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「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」国連食糧農業機関(FAO)
こんにちは。

熊本に食用昆虫の自動販売機 「食糧問題に関心を」
という記事が、2018年12月6日の毎日新聞に掲載されました。

以下、一部抜粋です。
https://mainichi.jp/articles/20181206/k00/00m/040/106000c
 【熊本に食用昆虫の自動販売機 「食糧問題に関心を」

バッタにコオロギ、ゲンゴロウ――。

熊本市中央区の子飼(こかい)商店街近くに
食用昆虫ばかりを提供する自動販売機が登場し話題になっている。
同区の自営業、友田敏之さん(34)が
「食糧問題に関心を持ってほしい」と通信販売されている食用昆虫を販売。
昆虫は国連食糧農業機関(FAO)が
将来の食糧危機を解決する栄養源と発表して世界的に注目されており、
友田さんは「一度食べればおいしさが分かる」と力説する。・・・以下略】


食用昆虫の自動販売機とは、とてもユニークな発想であり、
とても興味深いです。
食料問題に関心をということで、
熊本市の友田敏之さん、good job ですね。

2013年5月、
「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」
と国連食糧農業機関(FAO)が報告書を提出しています。

現時点(2019年)で、地球人口は、76億人です。
まだまだ人口は増加していくので、
どこかの時点で「食料危機」が訪れる可能性が高いのです。
とくに、動物性たんぱく質の確保が重要であり、
私達糖質セイゲニストにおいても、動物性たんぱく質確保は
最優先課題と言えます。

魚介類や肉類はおおいに食べたいのですが、生産効率に問題があります。
FAOによれば、
『牛は体重1キロ増やすのに飼料8キロが必要で、昆虫は2キロ。
温室効果ガスの排出も昆虫なら、家畜よりはるかに少なく、
豚の10分の1から100分の1。』

です。

食料確保かつエコロジーの観点からも
昆虫食は優れものと言えます。


以下の青字部分は、少し古い記事ですが、糖質セイゲニスト的には、
昆虫食はかなり興味深い分野ですので改めて一部要約してご紹介します。

2013年に毎日新聞に掲載されたものです。

・・・・・引用ここから・・・・
人類救うか、昆虫食  栄養・エコ、いいことずくめ
/大阪 毎日新聞


今年5月、国連食糧農業機関(FAO)が
「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」という報告書を出し、
昆虫が大いに注目されはじめました。
調べると世界では、虫は結構普通に食べられています。

◇実は、自然と口に
「食べられている」というのは「知らないうちに食べている」ということも含みます。
米食品医薬品局は食品への昆虫混入の最大許容レベルを決めているのです。
「ピーナツバター100グラム当たり昆虫断片50個」
「缶詰トマト500グラム中に果実バエ卵10個」など。
裏を返せば加工食品には結構混入してしまうということです。
これとは別にアジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの熱帯地方を中心に
世界で20億人の人びとが昆虫を常食しています。

◇食糧危機そこまで
FAOによれば、人口増加、都市化、中流層の拡大によって世界的に食料需要が増加。
2030年までに90億人超の人類を養うためにさらなる食料、
特にたんぱく源が必要ですが、
現在の家畜増産を続けると土地や水源の汚染、過剰放牧による森林劣化、
それによる気候変動や環境破壊が懸念されています。
その解決策の一つとして昆虫食が浮上しています。
別項に挙げるように、環境、健康、暮らし、
のいずれの面でもいいことだらけのようですが、課題もあります。

◇どう養殖するか
第一に量の問題。森林など自然界から採取するだけでは限界があります。
FAOは昆虫の養殖の拡大が必要と指摘しています。
機械化が昆虫産業の育成のカギです。
また食料、飼料としての昆虫の生産や取引を管理、規制する枠組みも未整備です。
衛生的な生産・加工および食品調理が必要ですが、食品安全基準も必要でしょう。
家畜より安全と言われる昆虫ですが、
殺虫剤の使用規制や人間に媒介する病気がないかのさらなる研究も求められています。

◇抵抗感、やっぱり
しかし、昆虫食推進の最大の壁は「見た目」かもしれません。
虫を食べる文化のないところではどうしても「虫」というだけで敬遠されがちです。
ただエビやカニだって味を知らなければ敬遠されそうな外見です。
FAO林業局エバ・ミューラー林業経済政策・林産品部長も
「20年前にはヨーロッパの人間は誰も生の魚を食べることなど考えもしなかったのに、今ではみんなが寿司(すし)を愛しているでしょ。何事も変わりうるのです」
と話しています。

*衛生やアレルギーの点から、昆虫を調理したり食べたりする時は、
必ず専門家の指導に従ってください。

==============

<FAO2013年報告書のポイント>
「なぜ昆虫食なのか」について報告書は三つの視点から理由を挙げています。
1=自然環境に優しい
・飼料転換効率の良さ。
 飼料転換効率とは「体重1キロ増やすのに 飼料(えさ)がどれだけ必要か」を表す。
 牛は体重1キロ増やすのに飼料8キロが必要なのに昆虫は2キロだ。
・温室効果ガスの排出が家畜よりはるかに少ない。
 豚の10分の1から100分の1。
・生ゴミや人糞(じんぷん)をえさにでき、しかもそれらを高質なたんぱくに変える。
・家畜に比べて必要とする水がかなり少ない。
・昆虫は家畜に比べ育てる土地の制約が少ない。

2=健康に優しい
・家畜の肉や魚に比べて高たんぱくで栄養価も高い。
 特に栄養不良の子どもへの食品補助としては重要。
 食物繊維や鉄分、銅、リンなどの微量栄養素も豊富。
・鳥インフルやBSEのような人畜共通感染症の危険が少ない。

3=人の暮らしに優しい
・昆虫は採集が簡単で、設備投資や飼育コストも安い。
・女性や土地をもたない社会の最貧層の人たちでも採集でき、
 食生活を改善し街頭で販売することで現金収入をもたらす。
・昆虫は食品や飼料への加工が比較的に容易。
 まるまる食べられるものもある。ペーストや粉状にもできる。

・・・・・引用ここまで・・・・・



いかがでしょうか?
私は好き嫌い、ほとんどなくて何でも食べるので問題ないですが・・・

◇実は、自然と口に

「ピーナツバター100グラム当たり昆虫断片50個」
「缶詰トマト500グラム中に果実バエ卵10個」
を許容している・・・。
これは、衝撃のデータです。
ということは日本人を含めて世界中のほとんどの人が、
日常的に昆虫や蝿の卵を食べていたということですね。ヾ(゜▽゜)

◇食糧危機そこまで
特に糖質セイゲニストが世に溢れてきたら、
FAOの予想以上に動物性タンパク質が不足する可能性があります。
我々糖質セイゲニストは、必然的に昆虫食を検討せざるをえない流れとなるでしょう。

◇どう養殖するか
安全性は勿論大切ですが、効率よく養殖できる昆虫を探すことが肝要です。
我が朋友夏井睦先生は、「理論的にはウジ虫がいいかも」と述べておられました。
確かに、とても育てやすいし、清潔な環境を保ちやすいし、
安いし、栄養豊富だし、美味だし・・・
・・・有力候補の一つであることは間違いないですね。(ノ´▽`)ノ

◇抵抗感、やっぱり

心理的な壁を乗り越えるのは容易ではないので、
まずは虫の種類をラテン語の学名とかで正々堂々?と表示して、
市販のハンバーグに何気なく混ぜるとかいう戦略もありかなと
密かに企んでいる私です。
あるいは、「原材料にマゴット(Maggots)を含む」などの表現なら美味しそうですね。
Maggotsは、壊死組織を除去するのにも医療的に使用されている有用なものです。
「マゴット セラピー」として知られています。

<FAO2013報告書のポイント>
「なぜ昆虫食なのか」

1=自然環境に優しい
2=健康に優しい
3=人の暮らしに優しい

FAO、素晴らしいです。天晴れです。

全世界の糖質セイゲニストの皆さん、
人類の未来のため、食糧危機回避のため昆虫食に注目ですね。

なお、東京では、すでに日常的に昆虫食を提供するレストランが複数あるそうで、
夏井睦先生は、時々食べに行かれているようですよ。


江部康二
コメント
イナゴはよく食べられていた
江部先生

昆虫の自動販売機があるとは驚きました。食糧問題の解決に昆虫を利用することは大賛成です。

昭和20年代、水田に、まだ大量の農薬が使用される以前は、イナゴが水田や草むらに多数生息していました。
田舎ではイナゴをよく食べました。炭火で焼くと香ばしい味だったように記憶しています。

イナゴの漢字は「蝗」、虫の王です。昆虫食の有力候補かもしれません。


大量の農薬が使用される以前の水田には、タニシも生息していました。
煮て食べること、コリコリした食感でなかなか美味しいでした。当時は子供でビールは飲みませんが、ビ-ルのつまみにも合う感じです。

昆虫とともに、貝、タニシも役立つ可能性ありと思います。

年齢の判る昔話で失礼しました。

名古屋・h


2019/06/02(Sun) 17:30 | URL | 名古屋・h | 【編集
ご参考です
糖尿病患者とナッツ 摂取多い人の死亡リスク低く
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO45016800Q9A520C1000000?type=my#AAAUgjIwMA
2019/06/03(Mon) 08:12 | URL | yanosono | 【編集
Re: イナゴはよく食べられていた
名古屋・h さん

コメント、ありがとうございます。
そうですね。
イナゴは、田舎では結構食べられていましたね。
私も、子供の頃、蜂の子とか食べていた記憶があります。
美味しかったかどうかは覚えていませんが、普通に食べていたので、不味くはなかったのでしょうね。

『イナゴの漢字は「蝗」、虫の王です。昆虫食の有力候補かもしれません。』
なるほど、納得です。
2019/06/03(Mon) 09:40 | URL | ドクター江部 | 【編集
Re: ご参考です
yanosono さん

嬉しい情報をありがとうございます。

2型糖尿病[注1]と診断されている人々のナッツの摂取量と、その後の死亡や心血管疾患の発症との関係を調べた米国の研究で、ナッツの摂取量が多い人ほど、死亡リスクや心血管疾患(心筋梗塞、脳卒中など)の発症リスクが低いことが分かりました。

我々、糖質セイゲニストにとって、とても有益な情報ですね。
2019/06/03(Mon) 09:44 | URL | ドクター江部 | 【編集
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