食べ続けてきたネズミに、
高脂肪・高タンパク食(糖質制限食)を与えれば、
代謝が破綻するのは当たり前です。

この都築准教授の実験は、わかりやすく言うと、
ゴリラにステーキを食べさせるというイメージになります。
ゴリラの主食は「棘(トゲ)の多い大きな蔓(つる)や大きな草」です。
つまりゴリラは超低脂質・低たんぱく食が主食なのです。
このゴリラに、糖質制限食(高脂肪・高タンパク食)を食べさせたら、
代謝はガタガタになり、老化も進み、寿命も短くなるでしょう。


一方、ヒトと糖質制限食に関する信頼度の高い情報が
米国糖尿病学会から発信されています。
端的に言って、
『多くのRCT論文エビデンスに基ずく米国糖尿病学会の報告』

『都築准教授の動物実験の報告』
の信頼度を比べると、月とすっぽんレベルの差があります。


jalopy86さんにご教示頂きましたが
『米国糖尿病学会のガイドラインの改定Standards of Careは
2018年から年間を通して更新と改定が行われるようになっています。』
『注釈を追加することで、年間を通じて更新、修正されます。』

なるほど、エビデンスに基づき、リアルタイムに更新・修正ということで
さすが米国糖尿病学会は、やることが迅速です。

そして、その米国糖尿病学会の2019年4月のガイドラインで
『糖尿病および予備群の食事療法にはいろいろあるが、
血糖改善に関して糖質制限食が一番エビデンスが多い。』
と記載されています。

<ADA、2019年のガイドライン>
今回、ADAの、2019年4月発表の
「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」ガイドライン
では、
糖質制限食(Low-carbohydrate eating patterns)が、
ボリュームとして一番大きく取り上げられていて、
エビデンスも最も豊富であると記載してあり、
この6年間で、大きく前進した感があります。

一方、非常に効果があるので、脱水や低血糖の予防の必要があり
開始時に医師などに相談するようにとの記載があります。

今回も、マクロ栄養素・コンセンサス・リコメンデーションにおいて
「エビデンスは、糖尿病および予備軍における最適な炭水化物、蛋白質、脂質のカロリー比率はないことを示唆している」との記載があります。
それで、糖質制限食以外にも以下の食事パターンも取り上げてあります。
総じて、基本姿勢は、2013年と2019年と同様ですが糖質制限食が目立ってきた感じです。

糖質制限食の次に記載ボリュームが大きいのは地中海食です。
あくまでも、私見ですが、エビデンスが蓄積してきた結果、ADAは
「糖質制限食」「地中海食」の二つを他とは別格に
有効性があると捉えているように思えます。

1)Mediterranean-Style Eating Pattern(地中海食)
2)Vegetarian or Vegan Eating Patterns(ベジタリアン食)
3)Low-Fat Eating Pattern(低脂肪食)
Very Low-Fat: Ornish or Pritikin Eating Patterns
4)Low-Carbohydrate or Very Low-Carbohydrate Eating Patterns
(低炭水化物食、超低炭水化物食)
5)DASH Eating Pattern(高血圧食)
6)Paleo Eating Pattern(パレオ食)
7)Intermittent Fasting(間欠的断食)

<食事パターン・コンセンサス・リコメンデーション>(☆)

糖尿病の管理には、さまざまな食事パターンが許容されます。
特定の個人における異なる食事パターンの周囲を比較した利点のエビデンスが強化されるまで、医療提供者はそのパターンに共通しているキーとなる要素に焦点を当てるべきです。

○でんぷん質のない野菜を重視する。

○砂糖や精製した穀物の追加を最小限に抑える。

○可能な限り、高度に加工された食品よりも自然食品を選ぶ。」


糖尿病患者の全炭水化物摂取量を減らすことは、血糖を改善するための最も多くの証拠を示してきており、
個人のニーズや好みに合ったさまざまな食事パターンに適用することができます。

血糖値目標を達成していない、または血糖降下薬の服用量を減らすことが優先される成人2型糖尿病患者では、
低炭水化物または超低炭水化物の食事プランで炭水化物摂取量を減らすことが現実的です。



<食事パターン・コンセンサス・リコメンデーション
糖質制限食(低炭水化物食、超低炭水化物食)>
(☆☆)

低炭水化物食、特に非常に低い低炭水化物食パターンは、HbA1cを下げて、
糖尿病薬を減らすことを示してきた。
これらの食事パターンは、2型糖尿病で最も研究されてきたパターンである。


・・・中略・・・

非常に低い低炭水化物食パターンを実践すると、利尿が生じ、速やかに血糖値が下がる。
それ故に、開始時には、脱水予防やインスリンと経口糖尿病薬を減らして低血糖を予防するために、知識豊富な医師などに相談する必要がある。・・・

以下略。


江部康二
コメント
最高のエッセイとして読ましていただきましたが。
煮えくり返りますようなところ、多分、年少の「能楽」研究者、恥多いですね。江部先生に予め一報するべきところでした。これで「ひと悶着」だけが。「研究者」、「大学人」のモラルが望まれます。FRYDAYへ告げ口、軽率でもあります。
ヒト-ネズミ-ゴリラ---興味深くお教えいただきました。
2019/06/18(Tue) 17:22 | URL | 森 正博 | 【編集
入院で大幅改善しました
江部先生、こんばんは。
6月6日から10日間、スーパー糖質制限を実践しながら糖尿病の治療をするために入院させていただきました。
これまでも、糖質制限を実践していたつもりでしたが、「スタンダード」でしたし、いろんな機会に結局糖質を摂っていました。結果、9年間で一進一退を繰り返し、特に昨年末から血糖値の急上昇が見られました。3月のHbA1cが、12.1%。
入院して「スーパー」を実践すると、すぐに血糖値は大幅改善。空腹時も食後も基準値におさまっていたことには、感激しました。

OMGでの推定A1cは、5.1%でした。

退院後は、「スーパー」の継続に苦痛を感じなくなりました。いろんな機会に茶菓子が出ても、遠慮させていただくことができるようになりました。
なかなか、糖質制限をしているつもりでもなかなかコントロール良好な状態を維持できない方もいらっしゃると思いますが、入院して「スーパー」を学ばれるといいと思います。

江部先生、高雄病院のスタッフの皆様、ありがとうございました!
2019/06/18(Tue) 20:42 | URL | いいとも! | 【編集
東北大学准教授ってこんなにバカか?
マウスに高脂肪+高タンパク質食強制か、、、
拷問だね

夏井先生が初期にしていた「角砂糖換算で何個」を
人間に強制で食わせるのと同じ。
ネコに味噌汁ご飯食わせるのも同様。

こんなバカな准教授に国費が吸い取られているのか、、、
2019/06/18(Tue) 23:20 | URL | らこ | 【編集
以前から江部先生がマウスやラットの食性と人間の違いを意見している事を、まるで全ての動物実験が無意味であると言ってると槍玉に挙げている人達を見かけました。
一部だけ見聞きして何も知らない基礎研究者も、江部先生という臨床医が動物と人間は違うのだからマウスやラット実験は意味無いと言ってるととっており、基礎を知らない実験を知らない無知な臨床医と片付けているのが悲しかったです。
一部だけ切り取り「動物実験は人間じゃないから意味無い」と言ってると烙印を押しそれでいて臨床医として薬を用いる矛盾をあざ笑っているのです。わざわざ動物実験から人間までに使う手順を丁寧に教えている方もおりなんだかなーと思いました。薬の認可までの行程とマウスラットをなぜ実験で使うのかと説明してるんです。
江部先生は基礎の意味を知らない臨床医でも無く、動物実験否定者でも無いと思います。
2019/06/19(Wed) 07:12 | URL | 紫陽花 | 【編集
Re: 入院で大幅改善しました
いいとも! さん


「3月のHbA1cが、12.1%。
入院して「スーパー」を実践すると、すぐに血糖値は大幅改善。空腹時も食後も基準値におさまっていたことには、感激しました。」


高雄病院入院してスーパー糖質制限食実践で、劇的改善、良かったです。
2019/06/19(Wed) 07:57 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: タイトルなし
紫陽花 さん

仰るとおりです。
私は動物実験による基礎研究も医学の発展においてとても大事であると思っています。
薬理学的研究などは、とても大切です。

ただ、食事療法の研究においては、
本来の食性が、ヒトとは異なるマウスを使うとすれば、
その結果を短絡的にヒトに結びつけるのは、問題であると述べているだけです。

2019/06/19(Wed) 08:10 | URL | ドクター江部 | 【編集
歴としている筈の東北大の農学・栄養学専攻の凖教授。
たしかそこには上野修という先生がいたと思います。放送大学で視聴したことが有ります。「人間の命」に関わることですから、江部先生に頭を下げて「証拠・実証に基づく、医学の中の栄養学」を教わったらどうでしょうか。
東北大学では元総長の井上明久氏の論文の捏造が伝えられていました。  江部先生の名誉を棄損したこのお人には、罪滅ぼしに、良い挙動、仕事をしてほしいものです。
2019/06/19(Wed) 14:38 | URL | 森 正博 | 【編集
都築先生の論文
Carbohydrate-restricted diet promotes skin senescence in senescence-accelerated prone mice
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs10522-018-9777-1

この学術雑誌のImpact Factor=3.702
https://www.scijournal.org/impact-factor-of-


私たちの研究が雑誌で紹介されました。
講談社 FRIDAY
http://tsuduki.sakura.ne.jp/
2019/06/19(Wed) 22:40 | URL | 中嶋一雄 | 【編集
Re: 都築先生の論文
中嶋一雄 先生

情報をありがとうございます。
2019/06/20(Thu) 07:56 | URL | ドクター江部 | 【編集
糖尿”病” と "diet” を分けて、
関心を、前者に持っています。     diet、dietと言いましたら、vitalに課題におもわれないのですが、如何でしょうか。後者は「おまけ」
今晩の金スマでdiet、dietでしょうか。たたし、ゲストの花屋さんは、たしか、糖尿病を訴えられたでしょうか。
都築論文のabstractにtryしてみます。
2019/06/21(Fri) 10:53 | URL | 森 正博 | 【編集
Re: 糖尿”病” と "diet” を分けて、
森 正博 さん

私自身が糖尿病ですから、糖質制限食の出発点は、糖尿病です。
一方で、様々な生活習慣病が糖質制限食で改善することが判明しました。
今は、<生活習慣病>=<「糖質過剰摂取+インスリン過剰分泌」病>と考えています。
2019/06/22(Sat) 07:55 | URL | ドクター江部 | 【編集
回答に感謝します。
現に、明らかに「肥満」を病として有する方を車内で見まして、とんでもないことを申していた,反省します。
如上の式の意味を学びたいと思います。
2019/06/24(Mon) 13:37 | URL | 森 正博 | 【編集
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